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嘉永六年(1853)、春
試衛館の面々 弐
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(思えば私は兄上に何も返せていない)
屋敷を出てしばらく、蒼馬の背に揺られながら凛は思いを巡らせる。
蒼馬が鷹城屋の者達と京に上るまで、蒼馬がしてくれた事は沢山あった。
この時は泣いてばかりいた自分を、その日鷹城屋であった出来事を面白おかしく話してくれ、笑わせてくれた。
時々、稽古が終わった時には生家へ来てくれ、土産だと言って凛や弟妹らに菓子を分け与えてくれた。
生家へやってくるのは、両親に元気でやっていると顔を見せる為だろう。
伯父の屋敷へ身を寄せながら日々稽古に励む息子を、口では言わないが心配しているのは確かだった。
蒼馬が顔を見せに来た日は両親共に機嫌が良く、その日の食事はほんの少し豪勢になる事が少なくない。
幼心ながら蒼馬は決まりきっていた未来を進むのが嫌で、単身出ていったのだと思っていた。
しかし、今よりももっと残酷な現実を知ってしまった凛には分かる。
蒼馬が心から打ち込みたい事を見つけ、半ば家を飛び出すように伯父の元へ弟子入りしたのだと。
(何か今のうちに……何か、返せたらいいのに)
蒼馬の肩に控えめに載せている小さな手を、そっと握り締める。
心優しい兄が自分にしてくれた数々を、凛は蒼馬に返せていただろうか。
上京してたった一度顔を合わせた時、蒼馬に何か言葉を掛けていただろうか。
答えは否だ。何も返せていないし、労りの言葉一つ掛けていなかった。
蒼馬に対する後悔は今も凛の中に渦巻いており、それは時に枷となった。
あの時少しでもこうしていたら、疎遠になどならなかったのかもしれない。
あの時蒼馬を引き留めていたら、喧嘩別れしなかったのかもしれない。
いや、仮に上手く事が運んだとしても、凛はきっと蒼馬の元から離れていた。
蒼馬はこれから京の民にとって、なくてはならない存在になるのだ。
その十年後には江戸に舞い戻って来るが、それを抜きにしても蒼馬が傍に居る時間は、多く見積って数年というところだろう。
(まずは兄上が喜ぶものを知らないと)
だから何か恩を返したかった。
蒼馬の帰りと入れ違うように、北へ発つ自分からせめてもの償いをしたかった。
凛をここまで強くあろうと思わせてくれた、言わば師とも言える兄に。
しかし、あの蒼馬のことだ。
他でもない凛からの贈り物なら、どんなものでも喜ぶだろうと頭ではわかっている。
(……昔からずっと、兄上は私に優しくしてくれた。それなのに、私は何も差し上げられなかったから)
今の凛の手元に金子があるのかは分からないが、次の日にでも蒼馬に贈るものを決めようと心に決める。
「凛」
ゆったりと心地よい声が傍近くから届く。
「帰る前に少し寄り道するけどいいか?」
前を向いたまま、蒼馬が落ち着いた声音で言った。
「寄り道、ですか?」
凛はこてりと首を傾げる。
(気付かなかったけれど、この道は……)
知らず物思いに耽っている間に、凛が何度も通り慣れた路地を蒼馬は歩いていた。
「ああ、もう少しで──」
「あれぇ、蒼馬くん?」
蒼馬の言葉に被せるように、間延びした声が遠くから響く。
「っ」
凛は無意識の内に、蒼馬の肩に置いていた手に力を込める。
いやに聞き覚えのある声は、間違えるはずもない。
「試衛館に用~?」
僅かに凛から声の主の姿は見えないが、確信するしかなかった。
程なくして道が開け、段々と周囲に建物がひしめく通りに出た。
それと同時に、真正面に佇む者の顔形がはっきりしてくる。
蒼馬と同じか少し年上の、少年と青年の狭間にいるような男。
肩に付くか付かないかというほどの髪を、蒼い組紐で後ろへ無造作に結い上げ、背に垂らしている。
