【第三部連載中】その美人、執着系攻めにつき。

月城雪華

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第二部 五章

いつまでも慕う 5

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(なんで貴族の格好をしてるんだ……?)

 一人一人の顔ははっきりと見えないが、こちらの不注意でぶつかってしまった男の顔もあった。

 それ以外の者は城門や図書室、王族の部屋の前といった厳重な扉を守っている騎士だった。

「レティシア」

 すると、ライアンの低く厳かな声が広間に響いた。

「は、はい……!」

 愛しい者に名を呼ばれたことで少し正気に戻ったのか、それまで拘束から逃れようともがいていたレティシアは動きを止め、新緑の瞳を煌めかせる。

「お前はたった今から第二王妃ではない」

 しかしライアンは階段の上に視線を向けず、冷たい声音で言い放った。

 それは王族としての地位を捨てろ、と言っているも同然だった。

「な、っ……なぜですか!? 陛下、私は貴方様のために」

「私がいつ、王配を暗殺しろと頼んだ? いつ、王太子に新しく妃を娶れと勧めた?」

 聞くに堪えない、という感情を一切隠さずにライアンは虫を見るような瞳をレティシアに向ける。

「そ、れ……は、っ」

 己に向けられた言葉の意味や、ライアンの侮蔑を含んだ視線の意味が分からない、といったふうに目を見開いている。

 床に突いている手がぷるぷると震え、しかしレティシアはライアンだけをじっと見下ろしていた。

 広間の人間らはもちろん、エルの視線すらも見えていないようだった。

 口を開いては閉じてを繰り返しているレティシアから視線を外し、ライアンは吐き捨てる。

「──すべて私に相談せず、お前が独断で決めた事だろう。実の姪まで使った挙句、少しも関係のない者を巻き込んだ罪は重い」

「ちが、う……んです、陛下。……ライ、アン……様、私は」

 何度も『違う』『話を聞いて』と言いながら、既に乱れている髪が更に乱れるのも構わず、ぐしゃぐしゃと掻き回す。

 レティシアと初めて会った時は綺麗だと感じた茶髪が、今では見るも無惨なほど乱れており、艶が無くなっていた。

「お前がした事は、迷惑以外の何物でもない」

 名を呼ばれることすらいとわしいというように、ライアンは低い声で言った。

「王配を誰よりも溺愛しているのが見て分からない、私利私欲のために動いたお前の言葉など聞く価値も無い」

 そこで言葉を切り、ライアンは目の前で這いつくばっている男に視線を投げ掛けた。

「お前、名はなんと言う?」

「あ、アディル。アディル・レナムドです」

 騎士の手によって顔を上げさせられた男──アディルは、ややカサついた唇を動かす。

 唇の端が切れており、アディルが口を開く度にじわりと血が滲んでいた。

「そうか、レナムド伯爵。こたびはアレがすまなかったな。拷問にまで掛けてしまい……さぞ痛むだろう」

「いえ、私は……」

 ライアンの言葉にアディルは身体を縮こませ、さも恐縮したふうに目線を下げる。

 自身のしでかしてしまった事がどれほどのものなのか、やっと自覚したようにも取れた。

「だが、ああでもしないと王太子が暴れてしまうのでな。私はまだ優しい方だ」

「へ、っ……?」

 ひくりとアディルの頬が引き攣った。

 ライアンがどんな手を使ったのか想像したくないが、それ以上にエルの方が酷いというのは、仮に暗殺未遂であったとしても怒りがどれほどなのか伺えた。

 そっとエルを見つめていると視線に気付いたのか、ぐいと強く肩を寄せられた。

 こちらを見る事はなかったものの、その瞳は誰よりも冷静にライアンとアディルのやり取りを見ている。
 改めてアディルの姿を頭から爪先まで見ると、あまりにもむごい。

(顔は血が出てるし、服も赤くなって汚れてるし……でも歩けるだけマシってやつか)

 最悪、瀕死状態になるまで責め立てられるであろう事は想像に難くない。

 しかし手足を折られなかっただけ幸いと思え、とライアンが脅しているようにも取れた。

「だが、たとえ未遂であろうと罪は償ってもらう」

「……なんなりとお受け致します」

 アディルは深く頭を垂れ、小さく声を絞り出す。

 それは己の所業で家の行く末が落ちてしまった、と理解している声音だった。

「まずは伯爵としての地位を剥奪する。……調べたところ、祖父の代から続くそうではないか。仮に再興したとしても、同じ事を繰り返すのは目に見えている」

 レナムド伯爵家の歴史は既に調べている、と前置きライアンはゆっくりと唇を開く。

「父だけでなく兄までも酒や賭博に溺れ、たった一人で頑張ってきたのだろう。……ただ、歴史があるからといって再興する価値は無い、と私は思う」

 ライアンは憂いを帯びた瞳をアディルに向け、殊更はっきりとした声で言葉を紡いだ。

「身内と共にこの国を追放する」

「っ、……!」

 アディルの黒い瞳が見開かれ、騎士に背中を抑えられている二人の使用人の肩がびくりと震えた。

「行き先はレディガムだ」

 レディガムは冬、厳しい寒さに見舞われる。

 加えて食物はあまり育たず、山に囲まれているためリネスト国に比べて田舎と言ってもいい小さな国だ。

 そこに暮らす者は身分など関係なく自身で食物を育て、また手ずから収穫せねばならない。

 人によってはつい住処すみかにも取れ、また地獄と同じとも取れる地だった。

「あの地で一生暮らすのだ。……ただの市民として一から生きろ」

 ライアンはアディルの前に膝を突き、そっと手を取った。

 その手には赤い線が何本も走り、赤くなっているところもあって痛々しい。

「行ってくれるか」

「は、い」

 アディルの瞳には涙が溜まり、今にも零れ落ちそうだった。

「……まぁ本来ならば国外追放まではしないのだがな。お前はどうだ」

 ライアンは呆れた溜め息と共にエルに視線を向け、問い掛ける。

 黙ってアディルを見下ろすエルの瞳は冷たく、あまり感情が見えないものの、ゆっくりと口を開いた。

「……父上のお決めになったことならば、私がとやかく言うことはありません」

 ただ、とエルは聞いている者が底冷えするほどの声で言った。

「一度でも私の前に現れてみろ。その時はただじゃおかない」

「ひっ……!」

「──と、いうことだ。命が惜しくなければ、早いうちに家族と共にこの国をて」

 見る間に怯えるアディルに向けてライアンは軽く手を振る仕草をし、退室させるよう促す。

 アディルはよろけつつも、ライアンの言葉にすぐさま立ち上がった。

「さぁ」

 アディルの左右に居た騎士らは未だ項垂れている二人の使用人を立ち上がらせ、半ば引き摺られるようにしてアディルの後を着いていく。

 一人はぶつぶつと何かを言っていたが、アルトの耳に入ることはなかった。

 批難や恐怖の混じった貴族らの視線を一身に浴びながら、唐突な来訪者の姿が広間から消える。

「それから」

 ふとライアンは何かを思い出したように、ゆっくりと閉まっていく扉に視線を向けたまま唇を動かした。

「──今日がこの場に居られる最後の機会だと思え」

 誰に向けられたものなのか名を呼ばずとも、また顔を見ずとも分かる。

「そ、んな……陛下、どうか……お聞きください。わた、しは」

「くどい」

 尚も言い募ろうとするレティシア──ただの女の声が、虚しく広間にこだました。

 ライアンは背後を一度たりと振り返ることなく、ゆったりとした脚取りで扉に向かう。

 その後ろを、側近であるミハルドをはじめとした騎士らが続いていく。

「俺達も行くよ」

「へ、っ」

 不意に間近からわずかに低い声が聞こえ、アルトは図らずも小さく声を漏らす。

「もうここに居る意味はない。……気になる?」

 やや眉根を寄せてこちらを見下ろすエルは、こんな時だというのに美しいと感じた。

 それと同時に、アルトの意思を汲んでくれているのだと察する。

「……い、や。もういい」

 床に伏せているレティシアを見ると震えており、とても話せる状況ではない。

 仮に話せたとしても、予想外の事を聞いてしまった後では上手く言葉を紡ぐ自信がなかった。

「……そう」

 エルの静かな相槌はすぐに床に落ち、ゆっくりと消えていった。



 広間を後にすると、ライアンの扇動で執務室に通された。

 王太子の執務室に比べると広く、大の大人が十人は入ろうかというほどだ。

 ライアンは奥にある椅子に座ると、低い声を落とした。

「──まずは王として、君には謝らなければならない。すまなかった」

 ライアンは机に両手を突き、小さく頭を下げた。

「そんな、顔を上げてください……! 俺は、そもそもこうして聞くまで知らなくて、まだびっくりしてて……」

 アルトは慌ててライアンに顔を上げるように促す。

 初めてしっかりと話した時も思ったが、一国の王がそこまで下手に出るものではないと思う。

 そう言いたいが、喉に何かが貼り付いてしまったように次の言葉が続かなかった。

「……先程エルヴィズが言った事はすべて事実だ。それに、君には怖い思いをさせてしまった」

 ライアンは悲痛な面持ちを解くことなく、ゆっくりと口を開いた。

 聞けばこの一ヶ月は、毎日のように夜になるとアルトの部屋に刺客が放たれていたという。

 それはレティシアの息のかかった者で、その度にミハルドやレオンが沈めていた、と。

「……そういえば騒がしいと思ってたけど、あれって人が倒れた音だったのか」

 あまり褒められた事ではないと分かっているが、ここひと月の間は夜遅くまで起きていた。

 エルが戻ってくるかもしれない、というかすかな望みをかけて読書をして時間を潰していたのだが、時折何か重いものが落ちた音が聞こえていたのだ。

 扉の前を守る騎士が持つ剣か、もしくは鎧かと思ったがどうやらまるきり見当違いだったらしい。

「こ、殺してない、よな……?」

 まさか己の部屋の前でそんな事が起きているなどとにわかには信じられず、ライアンの傍に佇むミハルドに怖々と尋ねる。

 どれほど屈強な人間であってもミハルドやレオンには敵わない、直接やり取りを見た事は無いがアルトの本能がそう告げていた。

「いえ、そこまでは。悪くても昏倒させるくらいです。その後は私かレオンとお話して、丁重にご帰宅頂きました」

 アルトの言葉にミハルドはにこりと微笑み、その隣りに立つレオンに『ねぇ』と語り掛ける。

「……ええ。それはもう、穏便に。殿下が自ら手を下した時は、さすがにお止めしましたが」

「え」

 続いて放たれたレオンの口調は冷静で、あまりにも自然に『エルが刺客に何がしかをした』と言われ、アルトは己の隣りで微笑む男を見つめた。

「ん? どうしたの?」

 にこにこと普段通りの笑みを向けられ、広間を出てからずっと握られている手の力がわずかに強くなる。

(あ、これは駄目だ)

