1 / 1
誰でもいいから愛して。
しおりを挟む
小学3年生の双海克輝(ふたみ かつき)
今僕はパパに、虐待を受けています。
パパとママは離婚しちゃったから僕にはママがいません。
パパはキャバクラとか飲み屋に行っていつも帰ってくるのは朝5時です。帰ってこない日もあります。
お風呂は一ヶ月に一回入れてます。
ご飯は無かったりあったりといつもバラバラです。
今日久しぶりに小学校に行ったら、お友達みんなパパの話やママの話です。
「この間パパとママとお兄ちゃんでプール行ったんだ!!楽しかった!克輝くんはどこか出かけたりしたの?」
『僕は何処にも出かけてない。楽しそうでいいな!僕も行きたいなぁー!!』
「なら、言ってみればいいじゃん!プール行こうって!」
『うーん。けど、行ってくれないと思うよ。』
「そーかな?言ってみるだけいいと思う!!」
『分かった!!』
克輝くんが帰宅するなり、お父さんの帰りを待っていたら、ピンポーンと家のチャイムがなった。
『はーい!!』
玄関を開けると、ダンボールだけが置いてあった。
不審に思ったが、とりあえず家に入れ開けることにした。
開けると、お菓子やカップラーメンなど子供が1人でも手軽に食べられるものばかりだった。
ダンボールの中身を全部出した後、ダンボールの底にお金と手紙があった。
『あ!お手紙だ!!』
お手紙の内容を見ようと、開けてみたが、何て書いてあるかは分からなかった。
『全部平仮名で書いてあるけど、学校行ってないから、分からないよ、、。』
ガチャと扉が開く音がした。
僕はすぐさま玄関に向かった。
そこには父親が居た。
『パパ!!!お仕事お疲れ様!!!』
「ん」
『パパお菓子とかいっぱい届いてるよ!!!』
「…」
そのダンボールを父親がじっと見つめる。
『パパどうしたの??これ誰から??』
「次から勝手に開けんなよ」
『え?あはい。ごめんなさい。』
「…」
『あ、聞いて聞いて!!今日学校行ってきたんだ!!』
「は?勝手に行ってきたんか?」
『え、?あ、うん。』
「勝手に行くな言うとるやろ。」
『え、でも。』
「でもちゃうわ。もうええわ。はよ寝ろや。」
『え、?』
お父さんに手を捕まれ、しばかれ、蹴られた後、布団に無理矢理寝かされた。
『僕ただ、話したかっただけなのに、。』
小さく呟きながら、涙を堪え眠りについた。
次の日の朝 起きてみるとそこには女と父が喧嘩していた。
『パパ…?』
(克輝、、!)
『…?ママ…!!!!!!!』
そこには母が居た。
何しに来たんだろう。
けど、ママは怒っていて、パパも起こっている。なんでだろう。
その後話は終わったのか、パパは僕の方に向かってきて強く抱き締めてくる。
「ごめんな。ちゃんと愛せなくてごめんな。」
と泣きながら抱きしめてきた。
ママの方向を見るとまだ怒ってるような顔をしている。
けど、この時小さいなりにもうパパと会えないんだとわかった。だから、僕も
『パパにしばかれたり蹴られたりするのはすごく嫌だったし痛かったけど、パパの子で良かったよ!!パパもママも大好き!』と言った。
その後ママと一緒に家を出た。
今僕はパパに、虐待を受けています。
パパとママは離婚しちゃったから僕にはママがいません。
パパはキャバクラとか飲み屋に行っていつも帰ってくるのは朝5時です。帰ってこない日もあります。
お風呂は一ヶ月に一回入れてます。
ご飯は無かったりあったりといつもバラバラです。
今日久しぶりに小学校に行ったら、お友達みんなパパの話やママの話です。
「この間パパとママとお兄ちゃんでプール行ったんだ!!楽しかった!克輝くんはどこか出かけたりしたの?」
『僕は何処にも出かけてない。楽しそうでいいな!僕も行きたいなぁー!!』
「なら、言ってみればいいじゃん!プール行こうって!」
『うーん。けど、行ってくれないと思うよ。』
「そーかな?言ってみるだけいいと思う!!」
『分かった!!』
克輝くんが帰宅するなり、お父さんの帰りを待っていたら、ピンポーンと家のチャイムがなった。
『はーい!!』
玄関を開けると、ダンボールだけが置いてあった。
不審に思ったが、とりあえず家に入れ開けることにした。
開けると、お菓子やカップラーメンなど子供が1人でも手軽に食べられるものばかりだった。