普通の町人にしては上等な着物に身を包み、手には箒を持っている為、そこらの庭掃除を任されていたのだろう。
にこにこと腹の読めない笑みで、こちらに笑い掛けてくる男を忘れるはずもない。
「総司」
──沖田総司。
後々、新選組一番組組長にして幹部になる男だ。
最もその任は先の事件で剥奪される事になるが、それを抜きにしても剣の腕に長けた男だった。
「蒼馬くんさ、僕の方が年長者なんだから"さん"を付けてよ」
拗ねた口調ではあるが、歌うように言った総司が蒼馬の傍までやってくる。
「お前を敬う気は無いからそれでいい」
蒼馬はふいと横を向き、足早に通り過ぎようとした。
「可愛くないなぁ」
蒼馬と同じ速度で歩きながら、総司はくすくすと小さく笑いながら悪態を吐く。
「あれ」
未だ蒼馬に背負われていた凛と総司の視線が混じり合った。
(あ)
総司にじっと見つめられると、何故か居心地が悪くなるのだ。
樹々を思わせる美しい瞳は、人を屈服させる力でもあるのだろうか。
(……きっと八郎さんと似ているから。絶対にそう)
口調や年齢、背格好こそ違えど、総司と八郎は表裏一体だと凛は思う。
互いが互いに『似ていない』と言うが、凛からしてみれば息の合った二人だった。
最も、その八郎とはこの時ばかりは出会ってもいないが。
「ね、おチビさん。名前は?」
総司はにっこりと微笑み、凛に問い掛けた。
「え」
何を言われたのか分からず、図らずも素っ頓狂な声が漏れる。
(おチビさんって……私のこと?)
今の自分の状況がどこへ置かれているのか理解しているが、精神が『自分は子供』という事を拒否している。
凛の応えがない事から聞こえていないと捉えたのか、総司は僅かに首を傾げた。
「分かる? 君のな・ま・え」
総司は口元に人差し指を当て、殊更ゆっくりと問い掛けてくる。
まるで本当に幼子を相手取るかのような行動に、そこで凛ははたと気付いた。
(あ、そうか。沖田さんとはこれが初対面だったっけ)
最初に話した時期を忘れていたと言えば嘘になるが、この十年近くで世が目まぐるしく変わったからか、凛の記憶からすっかり抜け落ちていたようだ。
「凛、です」
これで中々勘の鋭い総司に怪しまれないよう、素っ気なく言った。
「凛ちゃんね」
「わっ」
名を教えた途端、総司は益々笑みを深め、凛の頭をくしゃりと雑に撫でた。
「行くぞ、凛。馬鹿が伝染る」
されるがままになっている凛を守る為か、はたまた総司から距離を取りたいのか、或いは両方か。
蒼馬は未だ凛を背負ったまま、試衛館のある場所へ向け足を踏み出した。
「ちょっと、それは聞き捨てならないんだけど!」
後ろから総司の少し怒った声が響く。
目指す道は同じだが、蒼馬はこのまま総司を撒こうとしている。
「あ、兄上」
「ん?」
「下ろしてください」
やはり試衛館から遠回りする道に入ろうとした蒼馬を、そっと呼び止める。
総司はこちらの出方を伺っているのか、追い掛けて来てはいない。
「駄目だ、怪我してるだろ。それに──」
「痺れはとっくに治まってます! 歩きたいんです」
呆れた声ともうんざりした声ともつかない声音に、凛は内心怒りでいっぱいだった。
(兄上が過保護なのは今に始まった事じゃないけれど、いくらなんでも息苦しいもの)
このまま暴れてしまおうかとも思ったが、凛はもうそこまで子供ではない。
精神だけは成熟しきった大人のそれなのだ。
何故過去へと来てしまったのか、少しでも探りを入れないといけない。
かすり傷一つで妹を縛る兄の背から逃れ、まずは総司に訊ねる事を優先したかった。
「聞いてくれないなら、兄上とはもう話しませんから」
澄ました口調で言うと、渋々とながら蒼馬はその場にしゃがみ込む。
「……手、繋いでなら良い」
流石に『話さない』という言葉が効いたのか、凛は図らずも目を瞠る。
(私に嫌われたく無さすぎではないですか、兄上)
声には出さないが、あまりにも蒼馬が想像以上でこの先が心配になる。
