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第十五話 再会
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「槙」
平坦で、悲しげで、それでいてしなやかで、すっと通るその声音が、広い倉庫に反響した。
日向は、閉じていた目を徐々に開いた。蛍光灯の明かりが差し込んでくる。
バッドを持っている男は、構えたまま、声の主の方へ茫然と視線を注いでいた。
彼女は、倉庫の奥、一段高くなっている檀の上に立っていた。よく見ると、その檀の奥の扉が開け放されている。
そこから吹き込んでくる風が、彼女のセーラー服をはためかせ、髪を乱した。赤い目縁は不思議な魅力を匂わせ、その奥の瞳は、一見穏やかだが、燃え滾る熱量を内包していた。
決して、美しいわけではない。しかし、皆その姿から目を離すことなどできなかった。
その様子に、満足げに微笑む青年は、そっと一葉を背に庇う。それまで暗がりに紛れていたその男に、またしても皆刮目した。
色素の薄い黄味寄りの髪は、白々とした明かりの下で、緑がかって見える。すらりとした体躯。滑らかな紺色のスーツ。切れ長の目から覗く茶色い瞳は、金色に光っている。
そしてその微笑は、槙をいたぶっていた、あの男に向けられていた。
「久しぶりですね。清和さん」
それまで、口を開けていた男は、その呼びかけにはっとする。
「何故、貴方が此処に」
彼のこめかみを、一筋の汗が伝った。
微笑みの男はその問いには答えず、そのまま日向の方を見た。
「日向さん、ご迷惑をおかけしています」
日向は、「なるほど、そういうことか」と呟くと、向けられていたバッドを掴み取り、そのまま床へと投げた。
がらんがらん、と大仰な音が響く。
「成宮の家の問題に、俺たちを巻き込まないでくれないか、透」
真っ直ぐな視線に射抜かれた透は、苦笑しつつ檀から飛び降りた。手を引かれた一葉も、共に続く。
「返す言葉もありません」
そう零すと、一葉の手を離した。
そのままふわりと動く。たんたんと軽やかな足音がこだまする。
そして、一瞬の後、槙の背に足を乗せていた清和が、宙を舞っていた。
地面に全身を打ち付けた清和は、小さく呻いた。
透は、槙の隣に立ち、右足のふくらはぎをさり気なく伸ばしている。
槙には、何が起こっているのか、殆ど何も分からなかった。
ただ、泣きながら駆け寄ってくる愛しい妹の姿が、そして彼女に抱きしめられる感覚が、彼の優しげな目尻から涙を溢れさせた。
「一葉…」
無事か、その一言すら、嗚咽に飲まれてしまう。一葉は、彼の肩に顔を埋めて、肩を震わせた。
「槙」
「ごめんなさい」
ただそれだけを繰り返す華奢な少女を、槙は抱き返した。こしのある前髪を指先で梳く。脇腹が痛む気がしたがそんなことは気にならなかった。妹を支えながらゆっくりと立ち上がる。
「一葉、俺なら、大丈夫だから」
そういうと、彼女の目元を親指で拭い、にかりと笑った。
その目からは、新たに大粒の涙が溢れ出してきたが、それでも一葉は、笑った。
「良かった」
そして、一葉はまた槙の胴に抱きついた。
槙は、ぶらぶらと手を振ってみる。まだ使い物になるか、確かめるために。
それから、隣の透に向き直った。
「礼を、言うべきでしょうか」
透は、困ったように眉を寄せると、視線を落とした。
「いえ、全て私の落ち度ですから。お詫びのしようもありません」
そのとき、ゆらゆらと立ち上がった清和が、おろおろと、そしてぼんやりとしていた有象無象に鋭く怒鳴った。
「お前ら、何をぼさっと見てるんだ!さっさとやれ!」
水を打ったように静まり返る庫内。視線だけで周囲を見回す烏合の衆は、徐々に雄叫びを上げ始めた。此処まで来てしまっては、もはや退くことなど出来ない。そして、人数は比べるべくもないほどに明らかだった。相手が、例え人とは思われない者たちの集まりであったとしても。
十名以上の輩が、一斉に日向へ向かった。そして、残りの者達が、透と槙へと駆ける。槙は、一葉に囁いた。
「絶対に、俺から手を離さないでくれ」
そして、透に告げた。
「あいつを、逃さないでください」
濃茶の瞳の奥にちらつく炎に、透は、内心たじろいだ。絶対に許さない、と自ら告げられた気がした。
「分かりました」
それだけ返すと、透は清和へと向かう。
槙は、透を追おうとした男を、しなやかな腕で掴むと、後方へ投げた。そして、一葉の肩を抱くと、ぎゅっと、自分の体へ引き寄せる。背中が、軋んだ気がする。だが、痛みは感じなかった。
向かってくる者に視界を絞る。そして、神経は、一葉の触れる脇腹に集中した。他の感覚は、今や、足枷にしかならない。
それにしても、いなしても、退けても、次から次へと湧いてくる。きっと、決定打を与えられないために、数を減らせていないのだろう、と頭では妙に冷静に分析していた。
聡い一葉は、なるべく弱味とならないように、兄の陰に身をひそめる。感情のままに出張れば、かえって彼を追い込むことになってしまうと、理解していた。
だが、彼女は、槙の怪我を正しく認識してはいなかった。彼は、今立ち上がっていることが、いや、そもそも、意識を保っていることすら、不思議なほどの出血と打撲を負っていた。
実際、槙は、ひどく寒く、そして同時に暑かった。頭は驚くほどに澄んでいた。しかし、何も、考えられなかった。ただ、一葉の体温を感じる。それだけだった。
一葉が側にいる。その事実が、槙をその場に止めていた。今自分が倒れてしまえば、彼女はどうなるのか。考えるまでもなかった。槙はそれを、無意識に恐れていたに違いない。
相手の首を掴んで転がす。間髪入れずに向かってきた男は蹴り上げるより他なかった。しかし、平衡感覚がおかしい。片膝が緩む。必死に食いしばった。
踏み止まらなければ。
ふっと、意識が遠のく。
駄目だ。今は、まだ、駄目だ。
「…一葉」
血で乾いた唇から、嗄れた声が溢れた。
とん。
そう、自分の肩に手を置かれた感覚が体に走る。
途端に、また、全身に意識が戻った。
はっきりとした視野で、手の主を探すと、不安げな黄白色の瞳が揺れていた。
「大丈夫か」
血痕の飛んだ人形のような顔が、槙を覗き込む。
「日向さん…?」
槙は、無意識に、日向の立っていた場を見た。そして、息を飲む。そこには、もはや立っている者はいなかった。
そして今、日向は槙に向かっていた群れを、流れるように薙ぎ倒していく。生成り色のシャツが、赤く染まる。そしてそれが、何故かとても美しく見えた。
恐れる暇すら与えられない者たちが、片端から倒れていく。
「何故…」
槙は思わず呟いた。あの細い腕で、あのガラス細工のような脚で、どうやって戦っているのだろう。
今、眼前で展開されているはずなのに、それは、到底戦闘には見えなかった。
とうとう、最後の一人が地に沈む。
日向は、長い息を吐き出すと、槙の元へ戻り、その肩を支えた。
「遅くなった」
何の感慨も含まない言葉が、かえって、槙を、そして一葉を安心させた。
一葉は、透を探す。彼は、五メートル程先で、倒れこむ清和を見下ろしていた。
「清和さん、私が何の対策も立てずに、貴方方を野放しにしておくわけがないでしょう」
ぎりぎりと歯軋りをする清和は、返す言葉もない。
「今回の件、とても看過することはできません。光、そして藤子さんともども、二度と日の目を見ることはないと思ってください」
その名を聞いた途端、彼の目の色が変わった。
素早く銃を取り出すと、透へ構える。
「お前達さえいなければ、光様があんな痛ましい思いをすることもなかったんだ!」
そして、彼は躊躇うことなく引き金を引く。
その振動は、空気すら揺らした。
透は咄嗟に目を閉じる。
「兄様!」
聞き慣れた声が、いつになく張り詰めた声音で、自分を呼ぶのを聞いた。
平坦で、悲しげで、それでいてしなやかで、すっと通るその声音が、広い倉庫に反響した。
日向は、閉じていた目を徐々に開いた。蛍光灯の明かりが差し込んでくる。
バッドを持っている男は、構えたまま、声の主の方へ茫然と視線を注いでいた。
彼女は、倉庫の奥、一段高くなっている檀の上に立っていた。よく見ると、その檀の奥の扉が開け放されている。
そこから吹き込んでくる風が、彼女のセーラー服をはためかせ、髪を乱した。赤い目縁は不思議な魅力を匂わせ、その奥の瞳は、一見穏やかだが、燃え滾る熱量を内包していた。
決して、美しいわけではない。しかし、皆その姿から目を離すことなどできなかった。
その様子に、満足げに微笑む青年は、そっと一葉を背に庇う。それまで暗がりに紛れていたその男に、またしても皆刮目した。
色素の薄い黄味寄りの髪は、白々とした明かりの下で、緑がかって見える。すらりとした体躯。滑らかな紺色のスーツ。切れ長の目から覗く茶色い瞳は、金色に光っている。
そしてその微笑は、槙をいたぶっていた、あの男に向けられていた。
「久しぶりですね。清和さん」
それまで、口を開けていた男は、その呼びかけにはっとする。
「何故、貴方が此処に」
彼のこめかみを、一筋の汗が伝った。
微笑みの男はその問いには答えず、そのまま日向の方を見た。
「日向さん、ご迷惑をおかけしています」
日向は、「なるほど、そういうことか」と呟くと、向けられていたバッドを掴み取り、そのまま床へと投げた。
がらんがらん、と大仰な音が響く。
「成宮の家の問題に、俺たちを巻き込まないでくれないか、透」
真っ直ぐな視線に射抜かれた透は、苦笑しつつ檀から飛び降りた。手を引かれた一葉も、共に続く。
「返す言葉もありません」
そう零すと、一葉の手を離した。
そのままふわりと動く。たんたんと軽やかな足音がこだまする。
そして、一瞬の後、槙の背に足を乗せていた清和が、宙を舞っていた。
地面に全身を打ち付けた清和は、小さく呻いた。
透は、槙の隣に立ち、右足のふくらはぎをさり気なく伸ばしている。
槙には、何が起こっているのか、殆ど何も分からなかった。
ただ、泣きながら駆け寄ってくる愛しい妹の姿が、そして彼女に抱きしめられる感覚が、彼の優しげな目尻から涙を溢れさせた。
「一葉…」
無事か、その一言すら、嗚咽に飲まれてしまう。一葉は、彼の肩に顔を埋めて、肩を震わせた。
「槙」
「ごめんなさい」
ただそれだけを繰り返す華奢な少女を、槙は抱き返した。こしのある前髪を指先で梳く。脇腹が痛む気がしたがそんなことは気にならなかった。妹を支えながらゆっくりと立ち上がる。
「一葉、俺なら、大丈夫だから」
そういうと、彼女の目元を親指で拭い、にかりと笑った。
その目からは、新たに大粒の涙が溢れ出してきたが、それでも一葉は、笑った。
「良かった」
そして、一葉はまた槙の胴に抱きついた。
槙は、ぶらぶらと手を振ってみる。まだ使い物になるか、確かめるために。
それから、隣の透に向き直った。
「礼を、言うべきでしょうか」
透は、困ったように眉を寄せると、視線を落とした。
「いえ、全て私の落ち度ですから。お詫びのしようもありません」
そのとき、ゆらゆらと立ち上がった清和が、おろおろと、そしてぼんやりとしていた有象無象に鋭く怒鳴った。
「お前ら、何をぼさっと見てるんだ!さっさとやれ!」
水を打ったように静まり返る庫内。視線だけで周囲を見回す烏合の衆は、徐々に雄叫びを上げ始めた。此処まで来てしまっては、もはや退くことなど出来ない。そして、人数は比べるべくもないほどに明らかだった。相手が、例え人とは思われない者たちの集まりであったとしても。
十名以上の輩が、一斉に日向へ向かった。そして、残りの者達が、透と槙へと駆ける。槙は、一葉に囁いた。
「絶対に、俺から手を離さないでくれ」
そして、透に告げた。
「あいつを、逃さないでください」
濃茶の瞳の奥にちらつく炎に、透は、内心たじろいだ。絶対に許さない、と自ら告げられた気がした。
「分かりました」
それだけ返すと、透は清和へと向かう。
槙は、透を追おうとした男を、しなやかな腕で掴むと、後方へ投げた。そして、一葉の肩を抱くと、ぎゅっと、自分の体へ引き寄せる。背中が、軋んだ気がする。だが、痛みは感じなかった。
向かってくる者に視界を絞る。そして、神経は、一葉の触れる脇腹に集中した。他の感覚は、今や、足枷にしかならない。
それにしても、いなしても、退けても、次から次へと湧いてくる。きっと、決定打を与えられないために、数を減らせていないのだろう、と頭では妙に冷静に分析していた。
聡い一葉は、なるべく弱味とならないように、兄の陰に身をひそめる。感情のままに出張れば、かえって彼を追い込むことになってしまうと、理解していた。
だが、彼女は、槙の怪我を正しく認識してはいなかった。彼は、今立ち上がっていることが、いや、そもそも、意識を保っていることすら、不思議なほどの出血と打撲を負っていた。
実際、槙は、ひどく寒く、そして同時に暑かった。頭は驚くほどに澄んでいた。しかし、何も、考えられなかった。ただ、一葉の体温を感じる。それだけだった。
一葉が側にいる。その事実が、槙をその場に止めていた。今自分が倒れてしまえば、彼女はどうなるのか。考えるまでもなかった。槙はそれを、無意識に恐れていたに違いない。
相手の首を掴んで転がす。間髪入れずに向かってきた男は蹴り上げるより他なかった。しかし、平衡感覚がおかしい。片膝が緩む。必死に食いしばった。
踏み止まらなければ。
ふっと、意識が遠のく。
駄目だ。今は、まだ、駄目だ。
「…一葉」
血で乾いた唇から、嗄れた声が溢れた。
とん。
そう、自分の肩に手を置かれた感覚が体に走る。
途端に、また、全身に意識が戻った。
はっきりとした視野で、手の主を探すと、不安げな黄白色の瞳が揺れていた。
「大丈夫か」
血痕の飛んだ人形のような顔が、槙を覗き込む。
「日向さん…?」
槙は、無意識に、日向の立っていた場を見た。そして、息を飲む。そこには、もはや立っている者はいなかった。
そして今、日向は槙に向かっていた群れを、流れるように薙ぎ倒していく。生成り色のシャツが、赤く染まる。そしてそれが、何故かとても美しく見えた。
恐れる暇すら与えられない者たちが、片端から倒れていく。
「何故…」
槙は思わず呟いた。あの細い腕で、あのガラス細工のような脚で、どうやって戦っているのだろう。
今、眼前で展開されているはずなのに、それは、到底戦闘には見えなかった。
とうとう、最後の一人が地に沈む。
日向は、長い息を吐き出すと、槙の元へ戻り、その肩を支えた。
「遅くなった」
何の感慨も含まない言葉が、かえって、槙を、そして一葉を安心させた。
一葉は、透を探す。彼は、五メートル程先で、倒れこむ清和を見下ろしていた。
「清和さん、私が何の対策も立てずに、貴方方を野放しにしておくわけがないでしょう」
ぎりぎりと歯軋りをする清和は、返す言葉もない。
「今回の件、とても看過することはできません。光、そして藤子さんともども、二度と日の目を見ることはないと思ってください」
その名を聞いた途端、彼の目の色が変わった。
素早く銃を取り出すと、透へ構える。
「お前達さえいなければ、光様があんな痛ましい思いをすることもなかったんだ!」
そして、彼は躊躇うことなく引き金を引く。
その振動は、空気すら揺らした。
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「兄様!」
聞き慣れた声が、いつになく張り詰めた声音で、自分を呼ぶのを聞いた。
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