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条件8*部外者は完全阻止!
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暑すぎた今年の夏、東京に引越ししてから初めて実家に帰らずに過ごした夏、好きな人と一緒に過ごした夏…、
私にとっては特別な夏が終わりを告げた。
お盆休みには副社長と秋葉さんの同僚の方々も交えてナイトプールに行ったり、バーベキューをしたり…と楽しい日々を過ごした。
秋葉さんも秋葉さんの同僚の女性も本当にスタイルが良くて、こじんまりとした私には耐え難かったが、秋葉さんが恥ずかしがって水着の上のUVカットの羽織ものを脱ごうとしなかったので、私も体型を隠す為に同じ様に着ていた。
最終的に秋葉さんは彼氏の副社長に上着を脱ぐように誘導されて脱いでいたけれども…。
相良さんなんてプールに行ったくせに、自分は入らずにパラソルの下で過ごしたり、プールの敷地内にあるレストランに行って涼んでいた。
「相良は何しに来たの?」と副社長に責められたが、自分のスタイルは崩すことなく、スマホを見たり、持参した本を読んでいたりした。
まぁ、相良さんがプールで一緒にはしゃぐ姿も想像は出来ないけれど…。
私は秋葉さんとも同僚の女性とも打ち明ける事が出来て、今度は女子会に誘われている。
お盆休みは皆で過ごす事が多く、相良さんともキス以上の進展はなく、どんなに遅くなっても送り届けてくれた。
レンタルした見たドラマの続きはまだ見る事が出来ず、9月に突入。
平日は週一で会えるか、会えないかだったけれども、土日のどちらかは外でデートしたりしていた。
そろそろドラマの続きを借りてきて見ようか?という話になり、次の土曜日はお部屋デートの予定…、だった。
9月の第2週の木曜日、あの人が掻き回しに来なければ順調に事が進むはずだった。
お部屋デートは台無しになり、約束していた土曜日の今日、私は1人で部屋にいる。
残暑厳しく、9月に入っても冷房が効いた部屋で無気力のまま、布団に寝転がり、涙目で過ごす。
どこにも行く気力なんてない。
誰とも会話したくない。
寂しさを紛らわせる為だけに流しているテレビの内容も音も、頭の中には響いてこない。
相良さんからも連絡も来ない。
泣き腫らした目が痛い。
───時は遡り、9月の第2週の木曜日。
いつも通りに私は受付カウンターに座って仕事をしていた。
「あの人、すっごい美人さんですね。でもビジネスではなさそうな…?」
遠くからでもハッキリ分かるくらい、スタイルが良く、顔立ちの綺麗な女性が受付カウンターを目指して歩いて来るのが分かった。
大人の女性らしい身体のラインが出るグレーのストライプのスーツに白のインナー、高めなヒールの音を鳴らし、私の前で止まった。
見上げると女優さんやモデルと言っても過言ではないくらいに、超絶な美人だった。
「あの、大貴…じゃなくて、相良大貴を呼び出して欲しいんだけど?」
「アポイントメントはお取りでしょうか?」
相良さんの名前を出されて、一瞬、ドキリとしたが平静を装い応対する。
本当は心の中はざわついていて仕方ないのだけれど、仕事だから…と割り切る。
「取ってないわよ?取らなきゃ駄目?…大貴が駄目なら、有澄でもいいんだけど?」
有澄…、花野井 有澄(はなのい ありと)副社長の名前まで出してきた。
この人は一体、何者だろう?
名前で呼ぶと言う事は完全にビジネスではないから突き返す事も可能だけれど、友人かもしれないし、親族の方かもしれないし…無下には出来ないよね。
「失礼を承知でお聞きしますが、どの様なご関係ですか?ビジネスではないですよね?」
精一杯の笑顔を作り問いかける。
「…そうね、ビジネスではないわ。古くからの友人よ」
「そうでしたか…」
「少しだけでもいいから話がしたいの。会わせて貰えないかしら?」
「かしこまりました。お名前をお伺い致します」
「坂上 麗紗(さかがみ れいさ)よ」
「相良に確認致しますので、少々お待ち下さいませ」
押しに負けた私は秘書室に電話で確認をし、同時に副社長にもお越し頂くように伝える。
来客だけれど、副社長室に通してとは言われなかったので、そのような決断を下した。
私情を挟むならば、絶対に通してはいけない人だったんだと思う。
「こちらでお待ち下さいとの事ですので、もうしばらくお待ち下さいませ」
「うん、ありがとっ」
軽い返事をして、一階のフロアでキョロキョロと周りを見渡しながら待つ彼女。
行き交う男性が彼女を見て頬を赤らめたり、話しかけたりしている。
男性にとって、彼女は物凄く魅力的な人なのだろう。
遠くからでもスタイルの良さ、目鼻立ちのハッキリとした綺麗な顔立ちが分かる。
相良さんの元彼女だと言うならば、完全に私の負けです。
太刀打ち出来る相手ではなく、私は戦う前からリングにすら上がれないのかもしれない…。
「あの人…、相良さんの何なんですかね?古い友人って言ってたけど…。美人だけど、性格がキツそうな感じしますね…!」
隣でデータ入力をしながら、奈子ちゃんが彼女の姿を見ながらボソボソッと私に向かって話しかけてきた。
「…元、カノとか…な気がする。本当にただの友人なら会社に来ないし、急用なら会社に電話したら良かったのにね…」
困惑している私は思いの内を奈子ちゃんに話しながら、今日の予定表を見る。
今日はタイミングが悪く、副社長に来客予定もなく、外出予定もない為に彼女を引き合わせる事になってしまった。
溜息をついたら、大きかった様で奈子ちゃんに指摘される。
「先輩、おっきな溜息ついたら駄目ですよ。幸せが逃げちゃいますよっ!」
そう言って肩をポンポンと叩かれ、
「ほら、副社長と相良さんが来ましたよ。会話は聞こえないけど様子は見えるから、覗き見しましょー」
と言われて相良さんの居る方向を見る。
会話の内容は分からないけれど、広いフロアに微かに響く笑い声。
行き交う人の足音に掻き消され、会話は聞こえないけれど、表情から察するに彼女は楽しそう。
私と奈子ちゃんが眺めているとチラリと相良さんがコチラを見て目が合ったけれど、直ぐに目を反らされた。
彼女は楽しそうに笑い、相良さんの眼鏡を外して、前髪をクシャクシャと触ったので、ワックスで後ろ側になびかせていた髪型が崩れて、土日のラフなスタイルの相良さんになった。
彼女の手を払い除けて、睨みつけた様に見えた。
「あっ!相良さんって…眼鏡を外して前髪おろすと若く見えますね。同年代くらいに見えるし、また違った格好良さがありますね!」
ミーハーな奈子ちゃんは、相良さんの今の姿にキュンとしたのか、興奮して話し出したので、人差し指を唇に立てて、「シーッ」と注意をした。
注意をされた奈子ちゃんは流石に声が大きかった事に気付き、慌てて口を手で覆う。
「お疲れ様です。ちょっとだけ外出して来ます。一時間以内には戻る様にしますので…」
副社長自らが受付カウンターに出向き、要件を伝えて去って行く。
奈子ちゃんが「間近で見たーっ」と喜んでいるさなか、副社長がUターンして戻り、手招きして呼ばれたので直ぐ様、立ち上がり近寄る。
「…大丈夫だから、心配しないで待っててね」
小さな声で伝えたその後で、
「会議室、週明けに使うので準備お願いします。手すきの時で大丈夫なので宜しくお願いします」
と普段通りの大きさの声で言われた。
週明けから会議室は三日間に渡り、使用する。
会議室の準備は明日する事になっているので、恐らく前者を伝える為だけのカモフラージュで言ったのだろう。
相良さんを良く知っている副社長だからこそ言える、大丈夫だよって言葉。
だからこそ、信頼して安心しきっていたのだけれど…、
事は完全に悪い方向へと向かっていたらしい。
私にとっては特別な夏が終わりを告げた。
お盆休みには副社長と秋葉さんの同僚の方々も交えてナイトプールに行ったり、バーベキューをしたり…と楽しい日々を過ごした。
秋葉さんも秋葉さんの同僚の女性も本当にスタイルが良くて、こじんまりとした私には耐え難かったが、秋葉さんが恥ずかしがって水着の上のUVカットの羽織ものを脱ごうとしなかったので、私も体型を隠す為に同じ様に着ていた。
最終的に秋葉さんは彼氏の副社長に上着を脱ぐように誘導されて脱いでいたけれども…。
相良さんなんてプールに行ったくせに、自分は入らずにパラソルの下で過ごしたり、プールの敷地内にあるレストランに行って涼んでいた。
「相良は何しに来たの?」と副社長に責められたが、自分のスタイルは崩すことなく、スマホを見たり、持参した本を読んでいたりした。
まぁ、相良さんがプールで一緒にはしゃぐ姿も想像は出来ないけれど…。
私は秋葉さんとも同僚の女性とも打ち明ける事が出来て、今度は女子会に誘われている。
お盆休みは皆で過ごす事が多く、相良さんともキス以上の進展はなく、どんなに遅くなっても送り届けてくれた。
レンタルした見たドラマの続きはまだ見る事が出来ず、9月に突入。
平日は週一で会えるか、会えないかだったけれども、土日のどちらかは外でデートしたりしていた。
そろそろドラマの続きを借りてきて見ようか?という話になり、次の土曜日はお部屋デートの予定…、だった。
9月の第2週の木曜日、あの人が掻き回しに来なければ順調に事が進むはずだった。
お部屋デートは台無しになり、約束していた土曜日の今日、私は1人で部屋にいる。
残暑厳しく、9月に入っても冷房が効いた部屋で無気力のまま、布団に寝転がり、涙目で過ごす。
どこにも行く気力なんてない。
誰とも会話したくない。
寂しさを紛らわせる為だけに流しているテレビの内容も音も、頭の中には響いてこない。
相良さんからも連絡も来ない。
泣き腫らした目が痛い。
───時は遡り、9月の第2週の木曜日。
いつも通りに私は受付カウンターに座って仕事をしていた。
「あの人、すっごい美人さんですね。でもビジネスではなさそうな…?」
遠くからでもハッキリ分かるくらい、スタイルが良く、顔立ちの綺麗な女性が受付カウンターを目指して歩いて来るのが分かった。
大人の女性らしい身体のラインが出るグレーのストライプのスーツに白のインナー、高めなヒールの音を鳴らし、私の前で止まった。
見上げると女優さんやモデルと言っても過言ではないくらいに、超絶な美人だった。
「あの、大貴…じゃなくて、相良大貴を呼び出して欲しいんだけど?」
「アポイントメントはお取りでしょうか?」
相良さんの名前を出されて、一瞬、ドキリとしたが平静を装い応対する。
本当は心の中はざわついていて仕方ないのだけれど、仕事だから…と割り切る。
「取ってないわよ?取らなきゃ駄目?…大貴が駄目なら、有澄でもいいんだけど?」
有澄…、花野井 有澄(はなのい ありと)副社長の名前まで出してきた。
この人は一体、何者だろう?
名前で呼ぶと言う事は完全にビジネスではないから突き返す事も可能だけれど、友人かもしれないし、親族の方かもしれないし…無下には出来ないよね。
「失礼を承知でお聞きしますが、どの様なご関係ですか?ビジネスではないですよね?」
精一杯の笑顔を作り問いかける。
「…そうね、ビジネスではないわ。古くからの友人よ」
「そうでしたか…」
「少しだけでもいいから話がしたいの。会わせて貰えないかしら?」
「かしこまりました。お名前をお伺い致します」
「坂上 麗紗(さかがみ れいさ)よ」
「相良に確認致しますので、少々お待ち下さいませ」
押しに負けた私は秘書室に電話で確認をし、同時に副社長にもお越し頂くように伝える。
来客だけれど、副社長室に通してとは言われなかったので、そのような決断を下した。
私情を挟むならば、絶対に通してはいけない人だったんだと思う。
「こちらでお待ち下さいとの事ですので、もうしばらくお待ち下さいませ」
「うん、ありがとっ」
軽い返事をして、一階のフロアでキョロキョロと周りを見渡しながら待つ彼女。
行き交う男性が彼女を見て頬を赤らめたり、話しかけたりしている。
男性にとって、彼女は物凄く魅力的な人なのだろう。
遠くからでもスタイルの良さ、目鼻立ちのハッキリとした綺麗な顔立ちが分かる。
相良さんの元彼女だと言うならば、完全に私の負けです。
太刀打ち出来る相手ではなく、私は戦う前からリングにすら上がれないのかもしれない…。
「あの人…、相良さんの何なんですかね?古い友人って言ってたけど…。美人だけど、性格がキツそうな感じしますね…!」
隣でデータ入力をしながら、奈子ちゃんが彼女の姿を見ながらボソボソッと私に向かって話しかけてきた。
「…元、カノとか…な気がする。本当にただの友人なら会社に来ないし、急用なら会社に電話したら良かったのにね…」
困惑している私は思いの内を奈子ちゃんに話しながら、今日の予定表を見る。
今日はタイミングが悪く、副社長に来客予定もなく、外出予定もない為に彼女を引き合わせる事になってしまった。
溜息をついたら、大きかった様で奈子ちゃんに指摘される。
「先輩、おっきな溜息ついたら駄目ですよ。幸せが逃げちゃいますよっ!」
そう言って肩をポンポンと叩かれ、
「ほら、副社長と相良さんが来ましたよ。会話は聞こえないけど様子は見えるから、覗き見しましょー」
と言われて相良さんの居る方向を見る。
会話の内容は分からないけれど、広いフロアに微かに響く笑い声。
行き交う人の足音に掻き消され、会話は聞こえないけれど、表情から察するに彼女は楽しそう。
私と奈子ちゃんが眺めているとチラリと相良さんがコチラを見て目が合ったけれど、直ぐに目を反らされた。
彼女は楽しそうに笑い、相良さんの眼鏡を外して、前髪をクシャクシャと触ったので、ワックスで後ろ側になびかせていた髪型が崩れて、土日のラフなスタイルの相良さんになった。
彼女の手を払い除けて、睨みつけた様に見えた。
「あっ!相良さんって…眼鏡を外して前髪おろすと若く見えますね。同年代くらいに見えるし、また違った格好良さがありますね!」
ミーハーな奈子ちゃんは、相良さんの今の姿にキュンとしたのか、興奮して話し出したので、人差し指を唇に立てて、「シーッ」と注意をした。
注意をされた奈子ちゃんは流石に声が大きかった事に気付き、慌てて口を手で覆う。
「お疲れ様です。ちょっとだけ外出して来ます。一時間以内には戻る様にしますので…」
副社長自らが受付カウンターに出向き、要件を伝えて去って行く。
奈子ちゃんが「間近で見たーっ」と喜んでいるさなか、副社長がUターンして戻り、手招きして呼ばれたので直ぐ様、立ち上がり近寄る。
「…大丈夫だから、心配しないで待っててね」
小さな声で伝えたその後で、
「会議室、週明けに使うので準備お願いします。手すきの時で大丈夫なので宜しくお願いします」
と普段通りの大きさの声で言われた。
週明けから会議室は三日間に渡り、使用する。
会議室の準備は明日する事になっているので、恐らく前者を伝える為だけのカモフラージュで言ったのだろう。
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