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まじまじ見下し男
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自分は、ほかの人とは違うように存じます。
もちろん悪い意味で、です。
今日も、自分の不出来さをまじまじと感じさせるひとつの事件がございました。
正確には、一つでは、ありませんが、大きく絞ればひとつのことと存じますので、そのお話をしていこうと考えております。
自分は、悪い意味で繊細のようでございます、ほかの人が気にも留めないことで、永遠と悶々してしまうのです。
そんな、わけですから、いつも心のどこからしらに、不安感や、恐怖感があり、
毎日、来る日も来る日も、その恐怖感やら、不安感やらと闘わなくてはいけないのです。
「そんなもん、世の中の人みんなそうだよ、この弱っちぃ世間知らず目」と言われた時には
そりゃあ、もう、返す言葉もございません。
まったくその通りでございます。どこか、抜けているのか、足りのかもう自分にはわからないですが、おそらく、おっしゃる通りかもしれません。
沈黙は金なり、という言葉をみなさん、ご存知のように思います。
下手な、非難より、沈黙の方が遥かに防衛性が高いのです。
そんなことはとにかく、今日、ある出来事がありました。
自分は、普通に街を歩いていました。
自分は少し背が高い方であり、178cmくらいの背丈があり、体形は大変細く60キロを少し満たないくらいの、
要するに痩せたノッポのわけでございますが、(178cmで自分の身長を高いというには、どうも少し気が引けますが)とても、
奇抜な服装しているという自覚はなく、いつも通り街を歩いているのです。
すると、街行く人々が、自分の顔をじーっと不自然に見つめてくるのです。
見つめてくることも勿論、不快なのですが、中には自分を見下したような目で通り過ぎるまで、今の若者言葉で言うと、メンチを切ってくる人がいるのです。
その人は、スーツを着ていて、自分よりも身長が少しばかり高く、3人ほどの同僚を連れて歩いていました。
極めて不快な気持ちになり、これ以上の不快感を人に催すことができるのかというくらいに、不快で、怒りも込みあげてきますし、自分にとっては非常に腹立たしい出来事でした。
子供の時に、人の顔をジロジロとみることは、失礼だと、学ばなかったのか。この人はどういった、人なのか、ものすごく、憂鬱で腹立たしく、かつ不快な
思いを毎日毎日、来る日も、来る日もするものでございます。
「そんなもの、きにするな」と軽く言う人もございますが、それは自分からしてみれば、
摂氏60度の風呂を気にするな、ということと同じように存じます。寒いものは寒いし、熱いものは熱いのです。
もはや、この件は自分には気に留めないわけにはいかないほど、きわめて不快で、自分がなんだか、この世の中から否定された
そんな惨めな気持ちになるのです。これも、おそらく自分の自尊心が低いゆえに、起きてしまった出来事なのでしょうか。
他人を変えることは無理なのだから、自分が変わるしかないという、答えは自分も知っているつもりですが、
いざ、こういう事が起き、通り過ぎ終えた瞬間、自分の中に残る感情は、嫌悪感しかないのです。
相手を許すほどの心の余裕はなく、ただただ、嫌悪感と怒りを噛みしめながら、目的地に向かわなければいけないのです。
あるとき、ふと、自分は周りの人に対して無意識に、威圧感を出してるのではないかという風に考えていた時期もありました。
ですが、自分が威圧感を出していないと確信できる時ですら、そういう風にまじまじと見られるものですから、本当に不愉快極まりなく、
そういう気持ちになった際には、決まってイライラしてしまい、他人に当たってしまうのです。
その本人に、なぜ、私の顔をじろじろと見るのですか?と直談判では、ないのですが、問い詰めたい気持ちも、もちろんございますが、
そんな勇気はなく、ただただ、自分を否定された気持ちになり、たまらなく辛くなってその感情をどうやってもみ消そうか、
考えて、考えて、また考えるのでした。
自分をまじまじと見てくる人は、ワンパターンでないような気も致します。
不思議なものを見るような目で、こちらが目線を合わせても、相変わらずまじまじと見てくる、おじいさんもいますし、
チラチラとみてくる、人ももちろん、ございます。
チラチラとみてくる分には、百歩譲って、自分も理解できるつもりです。自分も歩くときに気になる人は、チラチラと本能的に
見てしまうのですから、だけど、明らかに人を見下した目線で、自分を見てくる人には、理解しがたいものがあります。
