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条件12*上司を味方につける!
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「さて、保育園始動にあたり、大まかな担当配置ですが…設計は花野井 煌、広告等に関するデザイン一任は秋葉、保育士と給食の調理スタッフ募集などの担当は人事部にお任せします。
具体的な募集人数などは追々、相談して決めて行きましょう。
胡桃沢さんは保育士としてのブランクがある為、御本人の御希望により募集スタッフの一人はベテランスタッフから採用をしたいと考えております。なお、都内の花野井百貨店では社内に託児所を完備しているので協力を要請します」
相良さんと秋葉さんが入れてくれた紅茶とコーヒーが届くと会議は始まった。
主に副社長の進行で会議が進められて、あらかじめ段取りが決まって居たので、細かな部分を決めて行く。
社長には私の事は話が通っていたようで、面談もせずに保育園設立の為の会議が開かれた。
花野井百貨店とは花野井不動産の系列会社で、社長の祖父が会長を務めている。
「胡桃沢さん、退勤押してないわよね?相良から聞いたと思うけど、今日は派遣会社には残業の申し出をしておいたから大丈夫よ。
それから、保育園設立にあたり、残業も増えてしまうと思うけど大丈夫かしら?」
「はい、可能です。寧ろ、保育園設立からお仕事に携わって行ける事が有難い事です」
一通り話し合いが進み、終盤に差し掛かった頃に社長から問われる。
「残業も多くなると思うし、いずれは保育士としてウチの社員になるから、キリの良い来月から社員にならないかしら?」
予想もしてなかった言葉に目を丸くする。
彩羽コーポレーションの社員?
「保育園の園長はベテランスタッフに入って貰うとして、胡桃沢さんは一年から二年後には主任の位置付けで配置するつもりよ。行く行くは園長になり、皆を支えて欲しいと思うの。
保育園を継続する為には副社長や相良に会社自体を上手く経営して貰う必要も出てくるけれど…。
胡桃沢さんの人柄と受付としての接客の実績により、待遇は良い方向で考えています。是非、ご検討の程宜しくお願い致します」
「は、はいっ!」
突然のサプライズにドキドキし過ぎてしまい、声は上ずった挙句に変な返事の仕方になってしまった。
次第に真っ赤になる私に気付き、今にも吹き出しそうな相良さんが目に入り、余計に恥ずかしくなる。
相良さんに後から、からかわれる事が確定した瞬間だった。
「さて、今日は以上にしましょ。解散!」
「お疲れ様でしたっ」
「お疲れ様でしたー」
社長が解散を伝えると挨拶をしてから、皆がソファーから席を離れて行く。
社長室を出る前に社長にお礼を伝えようと残って居ると…
「和奏ちゃん、俺がデザインしてくれたホテルどうだった?若い世代にも親しみやすい和ティストにしてみたんだけど?」
と煌さんが声をかけてきた。
「とても素敵でした。落ち着いた中にも華やかさがあり、色使いもとても綺麗で人が居ない時に写真も沢山撮りました」
「写真、私も見たいー!くるみちゃん、今度見せてね」
「まぁ、胡桃沢さん、煌の設計したホテルに泊まったのね。私も一度行ったけど、本当に素敵だったのよ!」
「私も行ってみたいな」
「今度行きましょうよ、たまには女子会で。ゆかりちゃんと和奏ちゃんと綾美ちゃんと私の4人組で!」
「いーですね、行きましょう!」
煌さんにホテルの話題を振られた後に秋葉さんと社長が会話に混ざって来て、女子会の話にまでなってしまった。
しかも社長が"和奏ちゃん"…って!
