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条件12*上司を味方につける!
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「美味しかったです!デザートも可愛くって写メ撮りたかったなぁー」
温泉ホテルの中にある、浴衣で食べれるフレンチレストランで夕食を済ませた私達は大浴場に向かっている。
相良さんが予約してくれたホテルは温泉とスパが充実していて、建築士の花野井 煌さんが設計した"和"を基調とした比較的新しいラグジュアリーなホテルだ。
「煌さんがデザインしたホテル、素敵ですね。お部屋の家具もスタイリッシュでお似合いだし、全部が素敵です!」
「煌君の彼女はインテリアデザイナー。このホテルは二人が主役として作った様なものだから…」
「わぁー!そうなんですかぁ!意思の疎通が出来ているデザインなんですね。通りで細かな部分もこだわりがあると思いました」
ワクワクする。
細部までにこだわった外観にマッチしているインテリアの数々。
スタイリッシュでいて、バリアフリーも健在なデザインで何処からアイデアが湧いて来るのだろう?と疑問に思う程、私には想像も出来ない豊かなデザイン力。
"和"を基調としているが、古臭くなく、洗練されたデザインが今どきだなぁ…と関心してしまう程だった。
大浴場に入ると日替わりのお風呂があり、色鮮やかな薔薇風呂もあった。
贅沢過ぎる仕様に心が踊る。
温泉に入り、子猫の様にふわふわになった私はラウンジに連れて行かれ、大人びた空間に酔いしれた。
トーンダウンした灯りは私達を大人の世界へと誘い、スラリとした女性のバーテンダーが作ってくれたカクテルを飲み干す。
ホロ酔い気分になった所で部屋に戻り、ベッドにダイブした。
「旅館なのにぃ、ベッドがあるし、フカフカだし、気持ちいいですぅ…」
枕に顔を埋めると目がトロンとしてきて、瞼が閉じそうだった。
「…和奏、眠いの?」
相良さんは私の左横にゴロンと寝転がり、無理矢理に私の顔を横向きにさせ、頬をぷにっと軽くつねってきた。
「……っふこし、ねむ、いれす…」
「まだ寝せないけどね?」
流し目で見られ、クスッとした笑みを浮かべる相良さんは、浴衣が少しだけはだけて鎖骨がチラ見えしていて、とても色っぽくてドキドキした。
向かい側から腕を立て、その上に頭を乗せた姿勢で私を見下ろす様に寝転がっていた相良さんが方向転換をする。
ギシリ、とベッドのスプリングが少しだけ音を立てて、私の身体の上に覆いかぶさる様な姿勢になり、今度は上から見下ろされた。
「…和奏、……好きだ」
思いも寄らない言葉を投げかけられ、完全に目が覚める。
言葉と同時に深いキスをされ、ホロ酔い気味の身体は更に火照りを増す。
一目惚れした椿柄の浴衣の帯を解かれ、肌をあらわにさせられる。
首元、鎖骨、相良さんの唇が触れる場所が徐々にと下へと下がって行く。
次第に緊張もほぐれ、熱を帯びた身体は自分自身ではないかのように大胆に相良さんを欲してしまう。
お酒のせいだと言い訳したい位に意識が無くなりそうな夜だった。
「和奏、おはよう…」
相良さんの腕の中でスヤスヤと眠ってしまっていたらしく、目が覚めると体温を感じられる距離に相良さんが居た。
昨晩の事を思い出してしまい、布団の中に頭を沈めながら、「おはようございます…」と返事をした。
相良さんに沢山愛された記憶。
乱れてしまった記憶。
そして、一度だけ囁かれた「好きだ」の言葉。
頭の中を駆け巡り、嬉しいやら恥ずかしいやら…。
「……朝食の時間が終了してしまうから、そろそろ起きよう」
「……はい」
相良さんの顔をまともに見れず、布団をかぶって顔を隠したまま、小さく返事をする。
重ダルい腰の痛みと身体に散らばるいくつかの赤い内出血の後が、相良さんと大人の関係になったという証拠だった。
