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第四章 覚えてないの?
(34)覚えてないの? その2-2
しおりを挟む初めて性的体験をした日、それが第二次性徴の始まった日となると、記憶に残っていないのが当たり前だろう。
さかのぼること二十一年前。
とある繁華街から少し離れた、昔から繁盛している有名な風俗街。その街ですくすくと育っていた三人の子どもがいた。
ふたりは男の子、ひとりは女の子。三人は近所の公園でよく一緒に遊んでいた。
男の子のひとりは、ほかのふたりより若干年が下で、背丈も低く弟みたいに見えた。
年上にみえる男の子は、ほかのふたりを連れて歩くお兄ちゃん、女の子もお兄ちゃんを慕ってついていく。そろそろ胸のあたりの膨らみが気になるころ。
ある夏の暑い日の事だった。三人のことをいつもよく見ている「お姉さん」が、とあるソープランドの屋上にある大きなバルコニーに連れて行き、水遊びができるように大きなビニールプールを用意してくれていた。「お姉さん」がプールに水を入れていると、保護者と思われる大人の男性がやって来てお兄ちゃんを呼び出す。
お兄ちゃんは男性に連れられてバルコニーから部屋に戻っていく。仕方なく、女の子と男の子ふたりで遊ぶことにする。ふたりをみていたお姉さんは急に何かを思いついたらしく、「ちょっと待っててね」と言って部屋に戻る。しばらくすると、灯油を入れるタンクのようなピンク色の容器を重そうに持ってくる。
「よいしょっと!」
それをプールの脇に、どんっ! と置く。
「ふたりとも、ちょっと大人の階段のぼってみようか」
妖艶な笑みを浮かべながら、容器の中の透明な液体をプールにタプタプと入れる。
「なにこれぇ、ぬるぬるするぅ。きもちわるいぃ」
「服着てると気持ち悪いから、ハダカになっちゃいなさい」
お姉さんはふたりに裸になるよう促す。
「まずは優菜ちゃんね。はい。ぬるぬるいっぱいつけて」
「おねえちゃん、気持ち悪いよぉ」
「うふふ……、そのうち癖になるわよ。優菜ちゃんは素質あるもの」
お姉さんは、ユウナの身体全体に、ぬるぬるをいっぱいつけて擦っていく。特に胸のあたりから腰に掛けてを念入りに。
「んっ……、ふぅっ……」
急にユウナが甘い吐息を出す。
「ふふっ、感じてきたわね」
「お姉ちゃん、なんか変な感じ……、変な感じだよぉ……」
ユウナは切なそうに声を上げる。
小さな胸の突起がピーンと張ったのを見て、お姉さんは下腹部へ手を滑りこませる。
「んんんんっ、おまた、おまたがあついよぉ……。変だよぉ……」
お姉さんは、ぬるぬるをたくさん塗りたくりながら、優菜の股間を執拗に擦る。
「んんっ、なんか、きちゃう……。なんかくる感じ……。なにこれ……」
「優菜ちゃん、そのまま身を任せて……。それがイク感じよ」
「イク? わたしイッちゃうの? あっ、くる……。んっ……」
さらにお姉さんは、ユウナの乳首と股間を擦ってる指のスピードを上げていく。
「お姉ちゃん……。あ……、あっ……、ああああああっ!!!」
ユウナの身体全体が、びくびくっ、と震える。
お姉さんは両腕で優菜の身体全体を包みこんだ。
「ん。おつかれさま。大人の遊びかた、一つ覚えたね」
「はあ……、はぁ……、はぁ……、おとなの……、あそびかた……」
ユウナは激しく肩で息をしながらうわごとをつぶやく。
「さて……、次は克也くんね」
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