【第三部連載中】その美人、執着系攻めにつき。

月城雪華

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第二部 一章

ささやかな日常 2 ★

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「やめ、きたな、い……から」

 口ではそう言っていても、エルから視線を外せない。

 こちらを見つめる瞳ひとつ取っても噎せるほど妖艶で、酒を飲んでいるような酩酊感に襲われた。

「──汚くなんかない」

 エルは間髪入れずに言うと、そろりと頬を流れる雫を指先で拭ってくれた。

「綺麗だよ。俺よりも、ずっと」

 幼子と接する時と同じ、優しい声音だった。

 アルトは涙に濡れた瞳を何度も瞬かせ、ぽつりと呟く。

「エル、よりも……?」

 快楽と羞恥とで頭の中がぐちゃぐちゃで、満足にものを考えられない。

 しかし、エルはその問いに応えることなく微笑むだけだ。

「腰、上げて」

 柔らかな声で囁かれ、アルトは導かれるようにわずかに腰を浮かせる。

 それと同時にトラウザーズごと下着も脱がされ、特有の匂いと共に緩く主張した雄茎が姿を現した。

「っ」

 シャツをはだけ、下半身をすべて脱がされたままの格好はあまりにも中途半端だ。

 加えてエルの視線を嫌でも感じてしまい、知らず腰が揺れる。

 こちらが羞恥で身悶えているのに、エルは涼しい顔をしているのはもちろん、少しも衣服は乱れていなかった。

 そのことが何よりも嫌で、しかし指摘するにはいささか勇気が足りない。

「ひ、ぁ……!?」

 不意に燃えるような熱い何かを中心に感じ、アルトは短い悲鳴を上げる。

 見ればエルが口内に己のそれを迎え入れようとしており、熱い息がかかったのだと理解する。

 ちろりと赤い舌が見え、血管の浮き出た括れに熱いそれが這わされようとしていた。

「や、やだ、エル……、それ、いや……っ!」

 アルトは動かない腕を叱咤し、エルの頭をぐいぐいと押す。

 そんなところにエルが口を付け、あまつさえ快楽を与えようとしているのが信じられなかった。

 普段は排泄するだけでしかないそこに人が、それも愛しい男に触れられるなど耐えられない。

 アルトの静止を聞かず強引に含むのかと思ったが、少し頭を押しただけでエルは呆気なく顔を上げた。

 そして形のいい唇を緩く上げ、こちらをじっと見下ろす。

 その瞳はあまりにも優しく、少しの違和感を覚えた。

「エ、ル……?」

 知らず小さな声が漏れる。

「ごめんね、貴方が嫌がる事はしない」

 エルは涙に濡れた頬に口付け、ゆっくりと囁いた。
 まるで自分に言い聞かせているような、そんな声音だ。

「でも」

「あ……」

 ぐいと腕を引かれ、ベッドに向かい合わせで座る形になる。

「これならいいよね」

 そのまま腕から手首にエルの大きなそれが滑り落ち、熱く脈打つものを手の平に感じた。

「っ」

 知らず視線がそこに吸い寄せられ、アルトは小さく息を呑む。

 エルの美しい顔に似つかわしくないそれは赤黒く、どくどくと脈打っているのが手の平から伝わってくる。

 とろりと透明な雫を零し、こちらに入りたいと力強く主張していた。

「……嫌?」

 何も言わないのを否と取ったらしく、しかし今度は静止する前に己のそれにエルの指先が絡んだ。

 長い指先が薄く血管の浮き出た滑らかな竿を撫で、白濁と蜜とで濡れた丸い亀頭に触れる。

「っ、……ん」

 くちゃくちゃと塗り広げるように、指だけでなく手の平も使われて全体にまぶされ、アルトは小さな喘ぎを漏らす。

「貴方も……俺の、好きにしていいよ」

 不意に耳元で甘く囁かれ、無意識に閉じていた瞼を薄く開ける。

 じんわりと額に汗を浮かべ、熱を帯びた水色の瞳と視線が交わった。

「おれ、が……?」

 エルの言った言葉をぼんやりとした頭で理解し、そして頬が熱を持つ。

 何をしようとしているのか分かってしまい、唇が震えた。

「そう。これなら一緒に気持ちよくなれるだろう?」

 至近距離で微笑まれ、アルトは堪らず視線を伏せる。

 しかしエルに緩く扱かれ、パンパンに張り詰めている己の分身が見えるだけで逃げ場などなかった。

「──っ」

 アルトは意を決して、そろりとエルの剛直を握った。

 たったそれだけでわずかに嵩が増し、アルトは瞳を瞬かせる。

 そのまま上下に扱けば先走りが伝い落ち、手の甲が濡れて手首まで垂れてくる。

 とろとろと粘度のあるそれは、どうしてか妖しく見えた。

「……あんまり見ないで」

 ふと声が聞こえ、そっと視線を上げるとすぐさま唇が降ってきた。

 ちゅ、と小さな音を立てて離れたかと思えば、すぐに深く吐息を奪われる。

「ん、ん……ぅ、あ」