 本当ならば今すぐ手を解いて離れ、ライアンの言葉に耳を傾けるべきなのだろうが、この分では少しも離れてくれそうになかった。

 同時に己が好きになった男は、こちらが思っている以上に『朔真』のことが好きだなのだと再確認する。

「──まぁ、そういう事だ。色々と準備をしていてな、本当ならすぐにでも捕らえたかったんだが……が何をするか分からなかった」

 レティシアの名などもう口にしたくないとでも言うように、小さく息を吐く。

 するとライアンはミハルドに視線を移し、頬を掻いた。

「ただ、あー……あの、誰だったか」

「ローガン・ナシェルでございます、陛下」

「ローガン……?」

 なぜこの場でローガンの名が出るのだろう、と思っているとすかさずライアンが口を開く。

「そうだ。ローガンが貴族の邸に出入りしているのは知っているかな?」

「は、はい。邸に滞在してる時に本人から聞きました」

 エルが眠っている間、それとなく教えてもらったのだ。

『この近辺に家があるから、何かあればすぐに知らせてくれ。……父さんの変わりに、一も二もなく飛んで参りますから』

 やや砕けた口調でおどけるように紡がれた、ローガンの言葉を思い出す。

 それは幼い頃から見聞きしている懐かしさがあり、不思議な気持ちになったものだ。

「そうか。確かその時だったかな、こちらの手の者が居合わせたらしく『王配に害を成そうとしてる者が居る』と、その日のうちに報告してくれたんだ」

「私も最初こそ耳を疑いましたが、どうやら診察している場で『偶然にも』聞こえてしまった、と。その者が言っていました」

 ライアンの言葉を引き継ぐようにミハルドが言い、そっとレオンに視線を向ける。

「……何か」

 唐突に兄に見つめられたレオンは無表情のまま、短く声を出した。

「いや、何も」

 そんな弟にミハルドは小さく笑い、うっすらと瞳を開く。

 血のように赤いそれには憤怒の色が煮えたぎっており、しかし声音にはおくびにも出さず続けた。

「レナムド伯爵が実行に移す前に、この手で止めようと思いました」

「っ」

 一段と低いミハルドの声に、びくりと肩が跳ねる。

 それにエルは目を伏せ、安心させるように手の力を強めてきた。

「……しかし、蓋を開けてみれば第二王妃の息のかかった者だと分かった。これでは迂闊に動けない。そんな時です、お二人が帰城したのは」

 ミハルドが言うにはこうだった。

 二人が王宮へ戻る前日、ある伯爵家がひそかに暗殺を企てようとしている事を摑んだ。

 最初こそ狙われるのは王太子かと思ったが、エル一人を狙うとなるとそれなりの人間が何人も必要だ。

 レナムド家は前伯爵や長男が娯楽に耽っているため没落寸前で、金もほとんどないという。

 邸には数少ない使用人が居るだけで新たに人を雇うにしても、まして次期国王を暗殺するとなると必要な金も膨れ上がる。

 加えて暗殺が成功するか否かと言えば後者で、雇った人間側が返り討ちに遭ってしまう可能性の方が高かった。

 ならば、と予想した先は王配──アルトを狙っているということだ。

「第二王妃が伯爵に暗殺を持ち掛けた、と分かるのはすぐでした。どうやら」

「ミハルド」

 不意にエルがミハルドの言葉を遮った。

「そこから先はいい」

 低く、短く放たれた声にミハルドだけでなく、レオンも目を瞬かせる。

 アルトは頭に疑問ばかりが浮かんでいて、同時に水面下ではそこまで動いていたという事実に、今更ながら震えてしまう。

「……お前がこれまでの事を、冷静に言えるかどうかも分からないのにか?」

 ただ、ライアンだけが静かな声で問い掛けた。

 それは国王としてではなく、父として心配しているとも取れる。

 エルはライアンに視線を向け、はっきりとした声で言った。

「確かに父上の言う通り、落ち着いて話せるかと言われれば無理です。……ただ、私の口から言わなければならない」

 そこでエルは言葉を切り、アルトを見つめた。

「聞いてくれる……?」

 その声は幼子が何かを欲しがる時に発する声に似ていて、アルトは目を丸くする。

 同時に言葉にするのを怖がっているようにも聞き取れ、しかしエルはこちらが否と言おうと無駄なのだ。

 アルトは繋いでいる手の平に力を込め、言葉の代わりに小さく頷く。

「──よかった」

 文字通りほっとした表情を見せ、エルが淡く微笑んだ。

 久しぶりに間近で見た笑みは美しく、懐かしさすら感じてしまう。

「では私はこれで。……アルト」

「へ、っ」

 いやに甘い声で名を呼ばれたかと思えば、身体が唐突な浮遊感に襲われた。

 そこでエルに抱き上げられたのだと気付き、今まで以上に身体が密着する。

「え、ちょ、何……!?」

 突然のことにアルトが目を白黒させていると、ミハルドとレオンの手によって執務室の扉が両側から開けられる。

「どうぞ気を付けてくださいね、アルト様」

「……念のため忠告しておきますが、あまり羽目を外してはいけませんよ。すべての皺寄せが私に来るので」

 にこにこと意味深な笑みを浮かべるミハルドと、レオンには珍しく嫌悪した表情が視界に入ったことで、背筋に冷たい汗が走る。

「な、何を……? レオンさんもなんで、そんな顔」

「こら、喋ってると舌を噛むよ」

 エルの声がすぐ側から聞こえ、アルトは口を閉じる。

「……いい子」

「っ!」

 甘い声で囁かれ、図らずも頬が熱を持つ。

「ああ、そうだ。陛下」

 ふとエルが顔だけを振り向かせ、未だ椅子に座って傍観しているライアンに声を掛けた。

「明日は休みを頂きたいのですが、可能でしょうか?」

「……昼までなら構わない」

 ライアンは一瞬考え込む素振りを見せた後、呆れを滲ませた表情で言った。

 息子がこれから何をしようとしているのか、既に分かっているとでもいう口振りだった。

「十分です」

 ふふ、とエルは楽しそうに笑う。

 無意識なのか、半ば鼻歌を歌いながらエルが執務室を後にすると、背後から声が聞こえた。

「私の勘ですが、あの方は昼まで離さないと思いますよ。それより──」

 ミハルドのものらしい声はまだ何かを言っていたが、すぐに聞こえなくなった。
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