異世界性生活!!~巻き込まれ召喚された勇者のスキルが変態すぎた~

秋津紅音

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二章 温泉の街ハイクベレイ

二十三話 奴隷オークション 前編

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 翌朝、辺境伯と共に馬車に揺られ会場となる多目的ホールのような施設にやってきた。というかここ貴族街じゃん。馬車で十分くらいだったぞ。それでも歩かないのが貴族なんだろうけど。

 演劇やミュージカルのような会場にはステージがあり、観客席が扇状に段々と高くなるように出来ていた。椅子は固定ではなく数脚ずつ纏めて置いてあるから、一つの塊を一グループで使用するのだろう。普段は歌や演劇をやっているのか、人が動く音や小声で話す声が良く響く会場だ。客席はそれなりの明るさで、ステージは照明の魔道具が照らし、とても明るくなっていた。

 今日は辺境伯と俺とマリー、付き人にはセバスと若い侍女が一人いる。侍女は大きく上等な革製の鞄を持っていた。おそらくマジックバッグだろう。マリーから事前に聞いていたが、オークションは原則ニコニコ現金一括払いだ。俺もギルドのお金をほぼ下ろして腕輪に入れてきた。

 当初の金を稼ぐ目的は、俺がグレースに攫われたときにマリーが使ってくれた金貨160枚を返済する為だったんだが……結局受け取ってもらえなかった。それどころか「これからは夫婦ですから♡」といつの間にかマリーの貯金が全額、俺の口座に移されていた。

 結果今の俺の所持金は王金貨113枚と大金貨15枚金貨以下それなりという馬鹿みたいな金額に膨れ上がった。この腕輪に約一億円以上の金が入ってるなんて眩暈がしそうだ。

「ここに座るといい。入札はハンドサインでするが、貴族は付き人にさせるのが通例だ。金額は声に出せばセバスが伝える。もうじき始まるが……セバス、カルマ君に説明を」

「畏まりました。では僭越ながらご説明させていただきます。入札はまず最低金額が発表されます。例えば大金貨一枚から開始されると、一つ下の硬貨が最低限の上げ値となりますので金貨一枚以上が最低入札となります。手の表と裏、指の本数で金貨一枚から金貨十枚まで入札出来るということになります。大金貨一枚に対して、仮に最大値の金貨十枚入札すると大金貨二枚ということになりますね」

「大金貨一枚から始まり大金貨二枚、三枚と最高値で吊り上がっていったと仮定しまして、大金貨十枚、つまり王金貨一枚になると次からは大金貨一枚が最低限の入札金となります」

「入札が王金貨十枚となりますと、王金貨一枚が最低限の入札値になります。お分かり頂けましたでしょうか?」

 まぁ要するに10万円なら11万~20万まで入札出来て、100万円なら110万から200万まで入札出来るということだろう。細かく指定できない分、単純で分かりやすいが、値が上がりやすいシステムでもある。

「大丈夫よくわかったよ」

「ふむ。始まるようだな」

 タキシードのような正装の男性が羊皮紙の束を持って袖から出てくる。彼が司会者のようだ。マイクなどないが大きなはっきりとした声は会場中に響いていた。良く聞こえるが煩くはない、それも彼の技術なのだろう。

 一人目の奴隷がステージに上がる。がばがばの麻布のTシャツを着た少女だった。司会者の男性が奴隷の年齢、種族、レベル、特出すべきスキルなどを紹介し、借金奴隷や軽犯罪奴隷などの奴隷種を読み上げる。俺はそっと解析をかけておく。あの司会者の紹介を疑うわけではないが、折角人とは違う俺だけの能力があるんだ。使わない手はないよな。

