異世界性生活!!~巻き込まれ召喚された勇者のスキルが変態すぎた~

秋津紅音

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一章 辺境の街の女達

十六話 金策と赤面

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 翌朝、ヘロヘロのオリビアを連れギルドへやってきた。昨晩は気持ちが高ぶっていたのもあるが4回も射精した。オリビアは20回くらい絶頂っていたんじゃないかな。そのおかげでまたLvが上がった。行為の途中で気付いてはいたが急ぐ必要もないと後回しにしていたので、内容は朝起きた時に確認した。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

カルマ Lv22
HP 5850/5850
MP  195/ 195
筋力   20→ 23
魔力   15→ 15
耐久  107→111
俊敏   35→ 36
運     9→ 10

スキル 言語理解・生殖器強化Lv1・性感度操作Lv3・解析の右目・???・???

称号 女の敵 性獣 巻き込まれ勇者 愛人

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 筋力のステータスが3も増えている……今までずっと0か1だったのに……なんで?

 それと性感度操作もLv3に上がって、不穏な称号が付いていた。嫌な予感しかしないが解析してみる。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

愛人  人を愛する気持ちを思い出した者の証。貴方が愛した人に好意を持たれやすくなる。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 ……そうか本当に救われていたのは俺の方だったのかもしれないな。

 ギルドでマリーに会計をしてもらい昨日のことを報告する。クリーンの魔法とポーションで汚れと傷は無くなっても、オリビアの服が所々ほつれているのをマリーが目聡く見破っていたからだ。

 今日は朝からシュゼットさんが、夜はエリシュアさんが予約していてくれたが、後方支援の彼女一人では俺を守れないということで、オリビアが引き続き護衛に付くことになった。シュゼットさんへの説明と装備を整えるとオリビアは一度拠点に戻り、俺はギルドに残ることに。

「カルマ様……本当に気を付けてください。ご無事でよかったです」

 マリーさんが少し泣きそうになっていた。これはフォローが必要だな。俺の専属受付のマリーは事務仕事の都合で俺と同じ日が休みになる。

「マリー、確か俺たち明日は休みだったよね?なら明日はずっと一緒に過ごそうか」

「休みです!!デ、デ、デートのお誘いですか!?」

 カウンターに両手を突き身を乗り出して迫ってくるマリー。たわわなおっぱいが大きく揺れた。その姿に思わず頬が緩む。やはり彼女は可愛いな。彼女の頭をぽんぽんっとしてやると顔を真っ赤にして俯き座り直してしまった。

「あ、でもそしたら護衛はどうしようかなー」

「私!護衛できますよ!これでも元々Bランクですし!冒険者の資格はずっと持ってますから!」

「そ、そうかじゃあ任せた。オリビアみたいにオシャレしてくれるのは嬉しいけど、武器は携帯してね」

「はい!楽しみにしていますね!」

 ニコニコと一瞬で凄く機嫌がよくなった。単純といえばそれまでだが、俺とデート出来るからとすれば嬉しくなるな。なんでここまで好意的なのかわからないけど、これが称号の効果なのだろうか。
そこで入り口からシュゼットさんとオリビアが入ってくるのが見えた。彼女は真っすぐこちらに向かって歩いてくる。白いワンピースに、彼女の特徴的なオレンジのセミロングの髪は真っ赤なリボンでサイドアップにされている。今日は少し大きめの茶色いショルダーバッグを下げていた。オリビアは胸と肩と腰に金属プレートの付いた革鎧にバックラーを付け、腰に片手剣を下げていた。フル装備だな、よほど昨日の出来事が堪えたようだ。

「おはようございますシュゼットさん、清楚な雰囲気に大人の色香があって、とてもよく似合っていますね」

「おはようございますカルマさん!これからデートなんです。……敬語はやめてください」

 ふむ、シュゼットは最初の人見知りな感じが少し無くなっているかな。慣れてくれたならいいことだ。

「わかったシュゼット。これでいいか?」

「……はい!」

「今日は午前中は俺の用事につきあってほしいんだけどいいかな?」

「構いませんよ。では昼食を食べて、その後は……その……宿の方に」

 この場合の宿とは連れ込み宿つまりラブホテルだ。男の性欲が弱いのに?と最初は疑問だったが利用客はカップルもいるが、女性同士だったり、一人で利用し一人で致していく強者つわものもいるらしい。



