28 / 48
第27幕
しおりを挟む
「もーっ、そこらじゅう探しまわっちゃったよ。まさか女とこんな場所にしけ込んでるなんて、意外とお盛んなんだね」
デイジアは腰に手を当て、プンプンと怒っている。
「君は?」
青年は怪訝な顔で、デイジアに問いかけた。
「えー、あたしのこと覚えてないのぉ? ひどぉい」
「あ、その、ごめん……」
青年が素直に謝る。
デイジアが、拍子抜けしたように苦笑いを浮かべた。
「なんか素直すぎると逆にやりづらいね。そういやあんたって、昔からそういう奴だったっけ」
「ええと、その、本当に申し訳ない」
「別にいいって。正直あたしも、ほとんど覚えてないし」
「あ、うん……じゃなくて、ちょっと取り込んでいるから、後にしてもらっていいかな」
「うわー、こいつあたしより他の女取りやがった」
「他の女って……」
「ムカついたから、殺すね」
デイジアが短剣を抜き、青年に向かって飛びかかってきた。
「!」
キィン。
固い金属音。
刃は寸分違わず、青年の胸に突き刺さ……らなかった。
その凶刃は、間に割って入った娘に受け止められていた。その手にした短剣によって。
「レラ、きみ……!」
「え、え……レラぁ!?」
青年とデイジアが同時に驚愕の声をあげた。
「なんであんたがここにいんの!?」
どうやらデイジアは、しけ込んでいた女の方をよく確認していなかったようだ。
「なに、その格好……どういうこと? あんた、家にいるはずじゃ……」
口をあんぐり開けて、すっかり見違えた義妹の艶姿を、上から下までまじまじと見つめるデイジア。
「言いつけを破って、私も来てしまいました」
「来てしまいましたって、あんた……」
「ごめんなさい」
「……お姉ちゃんにバレたら、ただじゃ済まないわよ」
「判ってます」
「ほんとに判ってんの? もー、勘弁してよね」
長姉のヒステリックを想像して、デイジアが天を仰ぐ。
「レラ、君はいったい……」
置いてけぼりになった青年が、頭に疑問符を浮かべながら、レラとデイジアを交互に見比べる。ただし、今の二人にそれに答えている余裕はない。
「ていうかさ、勝手についてきたのはいいとして。どうしてあたしの邪魔すんのよ」
ようやく状況を飲み込めたデイジアは、不機嫌な顔になってレラを睨みつけた。
「それは……デイジア姉様こそ、なんでこの人の命を狙うんですか?」
「はあ? そんなの母様に言われたからに決まってんじゃない」
「でも、母様の目的は王の命のはずです。この人は関係ないじゃないですか」
「え……」
青年が思わず耳を疑う。事もなげに言っているが、聞き捨てならない内容だ。
「関係ない……ああ、そっか。はは、あははは」
デイジアが納得したとばかりに、乾いた笑い声をあげた。
「そりゃそうだよね。あんた、覚えてないんだもんね」
「覚えてない……?」
「ていうかさ、ほんとは、あんたがこいつを始末する役だったんだからね」
「えっ?」
「それが急に使えなくなっちゃってさ……あーあ、ホントなら今頃、舞踏会でご馳走食べ放題だったのになー。いい迷惑」
「私が……この人を?」
「デイジアって……まさか、君は」
青年の顔が青ざめる。どうやらその名に聞き覚えがあるようだ。
「まっ、そういう訳だから。レラ、あんたはおとなしくしててね。こいつ殺した後で、じっくり言い訳を聞いたげるから」
デイジアが短剣を構え直した。
「待ってください」
その暗殺者の動線を、レラが遮った。
「……どういうつもり?」
デイジアが、すっと目を細めた。
レラの頭のなかは、いまだに大鐘が鳴り響いていた。様々な映像の断片が、殴りつけるように駆け抜けていく。
そのなかにあるのだ。この城で遊ぶ、幼い頃のレラと青年の姿が。
「教えてください。この人はいったい……それに、私はなんで……うっ」
再び頭痛に襲われ、頭を抱えるレラ。
「レラ!」
それを青年が支えた。
「へえ。やっぱり母様の言った通り、もう魔術が解けかかってるんだ」
「魔術……それってどういう……」
「てことは、ちょーっと話が変わってきちゃうなあ」
考え込む仕草をしていたデイジアが、ニヤリと歪な笑みを浮かべた。
「実は、あたし、母様に言われてたことがあるんだ」
そして、舌なめずりをする。
「記憶が戻りそうになったら、あんたを殺せって。だからぁ……!」
デイジアが短剣を振りかざした。
レラに向かって。
「死になよぉっ!」
「デイジア姉様!?」
キィン。
再び金属音。
今度は青年の短剣が、デイジアの刃を正面で受け止めていた。彼がベルトに差していた飾り短剣だ。
「まさか、こいつが役に立つ日が来るなんて思わなかったよ」
「へえ。けっこうやるじゃん」
「さっきは油断したけど、僕だって王族のはしくれとして、護身術程度はたしなんでいるからね。こういうときのために」
「王族……?」
苦しみながらも、レラは耳聡く青年の言葉を聞きつけた。
「あれれ。あんた助けてもらったくせに、まだこいつのこと思いだしてないの? やだー、薄情ものぉ」
デイジアが、ニヤニヤと小馬鹿にしたような笑みを浮かべる。
「レラ、君は逃げてくれ」
気遣う青年。レラを背に庇いながら。
「やっさしいねー。さすがは王子」
「おう……じ?」
「ほらほら、ちゃんと名乗ってあげなよ。ユコニス王子」
嫌味を込めた口調で、デイジアが青年を煽る。
「やめてくれ」
ユコニスと呼ばれた青年が、苦々しげにデイジアを睨みつけた。
「王子……ユコニス……」
その呟きに呼応するかのように、頭のなかの断片がひとつの形を成していく。
優しい顔をした少年。
十年前、迫りくる脅威から必死で彼女を守ろうとしてくれた背中。
「あなたは……」
「レラ、いいから逃げるんだ」
「あんた、自分の心配したら?」
デイジアが短剣の切っ先を青年に向けた。
「く……」
「先に死にたいみたいだから、あんたから殺してあげるね。ユコニス王子」
王子……この人が王子。
「お願いだ、デイジア。こんなことはやめて、ちゃんとみんなで話しあおう。そうしたら、きっと……」
「ごめんねー、母様の命令だから」
「デイジア、僕は君のことも……」
「イヤッハァ!」
雄叫びとともに、デイジアが青年に向かって跳躍した。
キィン。
その鋭い凶刃を、青年が短剣で受け止める。
デイジアが一旦短剣を引き、すかさず二撃目を繰りだした。青年が短剣で受け流すと、その右腕を掻いくぐり、さらに刺突。刺突。刺突。
「ほらほら!」
「くっ……」
風を切り、金属の交わる音が響き渡る。
何とか瀬戸際で凌いでいるものの、青年は防戦一方に追い込まれていた。
「どうしたのさ。王族のたしなみってのを見せてよ!」
デイジアの目は爛々と輝き、頬は紅潮していた。
「これ、やばい。メチャクチャ楽しい! 人を殺すのって、こんなに楽しかったんだ!」
「デイジア姉様……」
うずくまり、頭痛に耐えていたレラが、苦しげに面差しを上げた。
朧げな視界のなかで、二人が戦っている。
「こいつを殺ったら、あんたもすぐに後を追わせてあげるからね、レラ!」
デイジアが狂喜の声をあげる。
「そんなこと、僕がさせない!」
激しい息の下から、青年が叫んだ。
「ユコ、ニス……」
「レラは僕が守るから!」
『レラは僕が守るから!』
「!」
その瞬間、記憶の皮紙が開いた。
デイジアは腰に手を当て、プンプンと怒っている。
「君は?」
