【第三部連載中】その美人、執着系攻めにつき。

月城雪華

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第一部 四章

小屋の中で 3

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 窓の外はとっぷりと日が暮れ、辺りには漆黒の闇が広がっていた。

 何度開けようと試みても窓は開けられないため、少し重苦しい空気が部屋の中に流れている。

 アルトはぐるぐると部屋の中を歩きながら、今日一日の出来事を反芻する。

 あれから何度かエルが様子を見に来て、その日の昼食も小屋の中で摂った。

 どこにそんな時間があるのか、公務を抜け出してもいいのかと暗に聞いてみたが『貴方は気にしなくていい』というばかりで、曖昧な言葉しか返ってこなかった。

(でも大丈夫、気付かれてない。大丈夫……)

 一人きりの部屋で、アルトは無意識にスラックスのポケットに手を入れる。

 朝に見つけた『それ』は、およそ国王とエルにしか分からないものだろう。

 エルが大事にしているものかもしれないが、今だけはなりふり構っていられなかった。

(あとはこれを誰か……ミハルドさんに渡せたら一番いいけど、俺の方から呼べないんだった)

 エルに時間があれば本人が持ってきてくれるらしく、ミハルドとは朝に服を届けてくれた以外に接点がない。

 元々頻繁に会ってはいなかったが、エルを頼れないとなるとアルトにはミハルドしかいなかった。

 それ以外だとケイトのみで、仮に会えたとしても後からエルに伝わってしまうだろう。

(フィアナは……)

 二日前を最後に、以後は顔を合わせていないメイドの姿が浮かぶ。

 にこにこと笑顔を絶やさず、フィアナがいるだけで周囲が明るくなるほどだった。

 思えばエルの次に時間を共にしていたのは彼女で、最初から気を許していた節がある。

 異性というのを抜きにしても、元の世界では一人っ子だったからか妹が出来たようで楽しかった。

 常に話し相手になってくれ、細々と世話を焼いてくれた少女は巻き込みたくない。

 しかし、誰もいない部屋で一日のほとんどを無意味に過ごすのは久しぶりなためか、余計なことまで考えてしまう。

「……何弱気になってるんだ、しっかりしろ。会って直接聞くって決めたんだろ」

 アルトは緩く首を振り、浮かんでくる雑念や不安を打ち消す。

 ポケットの中にある『それ』を改めて確認していると、小さな音が聞こえた。

 視線を上げるとエルが小屋の扉を開けた音だったらしく、丁度扉の前に立っていたアルトと至近距離で瞳が絡み合う。

「嬉しいな、貴方の方から出迎えてくれるなんて」

 エルがさも上機嫌に微笑み、ぎゅうと抱き締めてくる。

「ちが、いや……違わない、けど」

 アルトはしどろもどろになりつつ、控えめに抱き締め返した。

 インクの特有な匂いに加え、少しの汗が混じったエルの香りが鼻孔を擽る。

「俺が選んだ服も着てくれたんだね」

 似合ってるよ、と耳元で甘く囁かれ、図らずもぴくりと肩が跳ねる。

「これ、エルが……?」

 簡素なものだが、まさか自分のために選んでくれたとは思わず、アルトはぱちぱちと瞬く。

「昨日、街の視察から帰る時に見繕ってきたんだ。ほら、貴方がいつかに言ってくれただろう? 俺から贈り物が欲しいって」

「へ、あ、そう……そうだったっけ」

 努めて声を震わせないように答えるも、『贈り物』という言葉にアルトの胸がちくりと痛む。

 エルの口振りは『アルト』が自ら強請ねだったようで、自分が知らない出来事に形容しがたい感情が浮かんだ。

(なんで今なんだ)

 贈り物をするのであれば、監禁に近いこの状況では止めてほしかった。

 もっとも、それでアルトの溜飲が下がるわけではないのだが。

 アルトはシャツの裾を無意識に摑む。

(でも、本当に公務だった……んだよな。にしては俺が戻る時と同じくらい、って早い気がする)

 王宮から街の視察へは距離にもよるが、一番近い街に着くにしても二十分ほどかかる。

 それこそ、公爵邸に着くまでに比べれば少し短いくらいだ。

 そう遠方まで行っていないと仮定しても、まるで自分の行動をエルに監視されているようで空恐ろしくなった。

(分からなくなってきた)

