94 / 100
四章 魔物大戦争編
十話 浴場で欲情で養生 前編 ☆
しおりを挟む「では御主人様、こちらへどうぞ……♡ 」
マリー、グレース、美桜の三人と一緒に浴場へとやってきた俺は、美桜に案内されるままに木の小さな椅子に腰かける。
中世ヨーロッパな雰囲気の異世界だが、風呂場の桶と椅子は温泉旅館風に俺がオーダーメイドで作ってもらったこだわりの品だ。
もうじきお嫁さんになる三人はバスタオルで隠すなんて野暮な事はせず、瑞々しい女の肌をあらわにしている。少しでも俺が喜んでくれたらそれだけで嬉しい……そんな思いが伝わってくる。
足を開き、男らしく椅子に座る俺の股の間に美桜がしゃがみ込み石鹸を泡立てる。頬を赤く染めて羞恥の表情を浮かべているが、今更俺の裸を見るのも、俺に裸を見られるのも恥ずかしがるような彼女ではない。
となると……ははぁ、なるほど。
『初々しく洗体プレイをする女』という演技が混じっているな?
意識的か無意識か……無意識なら昔の癖だが、意識的なら俺を喜ばせようとしてかな。三人がそれぞれ石鹸を泡立て体に塗りたくる……シミ一つない魅力的な胸やお腹を白く染め上げる姿が眩しく見える。
「それでは御主人様」「カルマ様、私達の体を」「存分に味わって下さいな♡ 」
正面と右側面と左側面。三方向から同時に抱きつかれ、三人の豊満な胸がむにゅりと形を変えて俺に至福の感触を伝えてくる。思わずビクンビクンと息子が反応して、正面から抱き着く美桜の鳩尾をベチベチと叩いた。
「あん♡ あぁ、今日も逞しいです……御主人様ぁ♡ 」
俺の腹に抱きつき、おっぱいを押し付ける美桜が甘い声をあげる。男の本能に囁きかけるような甘い声色に理性が崩れ落ちていく。
だが……せめてもう少し耐えろ俺。引っ付かれただけで押し倒すなんて発情期のサルみたいでみっともないだろうが!
「……あぁ、綺麗だよ美桜」
「うふふ♡ ありがとうございます♡ お二人より小さいですが、精一杯ご奉仕致しますね……♡ 」
美桜は、その柔らかな胸で勃起した愚息をはさみ体ごと上下に揺らし始める……おぉ……弱い刺激がむしろ興奮度を上げていくな。しかも足元に跪かせるこの征服感……視覚的にも大変クル。
「美桜ばかり見てズルいですわ……♡ 私の体は飽きてしまわれましたの……?」
膝立ちで俺の左腕をおっぱいの谷間に挟み込み、手のひらは魅惑のわかめの群生地へとあてがうグレースは、美桜よりも蠱惑的な声でわかりきった問い掛けをしてくる。
膝を肩幅に開き、腕は固定しても手はフリーにさせている……『触りたくなったらいつでもどうぞ』と体で訴えかけてきやがった……!
「飽きるわけないだろう。とても気持ちいいよグレース。後でいっぱい可愛がってやるから今は我慢してくれな」
「約束ですわ♡ 」と耳元で囁き、誘惑するよりも腕や背中を体で洗うことに集中してくれるグレース。
彼女は真剣かもしれないが、体を擦り付けられる俺はどんどん理性が崩壊していく……くぅ……手強いぞ!
ただでさえ淫魔の副作用でムラムラしまくってるのに、こんなに誘惑されてどうして我慢出来ようか……!!
しかし両腕を拘束された俺はちんぽをビクビクと震わせるしか行動表現出来ない……!
口で言えばいいじゃんって? そんなの風情がないだろう!
「カルマ様? 難しい顔をなさってますが……気持ちよくありませんか?」
右腕に抱き着き、グレースと同じくおっぱいに腕を挟み込み丹念に俺の体を洗ってくれているマリーが不安そうにのぞき込んできた。
しまったな、心配させてしまうなんて本能に任せるより駄目じゃないか。
「いや、三人の体が心地よくてな、欲望のままに襲い掛かるのを我慢していただけだよ」
「そんな……♡ カルマ様、いつでもお使いになってくださいね……♡ 」
殊勝な言葉に聞こえるが、俺はあまり好きではないな。
「マリー『使う』なんて言わないでくれ。俺は誰のことも『物』のように扱うつもりはないから」
「そ、そんなつもりは……いえ、申し訳ありま……」
「いいんだ、わかってるよ。その気持ちは嬉しいけど、使うなんて俺はしたくないだけだから」
「……はい♡ では…………い、いっぱい愛して頂けますか?♡ 」
ぷっつーーんっと頭の中で何かが切れる音が響いた。
少しだけ瞳を潤ませ、頬は上気し、上目遣いで微笑むなんて反則だろうがっ!!
