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糖度4*粉雪舞うクリスマス
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「手袋ピッタリ!名刺入れもね、そろそろ買おうかな…って思ってたんだ。シンプルだけどカッコいい。出来る男って感じ?」
手袋のサイズが丁度良くて安心した。
買う時に自分の手にはめたりして、手を繋いでいる時の感触や大きさを思い出しながらサイズを決めた事は恥ずかしいから内緒。
「香坂君、私もネックレスつけてみたい。つけてくれる?」
バックの中から取り出し、香坂君に渡してから背を向けて座る。
香坂君の指が首に触れて、ネックレスの冷たい感触が肌に伝わる。
「似合うかなぁ…?」
ネックレスをつけてもらった後にくるんと回転して前を向こうとしたら、香坂君は後ろから抱きしめようとしたらしく体勢を崩してしまい、お姫様抱っこのような状態になった。
「………きゃっ!」
香坂君から借りたTシャツがめくれてしまいオヘソが見えている上に、ハーフパンツも大きめなので太ももまで上がっている状態。
「ゆかりちゃんのうなじにやられてヤバイのに更にヤバイんですけど…」
「………!?」
うなじ!?
そして何でこんなにも恥ずかしい格好なのだろう・・・顔が火照り始める。
「…今、降り、るか…ら…!?え、ちょっと!?」
「この体勢、好都合だからじっとしてて」
ソファーから降りようとしたら抱き抱えられたまま、ベッドへと移動した。
ベッドの上に降ろされた私は、香坂君に上から見下ろされている。
優しくキスをしながらTシャツをめくられて、ひんやりとしたシーツの感触が背中にあたる。
「ゆかりちゃんがお店に来てくれて話すようになって…雰囲気とか容姿とか、とにかく全部が好きで…。最初は一目惚れだったんだけど…。
友達から始めるつもりが、どんどん欲が出て独り占めしたくなって…」
香坂君の右手が私の頬を撫でる様に触れる。
「ゆかりちゃんに釣り合う様に仕事が安定するまでは我慢するって決めてたのに…今日は歯止めが効かなそう…」
「…私もお泊まりしたのはちょっと期待してたのもあった…じゃなくて、覚悟してた…って言うか、何言ってんだろう…」
上手く伝えられない上に欲望丸出しの様なセリフに恥ずかしくなり、両手で顔を覆い隠した。
この言動は酔いが回ってるせいだ、香坂君も私も───・・・・・・
「本当はね、我慢して別々に寝ようとか色々考えてはいたんだけど…やっぱり無理。
ゆかりちゃん、年上のクセに可愛いすぎるから反省して…」
「反省って何…!?」
「いいから黙って…!」
"うるさい"と言わんばかりに唇を塞がれて、深く深くキスをする。
Tシャツを脱がされて胸が露わになった時、日下部さんに跡をつけられた時の事を思い出したが、余裕がなさ過ぎて考え込む事はなかった。
一昨日辺りにはキスマークの跡は消えていたから心配もせず、流れに任せて夜は更けていった───・・・・・・
*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚
「ねぇねぇ、香坂君。もうお昼近いよ?」
「うん…おはよ…。ゆかりちゃんももう少し寝よ?」
私は8時には起きて冷蔵庫にあるもので朝ご飯を作って待っていたのだけれども、なかなか香坂君が起きてこなかった。
もうすぐお昼になるので痺れを切らせてベッドに起こしに行ったら、おはようのキスをされたのはいいんだけれど私をベッドに引きずりこもうとしたので拒否した。
「朝ご飯出来てるよ…もうお昼ご飯になっちゃうけど…!」
「…分かった、あと五分たったら起きる」
「起きないから、もう帰っちゃうからね!」
「それは駄目っ」
"起きて"と"まだ寝たい"のやり取りを始めて20分は過ぎたと思う。
「帰る」と言ったら飛び起きてきた香坂君。
低血圧だからなかなか起きれないのかな?と思っていたが、飛び起きて来たから違うのかな?
「朝ご飯…?お昼ご飯かなぁ?いただきますっ」
有り合わせの食材で作ったご飯のおかず。
「ごめんね、勝手に作っちゃった…」
「ううん、嬉しい。これ、美味しい」
香坂君が食べているのはウインナーの卵巻き。
他のおかずは焼き鮭とお味噌汁。
塩鮭が小分けにされて冷凍されていて、すぐに解凍したかったので小分けされた袋のまま、水にさらして解凍した。
「新婚生活みたい。明日も休みなら泊まっていって」
「……考えとくね」
───結局、自宅に着替えを取りに戻ってあと一日泊まることになった。
ホワイトクリスマスはイブの夜だけで、朝方には雪はなくて晴れ間が見えていた。
手袋のサイズが丁度良くて安心した。
買う時に自分の手にはめたりして、手を繋いでいる時の感触や大きさを思い出しながらサイズを決めた事は恥ずかしいから内緒。
「香坂君、私もネックレスつけてみたい。つけてくれる?」
バックの中から取り出し、香坂君に渡してから背を向けて座る。
香坂君の指が首に触れて、ネックレスの冷たい感触が肌に伝わる。
「似合うかなぁ…?」
ネックレスをつけてもらった後にくるんと回転して前を向こうとしたら、香坂君は後ろから抱きしめようとしたらしく体勢を崩してしまい、お姫様抱っこのような状態になった。
「………きゃっ!」
香坂君から借りたTシャツがめくれてしまいオヘソが見えている上に、ハーフパンツも大きめなので太ももまで上がっている状態。
「ゆかりちゃんのうなじにやられてヤバイのに更にヤバイんですけど…」
「………!?」
うなじ!?
そして何でこんなにも恥ずかしい格好なのだろう・・・顔が火照り始める。
「…今、降り、るか…ら…!?え、ちょっと!?」
「この体勢、好都合だからじっとしてて」
ソファーから降りようとしたら抱き抱えられたまま、ベッドへと移動した。
ベッドの上に降ろされた私は、香坂君に上から見下ろされている。
優しくキスをしながらTシャツをめくられて、ひんやりとしたシーツの感触が背中にあたる。
「ゆかりちゃんがお店に来てくれて話すようになって…雰囲気とか容姿とか、とにかく全部が好きで…。最初は一目惚れだったんだけど…。
友達から始めるつもりが、どんどん欲が出て独り占めしたくなって…」
香坂君の右手が私の頬を撫でる様に触れる。
「ゆかりちゃんに釣り合う様に仕事が安定するまでは我慢するって決めてたのに…今日は歯止めが効かなそう…」
「…私もお泊まりしたのはちょっと期待してたのもあった…じゃなくて、覚悟してた…って言うか、何言ってんだろう…」
上手く伝えられない上に欲望丸出しの様なセリフに恥ずかしくなり、両手で顔を覆い隠した。
この言動は酔いが回ってるせいだ、香坂君も私も───・・・・・・
「本当はね、我慢して別々に寝ようとか色々考えてはいたんだけど…やっぱり無理。
ゆかりちゃん、年上のクセに可愛いすぎるから反省して…」
「反省って何…!?」
「いいから黙って…!」
"うるさい"と言わんばかりに唇を塞がれて、深く深くキスをする。
Tシャツを脱がされて胸が露わになった時、日下部さんに跡をつけられた時の事を思い出したが、余裕がなさ過ぎて考え込む事はなかった。
一昨日辺りにはキスマークの跡は消えていたから心配もせず、流れに任せて夜は更けていった───・・・・・・
*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚
「ねぇねぇ、香坂君。もうお昼近いよ?」
「うん…おはよ…。ゆかりちゃんももう少し寝よ?」
私は8時には起きて冷蔵庫にあるもので朝ご飯を作って待っていたのだけれども、なかなか香坂君が起きてこなかった。
もうすぐお昼になるので痺れを切らせてベッドに起こしに行ったら、おはようのキスをされたのはいいんだけれど私をベッドに引きずりこもうとしたので拒否した。
「朝ご飯出来てるよ…もうお昼ご飯になっちゃうけど…!」
「…分かった、あと五分たったら起きる」
「起きないから、もう帰っちゃうからね!」
「それは駄目っ」
"起きて"と"まだ寝たい"のやり取りを始めて20分は過ぎたと思う。
「帰る」と言ったら飛び起きてきた香坂君。
低血圧だからなかなか起きれないのかな?と思っていたが、飛び起きて来たから違うのかな?
「朝ご飯…?お昼ご飯かなぁ?いただきますっ」
有り合わせの食材で作ったご飯のおかず。
「ごめんね、勝手に作っちゃった…」
「ううん、嬉しい。これ、美味しい」
香坂君が食べているのはウインナーの卵巻き。
他のおかずは焼き鮭とお味噌汁。
塩鮭が小分けにされて冷凍されていて、すぐに解凍したかったので小分けされた袋のまま、水にさらして解凍した。
「新婚生活みたい。明日も休みなら泊まっていって」
「……考えとくね」
───結局、自宅に着替えを取りに戻ってあと一日泊まることになった。
ホワイトクリスマスはイブの夜だけで、朝方には雪はなくて晴れ間が見えていた。
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