【第三部連載中】その美人、執着系攻めにつき。

月城雪華

文字の大きさ
上 下
66 / 88
第三部 一章

似た者同士 1

しおりを挟む
「えっ、と……誰、ですか?」

 図らずも敬語で尋ねてしまったが、なんら気にしたふうもなくその人は笑った。

 つい今しがた傍に居たフィアナはアルトから距離を取り、視界の端で頭を下げているのが見えた。

 男性は見るからに豪奢な衣装に身を包んでおり、子供の身なりもきっちりとしている。

 誰がどう見ても貴族のそれだった。

「あれ、エルヴィズから聞いてない? 今日からしばらく滞在する、って随分前に手紙を出したはずなんだけど」

 おかしいな、と首を傾げて言いながら傍にやってきた男性は、ゆっくりとテーブルに片手を突いた。

「っ」

 近くで見ると紫の瞳が目を引き、すっと通った鼻筋はどこか女性的な色香を漂わせる。

 艶を帯びた黒髪はすっきりと耳の下で切り揃えられ、薄い唇はほんのりと赤い。

 ややエルに似た雰囲気をかもし出しているが、子供を腕に抱いているため別の意味で混乱してしまう。

(この人も似てるっちゃ、似てるけど……こんな、子供の方がそっくりとかあるか!?)

 男性の腕の中では幼子がこにことクッキーを食べており、かと思えばしきりに『降ろして』と暴れている。

「こら、暴れない──ごめんね、うちの子……ジョシュアが迷惑を掛けていなかった?」

 やはりこの男の子供らしい──ジョシュアをあやしながら、困った表情で尋ねてくる。

「いや……そんな、全然」

 まさかテーブルの下に潜んでいるとは、と一瞬驚いたが迷惑だとは思わなかった。

 エルに似ているジョシュアもだが、目の前にいる男性の方が不思議でたまらない。

 口調こそ柔らかいが、どこか幸薄い雰囲気をまとっているのはもちろん、目の下にうっすらとある隈がなんとも言えない妖しさを醸していた。

「……ならいいんだけど」

 軽く眉尻を下げてにこりと笑った表情があまりにもはかなくて、アルトは無意識に口を開いた。

「あの」

「──息子共々勝手にいなくなるなと言ったはずだが」

 しかし何かを言うよりも早く、低く冷たい声が庭先に響く。

「お前は私が言ったことも分からないのか」

 カツン、と少し高い靴音を響かせて王太子──エルが姿を現した。

 足早に男を突っ切ってアルトが座っている椅子まで回り込むと、続けて唇を開く。

「ここに何人の使用人がいると思っている。ほんの数分くらいなら大丈夫だと、少し考えれば分かるだろうに」

 呆れた声音には同情も混じっており、いつものエルらしくないように思えた。

 エルは小さく溜め息を吐くと、おもむろに懐から何かの包みを取り出す。

「ジョシュア様」

 エルの手の平の上には青いリボンでラッピングされた、子供でも食べられるほどの小さなスコーンがいくつも入っていた。

 中にはチョコが練り込まれているのか、ふんわりと甘い匂いが漂っていた。

「謁見の時、大人しくされていたご褒美です」

「わぁ……!」

 エルの手から小さな手に渡ると、ジョシュアはエルとスコーンとを交互に見る。

「ジョシュ、お礼は?」

「あ、ありがと……える、うぃず……さん」

 父親に促され、舌っ足らずな口調でジョシュアが言う。

「エル、で大丈夫ですよ」

 そんな幼子特有の言葉にエルはくすりと小さく笑うと、ジョシュアの頭を撫でる。

 こうして見ると親子も同然に見えて、ふと心の奥深くが黒くかげった。

(……いや、何考えてるんだ。エルはただ褒めただけなのに)

 しかしそう思おうとする意志とは裏腹に、どうしてももやもやとした何かが胸の内に留まり、アルトはそれを振り切るため軽く頭を振った。

「──ネロ、分かっているとは思うがあまり無理をするなよ」

「っ」

 不意に低い声がすぐ傍で聞こえたかと思うと、自身の肩に手が置かれた。

(エル……)

