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二章 温泉の街ハイクベレイ
十七話 男娼通いの聖女と女子会 二日目 ☆
しおりを挟む◇ 美桜side
翌日、朝食の席で蓮達の狩りの話を聞いた。葵は無傷で、蓮は二回軽傷を負っただけだったらしい。それ自体は良いことなのだが、それでは私のレベル上げにはならないだろう。やはりある程度蓮達に並ぶまでは治療院でひたすらレベル上げの方が効率的だ。
食事の後蓮達と別れ、私は治療院で働く。修道服を身に纏い、シスターの一人として怪我人の治療に精を出す。
午前中だけで十一人を治療した。他の人では複数回小回復を掛けなければ治らない深い傷も私は一回の小回復で治ってしまう。子宮の疼きは溜まるが今日は秘策がある。治療院で昼食を頂き、午後には二五人に小回復を掛けた。
夕暮れ時に私のレベルが20になったとき、頭の中に文字が浮かんだ。中回復というのが使えるようになったみたいだ。ステータスにある回復魔法の表示に変化はないけど、熟練度とかスキルレベルみたいなものがあるのかな。
治療院を出るとき金貨六枚を貰えた。一日で三十六人も治療できる人はいないらしい。大変喜んで貰えた。最終的に私はLv21になった。ステータスはこんな感じだね。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
橘 美桜 Lv21 21歳 人間族
HP 1650/1650
MP 380/380
筋力 27
魔力 95
耐久 25
俊敏 28
運 30
スキル 言語理解・回復魔法・解毒魔法・獲得経験値二倍
称号 聖女 治癒の御手
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
MPと魔力の伸びが凄くいい。その他はほとんど上がってない。蓮達はLv38からLv40と言っていた。私もLv40くらいを目指して頑張ろうと思う。
女騎士さんと共に今日も娼館へ向かう。昨晩考えた私の秘策。秘策というのは言い過ぎかもしれないな。対処法という方が近いかもしれない。この世界の男性は私を満足させられるちんぽも、テクニックも持ち合わせていない。事実オナニーが一番早く、気持ちよく絶頂できる。
しかしオナニーに使えるおかずに乏しい。AVもなければ玩具もない。ならこの疼きを抑えるにはどうすれば最善か。男娼を使ってオナニーすれば最高なのでは?この考えに辿り着いたとき私は天才かと思った。そしてやってきました、昨日と同じ娼館。今日は王国に頼らなくても自分の稼ぎで十分払える。
◇
「んふっ♡……じゅる♡んふぅ、ふー♡ぢゅっ♡ぢゅろろ♡……れろっ♡……じゅぷっ♡ふぅー♡」
娼館の一室に男娼のちんぽを丹念に舐める音が響く。絶対に射精させず、かつ萎えることも許さない、絶妙でいて圧倒的なまでのフェラテク。手のひらで転がすようなテクニックだが私にはそれが出来る。
それはきっとこの男娼にとって初めてのことだろう。苦し気な顔には、射精したい、射精したい、射精したいのに!絶頂かせてくれない!!と書いてあるようにさえ見えた。
でもまだダメ……あと十五分は保たせるよ。
仰向けで横たわる男娼。私は男娼の足の間に四つん這いでちんぽをしゃぶる。四十分近く緩急をつけながらじっくり勃起させられ続けたちんぽ。亀頭は止めどなく我慢汁を流し、私の口内に甘美な刺激を与える。私は右手で忙しなく膣内を弄る。ちんぽをおかずに既に十四回の絶頂を迎えられた。
そして残り時間が五分を切った頃、私は男娼のちんぽを漸く絶頂かせてあげることにする。限界を迎えたちんぽの根元を左手でしっかり締めて射精しても出せないように止める。カリを唇で絞り、吸い上げながらベロベロと亀頭を舐め回す。
「うぅう!射精る!!……射精ます!!」
左手の締めを緩め、流れるように扱きあげる。手からちんぽの中を通る精子の脈動を感じた。
――ビュルッ!!……ドクッ!ドクッ!
「んぶっ♡……んぐ♡……ごきゅ♡ふぅー♡……んあぁ♡……いふ♡……いっふぅ!♡♡……はぁ、はぁ♡あっ♡ぢゅるっ♡♡」
射精が始まると同時。私は左手を男娼のちんぽを離し、自身のクリトリスへと伸ばす。クリを潰し擦りながら、右手でGスポットをぞりぞりと削る。虐めに虐め抜くことでやっと濃くなったザーメン。やっと満足できるだけの濃さと量を口内に感じ、それをおかずに絶頂をきめた。
思いのほか作戦が上手くいった。私は満足気に短小ちんぽをお掃除フェラしてあげる。
「じゅるる♡ちゅぱ♡ご苦労様でしたっ♡ちゅっ♡……よく頑張ったね♡お疲れ様♡」
子宮の疼きは、すでに治まっていた。
◇
寝る前に紗希と葵に呼ばれた。異世界女子組で話をしたいそうだ。宿の部屋を訪ねると寝間着姿の紗希に笑顔で手を引かれ歓迎された。私がベッドに上がり座るのを、葵も微笑みながら待っていてくれた。ベッドの上には私と葵。紗希はベッドの傍に立ち、両手を腰に当てた。
「腹を割って話そう!」
私達が無言でいると少し顔を赤くして、いそいそとベッドに上がる。三人で輪を描くように座る。
「もー。そこはなにか反応してくれないと、私が滑ったみたいじゃん!」
「十分滑ってたわよ?ペープペンギンもコウテイペンギンもビックリの滑りっぷりだったわね」
「というか、貴方達十八歳よね?よく知ってたわね」
「美桜も二十一歳だったよね。そんなに変わらなくない?」
「まぁそうだけど……それで話ってなにかあるのかしら?」
「美桜も交えて第一回赤裸々女子会をしようと思ってね!」
紗希がいい笑顔で前のめりに目的を暴露した。なるほど女子会。私そんなの参加したことなかったなぁ……
「それでね!大人な美桜に聞いてみたいことがあったの!」
「ん、なになに?」
「えっとね、美桜って仕草とかが凄くセクシーじゃない?どうやったらそうなれるのかなって聞いてみたかったの!」
私がセクシー?考えたことなかった。
「んー意識したことないけど、強いて言うなら男性にどう見られるかを考えると、やっぱり胸とかお尻とか足を見られることが多いよね。そういう女性的な部分を強調する動きは男性に受けがいいかな」
「強調するってどういう感じ?」
「例えばスカートで屈むときに、膝に手を当ててお尻を突き出すようにするとか。会話の途中で谷間を強調するように寄せて、少し前かがみで見せてあげるとか……」
「そんなエッチなこと、紗希ちゃんには早いわね」
「そんなことないもん!でも最近、蓮君が構ってくれないから……」
「紗希と蓮は付き合ってるの?」
「ええ、もう三年ほどになるかしら」
「えへへ……でもね、この世界に来てから蓮君がスキンシップしてくれなくなって……私から誘ってもいい返事をくれなくて……うぅ、蓮君の馬鹿!!浮気者ぉ!!」
枕をベッドに何度も叩きつける紗希。可愛いけどちょっと力が強くないかしら?それもレベルの所為かしら?
「……蓮は浮気してるの?」
私はそっと葵に子声で尋ねる。葵も子声で返事をしれくれた。
「アルフリード王国の第三王女アリシア姫が、蓮君に結構アプローチしてるの。蓮君は余り興味がなさそうにしてるけど、紗希は嫉妬してるみたい」
はぁー青春だなぁ……私も高校生のときに甘酸っぱい恋愛したかったな……ズキリと心が痛む音が聞こえた気がした。私はそんな高校生活なんて出来なかったから……
「こっちに来てからは一度もエッチしてくれないし……なのに私のエッチな欲求は強まってるし」
ッ!!……エッチな欲求。つまりは性欲。やはり彼女たちも私と同じく性欲が強くなっている?
「そうね、確かに私も紗希もオナニーの回数は増えたわね」
「葵ちゃん!うぅ……事実だけどぉ……」
「ふふっ、ごめんなさい。なら私も白状しなきゃね。私もこっちに来てから性欲が凄く強くなって困っちゃったわ」
「やっぱり美桜もなのね!女性の騎士さんに聞いたんだけど……男性は性欲が弱くて、女性は性欲が強いって言ってたの!」
男性の性欲が弱い……なるほどね。そもそも性欲とは何なのだろうか。性的な欲求、つまりは性的なものを見て欲求するということ。もっと言えば、エロスを感じてムラムラすること。
男性で言えば、女性の谷間、タイトスーツのお尻やパンツライン。女性からすれば、逞しい筋肉や、鎖骨、浮き出た手の甲の血管に発情したりもする。逆に、可愛い男性が好みという人も当然いる。
そんな考えに耽っていると葵が顔を赤くして私を見ていた。もじもじしながら口を開く。
「それに……私は日本にいた時はほとんどオナニーしたことないから、わからなくて……美桜にどんな風にすればいいか聞いてみたくて」
「うーん、普段どんな風にオナニーしてるの?」
「えっと……胸を揉んだり、乳首を摘まんだり、ク、クリを擦ったり……」
なるほどなるほど、若い子に多いオナニーだね。
「普通にオナニー出来ているように思うけど、後は膣内に指を入れてみるくらいかな。それ以上は高校生には早いと思うなぁ」
アナルやSMチックな痛みの伴うオナニーなどはまだ早いよね。
「それ以上……わ、私には早いわよね……うん」
「じゃあこれから美桜お姉さんのオナニー講座だー!」
「オナニー講座!?ちょっと私そんなのしないわよ!?」
「私は聞きたいです!」
「葵!?落ち着きなさい!貴方そんなキャラじゃないでしょう!?」
「じゃあこれから三人でオナニーだー!」
「紗希落ち着きなさい!?貴方欲求不満でおかしくなってるわよ!?」
きゃっきゃっと騒がしくも姦しい夜は更けていく。その日は二つのベッドをくっ付け、三人仲良く布団の中で眠くなるまで話し込んだ。
オナニー講座はしなかったわよ!!
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