 この状況一つ取っても混乱しているのに、次から次へと気になることが多過ぎる。

 加えて、エルに気付かれず遂行しなければならない事もあり、少しも気が休まる気配はなかった。

 昨夜王宮に戻ってきてから、アルトの頭はずっとはたらきっぱなしなのだ。

 いっそこのまま眠ってしまいたい衝動に駆られた。

「と、……アルト」

「あ、ごめ……」

 ぺちぺちと軽く頬を叩かれ、そこでアルトは正気に戻る。

「大丈夫? 顔色が悪いみたいだけど」

 癖で謝罪の言葉が口を突いたが、そう言い終わるが早いかアルトの言葉に被せるように、エルが前髪をかきあげて額を合わせてくる。

「っ!」

 突然のことにびくりと肩が大きく跳ねる。

 半ば抱き締められていたからか、心臓の音が聞こえてやしないかと不安になった。

「──熱はなさそうだね。身体は痛くない? 疲れいてたらもう休もうか」

 矢継ぎ早に訊ねられていることもだが、それ以前にエルの顔が近い。

 図らずも至近距離で見つめ合う形になり、アルトは口を開いては閉じてを繰り返すしかできなかった。

「……ねぇアルト」

 ふとエルの声音が低くなった。

 それは身体を重ね合わせる時の声と同じくらい艶を含んだもので、じわりと身体が熱くなる。

 すると大事そうに頬を両手で包まれ、あと少しで唇が触れ合いそうな距離だ。

 とくとくと次第に早くなる心臓に気付かないふりをし、アルトはエルの言葉を待った。

「俺に何か隠してること、ない?」

 しかし、その言葉を理解した途端アルトの喉が無意識に鳴る。

 エルの心意が読み取れず、背中に冷たい汗が伝った。

(隠してること……?)

 まさか気付かれたのかと思ったが、エルはただ訊ねているだけなのだ。

 失礼極まりない己の思考にアルトはそろりと瞼を伏せ、ぽそりと呟いた。

「ないよ。……何も」

「ふぅん」

 エルはそれ以降何を言うでもなく、頬から手を外した。

「っ」

 温もりが離れてしまった寂しさから反射的に瞼を上げると、エルの水色の瞳には困惑している自分が映っていた。

 それを見てエルは何を思ったか、アルトを抱き上げる。

「うわ!? ちょ、エル!」

 王宮に来てから何度目ともしれない横抱きをされ、堪らずアルトは抗議する。

 室内である以上歩ける距離は限られているため、エルにそこまでされるいわれはなかった。

「こんなに身体が熱いのに、ちゃんと寝てないと駄目だろう」

 やや怒った口調だが、どうしてかその声音は優しい。

 瞬間、朝食後のエルの言葉が脳裏に浮かんだ。

『……続きは夜に、ね』

 甘く伝えられたそれは、今から何をするのかを物語るには十分すぎた。

 丁重にベッドへ下ろされ、背中に柔らかな感触が伝わる。

 エルがこれから何をしようとするか分かっているためか、心臓が痛いほど音を立てていた。

(朝の続き、するんだよな。今日も……俺は)

 三日連続でエルに抱かれ、身体は与えられる快楽を覚えてしまっている。

 アルトがどこで感じ、どこを触ればいいのかエルにはお見通しなのだろう。

 しかしスラックスのポケットの中に気付かれる恐怖が、ゆっくりと背後からやってくる。

 ただ、それ以上にエルから与えられるものを期待している自分がいた。

 つくづく流されやすい性格はそのままなんだな、とアルトは心の中で自嘲する。

 ぎしりとベッドが軋み、エルがアルトの顔の横に手をついた。

 ちゅ、と瞼に口付けられて触れられたところが熱くなる。

 そのまま唇にもするのかと思ったが、エルは淡く微笑むだけだ。

「おやすみ、アルト」

 優しい手つきで頭を撫で、そっとエルが囁く。

「っ、え……」

 予想していたものとはまるきり違う行動に、自分でも情けない声が出た自覚はある。

「疲れてるんだろう? 今日はこのまま眠った方がいい」

 頭を撫でていた手が頬に触れ、壊れ物を扱うように手の甲で撫でられる。

「万全じゃない貴方を抱きたくないんだ。……俺も昨日はやりすぎたから」

 歯切れ悪く言ったエルの言葉に、かっと全身が熱くなる。

 まるで『期待させてごめん』と言われているようで、二重で恥ずかしくなった。

「……エル、は……寝ない、のか?」

 もそりと体勢を変え、エルの方を向く。

 このまま眠ればエルはアルトを置いていってしまう、どうしてか漠然とした不安に襲われた。

「貴方が眠ったら寝るよ」

 アルトの感情の機微を読み取ったのか、エルが安心させるように微笑む。

「……それは嫌?」

 緩く首を傾げて問われ、アルトは無意識に頷いた。

「そっか」

 困ったな、とエルが呟いたのをアルトは聞き逃さなかった。

(お前が期待させたんだろ……! なんなんだ、俺ばっかりこんなに考えてるのに)

