【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

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ラグーン帝国と冒険者

魔物の襲撃とノアの魔法②

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前回のあらすじ

 ギルドマスター元Aランク冒険者だった、ステータス見よっと。
え?マナー違反だって?いいんだよ異世界だから、ゲームじゃないし。



ギルドマスターが階段から降りてきた。

『神眼』発動!!

 名前     クリス

 種族     人間

 Lv        42

 体力     578

 魔力     617

 筋力     593

 知力     564

 運力     446

【スキル】

「筋力増強Lv4」「火属性魔法Lv5」「土属性魔法Lv3」「異常状態耐性小Lv4」

......Aランクでこれかぁ....

 訓練を1週間したアヴェの方が強いんですが。

 ワイバーンにもタイマンで勝てないやん。

「あなた、どこで魔物の群れに遭遇したの?」

 ギルドマスターが冒険者に聞く。

「北の森だ。それなりに奥の方だったぞ」

「それはまずいわね....」

 この街の北門から8時間ほど歩いたとこに森がある。

 そこで魔物の群れと遭遇したそうだ。

「すぐに、戦える冒険者達を北門側に集めなさい!!あとノルブを呼んできて!!」

 ギルドマスターが叫ぶ。

「北の森だと何か問題があるの?」

 よく分からないのでシルクさんに聞いてみる。

「まずいですよ、しかもかなり。北の森からここまでそれなりに距離があります。間違いなく今の規模より大きくなります。下手するとワイバーンまで出てくる可能性がありますよ」

「何とかなるの?」

「まだ規模がどこまで大きくなるか分かりませんが、多くの冒険者が死んでしまうかもしれないです。最悪の場合この街が滅びます」

 この街が滅ぶのは嫌だな。

 結構居心地よかったし、色々とお世話になったことも多い。

 ヤバそうだったら私も加勢しよっかな。

 それから魔物の群れが見えるまで、迎撃の準備をした。

 もちろん私達も手伝った。

 街の避難を呼びかけたり、回復ポーションを運んだり。

 回復ポーションは、飲んでもよし、かけても良しの傷を癒す液体だ。

 私とアヴェは自分の魔法で回復出来るし、何より『アイテムボックス』に腐るほどある。

 .....記念に1本買ってみようかな。

 今回みたいな緊急時だと、回復ポーションなどの消耗品は、ギルドが払ってくれるそうだ。

 北門では結構な数の冒険者がいた。

「この街には、こんなに冒険者がいたのか。全然会わなかったぞ?なんでだ?」

「ご主人様、冒険者は普通、難易度が低く報酬がいい依頼を選びます。大抵の依頼は早い者勝ちです。朝早くに依頼を受け、日が暮れる前に帰ってくる冒険者がほとんどです。ご主人様は昼前に依頼を受け、夕方前ぐらいに帰ってくるので、他の冒険者達とは会うことがなかったと思います」

 なるほど。

 今度朝早くに行ってみるか。
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