異世界性生活!!~巻き込まれ召喚された勇者のスキルが変態すぎた~

秋津紅音

文字の大きさ
上 下
6 / 100
一章 辺境の街の女達

六話 スキルの目覚め

しおりを挟む


「知らないウィンドウだ……」

 翌朝、仰向けで目を覚ました俺はこのチャンスを逃してなるものかと言わんばかりに『あのセリフ』を口にしたかったが出来なかった。

 俺は全裸で布団をかぶっていたが、体の右側面に柔らかく温かい感触を感じた。視線を向けてみれば右腕の上に、マリーさんの可愛らしい頭が乗っておりスヤスヤと静かな呼吸音が聞こえた。

 結局あの後バックで一回、マリーの騎乗位リベンジで一回、対面座位で一回と、ダメ押しの正常位で一回の中出し4連発を決めて、息も絶え絶えなマリーがクリーンの魔法を使って力尽きた。俺も疲れ切っていたので、力尽きたマリーを抱きしめながら布団をかぶったところで記憶が無くなっている。速攻寝ただけだろうけど。

 左側を見てみると宿屋の部屋の窓にはすでに朝日が差し込んでおり部屋をしっかりと照らしていた。この世界は朝日と共に起き、夜がきたらすぐに寝るほど原始的ではない。街灯も魔石を使い明るく照らしているため寝る時間も起きる時間も人それぞれ誤差がある。ただし街灯のない、あるいはとても少ない寒村ならば話は別だが。

 さて……なんでこんな長々と周囲の状況を説明しているかというと冒頭の言葉にもどる。今俺の正面にあるのは天井ではない。ステータスウィンドウだ。そこにはこう書かれている。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇
Congratulations!!

Lvがあがりました!

新しいスキルが解放されました!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 なんでやねん!俺魔物倒したりしてねぇよ?え?ある意味マリーは魔物みたいなもの?お前ちょっとおもて出ろや!

 ふぅ……しかしこれはどういうことだろうな。まさか本当にSEXしたら経験値が溜まりますってか?SEXの経験が溜まりますってか?誰がうまいこと言えと……

「はぁ……ステータス」

 なんで俺は自分のステータスを確認するのに毎回ため息をついているんだろうな。なんか悲しくなってくるわ。本来ならLvが上がったなんてゲーマーとかならワクワクドキドキするもんだと思う。俺もそうありたいよ。でもドキドキはするけどワクワクしないんだよ。また、ろくでもないスキルが増えてるんだろうという予感がするんだ。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

カルマ Lv2
HP 630/900
MP 35/35
筋力  15→15
魔力  10→11
耐久  55→58
俊敏  32→33
運    8→ 7

スキル 言語理解・生殖器強化Lv1・性感度操作Lv1・???・???・???

称号 女の敵 性獣 巻き込まれ勇者

生殖器強化 HPを消費することで性器の大きさ・射精量・回復速度を強化できる。

性感度操作 30分間触れた相手の感度をLv×100%まで増減させることができる。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 最大HPは生殖器強化で700まで落ちてたから200増えてるな。でもHPが減ってるのはなんで?SEXしたからか?そりゃSEXは体力使うけどさ、やり続けたら死ぬんかもしれんけどさ……これからはステータスウィンドウ出しながらSEXしよう。絶対だ!

 MPは普通に増えてるから飛ばして次、攻撃力上がってねぇ!!運落ちてんじゃん!!え、なに俺Lv9で運0になるの?Lv10になったらどうなんの?不幸に殺されるの?

 後は……スキルだな。だがこれはスキルLv1だから実質感度2倍まで調節できるってことか。今のとこ必要なさそうなんだけどな。不感症の子とかには有効かも。マリーになんて使ったらマジでイキ死ぬんじゃなかろうか。でも……増減ねぇ。

 しかし一つ懸念がある。SEXするときに体力を消耗する。つまりHPが減少するのなら……。生殖器強化で回復速度を上げすぎるのは危険ではないか?

 最大HPを犠牲に回復速度を上げる、さらにちんこの回復が早いとなるとHPが減りやすくなる。うん、死にやすくなるな。限度は必要だろう。避妊魔法があるなら大量射精はAV男優としては羨ましい能力だが、男娼としてはどうなんだろうな。

「んん……ふぁ……」

「お?マリーおはよう。目覚めはどうだ?体に痛いとことかないか?」

「ふぁあ!?カルマさん!?…………あっ。そっか昨日……あの体は痛くないです、大丈夫です」

「それと……起きた時に同じベッドに男性がいることが、こんなに……幸せなこと……なんですね」

 マリーの頬を一筋の涙が伝い、俺の右腕へと流れていく。その瞬間、俺は思わず抱きしめてしまった。もう依頼は……仕事は終わりの時間だが、そんなこと頭にはこれっぽっちもなくて、マリーを腕の中に抱きしめないと、どこかへ消えてしまいそうな儚さを感じた。

