【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

ラグーン帝国とダンジョン都市レーレン

ダンジョンと攻略③

前回のあらすじ

 全力で攻略するわ。スライム達が待っているのだ!!



 で、今ここは第40階層。

 え？なんでこんなに早いのかって？スライム達のためだよ!!

『亜空間』で飼ってもいいんだけど、正直何も無いただの空間にいてもスライム達がつまらない。

 きちんとした家(大きい庭付き)を買ってスライム達と戯れるんだ!!

 お金は沢山あるからな!!デカい豪邸を買うぞ!!

「第40階層のボスはこいつか」

 第40階層のボスはデカいミノタウロスだった。

 ミノタウロスは牛の様な角、赤い皮膚でマッチョメンな魔物だ。

 3ｍ程の大きさで、両手には斧を持っている。

「ご主人様、私がやります」

 アヴェが1歩前に出る。

 次の瞬間ミノタウロスはバラバラに崩れ落ちた。

『完全不可視の殺短剣アサシネイトダガー』の柄の先端にある糸でバラバラに切ったみたいだ。

 なんかコロコロステーキを思い出すな。

「ミノタウロスって美味い？」

(それよりも前にワイバーンですぞ)

 忘れてた。

 ワイバーンも1匹丸っとあったな。

 料理はできないことはないのだか、せっかくだから料理の美味い人に作ってもらいたい。

.....ミノタウロスも持っていくか。

 ちなみに第40階層までずっと洞窟だ。

 ダンジョンの下の方の階層だと、森とかになるのかな？

 時間が時間だったので今日はここで切り上げた。

 スライム達で時間を取ったけど、今日の第20階層まで行く目標は達成出来たからよしとしよう。

 第41階層の転移陣から地上へ戻る。

(ふ～シャバの空気はいいですなぁ～)

「なんで捕まってんだよ」

(捕まってましたぞ!!ダンジョンという欲望の檻に)

 欠片も上手くねぇよ。

「イン様、全く上手くありません」

(グはぁ!!アヴェ殿に言われると結構くるものがありますな!!)

 そんなやり取りをしながら、宿へ戻っていった。

 寝るまでスライムちゃん達と満足するまで戯れていた。

 可愛いんじゃ～

 翌日、第41階層からスタートし、順調に第50階層のボスを倒し第51階層に行くと、景色が一変した。

「おぉ!!森になったか!!」

 ずっと洞窟だったからな、正直飽きていた。

(洞窟ダンジョンの中に森!!ダンジョンって感じですな!!)

「ダンジョンの中に森があるんですね....」

 インもアヴェも興奮しているようだ。

「ただ、森になったってことは階層の広さが変わったのかな？」

 洞窟だった時は道は違ったが各階層の広さが同じだった。

 森になったら階層の広さが変わっててもおかしくない。

 私は『空間把握』を使用してみる。

......うわぁ、めっちゃ広いやん。

 めんどくさいなぁ....