「ゆかりちゃんとも和奏ちゃんとも、まだ話したいから、皆でご飯でも行かない?たまには良いわよね?」
社長が副社長、相良さん、煌さんに尋ねる。
誰も返事しないけれど、決定権は社長にあり、その日は日付が変わるまで話し込んだ。
「…社長、言い出したら止まらないから。遅くなって悪かった」
「大丈夫です。社長のお話も皆での食事も楽しかったです」
帰りの車の中で、相良さんがカーナビの表示する時計を見ながら申し訳なさそうに言った。
突然の出来事に驚きはしたけれど楽しかったのは本当で、皆と親交を深められて嬉しかった。
どんなに遅くなっても送り届けてくれる相良さんは、さすがに今日は眠そうな感じがする。
「……相良さん、寝不足っぽいですが大丈夫…?」
『ふぁっ』と小さなアクビをした相良さんを初めて見たので、思わず声をかけてしまったが、逆にからかわれる機会を作ってしまっていた。
「寝不足なのは、誰のせい?」
「……っう、相良さんの…バカッ!」
「今日は…真面目に帰るから。寄ったりしないし!」
「わ、分かってますってばっ!」
クスクスと笑いながら意地悪を言うけれど、憎みきれないのが好きになってしまった証拠。
「自宅に着く前に大事な話をするから聞いて?」
「はい、何でしょう?」
先程まで意地悪を言って来た相良さんは急に真剣な面持ちになり、
「…今度さ、保育園が完成する頃に幹部会、それからお披露目の立食パーティーまたは会食があるから、和奏も参加する必要があるよ」
と言った。
「…え?」
「大丈夫だよ。万が一、ナイフフォークの使う料理でも、何回も練習したし。和奏は受付での言葉遣いも綺麗だし何にも心配いらないよ。勿論、副社長と秋葉さんも煌君も来るし、俺も行くから」
「………」
幹部会にお披露目パーティー。
大きい会社では普通なのかもしれないが私にとっては、何もかもが初めてで未知なる体験。
何にも返事が出来ない位に驚いた、ちっぽけな私だったが一つだけ気付いた事がある。
相良さんが用意してくれたドレスも、教えてくれたテーブルマナーも全てはお見通しだったお披露目パーティーの為だった。
「全てはこの日の為だったんですね!」
「今頃気付いた?…でも、この日のためだけじゃないよ?」
「……え?」
「これから先、俺がお世話になっている花野井家と関わる機会が多くなるから、テーブルマナーは必要だと思ったから。花野井家は家族同然だし、出される料理も洋食が多いし、練習しておいて損は無かったと思うけど…?」
「ん?それはどういう事ですか…?」
「そのままの意味だよ」
「………?」
そのままの意味?
「和奏は馬鹿?」
「……え?」
「…まぁ、いいや。しばらく考えてなよ」
急に不機嫌になってしまった相良さん。
落ち着いて考えてみる。
「あの…保育園で働かせて頂くから花野井家と関わりが深まると言う事ですか…?」
恐る恐る導き出した答えを伝えると
「そうじゃなくて、和奏と籍を入れたら、花野井家とも家族ぐるみの付き合いだねって意味!…っもう、言わなくても察しろよ」
と早口で言われたが、暗くて良く見えないが相良さんは照れているかの様だった。
「わ、私…相良さんの奥さんになっても良いんですか?嬉しいです」
今日は素敵なサプライズが沢山あって、驚きの連続。
やっと理解した私は胸がキュンキュンして、相良さんが車を運転してなければ、今すぐにでも相良さんに飛び付きたい気分だった。
「こないだからいずれは…って話してるのに、全然返事してくれないから和奏が嫌がってるのかと思ってたけど…本当に分かって無かったとは…」
「相良さんはいつも遠回しだから分かりずらいですって!もっとストレートに言って下さいね!馬鹿って言うみたいに!」
「……っるさい!」
嬉しくて嬉しくて、胸が張り裂けな位に心が弾んでいる私は相良さんをからかい返したりして、幸せを噛み締めていた。
「相良さん、どうしましょう?嬉しくて眠れません…!」
「一人で朝まで起きてれば?…今日は絶対に帰るから」
「……うっ、冷たい」
グサリと毒を吐く相良さんは照れ隠しをしているんだと解釈すると、とても愛おしい。
幸せな一日。
別れの時間はすぐ先でも、もう寂しくない。
未来も一緒に歩んで行ける約束があれば、明日さえも待ち遠しい。
「おやすみなさい、相良さん」
「おやすみ…」
別れ際に触れるだけのキスと抱擁をして、部屋へと向かった。
また、明日ね───……
具体的な募集人数などは追々、相談して決めて行きましょう。
胡桃沢さんは保育士としてのブランクがある為、御本人の御希望により募集スタッフの一人はベテランスタッフから採用をしたいと考えております。なお、都内の花野井百貨店では社内に託児所を完備しているので協力を要請します」
相良さんと秋葉さんが入れてくれた紅茶とコーヒーが届くと会議は始まった。
主に副社長の進行で会議が進められて、あらかじめ段取りが決まって居たので、細かな部分を決めて行く。
社長には私の事は話が通っていたようで、面談もせずに保育園設立の為の会議が開かれた。
花野井百貨店とは花野井不動産の系列会社で、社長の祖父が会長を務めている。
「胡桃沢さん、退勤押してないわよね?相良から聞いたと思うけど、今日は派遣会社には残業の申し出をしておいたから大丈夫よ。
それから、保育園設立にあたり、残業も増えてしまうと思うけど大丈夫かしら?」
「はい、可能です。寧ろ、保育園設立からお仕事に携わって行ける事が有難い事です」
一通り話し合いが進み、終盤に差し掛かった頃に社長から問われる。
「残業も多くなると思うし、いずれは保育士としてウチの社員になるから、キリの良い来月から社員にならないかしら?」
予想もしてなかった言葉に目を丸くする。
彩羽コーポレーションの社員?
「保育園の園長はベテランスタッフに入って貰うとして、胡桃沢さんは一年から二年後には主任の位置付けで配置するつもりよ。行く行くは園長になり、皆を支えて欲しいと思うの。
保育園を継続する為には副社長や相良に会社自体を上手く経営して貰う必要も出てくるけれど…。
胡桃沢さんの人柄と受付としての接客の実績により、待遇は良い方向で考えています。是非、ご検討の程宜しくお願い致します」
「は、はいっ!」
突然のサプライズにドキドキし過ぎてしまい、声は上ずった挙句に変な返事の仕方になってしまった。
次第に真っ赤になる私に気付き、今にも吹き出しそうな相良さんが目に入り、余計に恥ずかしくなる。
相良さんに後から、からかわれる事が確定した瞬間だった。
「さて、今日は以上にしましょ。解散!」
「お疲れ様でしたっ」
「お疲れ様でしたー」
社長が解散を伝えると挨拶をしてから、皆がソファーから席を離れて行く。
社長室を出る前に社長にお礼を伝えようと残って居ると…
「和奏ちゃん、俺がデザインしてくれたホテルどうだった?若い世代にも親しみやすい和ティストにしてみたんだけど?」
と煌さんが声をかけてきた。
「とても素敵でした。落ち着いた中にも華やかさがあり、色使いもとても綺麗で人が居ない時に写真も沢山撮りました」
「写真、私も見たいー!くるみちゃん、今度見せてね」
「まぁ、胡桃沢さん、煌の設計したホテルに泊まったのね。私も一度行ったけど、本当に素敵だったのよ!」
「私も行ってみたいな」
「今度行きましょうよ、たまには女子会で。ゆかりちゃんと和奏ちゃんと綾美ちゃんと私の4人組で!」
「いーですね、行きましょう!」
煌さんにホテルの話題を振られた後に秋葉さんと社長が会話に混ざって来て、女子会の話にまでなってしまった。
しかも社長が"和奏ちゃん"…って!
「ゆかりちゃんとも和奏ちゃんとも、まだ話したいから、皆でご飯でも行かない?たまには良いわよね?」
社長が副社長、相良さん、煌さんに尋ねる。
誰も返事しないけれど、決定権は社長にあり、その日は日付が変わるまで話し込んだ。
「…社長、言い出したら止まらないから。遅くなって悪かった」
「大丈夫です。社長のお話も皆での食事も楽しかったです」
帰りの車の中で、相良さんがカーナビの表示する時計を見ながら申し訳なさそうに言った。
突然の出来事に驚きはしたけれど楽しかったのは本当で、皆と親交を深められて嬉しかった。
どんなに遅くなっても送り届けてくれる相良さんは、さすがに今日は眠そうな感じがする。
「……相良さん、寝不足っぽいですが大丈夫…?」
『ふぁっ』と小さなアクビをした相良さんを初めて見たので、思わず声をかけてしまったが、逆にからかわれる機会を作ってしまっていた。
「寝不足なのは、誰のせい?」
「……っう、相良さんの…バカッ!」
「今日は…真面目に帰るから。寄ったりしないし!」
「わ、分かってますってばっ!」
クスクスと笑いながら意地悪を言うけれど、憎みきれないのが好きになってしまった証拠。
「自宅に着く前に大事な話をするから聞いて?」
「はい、何でしょう?」
先程まで意地悪を言って来た相良さんは急に真剣な面持ちになり、
「…今度さ、保育園が完成する頃に幹部会、それからお披露目の立食パーティーまたは会食があるから、和奏も参加する必要があるよ」
と言った。
「…え?」
「大丈夫だよ。万が一、ナイフフォークの使う料理でも、何回も練習したし。和奏は受付での言葉遣いも綺麗だし何にも心配いらないよ。勿論、副社長と秋葉さんも煌君も来るし、俺も行くから」
「………」
幹部会にお披露目パーティー。
大きい会社では普通なのかもしれないが私にとっては、何もかもが初めてで未知なる体験。
何にも返事が出来ない位に驚いた、ちっぽけな私だったが一つだけ気付いた事がある。
相良さんが用意してくれたドレスも、教えてくれたテーブルマナーも全てはお見通しだったお披露目パーティーの為だった。
「全てはこの日の為だったんですね!」
「今頃気付いた?…でも、この日のためだけじゃないよ?」
「……え?」
「これから先、俺がお世話になっている花野井家と関わる機会が多くなるから、テーブルマナーは必要だと思ったから。花野井家は家族同然だし、出される料理も洋食が多いし、練習しておいて損は無かったと思うけど…?」
「ん?それはどういう事ですか…?」
「そのままの意味だよ」
「………?」
そのままの意味?
「和奏は馬鹿?」
「……え?」
「…まぁ、いいや。しばらく考えてなよ」
急に不機嫌になってしまった相良さん。
落ち着いて考えてみる。
「あの…保育園で働かせて頂くから花野井家と関わりが深まると言う事ですか…?」
恐る恐る導き出した答えを伝えると
「そうじゃなくて、和奏と籍を入れたら、花野井家とも家族ぐるみの付き合いだねって意味!…っもう、言わなくても察しろよ」
と早口で言われたが、暗くて良く見えないが相良さんは照れているかの様だった。
「わ、私…相良さんの奥さんになっても良いんですか?嬉しいです」
今日は素敵なサプライズが沢山あって、驚きの連続。
やっと理解した私は胸がキュンキュンして、相良さんが車を運転してなければ、今すぐにでも相良さんに飛び付きたい気分だった。
「こないだからいずれは…って話してるのに、全然返事してくれないから和奏が嫌がってるのかと思ってたけど…本当に分かって無かったとは…」
「相良さんはいつも遠回しだから分かりずらいですって!もっとストレートに言って下さいね!馬鹿って言うみたいに!」
「……っるさい!」
嬉しくて嬉しくて、胸が張り裂けな位に心が弾んでいる私は相良さんをからかい返したりして、幸せを噛み締めていた。
「相良さん、どうしましょう?嬉しくて眠れません…!」
「一人で朝まで起きてれば?…今日は絶対に帰るから」
「……うっ、冷たい」
グサリと毒を吐く相良さんは照れ隠しをしているんだと解釈すると、とても愛おしい。
幸せな一日。
別れの時間はすぐ先でも、もう寂しくない。
未来も一緒に歩んで行ける約束があれば、明日さえも待ち遠しい。
「おやすみなさい、相良さん」
「おやすみ…」
別れ際に触れるだけのキスと抱擁をして、部屋へと向かった。
また、明日ね───……
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