マリーとグレースの膣内に指を挿入れたい衝動に駆られるが、石鹸が入ると痛いだろうし後処理が面倒だから、必死で堪える。
幸い三人で体を洗ってくれていたので、既に大体は洗い終えている。三人に桶にお湯を汲むように頼み、その間に自分で素早く首や足などを洗っておく。
三つの桶のお湯で流してもらうと、三人はそれぞれ自分でいそいそと自分の体を洗い流した。
「さてと……いっぱい愛するつもりだけど、その前に美桜の眷属化だ」
飴玉ほどの大きさの血の球体を作り、美桜に飲む覚悟があるか最終確認をするが……彼女の返事は血の球体を飲み込むことだった。
「んっ♡ ……あぁ♡ ……あはぁああ♡ 」
え、なにこれ、美桜が下乳と子宮のあたりを抱きしめ悶えている……媚薬の効果とかあるの?
まぁ何だか感じてしまっている以外は特に問題なく、首の奴隷紋が消え、子宮の辺りに薄いピンク色の眷属紋が現れた。
完全に淫紋ですねありがとうございます。
これはもしもこの先泳ぐ事があってもビキニ禁止だな。他は……あまり人前でお腹を出す事はないだろう。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
橘 美桜 Lv48 21歳 人間族
HP 1990/1990
MP 820/ 820
筋力 38
魔力 145
耐久 37
俊敏 36
運 50
スキル 言語理解・回復魔法・解毒魔法・獲得経験値二倍
称号 聖女・治癒の御手・カルマの眷属
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
解析をかけてみたが、レベルも種族もスキルも特に問題ない。称号からは奴隷が消え、カルマの眷属が追加されている。
意図せず美桜の体が出来上がってしまったが……まぁいい、どうせ今からやりまくるんだから。
「さて、やるか……と言いたいところだけど流石に今コレで一晩中は、みんなの体がもたないだろうから少しサイズダウンさせるか……」
洗い場に膝立ちの三人の前で仁王立ちする俺の息子は既にフル勃起状態、長さ24cm直径6cmで弓なりに反り返りカリがどっぷり張り出している。まさしく女殺し。
これでするのは流石によろしくないだろうと思っての発言だったが、それに待ったをかけたのは美桜だった。
「あの、もしよければ……日本に居た時の御主人様……知業さんのおちんちんで抱いて頂けませんか……?」
奴隷から解放された美桜だが、感動よりも発情してしまった体の方が優先なのか、感慨にふける間もなくそんな提案をしてきた。
「それは……別に構わないけどなんで?それにもう御主人様じゃないぞ?」
「あ……♡ はい♡ 大きなおちんぽの知業さんももちろん素敵ですが、私が好きになったのは……えっと……その、あまり大きいとは言えないけど、甘く優しい快楽で満たしてくれる知業さんのセックスなんです……」
大きくない、小さいと男性に言うことの重大さを誰よりも知っている美桜だからこそ言い淀んだのだろう。しかし、それを求めてくれるなら応えてあげることに異議はない。
それに最近はデカチンにかまけてテクニックを疎かにしていた自覚はある。
ちょっと昔の勘を取り戻してみるかね。
「マリーとグレースは初めて見るんだよな……」
生殖器操作の強化値を全て0に変えていく。見る見るうちに小さくなっていく息子……おお、これは中々心にダメージがあるな……。
「……これがスキルなしの元々のちんぽだよ。どうだ? がっかりしたか?」
俺の苦笑いまじりの言葉に最初に反応したのはマリーだった。
「いいえ、私はカルマ様を信じていますよ。きっとたくさん幸せな快楽を下さるのでしょう?♡ 」
「そうですわね……私は子宮口まで届かないかもしれませんが……美桜の言うカルマ様の技術……楽しみにしていますわ♡ 」
さて……流石に元のサイズでは技術もしっかり使っていかないと満足させられないだろう。昔の感覚を取り戻すつもりでやろうか。
ただし男優だった頃の知識を総動員するつもりはない。あれは作業だ。それもつまらない作業だ。それを愛する女達にするなんて許されない。
「今日は一人ずつ順番にしようか……まずは美桜からな」
じゃあ……始めようか――
――久しぶりのエセ撮影だ。
10
お気に入りに追加
1,095
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる