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四章 魔物大戦争編
一話 プロローグ
しおりを挟む夕陽などとうに沈み夜も深まる深夜0時、それらは静かに、しかし確実に一歩一歩踏みしめるようにやってきた。
アルフリード王国の最西端に築かれた――辺境の街エスタ。
大量の魔物の蔓延る魔の森と、その先にある魔人族の国から人類を守る最前線の街。
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15mを越える体躯を覆う黒光りする鱗に、同じく鋭く分厚い漆黒の爪、獲物を噛み砕く強靭な顎と白い牙、紅く輝く瞳は生物に根源的な恐怖を植え付けるだろう。
脅威なのは黒炎龍だけではなく、体長10m程の地竜も侮ることは出来ない。空を飛べないことと岩のように硬い鱗を持つことで地竜と呼ばれる竜種だが、頑丈さと自身の重みを活かした力強い前足の一撃、同じく硬さと重さを使った体当たりや頭突きはまさしく災害級の魔物といえる。
そんな地竜の背に座るおんぼろローブの男が不敵な笑みを浮かべる。
「へっへっへ♪ こんな時間にぎょーさん集まっとるやんけ♪ せやけど……そんなもんでこいつらに勝てる思うとるんかぁ? なぁどない思う黒炎龍ちゃん?」
「……グルルルル……」
「相変わらずしゃべらんやっちゃなぁー……はぁー自我が芽生えた筈やのに、つまらんやっちゃで……」
魔物使いは溜息を吐き黒炎龍から街壁へと視線を移す。自身の周りは月明かりしかないが、街壁の周囲には篝火が焚かれ魔の森の近くまで明るく照らされていた。
その街壁の前には柵が設置され、壁の上にはバリスタのようなものも見える。
見るからに準備万端。しかし魔物使いはそんなもの気にもせずに呑気に夜空を眺めて呟いた。
「あぁーはよ女抱きたいわぁ……ワイの周りは魔物ばっかりやし……おっきい街やったらええ女もおるやろ……それに……」
再び視線を空から街へと向けると映るのは、五百人以上の武装した人達。
「有象無象がいくらおっても黒炎龍の前では関係ないわなぁ……まぁあんだけ人がおったら、ええ女の一人や二人くらいおるやろ♪ あぁーええなぁ、捕まえて……魔物かワイかどっちに犯されるか選ばせるとか最高ちゃう? よっしゃ絶対やろ……やっぱりワイ天才やな♪」
まるで緊張感のないその口調は、自身の勝利は揺るがないと言わんばかりだった。
「さぁ始めよか♪ 厄介なんは勇者くらいやけど……龍に勝てると思わんとけや……楽しい楽しい蹂躙の時間やで……!」
魔物使いは不敵に嗤う――
――長い長い夜が始まろうとしていた。
◇
時を同じくして街壁の上――数多くの魔法使い達と、バリスタの操作者が立ち並ぶ中にマリーとエリシュアと紗希の姿があった。
「凄い数……千の魔物とは聞いていたけど……」
魔石の付いた杖を握る紗希の手が震える。街壁の上で最前線ではないとはいえ……いや逆に魔物全体を見渡せる街壁の上の方が、恐怖心は勝るのかもしれない。
「大型の魔物や地竜の所為でしょうか……予想よりも多く見えますね……」
紗希の震える手をエリシュアが握った。元気付けようとしたのだろうが彼女の手もまた、紗希と同じく小さく震えていた。
「エリシュアも怖いの……?」
「怖いですね……多くの仲間がいるとわかっていても、あの数の魔物が向かってくる光景は……やはり恐怖してしまいますね」
でも、とエリシュアは言葉を続ける。怯えながらもその目には熱く燃える闘志の火が宿っていた。
そこへマリーから二人に向けて声が掛けられる。
「私達が怯んでいては、全体の士気に……延いては辺境の敗北に繋がります。ですからどうか、戦う意思を強く持ってください」
「わかるよ……怯えている場合じゃないよね……戦わないと……! 私は……勇者なんだから!!」
エリシュアから迫りくる魔物へと視線を移す。森から出てきた魔物達は、横に大きく広がりながらも草原を進む。魔法攻撃が始まるまで、もうそれほど時間がないだろう。
開戦の合図はない。事前に射程内に入ったら撃っていいと周知されている。
その後は前衛部隊がぶつかり合うまでは範囲攻撃などを続け、混戦が始まったら単体魔法でスナイプしていく予定だ。
「じゃあ一番槍……魔法だけど!……いきますね!」
「え……まだ射程外では……?!」
エリシュアの制止の声も聞かず、紗希は杖を頭上高く掲げた。杖の先端から松明の炎のような大きさの火が上がる。
彼女の言う通り遠距離攻撃が得意な魔法使いもまだ誰も攻撃態勢に入っていない。必然的にたった一人行動を起こした紗希へと視線が集まる。
そして街壁の上にいる者達全員が、失礼ではあるが『勇者の攻撃にしては地味では?』と思ってしまった。
しかしそんな思考は次の瞬間、誰でもない紗希本人の手によって覆される。
杖の先端から立ち昇る炎の色が、赤からオレンジを経て黄色へ……そして青白く変わっていった。
「いったい……これは……?!」
その光景を見た誰もが頭の中に疑問を浮かべた――中心は白く周囲は青白い炎……そんなもの誰も見たことがなかった。
「炎は温度が変わると色が変わるんだよ? あれ、知らなかった?」
唖然とする視線を受けながらも紗希は追加の魔力を込める。白い炎がグングンと大きさを増し、周囲に熱気を放ち始める。
さっきまでの地味さなど消え去り、紗希の頭上には3mを越える白い火球が浮かんでいた。
「じゃあ……行って!――白炎蝶ッ!!!」
杖を振り下ろすと同時に放たれる白い炎のかたまりが、大きな蝶々の形を作り魔物の群れへと、とても蝶々とは思えない速度で一直線に向かっていく。
「オリジナル魔法……ッ!?」
魔法とは本来、魔力に属性を付与しイメージで形作るものだが、消費魔力や効率、師匠から弟子へと伝授するうちに自然と“定番”というものが出来る。
火魔法であれば火の球であったり、火の槍といったものが代表的である。
それらの常識を逸脱したものを自分だけの魔法――オリジナル魔法というのだ。
1km離れた魔物へと向かう白い蝶は、徐々に高度を上げ魔物達の手前の上空に差し掛かった瞬間爆散する。
誰もが魔法の制御に失敗したのかと落胆するが、この魔法の真の恐ろしさはここからだった。
爆散し無数の白い炎となった魔法が再び小さな蝶の形を作り魔物達へと降り注いだ。
「――降り注げ、白炎蝶ッ!!」
摂氏7000度――今の紗希に出せる最大威力、最大範囲の魔法だった。
一つ一つは3cm程の蝶々が、魔物に穴を穿ち傷口を焼き切った。
誰もがその光景に息をするのも忘れ見入っていた。これほどの遠距離で、あれほどの威力の魔法を扱うなど人間技ではない……それはまさしく勇者の所業だった。
しかし実のところ一塊だったときは制御していたが、小さな蝶はあまりの数と距離に、紗希には制御など出来なかった。
だからこそ散弾銃のように、無造作にばら撒くしか出来なかった。急所を狙うことは叶わずとも、運悪く頭を焼き切られた魔物や手足に穴が開いたものもいる。
当然その中には魔物に触れられず地面へと沈んでいった蝶もいたが……。
兎も角、たった一人の魔法によって百を超える魔物が被害を受けたのは事実だった。
「……凄い……」
一緒に魔の森で狩りをしていた時にも見たことがない紗希の本気の大魔法。エリシュアの口からは感嘆の言葉しか出なかった。
「まだまだ……ッ!……もう一発!!」
すぐさま次の魔法の準備にかかる紗希と、大魔法を受けても歩みの止まらない魔物達。
否、魔法が届くと知るや否や魔物達は走り出す。地鳴りが響き渡り街壁からパラパラと壁の欠片が散った。昂まる緊張感、しかしそこにいる人達にさっきまでの恐怖はもうなかった。
「俺達には勇者様がついている……ッ!!その手に武器を持つ者達よ……立ち向かえ!!俺達の街を守るためにっ!!!」
「「「「「おおおおおおおおっ!!!!!」」」」」
誰かの咆哮が響く。王都から派遣された者ではない事だけはその言葉から感じ取れる。そしてそれに応える大勢の声は怒号となって、魔物の足音を消し去るように鳴り響いた。
そしてようやく魔物達が紗希以外の魔法使いの射程に入ったと同時に、数多の魔法と紗希の白炎蝶が放たれる。
日の沈んだ空に無数の光が走った。
火、水、風、土、光、そして一際目を引く白い蝶が魔物の群れへ向けて一直線に飛んで行く。
「グゥラァァァァアアアアッ!!!!」
足音の地響きも、人の放つ怒号も掻き消す咆哮――忘れようとした恐怖心を強制的に思い出させる声。
その声の主は言わずもがな黒い龍だった。大きく口を開け咆哮をした黒炎龍はそのまま口から黒い炎を放った。
「……ドラゴンブレス……ッ!」
紗希の顔が顰められる。黒い炎の塊は3m程の球体となり白い蝶へと真っすぐ向かい……ぶつかり合った。
白い炎の蝶と黒い炎がぶつかり、共に消滅する……。
「そんな……私のとっておきの魔法なのに……!」
紗希は落胆するが“龍”のブレスと打ち消し合ったという事実が、どれ程の偉業か……誰も知る由もなかった。
白い蝶は消されてしまったが魔法使い達の攻撃は確実に魔物達へと降り注ぎ、傷を与え、時にはその命を屠っていた。
色とりどりの魔法が途切れた瞬間を見計らって街壁の前、柵の後ろから大きな声がこだまする。
「今だ!前衛部隊、突撃ーーー!!」
「「「「「おおおおおおおおおっ!!!!!!」」」」」
街壁の前に陣取る近接武器の冒険者や兵士達が動き出す。視線の先には街壁までおよそ500mまで迫った魔物達の姿。
数多の魔物が波のように一心不乱に壁へと迫りくる地獄絵図。先頭集団の後方……中央には三体の地竜、そして中央後方に二体の地竜と黒竜を供に魔物使いがいた。
再び響き渡る怒号の中で唯一、目を瞑り体内の魔力を循環させ集中力を高め続ける男がいた。
「な、なぁ。みんな走り出したけど、行かないのか蓮さん?」
「テオ、葵とオリビアさんと一緒に魔物を蹴散らして地竜を倒してくれ。僕は一人で魔物使いを殺ってくる」
「……了解。まぁ本気の蓮さんには誰も近づけないからな……」
渋々といった顔でテオドールは了承する。否定したいが否定できない……それほどまでに来栖 蓮という男は特出した力を持っていた。
「大丈夫だと思うけど……気を付けてね蓮君」
「任せた。……武運を」
葵たちが各々言葉を残し去って行く、それでも蓮の視界は閉じられたままだった。怒号や金属鎧の擦れる音、魔物が迫りくる音が錯綜する中にあっても、蓮には葵達が遠ざかっていく足音がはっきりと聞こえた。
魔物の声はまだ遠い。良い感じに集中出来ている。今ならあの技を使いこなせる気がする。
体内を循環する魔力が渦を描き、押さえきれなくなった力が体外へ溢れ出す。
「うん……いける……」
紗希があんなに目立つ攻撃をしてしまった――
――だから、もしかすると紗希のいる街壁にあのブレスが向けられるかもしれない。
「だったら……僕がもっと目立てばいいだけだよね……」
辺境最強の女がクロエ=ミューラーだとすれば……
「――装填轟雷陣ッ!!」
落雷が落ちたような爆音と閃光が戦場に響き渡る。
今や辺境最強の男は……間違いなく来栖 蓮だった。
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