いわゆる自意識過剰なのかもしれませんが、自分は外に出る時、ほぼ毎日と言っていいほど、こういう場面に、遭遇するのです。
自分に自信を持てないため、それを察知した肉食獣が、自分に狙いを定めているのだという、被害妄想まで生まれる始末です。
自分はもう外に出たくもありませんし、そういった嫌悪感を感じたくもありません。
「見てくる人に対して、見返せばいい話ではないか」、という風におっしゃる人もいるかもしれませんが、
人によって、見返す人を選び分けている、自分にも、とても嫌気さします。
自分は、そのたびに、この世には適応できないのではないかという強い不安感に襲われるのです。
繊細ではなくて、ここまで来たらもはや病気なのでないでしょうか。
自分は毎日こんなつらい気持ちで生きなくてはならないのかと思うと、とてもわびしい気持ちになるばかりでなく、
お酒を飲まずにはいられないほど、疲弊し、まわりに当たってしまう、自分にも嫌気がさして、いつか
死んでお詫びするしかないのだと、毎日考える質でございます。
こうして、お酒を飲み、自分の今日、感じた気持ちをありありと、書いているときに、安心感を覚えているのであります。
明日もまた、自分をまじまじと、見てきた人に対して悶々しながら、嫌悪感を抱き、一日を過ごすことでしょう。
自分にもはや、気持ちを切り替えるという選択肢はございません。
とても、自分には出来そうにありません。無理やり、自分の気持ちに嘘をついてしまうと、後々、もっとひどくなることを知っているからです。
これが、思春期独特の悩みであってほしいというのが、今の自分の正直な気持ちであります。
太宰治の小説を読み返しながら、自分にあてはまっている場面を見つけては、自分だけこんな気持ちになったことではないんだと感じることが、
最近唯一、楽しみでもあります。
この世を生きていくには、自分は、脆すぎて、この先心配になります。
自殺しようにも、母が生きている間はがんばって生き抜くつもりでございます。
深呼吸を致しました、自然な深呼吸です。ストレスが軽減されている証なのでしょう。
こんな、どうしようもない自分は、後々どうなるか、わかりませんが、自分が愛する人を見つけるまで、当分生き続けるつもりなわけでございます。
本当に気持ち悪いので、見ないでくださいね。通行人様
もちろん悪い意味で、です。
今日も、自分の不出来さをまじまじと感じさせるひとつの事件がございました。
正確には、一つでは、ありませんが、大きく絞ればひとつのことと存じますので、そのお話をしていこうと考えております。
自分は、悪い意味で繊細のようでございます、ほかの人が気にも留めないことで、永遠と悶々してしまうのです。
そんな、わけですから、いつも心のどこからしらに、不安感や、恐怖感があり、
毎日、来る日も来る日も、その恐怖感やら、不安感やらと闘わなくてはいけないのです。
「そんなもん、世の中の人みんなそうだよ、この弱っちぃ世間知らず目」と言われた時には
そりゃあ、もう、返す言葉もございません。
まったくその通りでございます。どこか、抜けているのか、足りのかもう自分にはわからないですが、おそらく、おっしゃる通りかもしれません。
沈黙は金なり、という言葉をみなさん、ご存知のように思います。
下手な、非難より、沈黙の方が遥かに防衛性が高いのです。
そんなことはとにかく、今日、ある出来事がありました。
自分は、普通に街を歩いていました。
自分は少し背が高い方であり、178cmくらいの背丈があり、体形は大変細く60キロを少し満たないくらいの、
要するに痩せたノッポのわけでございますが、(178cmで自分の身長を高いというには、どうも少し気が引けますが)とても、
奇抜な服装しているという自覚はなく、いつも通り街を歩いているのです。
すると、街行く人々が、自分の顔をじーっと不自然に見つめてくるのです。
見つめてくることも勿論、不快なのですが、中には自分を見下したような目で通り過ぎるまで、今の若者言葉で言うと、メンチを切ってくる人がいるのです。
その人は、スーツを着ていて、自分よりも身長が少しばかり高く、3人ほどの同僚を連れて歩いていました。
極めて不快な気持ちになり、これ以上の不快感を人に催すことができるのかというくらいに、不快で、怒りも込みあげてきますし、自分にとっては非常に腹立たしい出来事でした。
子供の時に、人の顔をジロジロとみることは、失礼だと、学ばなかったのか。この人はどういった、人なのか、ものすごく、憂鬱で腹立たしく、かつ不快な
思いを毎日毎日、来る日も、来る日もするものでございます。