 ぬるりと入ってきた舌は苦く、けれど少しの甘さを含んでいた。

 舌を絡め合わせ、どちらからともなく吸い付くと動きに合わせてエルの手がわずかに早くなる。

 くちゃくちゃぬちゅぬちゅと上だけでなく下からも濡れた音が聞こえ、ぞわりと背筋が震える。

 知らず腰が小刻みに揺れ、エルの手に擦り付ける形になった。

「ふ、気持ちいい……?」

 キスの合間にくすりと笑い、エルが問い掛けてくる。

 それに応えるため口を開けようとすると、短い嬌声しか出なかった。

「あ、っ……ん、ぁぁ」

 いつの間にかおざなりになっていた自身の手ごとエルの大きなそれに包まれ、亀頭の裏筋を合わせるように二つの雄茎が上下に扱かれた。

 熱く滾るものが合わさり、ぱくりと開いた口から新たな蜜が湧き出てくる。

 それを塗り広げ、ぐちゃぐちゃと擦り立てられては堪らない。

 蕩けた顔をしているのがエルの瞳の奥に移り、じわりと頬が熱くなった。

 エルはアルトを見つめたまま、掠れた声で『可愛い』『好きだよ』と何度も繰り返す。

 甘くわずかに高い声は時として媚薬にもなるらしく、的確な刺激も相まって頭の奥深くがぱちぱちと爆ぜた。

「ふぁ、……や、も、エル……っ」

 止めてほしいという感情と、もっとしてほしいという感情が綯い交ぜになる。

 それに応えるように、更に嵩を増した雄槍が擦り合わされ、熱く硬い感触を嫌でも自覚する。

 悲しいほど赤く腫れた陰茎は、快楽に向けてだらだらと透明な雫を零した。

「大丈夫、そのまま……」

 いって、と耳殻を甘く食まれながら囁かれる。

「あぁ……!」

 瞬間、どくりと雄茎から白濁が放たれ、自身の腹だけでなくエルの手を濡らす。

「ふ、っ……」

 アルトがあえかな喘ぎを上げると、ほどなくしてエルも絶頂を迎えた。

 どぷりと濃い白濁が腹にかかり、その熱さにもう一度甘く達する。

「あ、……っ、エル、エル……」

 うわ言のように愛しい男の名を繰り返す。

 すき、という言葉は唇を塞がれたことで、声にならなかった。

 しかし深い多幸感に包まれ、アルトは瞳を閉じる。

 瞼の裏ではエルが微笑んだのがわずかに見え、何かを呟いたがそれは聞き取れなかった。



 ◆◆◆



 その夜、アルトがエルの執務室を借りて本を読んでいると、軽いノックの音が聞こえた。

 微かな音にのろのろと顔を上げ、扉に視線を投げ掛けると長身の男が立っていた。

「……貴方は」

 白銀の髪を高い位置で結い上げ、こちらをじっと見下ろす瞳は血のように赤い。

 一瞬ミハルドかと思ったが、あの男ならば開口一番に『アルト様』と呼び掛けるはずだ。

 読書をしている時は他の情報を一切受け付けないため、声を掛けられない限りアルトが気付く事はない。

 しかし、今回ばかりは何故気付けたのか不思議だった。

「──王配殿下、読書中に失礼致します」

 ゆっくりと一礼した後に放たれた声音は低く、ともすれば空気に溶けてしまいそうなほどだ。

 ただ、ミハルドと決定的に違うのは赤い瞳がアルトをずっと捉えているということ。

 その瞳に見つめられると、どうしてか悪寒が走ってしまうのだ。

「レオンさん」

 アルトは本を閉じ、小さく男の名を呟いた。

 軽くこちらを一瞥すると、レオンは周囲に視線を巡らせる。

「殿下はいらっしゃらないので?」

「さっきどこかに行ったけど。何か用があるのか?」

 エルが慌ただしく執務室を出て、廊下を足速に歩いて行ったのはつい数分前。

 その間会わなかったようで、入れ違いになってしまったらしい。

「ええ、少し。……しかし困りました。本日中にお伝えしろと陛下から申し使っているのですが」

 目尻が困惑したように下がり、レオンは眉間を揉み込む。

 よく見ればうっすらと目の下に隈があり、ここ何日も眠れていないというのが見受けられた。

「あ、じゃあ」

 そこでアルトは小さく手を上げる。

「俺で良ければ伝えるけど。ほら、レオンさんが来たって言ったら、また出向かなくちゃいけなくなるし。その間……多分、何もできないよな」

 少しでも負担を減らしたくて、アルトは必死に言い募る。

 どちらにしろ、もう夜なのだ。

 あと数時間も経たないうちに日付けが変わり、このままではレオンが寝る時間も満足に取れないだろう。

 そんな思いで言葉にすると、ふっとレオンは笑った。

「へ」

 突然静かに笑いだしたレオンに、アルトは文字通り困惑する。

 くすくすと口元に手をあて控えめな笑い声を出すレオンは、普段とは打って変わって親しみやすさを感じさせる。

 というのも、レオンはいつでも無表情なのだ。

 アルトが話し慣れているというのもあるが、ころころと表情の変わるミハルドとは対照的に、レオンは何があろうと口を真一文字に引き結んでいる。