青年は怪訝な顔で、デイジアに問いかけた。
「えー、あたしのこと覚えてないのぉ? ひどぉい」
「あ、その、ごめん……」
青年が素直に謝る。
デイジアが、拍子抜けしたように苦笑いを浮かべた。
「なんか素直すぎると逆にやりづらいね。そういやあんたって、昔からそういう奴だったっけ」
「ええと、その、本当に申し訳ない」
「別にいいって。正直あたしも、ほとんど覚えてないし」
「あ、うん……じゃなくて、ちょっと取り込んでいるから、後にしてもらっていいかな」
「うわー、こいつあたしより他の女取りやがった」
「他の女って……」
「ムカついたから、殺すね」
デイジアが短剣を抜き、青年に向かって飛びかかってきた。
「!」
キィン。
固い金属音。
刃は寸分違わず、青年の胸に突き刺さ……らなかった。
その凶刃は、間に割って入った娘に受け止められていた。その手にした短剣によって。
「レラ、きみ……!」
「え、え……レラぁ!?」
青年とデイジアが同時に驚愕の声をあげた。
「なんであんたがここにいんの!?」
どうやらデイジアは、しけ込んでいた女の方をよく確認していなかったようだ。
「なに、その格好……どういうこと? あんた、家にいるはずじゃ……」
口をあんぐり開けて、すっかり見違えた義妹の艶姿を、上から下までまじまじと見つめるデイジア。
「言いつけを破って、私も来てしまいました」
「来てしまいましたって、あんた……」
「ごめんなさい」
「……お姉ちゃんにバレたら、ただじゃ済まないわよ」
「判ってます」
「ほんとに判ってんの? もー、勘弁してよね」
長姉のヒステリックを想像して、デイジアが天を仰ぐ。
「レラ、君はいったい……」
置いてけぼりになった青年が、頭に疑問符を浮かべながら、レラとデイジアを交互に見比べる。ただし、今の二人にそれに答えている余裕はない。
「ていうかさ、勝手についてきたのはいいとして。どうしてあたしの邪魔すんのよ」
ようやく状況を飲み込めたデイジアは、不機嫌な顔になってレラを睨みつけた。
「それは……デイジア姉様こそ、なんでこの人の命を狙うんですか?」
「はあ? そんなの母様に言われたからに決まってんじゃない」
「でも、母様の目的は王の命のはずです。この人は関係ないじゃないですか」
「え……」
青年が思わず耳を疑う。事もなげに言っているが、聞き捨てならない内容だ。
「関係ない……ああ、そっか。はは、あははは」
デイジアが納得したとばかりに、乾いた笑い声をあげた。
「そりゃそうだよね。あんた、覚えてないんだもんね」
「覚えてない……?」
「ていうかさ、ほんとは、あんたがこいつを始末する役だったんだからね」
「えっ?」
「それが急に使えなくなっちゃってさ……あーあ、ホントなら今頃、舞踏会でご馳走食べ放題だったのになー。いい迷惑」
「私が……この人を?」
「デイジアって……まさか、君は」
青年の顔が青ざめる。どうやらその名に聞き覚えがあるようだ。
「まっ、そういう訳だから。レラ、あんたはおとなしくしててね。こいつ殺した後で、じっくり言い訳を聞いたげるから」
デイジアが短剣を構え直した。
「待ってください」
その暗殺者の動線を、レラが遮った。
「……どういうつもり?」
デイジアが、すっと目を細めた。
レラの頭のなかは、いまだに大鐘が鳴り響いていた。様々な映像の断片が、殴りつけるように駆け抜けていく。
そのなかにあるのだ。この城で遊ぶ、幼い頃のレラと青年の姿が。
「教えてください。この人はいったい……それに、私はなんで……うっ」
再び頭痛に襲われ、頭を抱えるレラ。
「レラ!」
それを青年が支えた。