 続いて奴隷の少女がTシャツを脱ぎ全裸になる。Tシャツの下は何も着てないのかよ……そしてその場で両手を広げゆっくり回る。

「あれは奴隷に深い傷跡などがないか見せているのだ。購入後に傷をつけて後で文句をいう輩はどこにでもいるからな」

 俺のしかめっ面を見たのか辺境伯がそう教えてくれた。気分が悪くなるが仕方ないのだろう。

「では、名前を読み上げないのには何か理由が?」

「奴隷紋の主人となった者に名付けをしてもらうからだな。名付けられるとステータスの名前も変わるから、名を読み上げる意味がないのだ」

 そうなのか……俺には名前が見えてるんだけどな。そして一周回り終わると入札が始まった。入札を余所に奴隷はいそいそと脱ぎ捨てた服を拾い着ていた。

「最初に出てくるのは特に高値の付かない普通の奴隷だ。これは初心者がいた場合に場の空気や入札の流れを覚えられるようにという配慮、だがいわば風習だな」

「なるほど、でもそのおかげで大体流れはわかりました」

 大金貨一枚から始まった入札は大金貨三枚と金貨二枚で終了した。あの子は借金奴隷だから毎月決められた賃金で働き、およそ五年ほどかけて解放されるそうだ。

 そして五人ほど続いた後出てきた奴隷に俺の目が留まる。兎獣人の十九歳の女の子だ。光加減で銀色にも見える青白い色の髪と、うさ耳を持つ女の子。俺の解析結果はこうだ。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ルーシー Lv18 19歳 兎獣人族

B98 W61 H93 経験人数0人

称号 料理人 掃除人 夜伽の才能

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 まぁ最後の称号は置いといて……いや、本当だよ?屋敷のメイドとして最高じゃないか。

「それではこちらの奴隷は大金貨五枚からの入札になります。はい!大金貨六枚!、大金貨七枚!……大金貨八枚出ました!……はい、大金貨八枚と金貨五枚出ました!」

 最初数人が入札していたが、すぐに数を減らしていく。最大で入札し続ける者だけが残っているな。他は諦めたか。

「セバス大金貨一枚追加で」

「お?カルマ君参加かね?」

 大金貨九枚と金貨五枚で俺が入札したが、金貨三枚追加された。相手はもう苦しいのかな?

「カルマ様?まさか胸で選んでますか?」

 選ンデマセンヨ?

「セバスもう一回大金貨一枚ね。マリー、俺の目を信じて、あの子は料理と掃除に才能がある。今どれくらい出来るかはわからないけど必ずいいメイドになるよ」

「なるほど……カルマ様の目で見たのですね。わかりました、差し出がましい事を言って申し訳ありません」

「いいよ、可愛いしスタイルが良いのも事実だからね。疑われても仕方ないさ」

「ありませんね?……では王金貨一枚と金貨八枚で七十九番様の落札です!」

 無事に落札できた。どうやらこの席は七十九番らしい。その後も続々と奴隷は出てくるがピンと来るものはいない。ちなみに辺境伯の頼みで出てきた奴隷がいい才能を持っていたら特徴を伝えることになった。

「ぉ、次の奴隷は戦闘向けですね。レベル57で剣術と盾術スキル持ちです。筋力と耐久と俊敏が均等に高いので、バランスのいい戦いが出来そうですね」

「ふむ、屋敷の警護に買うか……セバス最大で上げていけ」

「畏まりました、フガロ様」

 なるほど、そういう指示もありなのね。それからもオークションが続き、司会者が残りは五人で、ここからはどれも非常に珍しい貴重な奴隷です、と客を煽る。

「一人目は元貴族令嬢の女性です!名は伏せさせて頂きますが他国で子爵家だった者で、年齢は……」

 そして王金貨三枚からという高額で入札は始まる。確かに綺麗な子でたとえ簡素な麻布Tシャツ姿でも高貴な立ち姿ではある。

「はい!王金貨四枚!王金貨五枚……はい!王金貨五枚と大金貨三枚!……王金貨五枚と大金貨八枚!!……ありませんね?では王金貨五枚と大金貨八枚で五十九番様の落札です!」

 そして次に出てきたのがその元貴族のお嬢さんの弟だった。その子は王金貨九枚と大金貨六枚で落札された。男の方が高いのはこの世界ならではか。

 そして次に出てきた少女を見て俺は目を見開いた。

「セバス、任せるから絶対落札してくれ」

「カルマ様?あの子がどうしたのですか?」

 そのマリーの問いに答える前に司会者の声が耳に入る。

「こちらはなんと魔族のハーフとなっております!ご存知かと思いますが魔族の奴隷は大変貴重なため王金貨十枚からの入札になります!では年齢から……」

 そこにいたのは白髪に深緑色と紅い色のオッドアイの少女。以前グレースの店に来た、マグダラ……いや半夢魔族ハーフサキュバスのジェシカだった。

「王金貨十五枚出ました……はい!王金貨二十枚出ました……!ありませんか?」

「あの子はグレースの店にいた時に出会った子だけど……店に来た時から何か隠してる感じだった。もしかしたら奴隷になったのは俺の所為かもしれない。確信なんてないけど……」

「ふふ、カルマ様はあの子を救いたいのですね?」

「王金貨二十三枚出ました!……ありませんか?はい、王金貨二十八枚出ました!ありませんか?」

 セバスは相手を諦めさせる為に王金貨五枚ずつ入札している。500万円単位で上がっていく値段に頭がおかしくなりそうだ。でも会場は静まってきたからもう終わりだろう。

「ありませんね?では王金貨二十八枚で七十九番様の落札です!」

 よし、とりあえずジェシカは俺の奴隷になった。王金貨二十八枚は痛い出費だが……見捨てられないんだよ。あの娼館で会った時、本当は帰すべきではなかったのかもしれない。捕縛してでも俺に会いに来た目的を聞くべきだったのかもしれない。

 所持金はこれで王金貨八十四枚ぐらいかな。結局二人しか買わなかったけど、急いで増やす必要もないし気長にいい人材を探そう。男性でもいいから、庭を手入れ出来る人も欲しいな。

 最後にステージ出てきた女性を見て、頭の中で帰り支度を始めていた俺の思考が止まる。

「それでは本日最後の奴隷になります。歳は21歳、人間族でLv26。スキルは回復魔法に解毒魔法。さらに大変希少な獲得経験値二倍というスキル持ちです。奴隷種は重犯罪奴隷になります。それでは王金貨二十枚からの入札になります!はい、王金貨三十枚!……はい、王金貨四十枚!」

 凄まじい金額で上がっていく入札に、商人らしき人達は流石に参加していないが、貴族は数人まだ入札している。

「セバス!!……すまん、俺の所持金王金貨八十四枚全部出すから入札してくれ」

 思わず大きな声が出てしまった。なんで彼女がこんなところにいるんだ?

「畏まりました、カルマ様」

 マリーが俺の顔を見てオドオドしている。俺は今どんな顔をしているのだろうか。ダメだな、眉間に皺が寄っていそうだ。

 王金貨六十枚まで上がり随分減ったが、まだ二人入札してくる貴族がいる。王金貨六十五枚で一人諦めた、これで一騎打ちだ。そこから七十枚、七十五枚と上がっていくが相手は引かない。同じ金額で上乗せしてくる。少し離れた位置にいる随分肥え太った貴族だ。

 セバスが王金貨八十枚で入札した。これでもう打ち止めだ……拳を握り、目を瞑って祈る俺を、嘲笑うかのように無慈悲な司会者の声が王金貨八十五枚を告げた。

 イヴが言っていたのはこの事かと、今更ながら後悔する。辺境に勇者が来たのは俺とほぼ入れ違いだった。イヴは彼女が奴隷になるところを見て知っていたのだろう。俺が奴隷オークションに参加しようとしていたのも見ていたのだろう……気づかなかった悔しさと、彼女を救えない愚かな自分に、気付けば俯き歯を食いしばっていた。

「……セバス買え」

「畏まりましてございます」

 ハッ!っと顔を上げると辺境伯は俺を見つめながら口を開く。

「無利子、無期限で貸し付けよう。どうしてもあの奴隷が欲しいのだろう?」

「……感謝致します、お義父さん……必ず、必ず近いうちにお返しします」

 俺は辺境伯へ向かって深々と頭を下げた。そして最後の入札が終わる。最終的に王金貨百二十枚というとんでもない金額で俺が落札した。辺境伯に王金貨三十六枚を借りる結果になってしまったが、後悔なんてしていない。

 全てのオークションが終了し、奴隷の受け渡しの為移動することに。多数のお客さんが動く中で、今の入札で最後まで競ってきた相手が俺を睨んでいるのが見えた。肥え太った典型的な豚貴族の男性の横には二人の女性。そしてその内の一人の女性には、非常に見覚えがあった。

「なるほど……随分と金を蓄えているようだな、ロードリム子爵」

 俺の呟きは誰にも聞かれず、虚空に溶けて消えた。
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