 まるで己の思考を読んだような仕草に、知らず胸が音を立てる。

 先程とは違い、それは甘くアルトの心を支配していった。

「優しいね、エルヴィズは」

 ふふ、と男性──ネロというらしい──が柔らかく笑った。

 その表情はやはり儚くて、ともすればこの場から跡形もなく消えてしまいそうな錯覚すら覚える。

「私はただ思ったことを言っただけだが」

 エルはふいとそっぽを向き、ややあって形のいい唇を動かした。

「……夜になったら迎えに行く。いいか、少しでも寝ておくんだ。ここに着くまでほとんど寝ていないんだろう?」

 陛下も心配なさっていた、とぶっきらぼうに続ける。

「まぁ、そう……だけど。なんであれ心配してくれる君は優しいよ、本当に」

 ネロはそっと瞼を伏せ、淡く口角を上げる。

 長い睫毛が頬に影を落とし、薄い隈がほんの少し濃くなった。

 ゆっくりとした動きでネロが庭からきびすを返すと、ジョシュアがネロの身体越しに大きく手を振るのが見えた。

「ばいばーい!」

「え、あ……また、な」

 元気な声に少しばかり気圧されつつ、アルトも手を振り返す。

(なんだったんだ……?)

 来賓の貴族であろうことは分かるが、まさか今日来ると言っていた辺境伯だったのだろうか。

 であれば失礼な態度を取っていなかったか気が気でなく、知らず身体が震える。

(いや、いや……でも辺境伯って結構重要な役職なんじゃないか? そんな人が、そもそも子供を連れて来るわけ)

「──朔真さくま

「っ……!」

 不意にわずかに高く艶を含んだ声が耳朶じだくすぐり、びくりと肩が跳ねる。

 考え事をしている時に名を呼ばれては心臓に悪く、加えてここは庭、即ち外なのだ。

 背後から抱き締められるような体勢はもちろん、己が『アルトではない』というのは二人だけの秘密だというのに。

「ちょ、エル……近い」

 距離があるとはいえフィアナが居て、会話が聞こえているかもしれない。

 そんな思いで背後を振り返ると視界に映ったのはエルだけで、フィアナはおろか他に二人居たメイドもいなくなっていた。

「人払いさせたから安心して」

「は、っ……」

 にこりと微笑んで顔を覗き込まれ、ゆっくりと放たれた言葉にそのままテーブルに突っ伏しそうになった。

 どうやら気付かないうちに合図をしていたようで、何から何まで用意のいいエルに呆れてしまう。

(最近は毎日一緒に居るのに、ここまでする必要ないと思うんだが)

