異世界性生活!!~巻き込まれ召喚された勇者のスキルが変態すぎた~

秋津紅音

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一章 辺境の街の女達

八話 龍の尾との出会いと依頼

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「とりあえずお座りさね。マリーはこいつらに茶を淹れてやりな」

「お邪魔しますわギルドマスター。依頼のご報告に参りました」

 代表して金髪お姉さんが挨拶をする。マリーさんはお茶を入れ、三人がソファーへと座る。腹筋剣士さんとシスターさんは一人用ソファへ、Hカップ金髪お姉さんは俺の隣へと腰かけた。座るときに綺麗な金髪がふわりと揺れ甘い香りが漂った。色気のあるお姉さんだ。思わず股間が反応しかけた。

「あぁ要件はわかってるさ。早速聞かせてもらいたいところだけど、先に自己紹介しな」

「では失礼して、ワタシはエリシュア=カルバン。エルフの森はカルバン家の末裔。Cランク冒険者で、CランクPT『龍の尾』のPTリーダーをしております。PTでは後衛で魔法と弓と指示出しをしています」

 隣の金髪お姉さんがこちらに体を向け挨拶してくれる。穏やかな笑顔が美しい。ていうか金髪エルフ!異世界物の定番キタコレ!でも耳は人間と変わりない。エレオノーラさんもそうだが、エルフの耳は尖ってないようだ。黒いローブに隠されてスタイルはわからないがローブを押し上げる胸が素晴らしい。

「次あたい。オリビア。姓はない。獅子獣人。Cランク冒険者。『龍の尾』の前衛」

 次はさきほどの腹筋剣士さんことオリビアさんだ。短く切って話すのは癖なのだろうか。耳まで隠れる黒いニット帽にへそ出しの丈の短い白シャツにクリーム色のズボン。てか獅子獣人?獣人だったのかぁ。獣人と言えば猫耳やうさ耳に狐耳と頭の上にある獣耳が定番だがあるのだろうか?帽子で隠してるのかな。

「あのあの……わたしはシュゼットです……!Dランク冒険者で後衛で回復魔法と支援魔法を使ってます……!」

 最後はオレンジ色の髪が綺麗なシスターのシュゼットちゃん。Bカップくらいの胸と150cmほどの身長は、なんというか保護欲をそそられる。頑張って自己紹介してくれたのだろう、語尾は少し声が小さくなっていたが聞き取ることは出来た。なにも言わないということは人間なのかな?そのタイミングでマリーが三人の前にお茶を置いてゆく。ついでに俺とエレオノーラさんの前にもおかわりを置いてくれる。でもなんでマリーは俺の隣に座るのかな?巨乳と爆乳のサンドイッチとかここが桃源郷ですか?

「……Eランク冒険者のカルマといいます。といっても戦う力はないので、形だけの登録ですが。特別常設依頼を出していますので、もしご興味があればよろしくお願いします。」

「私もですか?受付嬢のマリーと申します。カルマ様の専属受付嬢です」

 皆の視線がマリーに集中したのでマリーも自己紹介をした。というか、いつの間にか様付けになっている。まぁ嫌な気はしないが。

「さて、自己紹介はもういいだろうさ。報告を聞かせてもらおうか」

「いえ……しかしカルマさんの前では……」

「坊やは部外者じゃないから構わないよ。坊やも誰彼構わず勇者だって言わなかったのはいい判断だけど、こいつらには知らせておいた方がいいさね」

 あんたがバラすのかよ。言うわけないだろう、ここは魔族領と隣接する辺境だ。自分から言いふらすなんて戦う力のない俺にとっては自殺行為でしかない。

「「「勇者……!!?」」」

「……では貴方が例の辺境送りの勇者」

 龍の尾の三人が驚愕し、エリシュアさんがなにやら聞き捨てならないことを言った。俺、王都ではそんな風に言われてるの?

「坊や、龍の尾にはね、あたしから王都での勇者関連の情報収集と伝達の依頼を出してたのさ」

 勇者の情報……でも俺たちが召喚されたのは18日前だ。召喚されて2日でスピード出荷された後、荷馬車で15日。辺境へ着いたのが昨日。
龍の尾のメンバーが何日前に王都を出たのか知らないが、俺と大差ないのではないか?

「なんだか疑いの視線を感じるけど、ワタシ達は飛竜便で戻ってきたので王都を出たのは2日前よ?」

 なん……だと……じゃあ俺の血の滲むような――主にケツの――地獄の15日はなんだったんだ!

「ではこちらが報告書になります、ワタシ達が調べたものと王都の情報屋から買い取ったものをまとめてあります。口頭で要点を報告します。召喚された勇者は王国兵士との合同訓練にて勇者の名に恥じぬ実力を発揮。即日経験値訓練として兵士と冒険者と共に王都近郊のダンジョンへ向かいます。片道3日の距離にあるダンジョンで5日ほどの経験値訓練を行い、勇者の平均レベルは20~25まで上昇。その後王都へ帰還。ですが帰還途中、アラクネの群れに襲われ、男性の勇者一人が攫われる事件が発生。兵士と冒険者にも多数の被害が出たため救出は断念し逃げるように王都へ帰還したようです。王都帰還後、討伐隊と捜索隊が出されました。捜索隊は勇者の遺体を発見回収。討伐隊の動向は情報が入らず不明です。この時点でワタシ達は王都を発ちました。詳細は報告書をご確認ください。以上です」

 勇者が死亡……。まぁほとんど話したこともなければ、性犯罪者扱いしてきた奴らだから死んだところでなんとも思わないが……

「アラクネといえば単体Bランク、群れでAランクの魔物じゃないか。不運と言えばそれまでだが……なんだか匂うさね」

「ワタシ達も同意見です。まぁそれは他の冒険者に任せますよ。ギルドマスターの事ですから、すでに次の冒険者を送ってあるのでしょう?」

「当然さね、さてご苦労さん。報酬はいつも通り口座に入れとくよ。坊やも受付で昨日の分の報酬を受け取りな」



 ギルド長室からエレオノーラさん以外の面々が退出し、俺は受付でマリーから報酬を受け取る。金貨11枚からギルドの取り分を除いた7割で金貨7枚と銀貨7枚だ。銀貨だけ受け取り後は口座に入れてもらう。なぜか龍の尾がずっとついてくるのだが……。視線を向けるとオリビアさんと目が合った。

「あたい達が、カルマの依頼を受ける」

「先にギルドマスターに報告してた所為ですっかり忘れてました。カルマさんに依頼について伺いたいことがありまして」

「では酒場に移動して話をしましょうか。マリーも一緒で構いませんよね?」

「もちろんです。ワタシからカルマさんとマリーさんに一杯奢らせてもらいますね」

「そんな、悪いですよ。自分で払いますから」

「遠慮しないでください。男性にお金を出させるなんて女の恥ですから」

 そうだったこれがこの世界の倫理観だった。そのまま五人で酒場に移動し、席に着き飲み物とつまみを注文する。まだまだ午前中なので誰も酒は頼まなかった。注文が揃ったタイミングでエリシュアさんが口を開く。

「カルマさんのあの依頼は確認しましたが、いくつかお聞きしたいことがあります。朝の部と夜の部続けて依頼を受けることは可能ですか?」

「その分の料金は発生しますが、もちろん構いませんよ?」

「では朝と夜を続けて六回分、三日間買うことは可能ですか?」

 なんとなく先が読めてきた。ほんのりと頬を染める龍の尾の三人。これはもしかしたらもしかするかもしれない。

「……適度に休憩や睡眠が取れるなら可能です」

「カルマさんは複数を同時に相手にSEXすることは可能ですか?」

「可能です」

「カルマさんは連続でSEXすることが可能と思ってもいいのですか?」

「限度はありますが出来ます」

「わかりました。答えて頂きありがとうございます。ではワタシ達三人で三日間カルマさんの依頼を受けたいと思います。料金の方ですがこちらをどうぞ。一人当たり六回分で金貨18枚、三人で大金貨5枚と金貨4枚が入っています。追加料金は依頼完了後にお支払いします」

 そう言って小さな袋をテーブルの上に置き、そっと差し出すエリシュアさん。だが、これは願ってもないチャンスだ。もし俺のレベルを上げる為に必要なのがSEXの経験値なら、龍の尾と過ごす三日はまさしく俺にとってのレベリング。ならここで尻込みしてはいけない。

「俺からの提案なんですが、依頼書にある『SEX2回目以降は1回につき金貨2枚の追加料金』をその三日間ずっと無料にしますので、俺から体を求めた時も性行為に応じてもらいたいです」

「そんな……いいのですか?」

 エリシュアさんとシュゼットさんがありえないものを見たような顔をしている。オリビアさんは獰猛な笑顔をしている。取って食われそう。マリーが心配そうな顔をしている。

「こちらから提案していることですよ。それは了承して頂けたと思っても?」

「願ってもないことです……今日これからでも大丈夫ですか?」

「はい。では行きましょう。じゃあマリー依頼の処理よろしくね。エリシュアさん、オリビアさん、シュゼットさん三日間よろしくお願いします」

「よろしくお願いします」「よろしく」「よろしくお願いしましゅ!……あう!」

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