「そんなもの、きにするな」と軽く言う人もございますが、それは自分からしてみれば、
摂氏60度の風呂を気にするな、ということと同じように存じます。寒いものは寒いし、熱いものは熱いのです。
もはや、この件は自分には気に留めないわけにはいかないほど、きわめて不快で、自分がなんだか、この世の中から否定された
そんな惨めな気持ちになるのです。これも、おそらく自分の自尊心が低いゆえに、起きてしまった出来事なのでしょうか。
他人を変えることは無理なのだから、自分が変わるしかないという、答えは自分も知っているつもりですが、
いざ、こういう事が起き、通り過ぎ終えた瞬間、自分の中に残る感情は、嫌悪感しかないのです。
相手を許すほどの心の余裕はなく、ただただ、嫌悪感と怒りを噛みしめながら、目的地に向かわなければいけないのです。
あるとき、ふと、自分は周りの人に対して無意識に、威圧感を出してるのではないかという風に考えていた時期もありました。
ですが、自分が威圧感を出していないと確信できる時ですら、そういう風にまじまじと見られるものですから、本当に不愉快極まりなく、
そういう気持ちになった際には、決まってイライラしてしまい、他人に当たってしまうのです。
その本人に、なぜ、私の顔をじろじろと見るのですか?と直談判では、ないのですが、問い詰めたい気持ちも、もちろんございますが、
そんな勇気はなく、ただただ、自分を否定された気持ちになり、たまらなく辛くなってその感情をどうやってもみ消そうか、
考えて、考えて、また考えるのでした。
自分をまじまじと見てくる人は、ワンパターンでないような気も致します。
不思議なものを見るような目で、こちらが目線を合わせても、相変わらずまじまじと見てくる、おじいさんもいますし、
チラチラとみてくる、人ももちろん、ございます。
チラチラとみてくる分には、百歩譲って、自分も理解できるつもりです。自分も歩くときに気になる人は、チラチラと本能的に
見てしまうのですから、だけど、明らかに人を見下した目線で、自分を見てくる人には、理解しがたいものがあります。
いわゆる自意識過剰なのかもしれませんが、自分は外に出る時、ほぼ毎日と言っていいほど、こういう場面に、遭遇するのです。
自分に自信を持てないため、それを察知した肉食獣が、自分に狙いを定めているのだという、被害妄想まで生まれる始末です。
自分はもう外に出たくもありませんし、そういった嫌悪感を感じたくもありません。
「見てくる人に対して、見返せばいい話ではないか」、という風におっしゃる人もいるかもしれませんが、
人によって、見返す人を選び分けている、自分にも、とても嫌気さします。
自分は、そのたびに、この世には適応できないのではないかという強い不安感に襲われるのです。
繊細ではなくて、ここまで来たらもはや病気なのでないでしょうか。
自分は毎日こんなつらい気持ちで生きなくてはならないのかと思うと、とてもわびしい気持ちになるばかりでなく、
お酒を飲まずにはいられないほど、疲弊し、まわりに当たってしまう、自分にも嫌気がさして、いつか
死んでお詫びするしかないのだと、毎日考える質でございます。
こうして、お酒を飲み、自分の今日、感じた気持ちをありありと、書いているときに、安心感を覚えているのであります。
明日もまた、自分をまじまじと、見てきた人に対して悶々しながら、嫌悪感を抱き、一日を過ごすことでしょう。
自分にもはや、気持ちを切り替えるという選択肢はございません。
とても、自分には出来そうにありません。無理やり、自分の気持ちに嘘をついてしまうと、後々、もっとひどくなることを知っているからです。
これが、思春期独特の悩みであってほしいというのが、今の自分の正直な気持ちであります。
太宰治の小説を読み返しながら、自分にあてはまっている場面を見つけては、自分だけこんな気持ちになったことではないんだと感じることが、
最近唯一、楽しみでもあります。
この世を生きていくには、自分は、脆すぎて、この先心配になります。
自殺しようにも、母が生きている間はがんばって生き抜くつもりでございます。
深呼吸を致しました、自然な深呼吸です。ストレスが軽減されている証なのでしょう。
こんな、どうしようもない自分は、後々どうなるか、わかりませんが、自分が愛する人を見つけるまで、当分生き続けるつもりなわけでございます。
本当に気持ち悪いので、見ないでくださいね。通行人様
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イラスト:雪緒さま
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