 アルトは小さく唇を噛み締め、エルを睨み付ける。
「そんな可愛い顔は反則だ」

 こちらの視線に気付いたエルが、感情を押し殺した声で言う。

「──少しだけだよ」

 そう言うと、エルの指が顎にかかる。

 やや上向けられて唇を塞がれ、それだけで幸福感でいっぱいになった。

「ん、ん……ぅ」

 すぐさまアルトは薄く唇を開くと、そこからエルの舌が遠慮がちに侵入してくる。

上顎を擽られ、それだけでぞくぞくとした愉悦が走った。

 エルの手はアルトの頬に添えられており、逃がさないという意思表示のようで嬉しくなった。

 舌先を絡め合わせ、どちらからともなく吸い付く。
 くちゅくちゅと淫猥な音が響き、アルトは無意識にエルの頭を摑んだ。

 指通りのいい髪をさらさらとく度、やや汗の混じった石鹸の香りが鼻腔に侵入していく。

「ふ、……ぁ」

 アルトの官能を刺激していく舌に、次第に意識が蕩けた。

 もぞりと脚を擦り合わせ、髪を梳いていた手をエルの頬に添える。

 ぴくりとかすかにエルの肩が跳ね、やがてぐいとアルトの肩を押した。

「へ……?」

 突然の事に、アルトは反応が遅れる。

 涙でぼやけた視界の中、エルが微笑んだことだけは分かった。

「少しだけ、って言ったよね。今日はこれで終わり」

 ね、とエルは唾液で濡れた唇を指で拭ってくれる。

 アルトは何を言われたのか分からず、ぱちぱちと瞬きを繰り返す。

「え、なん……終わり?」

 エルの言葉をオウム返しに言い、そこでアルトははたと気付く。

 あまりにエルを求めてしまっている自分がいて、エルの匂いでいっぱいになればいい──そんな事を思ってしまっていたのだ。

「まだして欲しいの?」

 くすくすとエルが苦笑いする。

「……止められなくなってもいいならするけど。貴方はきっと怒るだろう?」

 それはエルも我慢しているということで、しかしアルトの方を気遣ってくれているということだった。

 アルトの胸が甘苦しく音を立てる。

 それは期待か、恐怖か、はたまた両方なのかもしれない。

(怒らないし、むしろしてほしい……そう言えたらいいのに)

 しかし、エルはあくまでアルトを優先するだろう。

 感情に身を任せなければ普段のエルは優しい。

 そういう性格だと、そう長くない時をエルと過ごしていく中で知ってしまったのだ。

「もう、嫌われたくないんだ」

 そっとアルトの手を取り、手の甲に口付ける。

 唇の熱がゆっくりと全身に伝わり、触れられたところが疼いて堪らなかった。

「……嫌わない」

 アルトはぽつりと呟く。

 一人で考え、そうと決めつけてしまうエルが嫌でならなかったが、これだけははっきりと胸を張って言える。

「嫌いになんか、ならない。俺は──」

 真正面で瞳が絡み、しかしアルトは顔を逸らさなかった。

 このまま自分の本音を言わずに逃げては後悔する、そう思ってしまったから。

「アルト」

 ふに、とエルの人差し指が唇に触れ、アルトはそこで口を噤む。

「それ以上はもういい」

 やんわりと微笑まれ、加えて有無を言わせない口調にアルトは瞼を伏せつつ頷いた。

 いつの間にかエルとの間に見えない壁ができたようで、知らずアルトは目を見開く。

 半ば自分に言い聞かせるように、エルは続けた。

「貴方が眠るまでここに居るから……今日はもうおやすみ」

 ぎしりとエルがアルトの横に寝転び、向かい合う形になる。

 真正面で見るエルの顔は慈愛に満ちており、普段となんら変わらない微笑みを浮かべていた。

「それまでこうしてるから」

 アルトの手を温かく大きなそれがきゅっと握る。

 心地よい体温に安心するものの、そう見つめられては眠れそうになかった。

 加えて甘い熱が身体の奥に燻っており、二重に頭が冴えていくようだった。

 エルはそんなアルトの様子に気付いてか、そっと背中に手を添える。

 幼子にするようにゆっくりと撫で擦られ、心地よくアルトの眠気を誘った。

「……ほら、もうおやすみ」

 エルがもう一度同じ言葉を繰り返す。

「貴方の傍に居るから」

 先程と同じ言葉はどこまでも優しく、愛おしいという感情が伝わってくる。

(エル……)

 やわらかなエルの声音と温かな手のぬくもりにいざなわれ、次第に意識がふわふわとしていく。

「──」

 ほどなくして、どこかの国の歌が耳に入った。

 エルが歌ってくれていると理解した時には、アルトはとうに微睡まどろんでいた。

 それは幼い子供に聞かせる歌のようで、しかしエルに訊ねる前にアルトは意識を手放した。


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