その美人、執着系攻めにつき。

月城雪華

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第一部 二章

突然の王宮生活 2

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 ◆◆◆



 アルトが王宮に滞在するようになり、数日が過ぎた。

「おはようございます、アルト様。あまり食欲がないとの事で、フルーツの盛り合わせを持ってきたのですが……食べられそうですか?」

 部屋に入って来たフィアナが、やや顔色を窺いながらアルトに尋ねる。

 ちらりとフィアナの持っている深皿を見ると、リンゴやオレンジ、ブドウなどの色とりどりの果物が切って盛られていた。

「……ああ、置いておいてくれ」

 ふいと顔を背け、アルトは小さく呟く。

 今は何も見たくなかった。

「そう仰って、昨日も一昨日も食べていなかったではありませんか。今日もそれでは、せっかくのフルーツが勿体ないですわ」

 もっともな言い分に、アルトはしばし瞑目する。

 本当なら何か食べたいが、どうしてか喉が何かを入れる事を拒否しているのだ。

(ストレスだな……いきなりだったし)

 脳裏に微笑んだエルの顔が浮かんでは消える。



 アルトが気絶するように眠った後、どういう訳か起きてからもエルが傍に居た。

 ベッドの傍にあるテーブルには紙の束が積み上がっており、エルはそれを処理しているらしかった。

『起きたか』

 エルがまだ居たことに驚きの色を隠せずにいると、こちらに気付いたエルがベッドまでやってきて、背中に手を添えて起き上がらせてくれる。

 正直身体はなんともないが、その事よりもアルトは状況を理解しようと懸命に頭を働かせていた。

(なんで、なんでまだいるんだ……!? 仕事とか、他にやる事はなかったのか?)

 てっきりアルトをそのままにして公務に戻るだろうと思っていただけに、エルの行動に驚愕する。

『……どうした? 私の顔に何か付いているか?』

 じっと見ているのに気付いたエルが首を傾げ、さも不思議そうな顔をする。

 至近距離で見つめた顔は美しく、つい先程までこの男の手で慰められたとは思えなかった。

『あ、いや……、何も』

 アルトはもそもそと俯きがちにそれだけを口にし、はたと思う。

『仕事、ってあれ……?』

 アルトはエルが先程までいたテーブルの方を見て、エルを見る。

『ん? ああ、どこでも出来るから持ってきた。本当は隣りの書斎でも良かったんだが……貴方が起きるかもしれないからな』

 エルは伏し目がちに言い、アルトの頬にそっと手を添える。

『貴方にはすまないが、しばらくの間はここで過ごしてもらう。……いいね?』

 有無を言わせぬ口調にアルトは一瞬たじろぐも、続けられた言葉に反論する。

『は、なんでだよ。帰らせてくれないのか?』

『理由は……言えない。すまない、今は何も聞かずに──』

 エルがもう一度同じ言葉を紡ごうとするよりも早く、アルトはエルの頬を思い切り叩いた。

 パシンと子気味いい音が部屋に響き、エルは何をされたのか分からない顔でアルトを見つめる。

『あ、アルト……?』

『なんで言えない!? 何か隠してるのか、それとも俺を閉じ込めたいのか知らないけど、どうしてお前に決められなきゃならないんだ!?』

 そもそもアルトはエルとの婚約を解消するために来ただけで、これ以上王宮に留まるつもりはない。

 気絶するように眠ってしまった自分にも非はあるが、いきなりそんなことを言われては何かあると疑う他なかった。

 エルは幼子のように瞳を丸くし、驚愕の表情を浮かべている。

 きっと人に殴られた事も、自分の言葉に反論された事もないのだろう。

 王太子として煌びやかな服をまとい、人にかしずかれてきたエルには到底分からないことだと思う。

(今すぐ帰るんだ。アルバートが心配するし、ルシエラと約束もしてる)

 今が何時なのか分からないが、既に日が暮れていることは確実だ。

 アルトを待ってくれているかもしれないルシエラは勿論、何も言わずに帰宅が遅くなっては過保護なアルバートのことだ。

 きっと王宮に馬車を飛ばし、自ら乗り込んでくるかもしれない。

 アルバートにそういう行動力がある事を、ひと月と少しを邸で過ごして知っているのだ。

『……驚いた』

 するとエルが呟くように言った。

『まさか私を殴る人間がいるとは。ただ、いくら貴方の頼みでも聞けない』

 本当にすまない、とエルが小さく頭を下げる。

 その言葉を聞いてしまうと、アルトはそれ以上何も言えなかった。

『湯が沸いているから、入っておいで』

 何事もなかったようにエルは微笑み、アルトの頭を優しく撫でるとベッドから離れた。

 それ以上何もする気も言うこともないようで、エルが椅子に座るとすぐにペンの音が走り、こちらを見る気配はない。

 アルトは猜疑心を抱えつつも、のろのろとベッドから降りるとエルの背後を通ってバスルームの扉を開ける。

 猫足の浴槽からは温かな湯気が立っているが、入る気持ちにはなれない。

 今はすべてがどうでもよくなっていた。

「……俺、どうなるんだ」

 アルトは何度も心の中で呟いた言葉を反芻する。

 こちらが反論しても上手いように躱され、エルには取り付く島もないだろうことは明白だ。

 仮に聞いてくれたとしても、こちらにとって不利な条件だろうことも分かっている。

 アルトは溜め息を吐くと、浴槽から湯を掬って顔を二度三度と洗う。

 温かいそれは少しだけ心を落ち着けてくれたが、エルへの疑いは晴れなかった。



「アルト様、アルト様。聞いておられるのですか?」

 黙ってしまったアルトを心配してか、フィアナがこちらを覗き込んでくる。

「何……」

「もうっ、食べないと頭が働かないと言っているのに……殿下も心配されていますよ」

 つい低い声が出てしまったが、目の前の女性はなんら気にしていないようだ。

 可愛らしく頬を膨らませて怒るフィアナの言葉に、がばりとアルトは顔を上げる。

「え、エルが……?」

 ここはエルの部屋で毎夜寝室を共にしているが、添い寝する以外は何もない。

 それに、そうした心配する言葉は一切言われなかったため、アルトはぱちぱちと瞳を瞬かせる。

「はい。今朝も公務に向かわれる前、厨房にやってきて『フルーツを切って持って行ってくれ』と仰ってから行かれました。……なので、少しでも食べて頂きたいんです」

 シェフが飾り切りを頑張ってくれたんですよ、とフィアナは続ける。

 アルトはそっとテーブルに置かれた皿に目を向ける。

 先程はよく見ていなかったが、果物のどれもが繊細な切り方をしていた。

(……少しなら大丈夫、だよな)

 アルトは恐る恐る手を伸ばし、リンゴの飾り切りを摘んで口に入れた。

 瑞々しく、ほんのりと酸っぱい。

 しかし甘さが含んだそれはアルトの空腹中枢を刺激したようで、次から次に手が伸びる。

「ふふ、落ち着いて食べてください。すべて貴方様のものなのですから」

 くすくすとフィアナが小さな笑い声を上げたが、すぐに声を落とした。

「申し訳ございません、笑うなんて私」

 慌てて頭を下げようとするフィアナを手で制し、アルトは口の中のものを飲み込んでから言う。

「──いや、大丈夫だ。それよりもその、……もう少しないか? オレンジとか、ラズベリーとか」

 おかわりを申し出るのは少し恥ずかしいが、アルトの腹は『もっとくれ』と催促していた。

「はい! お待ちください、すぐに持って参ります!」

 フィアナは満面の笑みで綺麗に食べ終わった皿を持ち、部屋を出ていく。

 心なしか上機嫌も上機嫌なフィアナにアルトは首を傾げつつも、ゆっくりと椅子の背にもたれる。

 見慣れてきた天井を見つめ、アルトは回顧する。

 エルが『ここに居ろ』と言った翌日から、この部屋は好きに過ごして構わないと言っていた。

 再三『邸に帰らせろ』と言ってもエルはどこ吹く風で、ただ笑っているだけで取り合ってくれなかった。

 仕方なくここに居るが、やる事と言えば本を読むくらいで、あとは食事か何かでやってくるフィアナと他愛もない話をするほどだ。

(アルバート達もだけど、ルシエラに悪いことをしたな)

 今頃邸はどうなっているだろう。

 いきなり王宮へ行ったきり主が帰らないとあっては、アルバートや使用人らに心配を掛けてしまっていることだろう。

 しかし数日経ってもなんの音沙汰もなく、こうしてエルの部屋で一日のほとんどを過ごしている。

 案外自分がいなくても邸は回るのだと思ったが、それ以上に気になるのは仕事の事だった。

「……社畜極めてる自分が憎い」

 アルトはテーブルに突っ伏し、ふと思い浮かんだ言葉を打ち消すように首を振る。

 元の場所ではなんとも思わず生きてきたが、こちらに来てから自分が根っからの仕事人間だと自覚した途端に悲しくなった。

「よし」

 アルトは一度伸びをすると椅子から立ち上がる。

 窓に近寄り外を見ると、美しい庭園が見えた。

 エルの寝室は三階にあり、少し窓を開ければその上からでもかぐわしい香りが入ってくる。

 花々が伸びやかに咲き誇り、間近で見ればきっと綺麗なことだろう。

「ここから逃げ……いや、死ぬ。確実に死ぬ」

 くらりとした目眩に襲われ、アルトは窓枠を摑む。
 よく考えれば自分は高所恐怖症で、そもそも運動音痴なのだ。

 仮にここから飛び降りようものならそれこそ騒ぎになるどころではなく、早まろうとすれば即あの世だった。

 自分から窓に近付いたのが馬鹿だと思いこそすれ、どうすればこの部屋から出られるかは諦めていない。

 すると控えめなノックの音が聞こえ、アルトは扉の方を振り向いた。

「入ってくれ」

 フィアナがフルーツのおかわりを持って来てくれたのかと思ったが、姿を現した人間にアルトは目を見開く。

「あ、お前がエルの婚約者?」

 柔らかなクリーム色の髪を肩辺りで揃え、紫紺の瞳を煌めかせた男が立っていた。

「だれ、ですか?」

 アルトはつい敬語になり、男に問い掛ける。

 見たところ身なりのいい男はアルトの問いに答える事なく、ずかずかと部屋に入ってきた。

「よ、っと。ん? 座らないの?」

 アルトが座っていた向かいの椅子に座り、男はさも不思議そうに言った。

(誰だ、って聞いてるのに俺のことはお構いなしとか……あれです、もしかしなくても偉い方?)

 つい心の中でも敬語になってしまい、アルトはひくりと頬を引き攣らせる。

「あー……、えっと」

 そのまま立っているのも悪い気がして、アルトは男に勧められるまま椅子に座った。

 元々座っていたが、自分の真正面に知らない誰かがいると妙に緊張してしまう。

「……会うの初めてだっけ? まぁいいや、ケイトって呼んで」

 にっこりと微笑んだ男──ケイトはそう言うと、じっとアルトを見つめた。

 居心地悪いようななんとも言えない気分に、アルトはもそりと座る位置を変える。

「エルの婚約者さん、名前は?」

 ケイトがテーブルに行儀悪く肘を突き、上目遣いで問い掛けた。

 紫紺の瞳は好奇心なのかキラキラと輝いており、見ているこちらが眩しいほどだ。

「アルト、です」

「硬っ苦しいから敬語は止めてくれない? 俺嫌いなんだよね、そういうの」

「あ、分かった……」

 はぁ、と溜め息を吐くとケイトはまたアルトを見る。

 自分を観察しているのは分かったが、こうも何も言われないとどうしていいのか持て余してしまう。

「……何も聞かないんだな、俺のこと」

「へ」

 不意にケイトが低く呟き、アルトは反応に遅れて素っ頓狂な声が出る。

「普通は『なんで来た』とか『出ていけ』とか言うのに、アルトはずっと黙ってるし」

 エルに話すなとか口止めとかされてんのかな、とケイトは続ける。

(何を言いたいんだ……?)

 アルトは聞こうか迷ったが、意を決して口を開いた。

「えっと、ケイト……はエルを知ってるのか?」

「知ってるも何も、一応兄だよ」

「はい!?」

 まさかそちらだとは思わず、アルトはガタリと椅子から立ち上がった。

 見た目は似ても似つかないが、よく見れば雰囲気はほんの少しだけエルに似ているように思う。

「って言っても二ヶ月とか早く生まれただけだし、エルは友達みたいなもん」

 あっけらかんとケイトは言うが、それ即ち第二王子であるということだ。

 そんなすごい人間がなぜこの部屋に、と思ったがここはエルの部屋でアルトは一時的に居るだけ。

(エルに用があったんだ、きっとそうだ)

「あ、先に言うけど俺が用があるのはアルト、お前だよ」

 びしりと指をさされ、アルトはぱちくりと目を瞬かせる。

「俺……?」

 なぜ、という疑問はすぐさま解決した。

「エルがずっっっとお前の話をするからさ、気になってたんだ」

 ケイトの話はこうだ。

 なんでもエルとケイトは公務、もとい王宮に居る高位の役人らと国についてのあれこれを考え、より良くせんと奔走していること。

 数少ない休憩の間に、エルからほとんど惚気のようなことを聞かされていること。

「お陰で気になって気になって……夜しか眠れない、ってな」

(いや、そんなこと言われても。あと夜は寝るもんだろ)

 色々と突っ込みたいのをぐっと堪え、アルトはケイトに問うた。

「俺に会いに来たのは分かったけど、大丈夫なのか? こんな所にいて」

 何時から話し合いが再開するのか分からないが、あまり長居してはケイトが怒られてしまう。

 そういう意味で言外に匂わせたのだが、ケイトはにこりと微笑んだ。

「大丈夫、俺がいなくても進むからさ。というか俺がいない方が、だけど」

 にこにこと楽しげに言われ、アルトは押し黙りつつ心の中で突っ込む。

(いや……いや! そういうのって意味ないのでは!?)

 それではまるで『ケイトはお荷物』と言われているようなもので、それを甘んじて受け入れて笑っているケイトにも腹が立った。

「でも誰かが呼びに──」

「アルト様、フィアナです。入ってもよろしいでしょうか?」

 くるかもしれない、と続けようとした言葉はフィアナの声によってしぼんだ。

「あ、ああ。入ってくれ」

 アルトは怒りに任せてしまいそうになる声を抑え、応答する。

 一拍ほどおいてドアが開くと、フィアナはケイトを見て目を丸くした。

「あ、ケイト様。いらしていたんですか」

「あれ、フィーじゃん。久しぶり~」

 ケイトはひらひらと手を振り、フィアナに向けて微笑む。

「一昨日も会っていますよ」

 くすりと小さく笑ったフィアナは、アルトの前にフルーツのおかわりを置いてくれる。

 先程よりもオレンジなど柑橘系の量が多く、一人で食べ切れるか分からないほどだ。

「美味そう。なぁ、貰っていい?」

 アルトが口を開く前にオレンジを摘む。

「……ああ、一緒に食べよう」

「やりぃ! お、美味うま!」

 言うが早いかケイトはオレンジを口に放り込み、幸せそうに笑う。

「ケイト様、お行儀が悪いですよ」

 口ではいさめているが、やや砕けた物言いをするフィアナを不思議に思いつつアルトはラズベリーを食べた。

(仲良いんだな)

 酸味が口いっぱいに広がり、けれど確かな美味しさにアルトの口角が上がる。

「いいだろ、ちょっとくらい。にしても、いいなぁアルトは。こーんな美味いものが食えて」

 ケイトの羨ましいという声を聞きながら、いつもより少し賑やかな午後は瞬く間に過ぎていった。

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