 ジョセフさんの店へ赴き、商談室と呼ばれる部屋へ案内される。俺とシュゼットは座ったが、オリビアは護衛なので立っているとのこと。この部屋には結界の魔道具が設置されていて、盗聴や覗き見が出来ないようになっているらしい。商談は基本この部屋で行うそうだ。待つこと数分でジョセフさんが、お茶を持つ犬耳の女性と入ってきた。犬耳さんはメイド服を着ていて、革製の首輪を付け手の甲には何らかの紋章が浮かんでいた。

「お待たせしましたカルマさん。さぁまずはお茶をどうぞ」

 お茶を置いた犬耳さんは、さっと部屋を退室していった。

「お久しぶりですジョセフさん。ではありがたく頂きます」

「……ふぅ、では本日の御用件を窺いましょうか」

 そこで俺は前々から欲しいと思っていた魔道具の話をする。それはすばりローターとバイブだ。
まずはローターの説明からする。遠隔ローターは出来るかわからないし、通常のローターの導線部分も再現できないかもしれないが、一先ずローターなら作れるだろうと思っている。

「……ふむ、そのような魔道具は聞いたことがないのですが。カルマさん、それは何に使う魔道具なんですかな?」

「それはもちろん、女性が気持ちよくなるためのものですよ」

「……なるほど」

 ジョセフさんは思案顔だ。男性が女性の性について考えるのは珍しいんだろうな。横目で見ると、シュゼットが顔を赤くしていた。どんな風に使うか考えているのだろうか。むっつりちゃんだなぁ。

「それともう一つ、張型ってありますよね。あれもローターと同じように動いたり振動するように魔道具にしましょう」

 ガタッ!と横から音が聞こえたのでそちらを見てみたが、シュゼットが先程より顔を赤くしている以外変わったところはなかった。なんだったんだ?

「確かに……女性の欲望を刺激するのは、効果的で売れるかもしれないですね」

 大人のオモチャを扱う店を見たことがある人はわかると思うが、バイブと一口にいっても様々な形状や特殊な動きといったものがあり、種類が作れる上に、新作という手で売りに出すことも容易い。

「……ということで絶対に売れると思っています」

「なるぼど……いけそうですね。では製作費とアイデア料は……」

 その後、素材から形状やどのような魔法を込めて振動させるかなど話をつめ、アイデア料として売り上げの3割が、二週に一度ギルド口座に振り込まれる事になった。日本と比べると非常に高く感じるがこの世界の物流や相場から換算するとそれほど法外ではないとのこと。その話しぶりからおそらく3割というのは色をつけてくれたのだろう。

 勇者でありこの世界にない知識をもつ俺の知識を味方につけるためだろうと睨んでいる。ジョセフさんと俺はホクホク顔で握手を交わす。数日で試作品を作るからぜひ意見をということになった。



 食事を済ませ、宿まで付いた段階でオリビアが護衛から離れる。流石にずっと見ていろというのも可哀そうだし、宿を出るころにまた迎えに来てもらうことになった。部屋に入るとシュゼットは、ベッドの端に大きめのショルダーバッグを置き、こちらに振り返った。

「あの!……カルマさんの噂は色々聞いています。……色々な性癖の女性を受け入れて、その全ての女性を満足させているとか。それで……あの……わたしも……痛いのが気持ちいい……というか、その……男の人に命令されたりする妄想が……そんなのあり得ないことなんですけど、そういう憧れがありまして」

 話の途中からスカートをギュッと握りしめながら独白をするシュゼット。その手と足が少し震えていた。人見知りな彼女がどれほどの覚悟を持ってここに立っているのだろうか。しかし……

 知ってたんだよなぁ。解析ってチートだよなぁ。

 それに俺がAV男優だった時からNGだったのはスカトロだけだ。しかも小便をかけたり、かけられたりまでなら平気だったりする。飲むのはきついな。そういう人は男優以外にも多かったりする。当然SMの責める側も責められる側もたくさん経験した。

 そもそも俺はどちらかといえばサドよりな人間だ。ハードSMでドSの役をするときは少しスイッチを入れる必要があるが、とりあえずソフトSMからやってあげて様子を見るか。

 震えながら握りしめられた手をそっと解いてあげながら優しさを意識して声をかける。

「怖がらないで大丈夫だよ拒絶したりなんて絶対にしないから。シュゼットはとても魅力的な女の子だよ。それにね――」

 背中に腕を回し軽く抱きしめながら耳元で囁くように言葉を紡ぐ。

「――君を俺のものにしたいと思っていたんだ」

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