泊まりに誘われた時点で覚悟はしていたが、いざとなると恥ずかし過ぎて、どんな態度をとるのが自然なのかを考える余裕すらない。
布団に頭を沈めている行動自体、不自然極まりないのだけれども…。
ベリッと言う効果音が聞こえそうな位に布団がいきなり剥がされる。
頭の先から足の指先まで、身体全体に被せられていた布団が軽々しく、我が身から剥がされた時、ベッドから先に出た相良さんがすぐ側に居た。
「…体調悪い…とか?」
「……わ、悪くないです!元気です、けど…!」
相良さんがベッドから出た後も私は起き上がる事もせずに、乱れた浴衣のままで布団の中に居たけれども布団を容赦なく剥がされて顔を覗き込まれる。
体調が悪い訳ではないので、相良さんを見た途端に赤面してしまい、問いかけに対して変な返し方をしてしまった。
否定をし首を横に振ると、溜め息を一つ吐いた相良さんに抱きかかえられ、フワリと身体が宙に浮いた。
「…っひゃぁっ」
「…全くしょうがない人だ」
既に私服に着替えた相良さんは私をお姫様抱っこして、椅子まで移動させた。
「ロビーで待ってるから、準備が出来たらおいで」と言われ、先に出て行ってしまった相良さん。
どこまでも甘やかされ、朝から顔の火照りはとれないし、胸の高鳴りも半端ない。
いつまでも意識をしてしまい、顔をまともに見れずに居た私だったが、準備を済ませて朝食会場に向かうと美味しそうなブッフェに顔が緩んでしまい、相良さんにクスクスと笑われた。
その後は意識し過ぎずにリラックス出来て、「本当に美味しそうに食べるよね」と相良さんにからかわれながらも過ごした。
刻一刻と時間が過ぎ、チェックアウト後は観光地を巡りながら帰路に着いた。
別れの時はいつも以上に名残惜しく、相良さんを解放してあげられずに困らせる。
「…和奏が好きな"相良さん"は優しくしてあげられないから、覚悟してって以前も忠告したはずだけど…?それでも、まだ一緒に居たいの?」
私の我儘によりアパートの玄関先まで送り届けてくれたが、まだ離れたくない一心でギュッと相良さんのトップスの裾を掴んで静かに頷く。
歴代の彼氏なんか目じゃない位に格好良く、沢山甘やかしてくれて…そして何よりも可愛いと何度も言って抱きしめたり、頭を撫でてくれる相良さん。
初恋の人だと言って、私の事を探し当ててくれた相良さん。
今なら自信を持って、相思相愛なんだと胸を張って言える気がする。
「…あんまり煽んないでくれる?我慢していた分、手加減出来なくなる」
「………?我慢?」
「俺だって男だから、好きな女性には触れたいのは当たり前だから。一度してしまったから、和奏がより一層可愛くて歯止めが効かなくなる」
深く深くキスをして、再び大人の関係へと進み、堕ちていく私達。
昨日の夜は酔いに任せてした行為だったが、今は違う。
思考回路がまともに働いている今、相良さんの体温や表情、息遣いなどを間近で受け止め、艶っぽさに終始、胸が高鳴る。
「……相良さぁん、もう、っやぁ」
「和奏が煽ったんだし、途中で止めるつもりは無いから。責任は果たして貰う」
追い詰めても、なお高みを押し付けて来る相良さんはSそのモノ。
私の反応を見ながら、堕ちて行くのを楽しんでいるかの様に見える。
されるがままに時は過ぎて、次の日の朝、相良さんの姿は無かった。
寝る時は相良さんの温もりを背中に感じて居たのだが、スマホのアラームで目が覚めると温もりは無く、テーブルには手作り朝食が置かれていた。
"また職場で"と書かれたメモ書きと共に置かれていて、嬉しくて胸がキュンキュンと高鳴るばかり。
重だるい身体も軽快に動き始め、早く仕事に行こうと急ぐ。
朝食を有難くいただいて、顔が緩みっぱなしのままにアパートから駅まで歩いて電車に乗る。
相良さんの玉子焼き、甘くて美味しかった。
ウィンナーもタコさんとカニさんになっていて、無表情のままに包丁で切り目を入れて焼いたのかと思うと想像するだけでも楽しい。
電車の中では相良さんの事ばかりを考えてしまい、極度の中毒症状が出ていた。
温泉ホテルの中にある、浴衣で食べれるフレンチレストランで夕食を済ませた私達は大浴場に向かっている。
相良さんが予約してくれたホテルは温泉とスパが充実していて、建築士の花野井 煌さんが設計した"和"を基調とした比較的新しいラグジュアリーなホテルだ。
「煌さんがデザインしたホテル、素敵ですね。お部屋の家具もスタイリッシュでお似合いだし、全部が素敵です!」
「煌君の彼女はインテリアデザイナー。このホテルは二人が主役として作った様なものだから…」
「わぁー!そうなんですかぁ!意思の疎通が出来ているデザインなんですね。通りで細かな部分もこだわりがあると思いました」
ワクワクする。
細部までにこだわった外観にマッチしているインテリアの数々。
スタイリッシュでいて、バリアフリーも健在なデザインで何処からアイデアが湧いて来るのだろう?と疑問に思う程、私には想像も出来ない豊かなデザイン力。
"和"を基調としているが、古臭くなく、洗練されたデザインが今どきだなぁ…と関心してしまう程だった。
大浴場に入ると日替わりのお風呂があり、色鮮やかな薔薇風呂もあった。
贅沢過ぎる仕様に心が踊る。
温泉に入り、子猫の様にふわふわになった私はラウンジに連れて行かれ、大人びた空間に酔いしれた。
トーンダウンした灯りは私達を大人の世界へと誘い、スラリとした女性のバーテンダーが作ってくれたカクテルを飲み干す。
ホロ酔い気分になった所で部屋に戻り、ベッドにダイブした。
「旅館なのにぃ、ベッドがあるし、フカフカだし、気持ちいいですぅ…」
枕に顔を埋めると目がトロンとしてきて、瞼が閉じそうだった。
「…和奏、眠いの?」
相良さんは私の左横にゴロンと寝転がり、無理矢理に私の顔を横向きにさせ、頬をぷにっと軽くつねってきた。
「……っふこし、ねむ、いれす…」
「まだ寝せないけどね?」
流し目で見られ、クスッとした笑みを浮かべる相良さんは、浴衣が少しだけはだけて鎖骨がチラ見えしていて、とても色っぽくてドキドキした。
向かい側から腕を立て、その上に頭を乗せた姿勢で私を見下ろす様に寝転がっていた相良さんが方向転換をする。
ギシリ、とベッドのスプリングが少しだけ音を立てて、私の身体の上に覆いかぶさる様な姿勢になり、今度は上から見下ろされた。
「…和奏、……好きだ」
思いも寄らない言葉を投げかけられ、完全に目が覚める。
言葉と同時に深いキスをされ、ホロ酔い気味の身体は更に火照りを増す。
一目惚れした椿柄の浴衣の帯を解かれ、肌をあらわにさせられる。
首元、鎖骨、相良さんの唇が触れる場所が徐々にと下へと下がって行く。
次第に緊張もほぐれ、熱を帯びた身体は自分自身ではないかのように大胆に相良さんを欲してしまう。
お酒のせいだと言い訳したい位に意識が無くなりそうな夜だった。
「和奏、おはよう…」
相良さんの腕の中でスヤスヤと眠ってしまっていたらしく、目が覚めると体温を感じられる距離に相良さんが居た。
昨晩の事を思い出してしまい、布団の中に頭を沈めながら、「おはようございます…」と返事をした。
相良さんに沢山愛された記憶。
乱れてしまった記憶。
そして、一度だけ囁かれた「好きだ」の言葉。
頭の中を駆け巡り、嬉しいやら恥ずかしいやら…。
「……朝食の時間が終了してしまうから、そろそろ起きよう」
「……はい」
相良さんの顔をまともに見れず、布団をかぶって顔を隠したまま、小さく返事をする。
重ダルい腰の痛みと身体に散らばるいくつかの赤い内出血の後が、相良さんと大人の関係になったという証拠だった。
泊まりに誘われた時点で覚悟はしていたが、いざとなると恥ずかし過ぎて、どんな態度をとるのが自然なのかを考える余裕すらない。
布団に頭を沈めている行動自体、不自然極まりないのだけれども…。
ベリッと言う効果音が聞こえそうな位に布団がいきなり剥がされる。
頭の先から足の指先まで、身体全体に被せられていた布団が軽々しく、我が身から剥がされた時、ベッドから先に出た相良さんがすぐ側に居た。
「…体調悪い…とか?」
「……わ、悪くないです!元気です、けど…!」
相良さんがベッドから出た後も私は起き上がる事もせずに、乱れた浴衣のままで布団の中に居たけれども布団を容赦なく剥がされて顔を覗き込まれる。
体調が悪い訳ではないので、相良さんを見た途端に赤面してしまい、問いかけに対して変な返し方をしてしまった。
否定をし首を横に振ると、溜め息を一つ吐いた相良さんに抱きかかえられ、フワリと身体が宙に浮いた。
「…っひゃぁっ」
「…全くしょうがない人だ」
既に私服に着替えた相良さんは私をお姫様抱っこして、椅子まで移動させた。
「ロビーで待ってるから、準備が出来たらおいで」と言われ、先に出て行ってしまった相良さん。
どこまでも甘やかされ、朝から顔の火照りはとれないし、胸の高鳴りも半端ない。
いつまでも意識をしてしまい、顔をまともに見れずに居た私だったが、準備を済ませて朝食会場に向かうと美味しそうなブッフェに顔が緩んでしまい、相良さんにクスクスと笑われた。
その後は意識し過ぎずにリラックス出来て、「本当に美味しそうに食べるよね」と相良さんにからかわれながらも過ごした。
刻一刻と時間が過ぎ、チェックアウト後は観光地を巡りながら帰路に着いた。
別れの時はいつも以上に名残惜しく、相良さんを解放してあげられずに困らせる。
「…和奏が好きな"相良さん"は優しくしてあげられないから、覚悟してって以前も忠告したはずだけど…?それでも、まだ一緒に居たいの?」
私の我儘によりアパートの玄関先まで送り届けてくれたが、まだ離れたくない一心でギュッと相良さんのトップスの裾を掴んで静かに頷く。
歴代の彼氏なんか目じゃない位に格好良く、沢山甘やかしてくれて…そして何よりも可愛いと何度も言って抱きしめたり、頭を撫でてくれる相良さん。
初恋の人だと言って、私の事を探し当ててくれた相良さん。
今なら自信を持って、相思相愛なんだと胸を張って言える気がする。
「…あんまり煽んないでくれる?我慢していた分、手加減出来なくなる」
「………?我慢?」
「俺だって男だから、好きな女性には触れたいのは当たり前だから。一度してしまったから、和奏がより一層可愛くて歯止めが効かなくなる」
深く深くキスをして、再び大人の関係へと進み、堕ちていく私達。
昨日の夜は酔いに任せてした行為だったが、今は違う。
思考回路がまともに働いている今、相良さんの体温や表情、息遣いなどを間近で受け止め、艶っぽさに終始、胸が高鳴る。
「……相良さぁん、もう、っやぁ」
「和奏が煽ったんだし、途中で止めるつもりは無いから。責任は果たして貰う」
追い詰めても、なお高みを押し付けて来る相良さんはSそのモノ。
私の反応を見ながら、堕ちて行くのを楽しんでいるかの様に見える。
されるがままに時は過ぎて、次の日の朝、相良さんの姿は無かった。
寝る時は相良さんの温もりを背中に感じて居たのだが、スマホのアラームで目が覚めると温もりは無く、テーブルには手作り朝食が置かれていた。
"また職場で"と書かれたメモ書きと共に置かれていて、嬉しくて胸がキュンキュンと高鳴るばかり。
重だるい身体も軽快に動き始め、早く仕事に行こうと急ぐ。
朝食を有難くいただいて、顔が緩みっぱなしのままにアパートから駅まで歩いて電車に乗る。
相良さんの玉子焼き、甘くて美味しかった。
ウィンナーもタコさんとカニさんになっていて、無表情のままに包丁で切り目を入れて焼いたのかと思うと想像するだけでも楽しい。
電車の中では相良さんの事ばかりを考えてしまい、極度の中毒症状が出ていた。
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