「へえ。やっぱり母様の言った通り、もう魔術が解けかかってるんだ」
「魔術……それってどういう……」
「てことは、ちょーっと話が変わってきちゃうなあ」
考え込む仕草をしていたデイジアが、ニヤリと歪な笑みを浮かべた。
「実は、あたし、母様に言われてたことがあるんだ」
そして、舌なめずりをする。
「記憶が戻りそうになったら、あんたを殺せって。だからぁ……!」
デイジアが短剣を振りかざした。
レラに向かって。
「死になよぉっ!」
「デイジア姉様!?」
キィン。
再び金属音。
今度は青年の短剣が、デイジアの刃を正面で受け止めていた。彼がベルトに差していた飾り短剣だ。
「まさか、こいつが役に立つ日が来るなんて思わなかったよ」
「へえ。けっこうやるじゃん」
「さっきは油断したけど、僕だって王族のはしくれとして、護身術程度はたしなんでいるからね。こういうときのために」
「王族……?」
苦しみながらも、レラは耳聡く青年の言葉を聞きつけた。
「あれれ。あんた助けてもらったくせに、まだこいつのこと思いだしてないの? やだー、薄情ものぉ」
デイジアが、ニヤニヤと小馬鹿にしたような笑みを浮かべる。
「レラ、君は逃げてくれ」
気遣う青年。レラを背に庇いながら。
「やっさしいねー。さすがは王子」
「おう……じ?」
「ほらほら、ちゃんと名乗ってあげなよ。ユコニス王子」
嫌味を込めた口調で、デイジアが青年を煽る。
「やめてくれ」
ユコニスと呼ばれた青年が、苦々しげにデイジアを睨みつけた。
「王子……ユコニス……」
その呟きに呼応するかのように、頭のなかの断片がひとつの形を成していく。
優しい顔をした少年。
十年前、迫りくる脅威から必死で彼女を守ろうとしてくれた背中。
「あなたは……」
「レラ、いいから逃げるんだ」
「あんた、自分の心配したら?」
デイジアが短剣の切っ先を青年に向けた。
「く……」
「先に死にたいみたいだから、あんたから殺してあげるね。ユコニス王子」
王子……この人が王子。
「お願いだ、デイジア。こんなことはやめて、ちゃんとみんなで話しあおう。そうしたら、きっと……」
「ごめんねー、母様の命令だから」
「デイジア、僕は君のことも……」
「イヤッハァ!」
雄叫びとともに、デイジアが青年に向かって跳躍した。
キィン。
その鋭い凶刃を、青年が短剣で受け止める。
デイジアが一旦短剣を引き、すかさず二撃目を繰りだした。青年が短剣で受け流すと、その右腕を掻いくぐり、さらに刺突。刺突。刺突。
「ほらほら!」
「くっ……」
風を切り、金属の交わる音が響き渡る。
何とか瀬戸際で凌いでいるものの、青年は防戦一方に追い込まれていた。
「どうしたのさ。王族のたしなみってのを見せてよ!」
デイジアの目は爛々と輝き、頬は紅潮していた。
「これ、やばい。メチャクチャ楽しい! 人を殺すのって、こんなに楽しかったんだ!」
「デイジア姉様……」
うずくまり、頭痛に耐えていたレラが、苦しげに面差しを上げた。
朧げな視界のなかで、二人が戦っている。
「こいつを殺ったら、あんたもすぐに後を追わせてあげるからね、レラ!」
デイジアが狂喜の声をあげる。
「そんなこと、僕がさせない!」
激しい息の下から、青年が叫んだ。
「ユコ、ニス……」
「レラは僕が守るから!」
『レラは僕が守るから!』
「!」
その瞬間、記憶の皮紙が開いた。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
旦那様には愛人がいますが気にしません。
りつ
恋愛
イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる