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19 ルシオ
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「呼ばれてないけどジャジャジャジャーン」
こっちでもその言葉ってメジャーなのかな?
紫沫は昔テレビで見た壺から出てくる魔法使いのアニメを思い出していた。
目の前に現れたのは似ても似つかない細身の男で、黒い耳に黒いしっぽ三日月おめめの綺麗な獣人だった。
しっぽの形から猫の獣人なのだろうな、と思った。
「ルシオさまっ。ビックリしましたわ。」
フラニーが驚きながらも尊敬の眼差しで見つめている。
「ひと言合図でも寄越して下さいよ。俺たち耐性ないんですからぁ。」
言葉とは裏腹に楽しそうな顔をしているテスの様子にルシオがここに来るのは割と珍しい事ではないのだな、と思った。
「おい、突然出てきて何言ってるんだ。」
「またまた、突然だなんてぇ。僕がロウの存在に気付かないはずないって知ってるでしょう。」
トン、と空中から降り立って、琅の肩に気安く腕を掛けたルシオは、琅の目の前に立っている紫沫に軽く挨拶した。
「初めまして、シブキ。僕はルシオ。ロウの幼馴染みで選定士だよ。」
「は、初めまして。」
慌てて頭を下げる紫沫にルシオは目を三日月よりも細めて笑みを作った。
「ふふ、可愛いね。ロウもこんな可愛い”迷い人”を保護したんなら真っ先に教えてくれてもいいじゃないか。」
「教えるも何も、お前はとっくに知ってただろう。」
目の前で話し出す2人に紫沫はハッとした。
「る、ルシオさんっ。さっき話してた事なんですけどっ。」
「さっき?」
「ええっと、だから、”保護者”は”伴侶”と同じ意味って事です。」
「ああ、それね。簡単な話だよ。登録された”迷い人”に対する”保護者”側の権利さ。子どもであれば『親』のように養育権を持つ親権者の意味合いを持つけれど、成人していたならばそれは『伴侶』と同じように番になる事が出来るんだ。」
「番ですか・・・。」
「そう、番だよ。”保護”する事で衣食住に責任を持つ所はどちらも差異はないんだけどね。ただ”迷い人”が成人している場合、”迷い人”である事で騙されて事件に巻き込まれる事が殊の外多くてね。いっそのこと”保護者”として登録させたものと番にさせた方がこの国で生きていくには楽だろうって事になったんだ。」
「はぁ。」
「もちろん、拒否する事もできるんだけど、『伴侶』と同じように”保護者”に守られ慈しまれる事に安心する”迷い人”が多いのも事実なんだよ。」
「でも既に結婚している場合はどうなるんですか?」
「だから”保護者”なの。実際に結婚して番がいる”保護者”でも”迷い人”が望むなら”保護者”になれるんだよ。」
それって倫理的にどうなんだろう、と思うけれど。
自分のように心細い中助けられた琅に”保護者”として登録してもらうのは至極当たり前のように感じた事は確かだった。
他に頼る者もいない状態で心の拠り所になったのも琅だった。
そんな琅に”保護者”になってもらったのは間違ってはいないと思うのだが、そこに『伴侶』としての意味合いを持つとなると少し事情は変わってくる。
つまりはセクシャルな意味での触れ合いも含まれる事になるからだ。
恋人がいた事はない紫沫だったが、それでも恋に何かしらの理想や希望は持っていたのに。
知らない内にこんな逞しく男らしい『伴侶』が出来ていたなんて聞いていない。
登録する時にせめて教えてくれたら、と思うけれどあの時はバタバタしていたし説明はもしかしたら受けていたのかも知れない。自分が聞いてなかっただけで。
だからセスもジャックも、そしてフラニーもテスも琅が”保護者”になった事に驚いたんだ。
だって、『結婚しました』って言ってるも同然なんだろうし。
誰にもなびかなかった琅がって言ってたし。自分に何かしらの魅力を感じて”保護者”になってくれたのなら良いのだけれど。
責任感のある琅の事だ。もしかしたら、この世界にたった一人で生きていかないとならない紫沫を放っておけなくなっただけなのかもしれない。
そこに身体の繋がりは必要だったのか直接琅に聞いてみないと分からないけど、少なくとも琅が自分で紫沫の”保護者”として登録してくれたんだから、もう自分は何も言う必要はないのかもしれない。
黙ったままだった紫沫を見つめながらルシオは優しく言葉を繋いだ。
「”迷い人”と”保護者”の関係は一方的すぎる帰来もあるからね。シブキが驚くことも無理はないけど。ロウはお買い得物件だから僕としてはこのまま”保護者”として登録し続けてもらいたいんだけどね。」
「ああ、もういいからっ。シブキには後できちんと話すつもりだったんだよ。大体『伴侶』としてっていうけどそれも形だけのものが多いだろうがっ。」
琅が耐えかねたように怒鳴ったが、フラニー達は困惑した顔つきを隠さなかった。
「そうは言いますけど、対外的には隊長はシブキの”保護者”ですし、『伴侶』として見られるのは間違いないんですよ。」
フラニーが言いにくそうにそう言った。
「それも今まで誰に頼まれても”保護者”になった事のなかった隊長が”保護者”になったって事は少なからず話題になる事は間違いないんですよ。シブキに何もしらせないままって訳にもいきませんし・・・。」
「そうだよ、ロウ。『伴侶』なんだから。」
「だから、そういう奴らから守る意味でも俺が”保護者”になったんじゃないか。お前たちだって俺とシブキがそんな関係になってないってのは分かってるだろう。」
「いや、俺は分からないっす。」
「あら、私もよ。」
「僕は分かるよ。」
「そりゃぁルシオさまだからですよ。」
「番になった2人からは同じ匂いがするはずなんだけど・・・。まだシブキからロウの匂いがしないんだよね。だからまだ番ってないのは分かるんだ。・・・・・・ん?ちょっと待った。ん?んん?ちょっと薄いけど・・・ん~?。」
「わわっ。」
ルシオがくんくんと紫沫の髪の毛に顔を埋める。
絶対自分よりも背が低いと思ったのに、近くに立たれると流石獣人。
紫沫よりも頭一つ分高いのが分かり、何だか納得いかない。
選定士というのは魔法を使うというのだから、もしかしたら今見ている猫の獣人姿は仮の姿だとでも言うのだろうか。
だとしたら、魔法を使う選定士を信じてはいけないのかもしれない。
そんな風に疑心暗鬼にはなりたくないけれど。
人を信じるのも人に頼るのも紫沫にはあまり経験はなくて結局、紫沫はなすがままに流される。
「ん~やっぱり・・・。」
「ひゃぁ。」
ルシオは紫沫の耳元に口を寄せると秘密を漏らすように囁いた。
「ロウは優しかった?」
「ふぇ?」
「ふふ。ロウの匂い・・・結構しつこそうな匂いがするよ。」
その瞬間ーーー。
琅の腕に抱かれて一緒に果てた記憶がぶわっと蘇る。
今まで感じた事のない快感と愉悦。腰から下が蕩けるような放逸が脳裏に浮かぶ。
「ううっ。」
恥ずかしくて、恥ずかしくて。
紫沫は身の置き所もなく熱くなる顔を俯いて隠す他なかった。
みんなから丸見えの耳が真っ赤になっている事に気付く事もなく。
「ルシオ、シブキをからかうなっ。」
ぐいっと身体を引かれ、慣れ親しんだ匂いに包まれる。
これは琅の匂いだ。
すっぽりと琅の腕の中に囲まれた紫飛はそこでやっとホッと息を吐いた。
「からかったりしてないよぉ。侵害だなぁ。」
「ったく。シブキはお前と違って素直なんだからな。興味本位に近づくな。」
過保護な母親のように周囲に牽制する琅の姿に、自分には親がいなかったけれどもし両親がいたならば、こうやって何者にも傷つけられないように守ってくれたりしたのだろうか、と詮無い事を考えた。
琅の腕の中は強く、そんな寂しさも何処かに溶けていくような温かさをしていた。
「わかった、わかった。もう不用意には近寄らないから。」
軽く両手を挙げてルシオは琅に笑いかける。
その姿に琅は憮然な表情を見せていたが呆れた顔つきで結局自分から折れるように話し始めた。
「で、ルシオが急に顔を出したのは何でだ?俺がいない間も何度か使い魔を寄越してたと聞いたぞ。」
「あ、ああ、それね。もちろんシブキの選定にーーー。」
(え?僕の選定?)
「さ、選定を始めようか。」
紫沫の顔を覗き込むルシオの顔は、チェシャ猫がにんまりと笑った時のように妖艶でどこか怪しげに見えた。
その招待状はお断りできるのでしょうか・・・。
こっちでもその言葉ってメジャーなのかな?
紫沫は昔テレビで見た壺から出てくる魔法使いのアニメを思い出していた。
目の前に現れたのは似ても似つかない細身の男で、黒い耳に黒いしっぽ三日月おめめの綺麗な獣人だった。
しっぽの形から猫の獣人なのだろうな、と思った。
「ルシオさまっ。ビックリしましたわ。」
フラニーが驚きながらも尊敬の眼差しで見つめている。
「ひと言合図でも寄越して下さいよ。俺たち耐性ないんですからぁ。」
言葉とは裏腹に楽しそうな顔をしているテスの様子にルシオがここに来るのは割と珍しい事ではないのだな、と思った。
「おい、突然出てきて何言ってるんだ。」
「またまた、突然だなんてぇ。僕がロウの存在に気付かないはずないって知ってるでしょう。」
トン、と空中から降り立って、琅の肩に気安く腕を掛けたルシオは、琅の目の前に立っている紫沫に軽く挨拶した。
「初めまして、シブキ。僕はルシオ。ロウの幼馴染みで選定士だよ。」
「は、初めまして。」
慌てて頭を下げる紫沫にルシオは目を三日月よりも細めて笑みを作った。
「ふふ、可愛いね。ロウもこんな可愛い”迷い人”を保護したんなら真っ先に教えてくれてもいいじゃないか。」
「教えるも何も、お前はとっくに知ってただろう。」
目の前で話し出す2人に紫沫はハッとした。
「る、ルシオさんっ。さっき話してた事なんですけどっ。」
「さっき?」
「ええっと、だから、”保護者”は”伴侶”と同じ意味って事です。」
「ああ、それね。簡単な話だよ。登録された”迷い人”に対する”保護者”側の権利さ。子どもであれば『親』のように養育権を持つ親権者の意味合いを持つけれど、成人していたならばそれは『伴侶』と同じように番になる事が出来るんだ。」
「番ですか・・・。」
「そう、番だよ。”保護”する事で衣食住に責任を持つ所はどちらも差異はないんだけどね。ただ”迷い人”が成人している場合、”迷い人”である事で騙されて事件に巻き込まれる事が殊の外多くてね。いっそのこと”保護者”として登録させたものと番にさせた方がこの国で生きていくには楽だろうって事になったんだ。」
「はぁ。」
「もちろん、拒否する事もできるんだけど、『伴侶』と同じように”保護者”に守られ慈しまれる事に安心する”迷い人”が多いのも事実なんだよ。」
「でも既に結婚している場合はどうなるんですか?」
「だから”保護者”なの。実際に結婚して番がいる”保護者”でも”迷い人”が望むなら”保護者”になれるんだよ。」
それって倫理的にどうなんだろう、と思うけれど。
自分のように心細い中助けられた琅に”保護者”として登録してもらうのは至極当たり前のように感じた事は確かだった。
他に頼る者もいない状態で心の拠り所になったのも琅だった。
そんな琅に”保護者”になってもらったのは間違ってはいないと思うのだが、そこに『伴侶』としての意味合いを持つとなると少し事情は変わってくる。
つまりはセクシャルな意味での触れ合いも含まれる事になるからだ。
恋人がいた事はない紫沫だったが、それでも恋に何かしらの理想や希望は持っていたのに。
知らない内にこんな逞しく男らしい『伴侶』が出来ていたなんて聞いていない。
登録する時にせめて教えてくれたら、と思うけれどあの時はバタバタしていたし説明はもしかしたら受けていたのかも知れない。自分が聞いてなかっただけで。
だからセスもジャックも、そしてフラニーもテスも琅が”保護者”になった事に驚いたんだ。
だって、『結婚しました』って言ってるも同然なんだろうし。
誰にもなびかなかった琅がって言ってたし。自分に何かしらの魅力を感じて”保護者”になってくれたのなら良いのだけれど。
責任感のある琅の事だ。もしかしたら、この世界にたった一人で生きていかないとならない紫沫を放っておけなくなっただけなのかもしれない。
そこに身体の繋がりは必要だったのか直接琅に聞いてみないと分からないけど、少なくとも琅が自分で紫沫の”保護者”として登録してくれたんだから、もう自分は何も言う必要はないのかもしれない。
黙ったままだった紫沫を見つめながらルシオは優しく言葉を繋いだ。
「”迷い人”と”保護者”の関係は一方的すぎる帰来もあるからね。シブキが驚くことも無理はないけど。ロウはお買い得物件だから僕としてはこのまま”保護者”として登録し続けてもらいたいんだけどね。」
「ああ、もういいからっ。シブキには後できちんと話すつもりだったんだよ。大体『伴侶』としてっていうけどそれも形だけのものが多いだろうがっ。」
琅が耐えかねたように怒鳴ったが、フラニー達は困惑した顔つきを隠さなかった。
「そうは言いますけど、対外的には隊長はシブキの”保護者”ですし、『伴侶』として見られるのは間違いないんですよ。」
フラニーが言いにくそうにそう言った。
「それも今まで誰に頼まれても”保護者”になった事のなかった隊長が”保護者”になったって事は少なからず話題になる事は間違いないんですよ。シブキに何もしらせないままって訳にもいきませんし・・・。」
「そうだよ、ロウ。『伴侶』なんだから。」
「だから、そういう奴らから守る意味でも俺が”保護者”になったんじゃないか。お前たちだって俺とシブキがそんな関係になってないってのは分かってるだろう。」
「いや、俺は分からないっす。」
「あら、私もよ。」
「僕は分かるよ。」
「そりゃぁルシオさまだからですよ。」
「番になった2人からは同じ匂いがするはずなんだけど・・・。まだシブキからロウの匂いがしないんだよね。だからまだ番ってないのは分かるんだ。・・・・・・ん?ちょっと待った。ん?んん?ちょっと薄いけど・・・ん~?。」
「わわっ。」
ルシオがくんくんと紫沫の髪の毛に顔を埋める。
絶対自分よりも背が低いと思ったのに、近くに立たれると流石獣人。
紫沫よりも頭一つ分高いのが分かり、何だか納得いかない。
選定士というのは魔法を使うというのだから、もしかしたら今見ている猫の獣人姿は仮の姿だとでも言うのだろうか。
だとしたら、魔法を使う選定士を信じてはいけないのかもしれない。
そんな風に疑心暗鬼にはなりたくないけれど。
人を信じるのも人に頼るのも紫沫にはあまり経験はなくて結局、紫沫はなすがままに流される。
「ん~やっぱり・・・。」
「ひゃぁ。」
ルシオは紫沫の耳元に口を寄せると秘密を漏らすように囁いた。
「ロウは優しかった?」
「ふぇ?」
「ふふ。ロウの匂い・・・結構しつこそうな匂いがするよ。」
その瞬間ーーー。
琅の腕に抱かれて一緒に果てた記憶がぶわっと蘇る。
今まで感じた事のない快感と愉悦。腰から下が蕩けるような放逸が脳裏に浮かぶ。
「ううっ。」
恥ずかしくて、恥ずかしくて。
紫沫は身の置き所もなく熱くなる顔を俯いて隠す他なかった。
みんなから丸見えの耳が真っ赤になっている事に気付く事もなく。
「ルシオ、シブキをからかうなっ。」
ぐいっと身体を引かれ、慣れ親しんだ匂いに包まれる。
これは琅の匂いだ。
すっぽりと琅の腕の中に囲まれた紫飛はそこでやっとホッと息を吐いた。
「からかったりしてないよぉ。侵害だなぁ。」
「ったく。シブキはお前と違って素直なんだからな。興味本位に近づくな。」
過保護な母親のように周囲に牽制する琅の姿に、自分には親がいなかったけれどもし両親がいたならば、こうやって何者にも傷つけられないように守ってくれたりしたのだろうか、と詮無い事を考えた。
琅の腕の中は強く、そんな寂しさも何処かに溶けていくような温かさをしていた。
「わかった、わかった。もう不用意には近寄らないから。」
軽く両手を挙げてルシオは琅に笑いかける。
その姿に琅は憮然な表情を見せていたが呆れた顔つきで結局自分から折れるように話し始めた。
「で、ルシオが急に顔を出したのは何でだ?俺がいない間も何度か使い魔を寄越してたと聞いたぞ。」
「あ、ああ、それね。もちろんシブキの選定にーーー。」
(え?僕の選定?)
「さ、選定を始めようか。」
紫沫の顔を覗き込むルシオの顔は、チェシャ猫がにんまりと笑った時のように妖艶でどこか怪しげに見えた。
その招待状はお断りできるのでしょうか・・・。
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