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四章 魔物大戦争編
十三話 種付けカルマさん 後編 ♡
しおりを挟む満足気なマリーとソフィアの頬を撫でてからグレースへと近づくと、彼女は俺の胸を指先でそっと撫でつけ、左胸にてのひらを当てた。
「カルマ様ご存知ですか……? 戦場に立ち、死闘をくぐり抜け生還した兵士は、その昂ぶりを女を抱くことで納めると昔から言いますわ」
「…………何のことだ?」
「私たちを壊してしまわないように、衝動を抑えつけていませんか? サキュバスの本能でしょうか……私には今のカルマ様が酷く歪なように感じますわ。女を貪り尽くそうとする野獣の瞳で、優しく甘やかすようなセックスをしているんですもの……」
突然のグレースの言及に美桜やマリー、ソフィアは不安そうな顔で成り行きを見守っていた。
俺が衝動を抑えつけている……か。
生物は危機的な状況に陥ると子孫を残そうとする本能があると聞いたことがある。
危機的な状況……確かに黒炎龍は強かった。
黒炎龍との闘いは結果だけ見れば完勝だが、しかしそれは黒炎龍の力量を予想し、その対策と準備が上手くいっただけだ。
血を十分に蓄えて準備していなかったら、あるいはブレスを連続で吐かれて血の消耗が激しければ……無傷では済まなかったかもしれないし、一歩間違えれば死んでいたかもしれない。
そうか……やけにムラムラすると思ったらそういうことか。
「サキュバスであれば、カルマ様の全力でも受け止めて見せますわ……どうぞ、その衝動の全てを私にぶつけてくださいませ……♡ 」
そして俺の一番欲している言葉を言ってくれる……例え俺がその生殖本能を自覚していても、彼女たちに言い出せなかっただろう。
グレースは俺から言えないことも分かった上で自分から提案してくれたんだろうな……本当にいい女だよ。
「遠慮しないからな……きつかったら言えよ?」
ベッドの上で立ち上がる。自然と俺のちんぽがグレースの眼前に迫り、グレースはもちろん全員の視線がそこへ集まった。
生殖器操作を使い、半勃ち状態の状態だったちんぽを強化していく。メキメキと幻聴が聞こえそうなほど太く長く、禍々しく反り立つ息子に、誰かの息を呑む音がやけに大きく室内に響き渡った。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
性器の大きさ 10(MAX)
カリの高さ 5(MAX)
反りの大きさ 5(MAX)
射精量 10(MAX)
回復速度 10(MAX)
珠玉生成 0
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
シリコンボールである珠玉生成はあえて使用しない。それと性支配能力もだな。
この二つは本当に危険だ。手加減せずに使えば女性の精神を破壊しかねないと思っている。
「はぁぁ……♡ これは女を殺すための武器……いえ神器ですわね……♡ んっ♡ ……魅るだけで体が疼いてしまいますわ……♡ 」
目の前で雄々しく勃起していく様を魅せつけられたグレースは文字通りちんぽから目が離せないようだった。
そしてちんぽに吸い寄せられるように近づき、裏筋に彼女の艶やかで形の整った唇をあてた。
チンキス……それはこれから犯してもらうちんぽへの挨拶であり、そして愛情たっぷりのこのチンキスは、まるで服従を誓うようで――
「……そんなに誘うなよ……後悔しても知らないからな」
「んちゅ……♡ うふふ♡ どうぞ好きなようにお使いください♡ 」
――同時に服従させてみろという挑発でもある。
ベッドに立った俺と、その前で女の子座りするグレース……おもむろにグレースの頭を掴むと、まさしく『お使いください』とばかりに彼女は口を大きくあける。
もう遠慮しないと俺は喉奥まで一気にちんぽを押し込んだ。
「んぶぅっ……!?♡ おぼぉっ♡ ……んじゅっ♡ ……んぼっ♡ ごほっ……!♡ 」
根元まで一気に押し込まれるとは思っていなかったのか、グレースは大きく目を見開き苦しそうな声をあげた。
しかし口いっぱいにちんぽを挿入れられ、喉まで塞がれても即座に裏筋に舌を這わせる対応力は流石だな。
「うぉおお……あっつ……それに喉と舌が絡んできて……」
「……んふふっ♡ んじゅっ♡ ……ぐぷっ♡ ん゛う゛う゛♡ ……じゅぞぞぞっ♡ 」
ぐっぽ♡ ぐっぽ♡ とイラマチオ特有の異質な音が鳴り、マリーやソフィアが引いてはいないかと少々心配になる。
グレースは息苦しさからか目尻に少々涙を溜めながらも、舌を絡め自ら顔を押し付けてくる。
これはグレースからのメッセージだ。受け身になり苦しそうに涙を流してしまえば俺がやめてしまうと彼女はわかっている。
だから『やめなくていい』と、『私も求めているんだ』と、伝えるために体を張っている。
……多分な。
ちょっと淫乱すぎて苦しいのが気持ちいいとか、M心に火がついちゃってるだけの可能性もあるけどな。
「……すごいですね」
「ね、ねぇマリー……貴女あれ出来る……?」
「いえ……流石にあれは……でもカルマ様が望むなら私は……」
