異世界性生活!!~巻き込まれ召喚された勇者のスキルが変態すぎた~

秋津紅音

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三章 愛する者への誓い

七話 男同士で秘密のデート

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 メロディを抱いた日から五日。この五日で俺はグレース娼館で出稼ぎをし、辺境伯の借金は即刻返済した。言わずもがなフローレンス=ロードリム第二夫人のおかげだ。借金の話を聞いたグレースが私が払いますと言い出したが、俺はきちんと俺が稼いで返済すると断った。俺が稼ぐと言いつつグレース娼館で働いたんだけどな。

 フローレンス夫人に感謝するのはお金だけでなく、俺自身のLvと性感度操作のLvも上がったことだ。感度を弄りながら心まで支配するように犯し、一度の性行為で何度も強烈な絶頂を味わわせる彼女とのSEXは、いい経験値になるのかもしれない。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

カルマ Lv67

HP 19250/19250
MP  650/ 650
筋力   71
魔力   34
耐久  295
俊敏  102
運    40

スキル 言語理解・生殖器強化Lv2・性感度操作Lv4・解析の右目・魅了の左目・鮮血の爪紅・???

称号 女の敵 性獣 巻き込まれ勇者 愛人 性の技術者 淫魔の王

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 レベルが一つ上がり、性感度操作がLv4になった。生殖器強化はLv2から成長しないな。HPを消費して強化していない所為だろうけど。今でも俺の息子は十分強力だし、むしろ強すぎて一般人には刺激が強すぎるくらいだ。それともう一つ、持て余しているのがこれだな。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

淫魔の王 200人の女性と性行為を行った者の証。任意のスキルを一つ選び一段覚醒させる。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 この称号の効果……おそらく一度使ってしまうと再使用や、やり直しが効かないだろう。覚醒させるとどうなるのか、そして一段という記述からして、二段目や三段目があると推測できる。

 候補を上げるとしたら、性感度操作、解析の右目、鮮血の爪紅だろう。特に解析や、俺の唯一の戦闘スキルである爪紅は覚醒したら単純に強くなってくれそうではある。

「でも鍛冶屋に連れて行って欲しいなんて……失礼ですけど、カルマさんには似合わないと思いますけど……」

 考え込む俺に声を掛けるのは蓮君だ。俺がグレース娼館で荒稼ぎしている間に、蓮君達もパーティーとして魔の森でレベル上げに勤しんでいた。今日は休日だと言うので、たまには男二人で出かけるのも悪くないと言って無理やり連れ出した。今日はマリーとソフィア、グレースと美桜に指輪を贈ってやりたくて街へ出てきた。一緒に選ぶのも勿論いいのだが、どうせならサプライズをしてあげた方が喜ぶだろう。それに日本の結婚指輪のデザインなどは、こちらの世界の女性は知らないのだから、相談して決めるというのが難しい。俺が彼女達に贈りたいデザインの物で、きっと彼女達は喜んでくれると信じている。

「んーほら、俺はもうすぐ結婚するからさ、嫁さんに結婚指輪を贈ってやりたくてさ」

「そうなんですか!おめでとうございます!じゃあ鍛冶屋じゃなくて、魔道具店に依頼したほうがいいですよ!」

 蓮君の説明によれば、指輪やネックレスなどは鍛冶師が作り、雑貨屋に売られるか、もしくは魔道具店に卸す。雑貨屋ではそのままアクセサリーとして売られるが、魔道具店では魔石を付けて、付与魔法を施し魔道具にしたアクセサリーとして売られる。

「どうせなら回復魔法や、結界魔法なんかの付与された指輪にしませんか?魔石も色々な色合いがありますからデザインや魔石の種類、付与する魔法の種類もオーダーメイドで出来ますよ。あーもちろん費用はかかりますが……」

 とりあえず王金貨四枚ほどなら腕輪に入っている。借金返済して残ったのがこれだけだった。まぁ四百万円相当の大金でもあるんだが……いかん、グレース娼館で働くと金銭感覚がおかしくなるな。

「相場もわからないからその辺も聞いてから決めよう。魔道具店に心当たりはあるかな?」

「はい!紗希の杖とか僕達が色々お世話になっているお店があるので行きましょう!」

 そこからは蓮君の案内で魔道具屋へ。魔道具店の店内には魔石を埋め込んだ商品が並ぶ。手のひらサイズの商品から、冷蔵庫のような大きさの商品まで様々だ。というかあれは冷蔵庫だな。水魔法を使う魔物から取り出した青い魔石を使用して、冷気を発生させていた筈だ。生活に使われる魔道具は、やはり火属性の赤い魔石と水属性の青い魔石が人気だな。火と水はそれだけ生活に必要ということでもある。魔力を流すと水が生成されるポットなんて興味深い商品もあるな。

 陳列の中には冒険者向けの商品も多数ある。結界魔法が付与された指輪や腕輪。空間魔法の付与されたマジックバッグも魔道具店の商品なんだな。

「ローランドさん、おはようございます!」

「レンか、いらっしゃい。今日は何の用だ?」

 ローランドと呼ばれた男はカウンターの向こう側で小さな魔道具を制作していた
手を止め、こちらに向き直る。どうやら魔法陣を刻み込んでいたようだ。ローランドさんは標準的な体格で、金髪を短く切り揃えた爽やかなおじさんといった感じだな。

「お客さんは僕ではなくこちらのカルマさんです。カルマさん、店長のローランドさんです」

「初めまして、カルマと言います。今日はオーダーメイドの指輪を依頼したくて相談に来ました」

「お、じゃあ座ってくれ。詳しく話を聞こう」

 俺と蓮君は店の奥へと向かうローランドさんに付いていく。大きなテーブルと長椅子が置かれた部屋に案内された。椅子に座り結界の魔法を付与した指輪を女性に贈りたいと説明し、指輪のイメージを伝える。

「なるほど……そのイメージなら無色の魔石にミスリルを使うのはどうだ?ちょっと待ってろ……」

 ローランドさんは壁に設置された大きな棚へ向かい、何かを持って戻ってきた。手には銀色のインゴットと水晶の原石のような石。おそらくさっき言っていたミスリルと無色の魔石なのだろう。

「見た目はこんな色合いだな。さて、あとはどのように加工するか……複雑な形状だからな、細工の得意な鍛冶師に頼んでも時間がかかるだろうな……」

 俺はミスリルインゴットと魔石を手に持ち解析してみる……あれ?……これ鉄より柔らかいのか?

「あの、これって鉄より柔らかい……ですよね?」

「ああ、ミスリルには冷やすと硬度や靭性が上がる効果があってな。形が出来上がれば氷水につけて冷やしてやれば硬く粘り強くなるんだ。一度冷やせば硬さはそのままでな。少々値段は張るが、濡れても錆びないし、酸にも強い。魔力の通りはピカイチだから付与魔法の効果も最大限発揮されるぞ」

 へぇ……いいな。俺は手元のインゴットに視線を移し角度を変えて眺めてみる。基本は銀色だが、光が当たった部分が僅かに七色に光を反射している。磨けばとても美しくなりそうだ。
 
「これでお願いします。それと……一つ試してみたいことがあるんですが、このインゴットを売ってもらえませんか?」

「別にいいけど……なにするつもりだ?」

「売ってもらえるなら実際に見てもらいましょう。お金は後で払いますね――鮮血の爪紅」

「なっ……おめえそりゃいったい……」

 爪から伸びる血を集め、短刀くらい長さで固定する。厚みを極力薄く鋭いイメージを強く持ちインゴットに向けて振り下ろした。金属と同等の強度があるこのスキルなら鋭さを意識してやれば……スパンと軽く血の刃がインゴットを通り過ぎ、遅れて1cm程の厚みでインゴットの端が切り落とされた。ゴトリとテーブルに切れ端が落ちる。

「な……っ!」

「カルマさん、すごい……」

 さらに切り落としたミスリルを3cm角に切り、3×3×1cmの四角い形に加工する。

「それで、それをどうするんだ?」

「……こうします」

 俺は手のひらの上にハンドボールサイズの血の球体を作り、その中に切り出したミスリルを入れる。目を瞑り、血の球体の中に入れたミスリルに集中する。ミスリルの中心に穴を空ける。徐々に穴を広げ、外側も丸くなるように削る。内径と外径に意識を集中する。ある程度形になったら一度取り出す。

 出てきたのはパイプを切断したような荒い状態の指輪……というか輪っかだ。でも加工可能なことがわかった。再度血の球体に入れ、表面を研磨するようなイメージで更に加工する。暫く研磨してから取り出す。

 出てきたのはピカピカに磨かれた無骨な指輪だ。シンプルなデザインと言えなくもない。小指にも通らなさそうな穴だけどな。

「うん。指輪自体は俺が作れそうだな。ローランドさん、形は私が作るので、付与や冷却などを請け負って貰えますか?」

「あ……ああ、おめえさん何者なんだ?」

「……ただちょっと手先が器用なだけですよ」

「へっ……結界の付与でいいんだったな?任せとけ、知り合いに腕のいい奴がいる」

「一個辺りいくらになりますか?」

「なんだ複数いるのか、可愛い顔して色男なんだな……そうだな、ミスリルと魔石と付与と魔法陣……一個辺りで大金貨二枚くらいか」

「ちなみにこんな感じの革のベルトにミスリルプレートと魔石で首輪タイプの魔道具は作れますか?」

 俺は血を操作して、チョーカーにプレートが付いて、中心に小さな魔石がついた首輪を、形だけ再現して二人に見せた。

「もう少しミスリルを分厚くするか長くしてくれ……そうそれくらいでいい。それなら魔法陣も付与できるだろう。値段も一緒でいいぞ」

「なら指輪を六……いや七個と、首輪を四個で頼みます」

「ひゅーー色男め。なら王金貨二枚と大金貨二枚だな。納得いく物が出来たら持ってきな。ミスリルは必要な分切って持っていけばいい」

「わかりました。よろしくお願いします」

 ミスリルを受け取り、その場で全額支払い蓮君と店を後にする。ローランドさんは後払いでいいと言ってくれたが、蓮君の紹介と俺の目・・・を信じる。

「良い人を紹介してくれてありがとうな」

「カルマさんのお役に立てたなら良かったです!」

 まだ時間があったのでジョセフ商会によりローターなどの販売や売り上げの話をした。いよいよ数が揃い始めたので売り始めるようだ。蓮君は顔を赤くしながら興味あり気に聞いていた。媚薬も渡したことだしと、新品のローターも三個渡しておいた。そして屋台の飯を食べ歩きながら俺達は帰宅した。終始後ろからつけられていたなんて、その時の俺達は思いもしなかった。

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