同時に何故自分に甘いのか、という疑問が益々深まった。
屋敷を出てしばらく、蒼馬の背に揺られながら凛は思いを巡らせる。
蒼馬が鷹城屋の者達と京に上るまで、蒼馬がしてくれた事は沢山あった。
この時は泣いてばかりいた自分を、その日鷹城屋であった出来事を面白おかしく話してくれ、笑わせてくれた。
時々、稽古が終わった時には生家へ来てくれ、土産だと言って凛や弟妹らに菓子を分け与えてくれた。
生家へやってくるのは、両親に元気でやっていると顔を見せる為だろう。
伯父の屋敷へ身を寄せながら日々稽古に励む息子を、口では言わないが心配しているのは確かだった。
蒼馬が顔を見せに来た日は両親共に機嫌が良く、その日の食事はほんの少し豪勢になる事が少なくない。
幼心ながら蒼馬は決まりきっていた未来を進むのが嫌で、単身出ていったのだと思っていた。
しかし、今よりももっと残酷な現実を知ってしまった凛には分かる。
蒼馬が心から打ち込みたい事を見つけ、半ば家を飛び出すように伯父の元へ弟子入りしたのだと。
(何か今のうちに……何か、返せたらいいのに)
蒼馬の肩に控えめに載せている小さな手を、そっと握り締める。
心優しい兄が自分にしてくれた数々を、凛は蒼馬に返せていただろうか。
上京してたった一度顔を合わせた時、蒼馬に何か言葉を掛けていただろうか。
答えは否だ。何も返せていないし、労りの言葉一つ掛けていなかった。
蒼馬に対する後悔は今も凛の中に渦巻いており、それは時に枷となった。
あの時少しでもこうしていたら、疎遠になどならなかったのかもしれない。
あの時蒼馬を引き留めていたら、喧嘩別れしなかったのかもしれない。
いや、仮に上手く事が運んだとしても、凛はきっと蒼馬の元から離れていた。
蒼馬はこれから京の民にとって、なくてはならない存在になるのだ。
その十年後には江戸に舞い戻って来るが、それを抜きにしても蒼馬が傍に居る時間は、多く見積って数年というところだろう。
(まずは兄上が喜ぶものを知らないと)
だから何か恩を返したかった。
蒼馬の帰りと入れ違うように、北へ発つ自分からせめてもの償いをしたかった。
凛をここまで強くあろうと思わせてくれた、言わば師とも言える兄に。
しかし、あの蒼馬のことだ。
他でもない凛からの贈り物なら、どんなものでも喜ぶだろうと頭ではわかっている。
(……昔からずっと、兄上は私に優しくしてくれた。それなのに、私は何も差し上げられなかったから)
今の凛の手元に金子があるのかは分からないが、次の日にでも蒼馬に贈るものを決めようと心に決める。
「凛」
ゆったりと心地よい声が傍近くから届く。
「帰る前に少し寄り道するけどいいか?」
前を向いたまま、蒼馬が落ち着いた声音で言った。
「寄り道、ですか?」
凛はこてりと首を傾げる。
(気付かなかったけれど、この道は……)
知らず物思いに耽っている間に、凛が何度も通り慣れた路地を蒼馬は歩いていた。
「ああ、もう少しで──」
「あれぇ、蒼馬くん?」
蒼馬の言葉に被せるように、間延びした声が遠くから響く。
「っ」
凛は無意識の内に、蒼馬の肩に置いていた手に力を込める。
いやに聞き覚えのある声は、間違えるはずもない。
「試衛館に用~?」
僅かに凛から声の主の姿は見えないが、確信するしかなかった。
程なくして道が開け、段々と周囲に建物がひしめく通りに出た。
それと同時に、真正面に佇む者の顔形がはっきりしてくる。
蒼馬と同じか少し年上の、少年と青年の狭間にいるような男。
肩に付くか付かないかというほどの髪を、蒼い組紐で後ろへ無造作に結い上げ、背に垂らしている。
普通の町人にしては上等な着物に身を包み、手には箒を持っている為、そこらの庭掃除を任されていたのだろう。
にこにこと腹の読めない笑みで、こちらに笑い掛けてくる男を忘れるはずもない。
「総司」
──沖田総司。
後々、新選組一番組組長にして幹部になる男だ。