ダンボールの中身を全部出した後、ダンボールの底にお金と手紙があった。
『あ!お手紙だ!!』
お手紙の内容を見ようと、開けてみたが、何て書いてあるかは分からなかった。
『全部平仮名で書いてあるけど、学校行ってないから、分からないよ、、。』
ガチャと扉が開く音がした。
僕はすぐさま玄関に向かった。
そこには父親が居た。
『パパ!!!お仕事お疲れ様!!!』
「ん」
『パパお菓子とかいっぱい届いてるよ!!!』
「…」
そのダンボールを父親がじっと見つめる。
『パパどうしたの??これ誰から??』
「次から勝手に開けんなよ」
『え?あはい。ごめんなさい。』
「…」
『あ、聞いて聞いて!!今日学校行ってきたんだ!!』
「は?勝手に行ってきたんか?」
『え、?あ、うん。』
「勝手に行くな言うとるやろ。」
『え、でも。』
「でもちゃうわ。もうええわ。はよ寝ろや。」
『え、?』
お父さんに手を捕まれ、しばかれ、蹴られた後、布団に無理矢理寝かされた。
『僕ただ、話したかっただけなのに、。』
小さく呟きながら、涙を堪え眠りについた。
次の日の朝 起きてみるとそこには女と父が喧嘩していた。
『パパ…?』
(克輝、、!)
『…?ママ…!!!!!!!』
そこには母が居た。
何しに来たんだろう。
けど、ママは怒っていて、パパも起こっている。なんでだろう。
その後話は終わったのか、パパは僕の方に向かってきて強く抱き締めてくる。
「ごめんな。ちゃんと愛せなくてごめんな。」
と泣きながら抱きしめてきた。
ママの方向を見るとまだ怒ってるような顔をしている。
けど、この時小さいなりにもうパパと会えないんだとわかった。だから、僕も
『パパにしばかれたり蹴られたりするのはすごく嫌だったし痛かったけど、パパの子で良かったよ!!パパもママも大好き!』と言った。
その後ママと一緒に家を出た。
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
婚約者すらいない私に、離縁状が届いたのですが・・・・・・。
夢草 蝶
恋愛
侯爵家の末姫で、人付き合いが好きではないシェーラは、邸の敷地から出ることなく過ごしていた。
そのため、当然婚約者もいない。
なのにある日、何故かシェーラ宛に離縁状が届く。
差出人の名前に覚えのなかったシェーラは、間違いだろうとその離縁状を燃やしてしまう。
すると後日、見知らぬ男が怒りの形相で邸に押し掛けてきて──?
(完)「あたしが奥様の代わりにお世継ぎを産んで差し上げますわ!」と言うけれど、そもそも夫は当主ではありませんよ?
青空一夏
恋愛
夫のセオは文官。最近は部署も変わり部下も増えた様子で帰宅時間もどんどん遅くなっていた。
私は夫を気遣う。
「そんなに根を詰めてはお体にさわりますよ」
「まだまだやらなければならないことが山積みなんだよ。新しい部署に移ったら部下が増えたんだ。だから、大忙しなのさ」
夫はとても頑張り屋さんだ。それは私の誇りだった……はずなのだけれど?
【完結】忘れてください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
愛していた。
貴方はそうでないと知りながら、私は貴方だけを愛していた。
夫の恋人に子供ができたと教えられても、私は貴方との未来を信じていたのに。
貴方から離婚届を渡されて、私の心は粉々に砕け散った。
もういいの。
私は貴方を解放する覚悟を決めた。
貴方が気づいていない小さな鼓動を守りながら、ここを離れます。
私の事は忘れてください。
※6月26日初回完結
7月12日2回目完結しました。
お読みいただきありがとうございます。
私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです
こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
愛想を尽かした女と尽かされた男
火野村志紀
恋愛
※全16話となります。
「そうですか。今まであなたに尽くしていた私は側妃扱いで、急に湧いて出てきた彼女が正妃だと? どうぞ、お好きになさって。その代わり私も好きにしますので」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる