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第二部 二章
変わりゆく日々 4
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◆◆◆
「──それでな、アルバートが邸に来ないかって手紙が来たんだけど……どうかな」
アルトがこちらの顔色を伺いつつ、遠慮がちに問い掛けてきた。
「ほら……ここじゃ、休もうにも休めないだろ?」
歯切れの悪い口調になってしまうのは分からなくもない。
『十分休めてるよ?』
エルは自身の傍に置いていた紙にさらさらと書くと、アルトに紙面を向ける。
「でも一週間経ってるのに……いや、焦っちゃ駄目なのは分かってるけどさ。俺に出来ることをしたいんだ」
文面を見つめて俯きがちに放たれた言葉に、ふっと口角が上がった。
アルトがどんな思いで提案してくれているのか、その事実だけで嬉しいのだ。
ここ一週間で、エルは問題なく身体が動くようになっていた。
ローガンが定期的にエルの元にやってきてくれ、薬から始まりマッサージをしてくれているため、起き上がるのにそう時間は掛からなかった。
手は問題なく動かせるが、声は未だ出る兆しはない。
『お心に負荷が掛かり過ぎてしまったようです。ですので、今の殿下には公に出る事は勿論、普段の公務もしばらくお休みして頂く事になりますが……よろしいでしょうか?』
起き上がるようになってすぐ、ローガンに言われた言葉をエルはひとつ返事で承諾した。
どちらにしろ王太子ともあろう者が、一時的とはいえ話せないとあっては周囲からの心ない憶測が増えてしまう。
最悪の場合、面倒な種がひとつ増える可能性もあった。
故に一週間は自室で大人しくしており、しかし少しも退屈だと思う事はなかった。
アルトが付きっきりで傍に居てくれるためだ。
声が出ないため会話は筆談となるが、自分の文章で一喜一憂するアルトを見るのもそれはそれで楽しかった。
(本当に……可愛い)
こちらの手元に注視してくれているのを肌で感じ、その時は独占している気がして心が浮き足立って仕方がない。
もちろん、思ったことをすべて文章に起こしているわけではないため、そう考えていることは内緒なのだが。
「……なんか変なこと考えてるだろ」
知らず顔に出ていたのか、アルトが訝しげな瞳を向けてくる。
『そんなことないよ』
にこりと微笑み、エルはアルトを見つめる。
真正面から見る顔は少しやつれているせいか、どこか元気がないように見えた。
(俺の傍にずっと居てくれてるからだろうな)
エルが目覚めない間は、寝る間も惜しんで看病してくれたらしい。
傍に控えていたローガンが言うには、睡魔に負けてもかすかな衣擦れや物音ひとつで起きてしまうほどだったという。
そんなアルトを見兼ねて『ベッドで休んではどうか』とローガンが言っても、少しも聞かなかったというのだから、いじらしいやら申し訳ないやらで感情がぐちゃぐちゃだ。
『でも、俺が一緒に行ったら大騒ぎになるんじゃない? 大丈夫?』
腐っても王族だという自覚はある。
何より、アルトの周囲をあまり騒がしくしたくはなかった。
「……それを言うなら俺もだよ。王配ってだけで安易にお忍びで邸に行ってはいけません、ってレオンさんから言われてるから。まぁ分からなくはないけど」
ああ、と溜め息が出てしまうというのはこの事だろう。
『レオンがごめんね』
(朔真にも朔真の予定があるのに。王族以前にあまり人のことに詮索をするな、って言った方がいいな……)
常に己を律しているレオンは、兄であるミハルドに比べてまだいい方だとしても、その頭の硬さは王宮のお偉方に匹敵するほどだ。
本人は良かれと思って言っているのだろうが、度が過ぎてしまう時も多々あった。
エルは少し考え、そのまま書き連ねる。
『レオンにはしっかり言っておくから、貴方は気にしないで。それより、本当にアルバート殿が……? 何かの間違いじゃない?』
その文章を目にすると、アルトは小さく笑った。
「『旦那様は渡しません!』ってめちゃくちゃ泣かれたもんなぁ。俺こそアルバートがごめん。でもああいう奴みたいだから、大目に見てやってくれると嬉しい」
やや苦笑したままアルトは軽く頭を下げると、そっと紅茶に口を付けた。
「ん、今日も美味い」
いつの間にか朝の習慣となっている自身が淹れた紅茶を、美味しそうに飲んでくれるさまは毎日見ても飽きない。
「……あいつ、エルが来るのを楽しみにしてるみたいなんだ。だからアルバートのためにも……俺のためにも、邸に来て欲しいんだけど。駄目、かな」
自分の意思を言うのは未だに恥ずかしいのか、カップの縁を弄びながらアルトは呟くように言った。
こちらを遠慮がちに見つめているものの、以前に比べてはっきりと言葉を紡いでくれるようになった。
文章で会話をするようになって、アルトの一挙手一投足が更に可愛らしく思うようになったのも一因かもしれない。
惚れた弱みと言えばそれまでだが、それ以上にこちらに向けてくれる表情が愛おしくて堪らなかった。
『俺が行っても迷惑じゃなければ』
エルは頬の緩みを抑える暇もなく、さっと文を書いて紙面をアルトに向ける。
「迷惑なんて思うわけない……!」
するとほんの少し拗ねたような、怒った口調が返ってきて更に口角が上がる。
(……抱いても許されるかな)
仄暗い感情に支配されかけ、止める。
声を出せない間は負担になる事は極力止めておけ、とローガンに釘を刺されているのだ。
言っていることには一理あるが、ローガンとて人の子だ。
多少の戯れは目を瞑ってくれる──それだけで済めばの話だが、到底止まれそうにないと自分でも分かっている。
エルは己を落ち着けるため細く息を吐き出し、紙にペンを滑らせた。
『今から行くなら時間が掛かるけど、大丈夫?』
未だに簡素なシャツとスラックスという、王太子としておよそ外に出るにはラフな格好だ。
普段は使用人が選んだものを着ているに過ぎないが、公爵邸に行くなら自身が手ずから選んだものを着て行きたかった。
「午後から行くからゆっくりでいいよ。……俺は図書室に行くけど、一緒に行くか?」
エルの焦りにも似た乱雑な文に小さく笑い、アルトは立ち上がる。
こうして聞いてくれるのは、少しでもエルを外に連れ出したいからだろうか。
実際、ベッドから起き上がるようになってからのエルの行動範囲は寝室と執務室だけだ。
その執務室ですら何をするでもなく、ただアルトが読書をしているのを見つめているだけなのだから、我ながら変わっていると思う。
書類仕事なら出来る、と手が問題なく動くようになってからローガンに提案したが、すげなく断られてしまった。
『貴方様は働き過ぎです。きっと、神が今は休めと仰ってくれているのでしょう。それに、少しばかり動くようになったからと言って身体が元に戻っているとは限りません』
定期的に顔を合わせているうちに知った事だが、ローガンはその眉目秀麗な顔に似合わずよく喋る。
すっきりと耳の上で揃えられた茶髪に、アルバート譲りの深く青い瞳。
薄い唇はほんのりと赤く、すっと通った鼻筋に低くやや甘い声が印象的な男だった。
歳はミハルドより三つ上らしく、とても四十に差し掛かるようには見えなかった。
(ローガンが次に来るのは昼頃だったかな)
あの男はアルトと幼馴染みだ、とにこやかに言っていた。
既に目の前の男はエルのものだが、もし図書室へ行く途中で出くわした時には色目を使ってくる場合もある。
「……エル?」
少しも動かないエルに疑問を持ったらしく、アルトがテーブルから回り込んでこちらの顔を覗き込んでくる。
(朔真は危機感が足りなさ過ぎる)
己が可愛いという自覚はないのか、と言いたくても言えない辛さを奥歯を噛み締めて耐える。
(俺が守らないと)
まっすぐに見つめる相手は、笑いかける相手は、愛おしい表情を向ける相手は、自身しか許さない。
可能ならば以前のように監禁し、誰にも目が触れないところに閉じ込めてしまいたかった。
仄暗い何かがむくむくと湧き上がるのを抑えているだけ、自分は偉いのではないだろうか。
このままベッドに押し倒してしまいたい衝動が理性を支配しかけるが、今日はこうすると決めたアルトの時間を邪魔したくはない。
(声が出るまで……耐えられたらいいんだけど)
無理だろうな、と誰にともなく心の中で呟く。
どろりとした黒い感情と、背後からやってくる狂おしい欲をなんとか理性で押さえ込むと、エルは微笑んでゆっくりと首肯した。
「──それでな、アルバートが邸に来ないかって手紙が来たんだけど……どうかな」
アルトがこちらの顔色を伺いつつ、遠慮がちに問い掛けてきた。
「ほら……ここじゃ、休もうにも休めないだろ?」
歯切れの悪い口調になってしまうのは分からなくもない。
『十分休めてるよ?』
エルは自身の傍に置いていた紙にさらさらと書くと、アルトに紙面を向ける。
「でも一週間経ってるのに……いや、焦っちゃ駄目なのは分かってるけどさ。俺に出来ることをしたいんだ」
文面を見つめて俯きがちに放たれた言葉に、ふっと口角が上がった。
アルトがどんな思いで提案してくれているのか、その事実だけで嬉しいのだ。
ここ一週間で、エルは問題なく身体が動くようになっていた。
ローガンが定期的にエルの元にやってきてくれ、薬から始まりマッサージをしてくれているため、起き上がるのにそう時間は掛からなかった。
手は問題なく動かせるが、声は未だ出る兆しはない。
『お心に負荷が掛かり過ぎてしまったようです。ですので、今の殿下には公に出る事は勿論、普段の公務もしばらくお休みして頂く事になりますが……よろしいでしょうか?』
起き上がるようになってすぐ、ローガンに言われた言葉をエルはひとつ返事で承諾した。
どちらにしろ王太子ともあろう者が、一時的とはいえ話せないとあっては周囲からの心ない憶測が増えてしまう。
最悪の場合、面倒な種がひとつ増える可能性もあった。
故に一週間は自室で大人しくしており、しかし少しも退屈だと思う事はなかった。
アルトが付きっきりで傍に居てくれるためだ。
声が出ないため会話は筆談となるが、自分の文章で一喜一憂するアルトを見るのもそれはそれで楽しかった。
(本当に……可愛い)
こちらの手元に注視してくれているのを肌で感じ、その時は独占している気がして心が浮き足立って仕方がない。
もちろん、思ったことをすべて文章に起こしているわけではないため、そう考えていることは内緒なのだが。
「……なんか変なこと考えてるだろ」
知らず顔に出ていたのか、アルトが訝しげな瞳を向けてくる。
『そんなことないよ』
にこりと微笑み、エルはアルトを見つめる。
真正面から見る顔は少しやつれているせいか、どこか元気がないように見えた。
(俺の傍にずっと居てくれてるからだろうな)
エルが目覚めない間は、寝る間も惜しんで看病してくれたらしい。
傍に控えていたローガンが言うには、睡魔に負けてもかすかな衣擦れや物音ひとつで起きてしまうほどだったという。
そんなアルトを見兼ねて『ベッドで休んではどうか』とローガンが言っても、少しも聞かなかったというのだから、いじらしいやら申し訳ないやらで感情がぐちゃぐちゃだ。
『でも、俺が一緒に行ったら大騒ぎになるんじゃない? 大丈夫?』
腐っても王族だという自覚はある。
何より、アルトの周囲をあまり騒がしくしたくはなかった。
「……それを言うなら俺もだよ。王配ってだけで安易にお忍びで邸に行ってはいけません、ってレオンさんから言われてるから。まぁ分からなくはないけど」
ああ、と溜め息が出てしまうというのはこの事だろう。
『レオンがごめんね』
(朔真にも朔真の予定があるのに。王族以前にあまり人のことに詮索をするな、って言った方がいいな……)
常に己を律しているレオンは、兄であるミハルドに比べてまだいい方だとしても、その頭の硬さは王宮のお偉方に匹敵するほどだ。
本人は良かれと思って言っているのだろうが、度が過ぎてしまう時も多々あった。
エルは少し考え、そのまま書き連ねる。
『レオンにはしっかり言っておくから、貴方は気にしないで。それより、本当にアルバート殿が……? 何かの間違いじゃない?』
その文章を目にすると、アルトは小さく笑った。
「『旦那様は渡しません!』ってめちゃくちゃ泣かれたもんなぁ。俺こそアルバートがごめん。でもああいう奴みたいだから、大目に見てやってくれると嬉しい」
やや苦笑したままアルトは軽く頭を下げると、そっと紅茶に口を付けた。