最もその任は先の事件で剥奪される事になるが、それを抜きにしても剣の腕に長けた男だった。
「蒼馬くんさ、僕の方が年長者なんだから"さん"を付けてよ」
拗ねた口調ではあるが、歌うように言った総司が蒼馬の傍までやってくる。
「お前を敬う気は無いからそれでいい」
蒼馬はふいと横を向き、足早に通り過ぎようとした。
「可愛くないなぁ」
蒼馬と同じ速度で歩きながら、総司はくすくすと小さく笑いながら悪態を吐く。
「あれ」
未だ蒼馬に背負われていた凛と総司の視線が混じり合った。
(あ)
総司にじっと見つめられると、何故か居心地が悪くなるのだ。
樹々を思わせる美しい瞳は、人を屈服させる力でもあるのだろうか。
(……きっと八郎さんと似ているから。絶対にそう)
口調や年齢、背格好こそ違えど、総司と八郎は表裏一体だと凛は思う。
互いが互いに『似ていない』と言うが、凛からしてみれば息の合った二人だった。
最も、その八郎とはこの時ばかりは出会ってもいないが。
「ね、おチビさん。名前は?」
総司はにっこりと微笑み、凛に問い掛けた。
「え」
何を言われたのか分からず、図らずも素っ頓狂な声が漏れる。
(おチビさんって……私のこと?)
今の自分の状況がどこへ置かれているのか理解しているが、精神が『自分は子供』という事を拒否している。
凛の応えがない事から聞こえていないと捉えたのか、総司は僅かに首を傾げた。
「分かる? 君のな・ま・え」
総司は口元に人差し指を当て、殊更ゆっくりと問い掛けてくる。
まるで本当に幼子を相手取るかのような行動に、そこで凛ははたと気付いた。
(あ、そうか。沖田さんとはこれが初対面だったっけ)
最初に話した時期を忘れていたと言えば嘘になるが、この十年近くで世が目まぐるしく変わったからか、凛の記憶からすっかり抜け落ちていたようだ。
「凛、です」
これで中々勘の鋭い総司に怪しまれないよう、素っ気なく言った。
「凛ちゃんね」
「わっ」
名を教えた途端、総司は益々笑みを深め、凛の頭をくしゃりと雑に撫でた。
「行くぞ、凛。馬鹿が伝染る」
されるがままになっている凛を守る為か、はたまた総司から距離を取りたいのか、或いは両方か。
蒼馬は未だ凛を背負ったまま、試衛館のある場所へ向け足を踏み出した。
「ちょっと、それは聞き捨てならないんだけど!」
後ろから総司の少し怒った声が響く。
目指す道は同じだが、蒼馬はこのまま総司を撒こうとしている。
「あ、兄上」
「ん?」
「下ろしてください」
やはり試衛館から遠回りする道に入ろうとした蒼馬を、そっと呼び止める。
総司はこちらの出方を伺っているのか、追い掛けて来てはいない。
「駄目だ、怪我してるだろ。それに──」
「痺れはとっくに治まってます! 歩きたいんです」
呆れた声ともうんざりした声ともつかない声音に、凛は内心怒りでいっぱいだった。
(兄上が過保護なのは今に始まった事じゃないけれど、いくらなんでも息苦しいもの)
このまま暴れてしまおうかとも思ったが、凛はもうそこまで子供ではない。
精神だけは成熟しきった大人のそれなのだ。
何故過去へと来てしまったのか、少しでも探りを入れないといけない。
かすり傷一つで妹を縛る兄の背から逃れ、まずは総司に訊ねる事を優先したかった。
「聞いてくれないなら、兄上とはもう話しませんから」
澄ました口調で言うと、渋々とながら蒼馬はその場にしゃがみ込む。
「……手、繋いでなら良い」
流石に『話さない』という言葉が効いたのか、凛は図らずも目を瞠る。
(私に嫌われたく無さすぎではないですか、兄上)
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同時に何故自分に甘いのか、という疑問が益々深まった。
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