おまえが可愛いのが悪すぎるっ。

塚銛イオ

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可愛いから止まらない

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俺のご主人さまになってくれるらしい。
俺の可愛い可愛いハルカは、ちょっと抜けててやっぱり可愛い。

どういう思考回路でそうなったのかは分からないけど、それでも劇的に俺を見る目が変わったから嬉しくてしょうがない。

あんなに怖がって不安そうな目で俺を見てたのに、今ではそんな恐ろしげな感情なんて微塵もない。
キラキラさせて俺を見る目には、安心感とか信頼感とか、そんな好ましい感情で溢れている。

それはとっても嬉しいけれど、そこに含まれるのはただの親愛だけで、俺がハルカに感じている情欲ってものがまるでないのが癪にさわる。

これは先に手にいれるべきものはこっちだろう、と早速俺の家に連れ込むことにした。
家は広いだけで温かみも何もないけど、誰にも邪魔されないっていう最高にいい条件がそろってる。

俺の両親は医者なので、ハンドクリームやら、肌を傷つけないような特別なジェルとかそういったものが揃っていたりする。
これは好都合。

愛しい愛しいハルカのどこも傷つけたくはないけれど、すみずみまでも暴き出して、舐めまわして、味わいたい。
そんな激しい欲望にはうってつけだったから。

「タイガの家って凄いのなっ。こんな広くてビックリした。それに超綺麗だ。」

嬉しそうにおうち探検をしているハルカの姿に笑みが漏れる。

「こんな広い家に一人だと寂しいよな。だからお前かまってちゃんなんだな。」

勝手に俺は寂しん坊認定されたようだ。
ま、いいけど。
ハルカ限定なら間違ってないし。

「ん、そうなんだよ。広すぎるよな・・・。」

少しトーンを落として言ってやるとハルカが痛ましそうにこちらを見る。

「タイガ・・・。よしっ、今日は泊まってやる!着替えなんてお前のでいいし、学校もここから行けばいいよな。」

よしっ、かかった。
カモがネギしょってやってきたってのはこういう事なんだなぁとしみじみ思いながら、俺は家に電話をかけているハルカをにこにこと見ていた。

「よし、家には連絡したし大丈夫。母さんなんて超テンション高かったんだけど、何でだろう?」

それ、本気で言ってるんだろうか。
あんなに俺、お前の両親の前で猛烈にアピールしてただろ。

お前自らお泊りするって連絡したら、「今日しちゃいます」って公言してると同じ事なんだけど、本当にこいつは分かってない。
ま、それぐらいの方が好都合なんだけど。
可愛いし、今後俺以外がハルカをそう言う目で見ることは許さないしさせないからいいけど。

「ハルカ、ありがとな。嬉しい。」
本当に嬉しいから優しくそうお礼を言ったら、ハルカの顔がピンクに染まった。
可愛い・・・。

「な、俺の部屋も、見る?」
期待しすぎて声が掠れる。

「ん、見る・・・。」

ハルカは分かってるとは思えないのに、恥ずかしそうにコッチヲ見るから手に負えない。
これが計算なら対処のしようもあるのに・・・。
完全天然ってんだからもう完敗。

とにかく何としてでも手に入れたくて、俺は自分の部屋にハルカを招き入れた。


「ひゃータイガの部屋、超かっこいい。」

テンション高めにはしゃいでるハルカ。
モノトーンで整えられた部屋はちょっとしたモデルルームのようだ。
部屋中うろうろしていたけど、そのうち大きなベッドに辿り着く。

「え~こんなベッドで一人で寝てんの!馬鹿デカイッ。」

俺は身体が大きめだったし、窮屈に寝るのが嫌いだったから、一人寝には似つかわしくないダブルのベッドを親に買ってもらっていた。
高校生には贅沢だけれど、幸い部屋も広くてダブルのベッドを入れても余裕がある。
両親は特に難色を示すわけでもなく俺が望んだものを買ってくれた。

「な、な、寝てもいい?あ、身体綺麗にした方がいい?」

ハルカ・・・。天然にもほどがある。
それはもうアウトだろっ。
俺はベッドにハルカを押し倒した。

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