「窒息の危険もあるから無理しない方がいいわ。知業さんなら加減はしてくれると思うけれど……してみたいのならきちんとした知識と技術を教えてあげるからそれからにしましょう」
女が三人寄れば姦しいとはこのことか? 俺とグレースの間で始まった異様な空気を感じてか、既にセックスを済ませた三人が寄り集まって観戦を決め込んでいた。
「……おぶっ♡ …………んっ……ごぼっ……♡ 」
そんな呑気なことを思っている間中、グレースは後頭部を掴まれ喉奥までちんぽを入れられたままだった。
息ができないまま三十秒を超えてもうじき一分は経とうかとする頃、グレースの顔の赤みが増し、膝が震え始めた。
そろそろ限界かというところを見極め、一気に引き抜くと粘り気のある液体がちんぽと口に橋を架けた。
「…………んぼぉっ♡ ……はぁ……はぁ……♡ あぁ……逞しい♡ ……きゃっ♡ 」
無言で息を荒げるグレースの肩を掴みベッドに押し倒す。いつでも受け入れ態勢の整った彼女のおまんこに正常位でいきなり根元まで突っ込んだ。
「んぉぉおおおっ♡ おっきっ……♡ カルマ様のおっきぃの子宮口まで響くぅ♡ あっ♡ ……あっ♡ もう絶頂せる気だっ♡ このおちんぽ……屈服させようとしてるっ♡ んっ♡ だめっ♡ あっ♡ おっ……♡ い、いくっ……♡ んんんっ♡♡♡ 」
上から覆いかぶさり抱きしめ、がむしゃらにちんぽを叩きつけるピストン。テクニックも何も考えないそれはまるで動物の交尾だ。
「ぁああっ♡ イってるのに容赦ないっ♡ もっと……もっとぉ♡ 」
デカマラを叩きつけるようにピストンをしてもグレースにはまだまだ余裕がありそうだった。
数回の絶頂程度では彼女はビクともしないのは知っている。
「そうだ……あれやってみたいって言ってたよな?」
「んぁ……♡ な、なんですの……?カルマ様……?」
体を起こしカリ首が膣口にひっかかる程度までちんぽを抜き、無防備なグレースのお腹……その鳩尾の下の辺りに右手を当てる。
以前グレースたちに話した俺の禁止技のひとつ――『子宮掴み』だ。
親指は単独で、人差し指と中指、薬指と小指をひっつける。三本指に見立てた指の先を子宮の左右と上側に当てて軽く押し込み……掴む。
「ひぐっ♡ ……あっ♡ お゛お゛っ♡ あの……これっ……だ、だめですっ……♡ 」
何度も何度も抱いてきたグレースが、初めて引きつったような笑顔を見せていた。
全力を受け止めるという前言をあっという間に撤回してしまいそうなその顔に、ゾクゾクと支配欲が背中を昇っていく。
「たっぷり可愛がってやるからな……愛しているぞ、グレース」
目を見つめながら愛を囁き、勢いよく、ひとおもいに根元までデカマラを突き込んだ。
もしかしたらグレースには死刑宣告に聞こえたかもしれないが……。
「わ……私も愛して゛ぇえ゛え゛♡ お゛っ♡ いぐぅっ♡♡ ……お゛っ♡ ……し、知らないっ……♡ こんなの知らな……ぉおお゛♡ 子宮潰れっ……いっくぅう♡♡ はひっ……♡ お゛っ♡ ひぐぅうう゛う゛♡♡ 」
――どちゅっ♡ どちゅっ♡ どちゅっ♡
熱く粘度のあるグレースの愛液をかき混ぜ、かき出すようにひたすらにちんぽを突き入れていく。
きっと彼女は短時間に何度も何度も絶頂を味わったことなどないのだろう。
俺の首に手を伸ばし、足を背中に回し絡め、歯を食いしばるグレース。
「あひっ……♡ おかひくなるっ……♡ ぁああ♡ またい、いっくぅううっ♡♡ お゛っ……♡ 」
ふっとグレースの手から力が抜ける。あまりに強烈な快楽に気を失ってしまったようだ。
そんな彼女も初めて見るなぁと、ぼんやりと考えながら珠玉生成でシリコンボールを三つ作り出した。
「……んごぉっ!?♡ なにっ……!?あっ♡ お゛お゛お゛っ♡ おまんこゴリゴリしないでぇ……♡ いくいくいく……いぐぅう♡♡ 」
新しい刺激に目を覚ました彼女をまた絶頂の渦に沈めていく。
額に玉のような汗をかき、髪を振り乱していても彼女は美しい。
「射精すぞ……受け止めろグレース……!」
「はひっ♡ きてぇ……!♡ あっ♡ 膨らんで……♡ いくいく…… 」
――ドクンッ!ドゥルルルルル!!!ドゥルルッ!!
「ぉお゛お゛お゛っ♡ あちゅい……っ♡ 精子あちゅいのっ……♡ いっくぅうう……♡♡♡ 」
子宮口にちん先を押しつけながら、一滴残らず呑み込ませるつもりで射精していく。
グレースと二人そろって歯を食いしばり、全身に力が入っているのがよくわかる。
魂まで抜けてしまったのではないかと思うほどの強烈な射精感に、それが止まった時、力が入らずに崩れ落ちてしまった。
「んぐっ……うふふ♡ 」
覆いかぶさられ苦しいはずのグレースは何が楽しいのか笑っていた。そしてそっと俺の背中に腕を回し、ぎゅっと抱きしめられる。
「すまん重かったな……大丈夫か?」
「ええ……♡ うふふ♡ 汗に濡れたカルマ様の体も素敵ですわ……♡ 」
「……やれやれ……」
そっと彼女の膣からちんぽを抜きベッドに大の字に寝ころぶと、やはり疲れていたのか急速に睡魔がやってきた。
「すまん……もう限界かも……」
「後片付けはしておきますのでお休みになってください」
マリーのそんな声を最後に、俺の意識は落ちていった。
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