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塞いだ穴

好きな少年が

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この数日間ほとんど寝ずに辿り着いた穴だ。

「行くよ!」
「うん!」
魔物達が住む世界へ
穴を塞ぐ為に飛び込んだ。
入り口からすぐに反転して水晶玉を使って穴をねじ伏せた!

とりあえず穴は塞ぐのは成功した。
帰りも高速で魔方陣を使って元の世界に帰れた、いくつかの魔物達に立ちはだかれたが、なんとか倒して無事だった。

しかし、地上では未だ魔物達が蠢いている。
住んでいた世界は殆どが瓦礫と化して人々の生活は完全に崩壊していた。

「お父さん!お母さん!」
瑠菜は叫んで家へと向かった。
そこには誰も居ずただメチャクチャになったリビングや部屋だった。
あの日、着ていたお母さんのエプロンの切れ端だけが目に付いた。
「お母さん...」
シャルロッテは何も言えず、ただ立ち尽くしていた。

そこに未だ蠢いている魔物達が襲って来た!
「魔物達よ!瑠菜!」シャルロッテが叫んだが
しかし、消息をたった親のことを考えて哀しんでいた瑠菜は動けなかった!

「危ない!」
動けない瑠菜と
立ち尽くしていたシャルロッテを
助けに入った少年がいた!

崩れ落ちる魔物達に瑠菜とシャルロッテは茫然とした。
魔法使いしか倒せない魔物達を
少年は、いとも容易く剣で切り裂いて倒したのだった!

瑠菜は叫んだ!
「月島君!月島勇者(ツキシマ ナイト)君!」
そう!あの好きな男の子だった!
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