 少しエルに聞いたが、影では『寡黙人間』と揶揄されているらしかった。

「──私としたことが。お見苦しいところをお見せしてしまいました」

 コホン、と小さく咳払いをすると、レオンは普段の淡々とした口調に戻った。

「……では、明日の公務は無いこと。第二王妃様がお呼びだということ。この二つをお伝え頂けますか?」

「ああ、任せてくれ!」

 アルトは口角を上げ、胸に手をあてる。

 小さなことだがエルへの伝言を拝命された嬉しさに、心が浮き足立つのを抑えられない。

「……が、仰っていた通りだ」

「ん? 何か言ったか?」

 ぽそりと呟かれた言葉に、アルトは首を傾げる。

「いえ、何も。……では私はこれで。殿下によろしくお伝えください」

「おやすみ、レオンさん」

 レオンは挨拶に会釈だけを返すと、部屋に入ってきた時と同じく扉の前で一礼し、音もなく扉が閉まった。

 アルトは一人残った執務室で、ぼんやりと思う。

(レティシア様、か……)

 正直なところ、正式に婚約が決まった時まで第二王妃のことを一切知らなかった。

 エルだけでなくミハルドも話題にしないようにしているらしく、しっかりとその存在を知ったのは結婚式当日。

 数多の貴族や王族が祝福してくれ、その時に二度三度と定型的な言葉を交わしたくらいだ。

 柔らかな赤茶の髪は腰まであり、アメジストの散りばめられた髪飾りで耳の後ろをまとめていた。

 ややつり目気味な碧眼は高尚な雰囲気を醸し出し、しかし苦手だとは思わなかった。

 様々な人間の相手をして疲れていたが、レティシアはそんな中でも特に印象に残った。

(お話してみたいな)

 無粋かもしれないが、アルトとて王族の一員になった身だ。

 未来の国を担う王配として、一度会うというのも手かもしれない。

「でもエルが許してくれるかどうかだよな。……いや、多分無理か」

 婚約前よりも束縛は緩くなったものの、王宮の外で何をするにしてもエルの許可がなければ出られない。

 いささか過保護だと思うが、心配してくれているという事実にアルトの胸がきゅうと音を立てた。

「──何が無理なの?」

「っ!」

 ふと耳元に届いた声に、びくりと肩が跳ねる。

「エル……!?」

 声のした方を振り向くと、エルその人が柔らかな笑みを向けていた。

「ただいま、朔真」

 ちゅ、と頬に短く口付けられ、知らず身体が強ばる。

 こうした触れ合い以上の事を昼間にしたからか、じわりと頬が熱くなる。

「……戻ってくるの遅いし、どこに行ってたんだ?」

 無意識に拗ねたような言葉が口をついて出る。

「うん?」

 にこりと微笑まれ、さぁっと血の気が引いていくのが分かった。

 あまり煽っては朝を迎えられなくなる、と理性が警鐘を鳴らしている。

「あ、いや、責めてるわけじゃなくて……どうしたのかな、って」

 もごもごと口の中で呟き、そこでアルトは忘れかけていたことを思い出す。

「ちょっと前にレオンさんが来たんだけど、会わなかったか?」

「レオンが? 見てないけど」

 長身ということを抜きにしても、銀髪の人間は少ないためレオンは目立つ。

 そう時間が経っていないとはいえ、やはりすれ違ってしまったらしかった。

「……そうか。明日の予定言ってなかったから、伝えて欲しいって」

 側近というのもつくづく大変だな、とレオンに思いを馳せつつアルトはエルに向き直った。

 水色の瞳をまっすぐに見つめ、ゆっくりと唇を開く。

「公務は無いのと、レティシア様がお前を呼んでるみたいなんだ」

「っ」

「エル……?」

 それまでこちらの言葉をにこにこと聞いてくれていたエルが短く息を詰め、アルトは迷いつつもそっと頬に触れた。

 瞳がわずかに揺れ動くのが見えたが、何もなかったように微笑まれる。

「教えてくれてありがとう。じゃあ早く起きないとだから、今日はもう寝るけど……貴方はどうする?」

 エルは手の平に擦り寄り、ちゅうと短く口付けた。

 やや目を細めて見下ろされ、それだけで暗に何を言っているのか理解する。

「寝る、俺も一緒に寝るから! ……だから、悪戯とかは止めてくれ」

 時としてエルは『先に寝る』と言い、こちらが『まだ起きてる』と言えば、あの手この手で寝室に向かわせようと不埒な悪戯をしてくるのだ。

 それは行き過ぎれば寝られなくなるため、こうしてこちらが折れるしかなかった。

「大丈夫、貴方が抱き締めていてくれたら何もしない。……多分」

「なぁ、それ絶対信じるからな!?」

 自然に手を絡め合わせ、エルと共に執務室から寝室に繋がる扉に向かう。

 どこかから来た風に吹かれて、自重の無くなった本のページがパラパラと捲れた。
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