 数日二人きりになれないならまだしも、数時間でこれではこちらの身体が持たない。

 そう馬鹿正直に言ったとしても、間髪入れず『貴方は一緒にいたくないの?』と悲しそうな顔で言われる未来が見えているため何も言えないのだ。

「貴方に」

 ふとエルが内緒話をするように、耳元に唇を寄せて囁いた。

「早く会いたかったのもあるけど、これを渡そうと思って」

 そう言ってエルが目の前に差し出してきたのは、ラッピングされた手の平サイズのマフィンだった。

 水色のリボンで花が形作られており、ジョシュアのものよりも手が込んでいた。

 マフィンも白いチョコで作ったのか長い耳があしらわれ、その真ん中には顔が描かれている。

「うさぎ……?」

「うん、正解」

 さも嬉しそうにエルが笑い、にこにこと上機嫌に続けた。

「教えてもらって作ったんだ。ほら、前俺が作ったものが食べたいって言ってたから」

「……あれ、出来るかって聞いただけなんだけど」
 それはつい数日前、厳密に言えば三日前の夜の事だった。


 
 ◆◆◆


 
『──なぁ、エルは料理とか出来るか?』

 アルトはやや上目遣いで尋ねる。

 普段から座っている一人掛けの椅子の目の前には、王太子の夜食用にとサンドイッチや一口サイズのパン、皿いっぱいのフルーツがあった。

 フルーツはアルトのものだが、他も食べたければ食べてもいいとエルが言ってくれたため、サンドイッチを一つ摘んでいたのがつい先程。

 今日も今日とて執務室で書類に目を通すエルを待っていると、やっと一段落着いたらしいエルに背後から抱き締められていた。

 そんな時に、ふと『エルにできないものは何か』という疑問が頭をもたげたのだ。

『……うん?』

 軽く瞠目し、エルは困惑したふうに微笑むと一拍ほど押し黙ったあと口を開いた。

『出来ると思うけど……どうして?』

 慌てて目の前に回り込まれ、きゅうと両手を握られる。

 まっすぐに見つめてくる水色の瞳はかすかに揺れており、何が言いたいのか分からない様子だった。

『あ、いや……ただ、気になっただけで。あんまり深い意味とか、そういうのはなくて』

 剣を取らせればリネスト国で右に出る者はおらず、時折公務と称して社交界へ出ればダンスの誘いが男女問わず絶えない。

 誰であれ剣を交える事はあっても、ダンスに至っては他の者と一切踊る気がないようで、ただただアルトの傍を離れないのだが。

 こちらとしては恥ずかしいやら誇らしいやらで色々な感情がせめぎ合うが、容姿端麗で頭脳明晰なのはもちろん、武術にも優れている男ができないものは何かが気になった。

『それで料理、か』

 すべてを言う気にはとてもなれず、掻い摘んで言うとエルはしばらく考える素振りをする。

 ただ目を伏せている様子すら絵になり、今ですら結婚したのが夢ではないのかと思うほどだ。

(でも結婚、したんだよな)

 奇妙な出来事でこの世界に来てから一年近くが経ったが時折、元の世界の自分の身体は大丈夫なのかと思う時がある。

 戻りたい訳ではないが、やり残した事がある訳でもない。

 ただ、身体の持ち主である『アルト』が向こうで生きており、この状況を知ったらどう思うのかが気にならないと言えば嘘だ。

 エルの口振りから『アルト』は婚約すら嫌がり、事あるごとに何か理由を付けて逃げ回っていた。

 公爵邸に使いを出しても何度となくアルバートに追い返され、すごすご戻って来た時もあったという。

(この指輪も……きっと『アルト』のもので)

 今では肌身離さず首に下げている指輪も、本来ならば自分が持っていていいものではない。

 エルは第二王妃に牽制けんせいするため指輪を作ったと言っていたが、とてもそうは思えなかった。

 そう考えてしまう自分に嫌気が差してしまうが、後ろ向きに考える癖は抜けそうもなかった。

『──貴方が食べたいって言うなら作るよ』

 きゅうと柔らかな力で両手を握り直され、無意識に俯けていた顔を上げる。

『ほ、本当か?』

 まさか了承してくれるとは思わず、ほんの少し声が裏返った。

『うん。でも、失敗したらごめんね』

 エルはそっと眉を下げ、しかしその表情はどこか楽しげに見えた。
 

 
 ◆◆◆


 
 まさか何気ない言葉を覚えており、作ってくれるとは思わなかった。

 それ以前に己が言った言葉すらエルに言われるまで忘れていたため、申し訳ないという念に駆られる。

 けれどエルの手の早さに加え、その完成度の高さに驚いたのは事実だ。

「やっぱり器用だな」

 とてもではないが、こうした菓子は自分には作れない。

 よくて簡単なもので、しかしこの世界では貴族、まして王族という身分になった。

 今では自身で料理する事すら驚愕されてしまうため、腕を見せられないのが残念だが。

「……いや、ちょっと待て。教えてもらって作ったって言ったか?」

「え、うん。料理長は泣いてたけど」

 エルがきょとんとした顔で言う。

 どうやら王太子自ら、それも王配のために手料理を作る事に感動したらしく、怒るでもなく懇切丁寧に教えてもらったという。

「ケーキが食べたかったら俺が作るから、いつでも言ってね」

 普段よりもずっと明るく微笑まれ、アルトは否と言えなくなった。

(そもそも王太子が作るって仕事を奪ってるんじゃ……)

 作ってくれるのは嬉しいと思う反面、厨房の人間らが時間を持て余すのではないかと思う。

 同時に、いよいよエルは何ができないのか分からない。

 何か一つでも弱点があれば可愛いと思うものの、このままでは完璧過ぎるのだ。

 しかし仮に不得意なものがあったとしても、この男ならば克服出来てしまうのではないか。

(よし、考えるの止めよう)

 どう足掻こうとエルはエルで、自分は自分だ。

 これ以上粗探しをしても、その分己が惨めになるだけだった。

 そもそも愛しい男が完璧で何が不満なのか、と自身を納得させる。

「……ありがとう、エル」

 気持ちを切り替え、アルトはそっとエルの頬に口付けた。

 短く触れるだけですぐに離し、しかし至近距離で視線が絡み合うと甘い微笑みを向けられる。

「貴方が喜んでくれて、俺も嬉しい」

「あ、っ」

 するりと手を絡め直され、今度は唇に温かな熱が触れた。

 どこか甘さを含んだそれに、知らず身体が熱くなっていく。

 互いの時間が許す時はエルの手によって愛されているため、軽く触れられただけでも快楽を感じるようになってしまい、それが少し恥ずかしく思う。
 ちゅ、ちゅ、と小鳥がついばむような口付けから、深く吐息を絡め取られる仕草をされるまで時間は掛からなかった。

「ん……ぁ、ちょ、エル……っ」

 頬に手を添えられ、アルトはキスの合間にエルの名を呼ぶ。

 しかし目の前のアルトしか見えていないようで、それとも最初から聞く耳を持っていないのか、しっかりと頭を抱え込んできた。

 これでは逃げようにも逃げられず、仮に逃げられたとしてもすぐに追い付かれてしまうだろう。

 ぽす、とアルトの手からマフィンがテーブルに落ちると、それとほぼ同時に濡れた舌先が唇を割って入り込んだ。

「っ……ふ、ぅ」

 ぬるりと口腔に侵入した舌は、奥にある己のそれを見つけ出すとすぐに甘く吸い付かれた。

 唾液が混じり合い、ちゅくちゅくとあえかな音が響く。

 次第に心臓の音が速くなり、アルトは無意識にエルの肩を摑んだ。

 ここは庭で、距離があるとはいえ廊下が近い。

 まばらとはいえ使用人が歩いているかもしれず、むず痒い悦楽と見られているかもしれない、という羞恥で頬が熱くなった。

 しかしこちらの思いなどお構いなしに何度も角度を変え、時折耳の縁に触れるか触れないかのところを撫でられる。

「は、ぅ……」

 たったそれだけで背中が震え、もそりと太腿を擦り合わせた。

 耳が弱いことも、どうすれば気持ちがいいかもエルはすべて分かっている。

 それを理解していて尚、止めてくれないのは意地が悪いと思う。

 加えて二人きりとはいえ、外でこんな事をしている状況には罪悪感があった。

「……朔真」

 小さく名を呼ばれただけで、己の意思に反してきゅうと下腹部が切なく音を立てる。

 それはゆっくりと蓄積していき、頭の中が甘く痺れた。

 エルの手が耳から首筋を撫で、鎖骨を辿る。

 さすがにここではしないと思いたいが、理性に反して既に身体が火照っていた。

「ぁ、っ……」

 ちゅう、と一際強く吸い上げられると唇が解かれ、とろりとした透明な唾液が二人を繋ぐ。

 アルトは焦点の合わない瞳でエルを見つめ、しかしくたりと肩口に顔を預ける。

 腰は甘く震え、もう指一本すら動かせない。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた

翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」 そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。 チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

買われた悪役令息は攻略対象に異常なくらい愛でられてます

瑳来
BL
元は純日本人の俺は不慮な事故にあい死んでしまった。そんな俺の第2の人生は死ぬ前に姉がやっていた乙女ゲームの悪役令息だった。悪役令息の役割を全うしていた俺はついに天罰がくらい捕らえられて人身売買のオークションに出品されていた。 そこで俺を落札したのは俺を破滅へと追い込んだ王家の第1王子でありゲームの攻略対象だった。 そんな落ちぶれた俺と俺を買った何考えてるかわかんない王子との生活がはじまった。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

【BL】こんな恋、したくなかった

のらねことすていぬ
BL
【貴族×貴族。明るい人気者×暗め引っ込み思案。】  人付き合いの苦手なルース(受け)は、貴族学校に居た頃からずっと人気者のギルバート(攻め)に恋をしていた。だけど彼はきらきらと輝く人気者で、この恋心はそっと己の中で葬り去るつもりだった。  ある日、彼が成り上がりの令嬢に恋をしていると聞く。苦しい気持ちを抑えつつ、二人の恋を応援しようとするルースだが……。 ※ご都合主義、ハッピーエンド

弟が生まれて両親に売られたけど、売られた先で溺愛されました

にがり
BL
貴族の家に生まれたが、弟が生まれたことによって両親に売られた少年が、自分を溺愛している人と出会う話です

【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~

綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」  洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。 子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。  人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。 「僕ね、セティのこと大好きだよ」   【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印) 【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ 【完結】2021/9/13 ※2020/11/01  エブリスタ BLカテゴリー6位 ※2021/09/09  エブリスタ、BLカテゴリー2位

処理中です...