101人目の勇者様！

第七章 茎わかめ≒キクラゲ？

第四話 資格試験 後編

「まさか、全員合格どころか一人も合格しないなんてね」
魔法使いが呟く。
「ま、まぁ、結果よりもそれまでの頑張った過程が大事だったということで…」
ポジティブ僧侶。僧侶オブポジティブ。

一つ問題があるとすれば、猛勉強をしている間に魔王の勢力が一気に巨大化し、複数の村が魔王の支配下に飲み込まれたことによって一部の人間とエルフ族も魔族と一緒に人間に対抗している事あろう。

──お分かりいただけただろうか。問題は一つどころではない。しかもそれぞれが大問題である。


「なんかもう勝てる気がしない。勇者やめたい」
「何言ってるのよ今更」
「せめて仲間を増やしたい」
「だめよ、この世界ではひとつのパーティーにつき四人までっていう規則があるでしょ」
「じゃあ仲間をもっと強いのに変えたい。特に魔法使い」
「声帯燃やすわよ？」

 
 
賑やかな声を響かせながら、今日も勇者たちは魔王のいる地へ進んでいくのであった。