「ん、今日も美味い」
いつの間にか朝の習慣となっている自身が淹れた紅茶を、美味しそうに飲んでくれるさまは毎日見ても飽きない。
「……あいつ、エルが来るのを楽しみにしてるみたいなんだ。だからアルバートのためにも……俺のためにも、邸に来て欲しいんだけど。駄目、かな」
自分の意思を言うのは未だに恥ずかしいのか、カップの縁を弄びながらアルトは呟くように言った。
こちらを遠慮がちに見つめているものの、以前に比べてはっきりと言葉を紡いでくれるようになった。
文章で会話をするようになって、アルトの一挙手一投足が更に可愛らしく思うようになったのも一因かもしれない。
惚れた弱みと言えばそれまでだが、それ以上にこちらに向けてくれる表情が愛おしくて堪らなかった。
『俺が行っても迷惑じゃなければ』
エルは頬の緩みを抑える暇もなく、さっと文を書いて紙面をアルトに向ける。
「迷惑なんて思うわけない……!」
するとほんの少し拗ねたような、怒った口調が返ってきて更に口角が上がる。
(……抱いても許されるかな)
仄暗い感情に支配されかけ、止める。
声を出せない間は負担になる事は極力止めておけ、とローガンに釘を刺されているのだ。
言っていることには一理あるが、ローガンとて人の子だ。
多少の戯れは目を瞑ってくれる──それだけで済めばの話だが、到底止まれそうにないと自分でも分かっている。
エルは己を落ち着けるため細く息を吐き出し、紙にペンを滑らせた。
『今から行くなら時間が掛かるけど、大丈夫?』
未だに簡素なシャツとスラックスという、王太子としておよそ外に出るにはラフな格好だ。
普段は使用人が選んだものを着ているに過ぎないが、公爵邸に行くなら自身が手ずから選んだものを着て行きたかった。
「午後から行くからゆっくりでいいよ。……俺は図書室に行くけど、一緒に行くか?」
エルの焦りにも似た乱雑な文に小さく笑い、アルトは立ち上がる。
こうして聞いてくれるのは、少しでもエルを外に連れ出したいからだろうか。
実際、ベッドから起き上がるようになってからのエルの行動範囲は寝室と執務室だけだ。
その執務室ですら何をするでもなく、ただアルトが読書をしているのを見つめているだけなのだから、我ながら変わっていると思う。
書類仕事なら出来る、と手が問題なく動くようになってからローガンに提案したが、すげなく断られてしまった。
『貴方様は働き過ぎです。きっと、神が今は休めと仰ってくれているのでしょう。それに、少しばかり動くようになったからと言って身体が元に戻っているとは限りません』
定期的に顔を合わせているうちに知った事だが、ローガンはその眉目秀麗な顔に似合わずよく喋る。
すっきりと耳の上で揃えられた茶髪に、アルバート譲りの深く青い瞳。
薄い唇はほんのりと赤く、すっと通った鼻筋に低くやや甘い声が印象的な男だった。
歳はミハルドより三つ上らしく、とても四十に差し掛かるようには見えなかった。
(ローガンが次に来るのは昼頃だったかな)
あの男はアルトと幼馴染みだ、とにこやかに言っていた。
既に目の前の男はエルのものだが、もし図書室へ行く途中で出くわした時には色目を使ってくる場合もある。
「……エル?」
少しも動かないエルに疑問を持ったらしく、アルトがテーブルから回り込んでこちらの顔を覗き込んでくる。
(朔真は危機感が足りなさ過ぎる)
己が可愛いという自覚はないのか、と言いたくても言えない辛さを奥歯を噛み締めて耐える。
(俺が守らないと)
まっすぐに見つめる相手は、笑いかける相手は、愛おしい表情を向ける相手は、自身しか許さない。
可能ならば以前のように監禁し、誰にも目が触れないところに閉じ込めてしまいたかった。
仄暗い何かがむくむくと湧き上がるのを抑えているだけ、自分は偉いのではないだろうか。
このままベッドに押し倒してしまいたい衝動が理性を支配しかけるが、今日はこうすると決めたアルトの時間を邪魔したくはない。
(声が出るまで……耐えられたらいいんだけど)
無理だろうな、と誰にともなく心の中で呟く。
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