「あの……カルマさん。ありがとうございます。大丈夫ですよ、私はどこにもいきませんから。それに……」

「……それに?」

「あんな気持ちの良いことを教えられては、また依頼を受けない訳にはいかないじゃないですか。また遠くないうちに抱いてもらいますからね?」

「あぁ……もちろん歓迎だよ。でもその前にギルドマスターに報告しないとね」

「…………あああああ!!?そういえば私、一体何回……」

「基本料金で金貨3枚、その後4回SEXしてるから追加料金金貨8枚で金貨11枚だねぇ。ギルドマスターに請求しなきゃ」

「……私ちょっと今日体調が」

「その冗談は笑えないから」

 愚図るマリーにクリーンをかけてもらい服を整え宿屋の一階で朝食をとる。チェックアウトして二人で冒険者ギルドへ向かう。クリーンは汚れを落とすと同時に異物を除去する効果があるらしく避妊にも使えるそうだ。

 無理してないか様子を観察しているが、俺の隣を歩いているマリーに不自然な所はない。体への負担は本当に引きずってないようでよかった。


 ギルドへ着いて入り口をくぐると、俺たちは4人の女性に囲まれた。金髪ロングの巨乳のお姉さん、Hカップくらいかな?茶髪ショートヘアのCカップくらいの腹筋バキバキの剣士お姉さん。小柄な黄色がかった茶色のセミロングの髪が美しいBカップくらいのシスター服の可愛い子。このシスターさん髪がオレンジ色に見えて綺麗だな。そして4人目は我らがギルドマスターだった。

「ちょっとマリー!あなたあの依頼とか、予約とか……どういうことか説明してくれるんでしょうね!!」

「マリー。あっちで酒でも飲みながら話して。うちらが奢るから」

「あのあのマリーさん!……あうぅ……」

 おう、すごい剣幕だ。そして朝から酒を進めるな腹筋剣士さん。シスターさんは人見知りかな?

「あんたらマリーは連れて行ってもいいけど後であたしのとこに報告にくるように。坊やはついておいで」

「はい!了解ですギルドマスター!」

 剣士さんが代表で返事をしていた。そしてマリーさんは腹筋剣士さんと巨乳金髪お姉さんに両腕をそれぞれ拘束され連れ去られた。ドナドナ。それを見送り、改めてギルドマスター向き直る。

「おはようございますエレオノーラさん。了解です」

「はっはっは、あぁおはよう坊や。行くよ」

 しかしさっきの三人組の女冒険者……うまそうだったな。依頼とか予約と言っていたから多分近いうちにお客さんになってくれそうで楽しみだ。

 ギルドマスターについていくと前日とは違う豪華な部屋へ案内された。ふかふか絨毯に高級感のあるテーブルとソファ。同じく高級感のある書斎机と椅子。ということはここは……。

「エレオノーラさんの部屋ですか?」

「あぁそうだよ。ギルド長室だね、まぁ気兼ねなく座りな。お茶を淹れてやろう」

「エレオノーラさん自ら淹れるんですか?」

「これでも紅茶には拘りがあってね。それも100年近く毎日淹れてるから腕も信用していいよ」

「100年!?」

「あぁ、あたしはエルフだからね。こう見えて110歳になるよ」

 見た目30代前半にしか見えないぞ……すげぇな。

「お待ちどおさま。さて昨日はどうだったんだい?支払いの事もあるし、詳しく聞かせてもらおうか」

「はいまずは……」

 服屋と食事の話までは堂々としていたエレオノーラさんもSEX行為に入ってからの話は興味深々だったようだが、話が後半になるにつれ若干顔が青くなっていく気がする。

「……というわけで料金は金貨11枚ですね。やっぱりやりすぎましたか?」

「あぁ……いや、金の心配はしなくていいよ。これでもギルドマスターだし蓄えも十分あるからね。後で受付で報酬を受け取りな。ただ、あんた一晩で5回もやって大丈夫なのかい?」

「え?まぁはい。スキルのおかげというのもありますがなくても3回くらいなら平気ですよ?」

「それもこの世界の男とは比べられないほどだね。ちなみに毎晩かい?」

「毎晩……体調不良でなければそうですね。昼に3回夜に4回とか……でも大丈夫かと」

「まったく……化け物じゃないか」

「おっしゃる通りで。ちなみに相談なんですがこの世界の男性の男根の大きさってどれくらいなんです?」

「男根の大きさねぇ……確か長さ11cmくらいで太さは女性が親指と人差し指で輪を作るくらいだったはずさね」

「なるほど……では射精の量は多いと嬉しいものなのですか?」

「そりゃたくさん出してくれる方が男を満足させたみたいで女は嬉しいさ。幸福感を感じるしね」

 そんな話をしばらくしていると部屋にノックの音が響く。

「ギルドマスター、マリーです。それと龍の尾のみなさんがカルマさんへ面会を申し込みたいと」

「へぇ……入りな」

「「「「失礼します」」」」

 挨拶と共にマリーさんに続いて入ってきたのは、ギルドの出入り口で囲んできたお姉さんたちだった。

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

俺だけ2つスキルを持っていたので異端認定されました

七鳳
ファンタジー
いいね&お気に入り登録&感想頂けると励みになります。 世界には生まれた瞬間に 「1人1つのオリジナルスキル」 が与えられる。 それが、この世界の 絶対のルール だった。 そんな中で主人公だけがスキルを2つ持ってしまっていた。 異端認定された主人公は様々な苦難を乗り越えながら、世界に復讐を決意する。 ※1話毎の文字数少なめで、不定期で更新の予定です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...