糖度高めな秘密の密会はいかが?

桜井 響華

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糖度3*社員食堂での戯れ

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部署に戻って仕事を再開しながらもスマホを気にしてしまう。

まだ返事は来てないみたい。

香坂君も仕事中だと分かっていても、返事が来るまでは気になっていて仕事が手につかない。

私は来春に向けてのウェディング用のパッケージを考えていた。

来年から彩羽コーポレーションはウェディングの引き出物に参入する事になった。

香坂君がバイトしている"いろはcafe"と連携している"いろはzakka"のコラボみたいな商品で、引き出物のケーキのパッケージやお皿セットなどのパッケージを考えている。

既にケーキの試作やお皿セットなどの試作は進んでおり、パッケージが決まればカタログの生産など次の工程に進む。

パステル系の可愛いらしいパッケージとロイヤルブルーの大人系のパッケージにする予定。

今回のウェディング参入に関して、私のデザインしたものが主に使われる事が会議で決まり嬉しい限りなのだが、仕事量が半端ない。

パンフレットやポスターは広報デザイン部が担当するのだが、統一感を出す為に自分自身でする事にした。

入社五年目、今までで一番の大役だから気を抜かず頑張らなくては───・・・・・・

「お前の頭の中は一体どうなってるんだ?開発部企画のハロウィンパーティの回覧は血みどろの様な酷いチラシだったのに、ウェディングともなると脳内ピンクになるんだな」

私が作業しているデスクの背後には、コーヒーカップ片手に見下ろしている日下部さん。

いつもの嫌味な一言を私に浴びせて、私の作業工程をじっと眺めている。

「だいたい何で毎回、毎回、企画開発部の回覧板は私が作らなきゃいけないんですか。あんなのにイラストとか写真とかいらないです」

「忘年会のチラシはどんなのが出来上がるか楽しみだなぁ、宜しくね」

軽々しく私の肩を叩き去って行った日下部さんは、作業を邪魔しに来ただけではなく、余計な仕事も持って来た。

彩羽コーポレーションでは、年間通しての社員イベントの企画を一年交代で各部署に任せている。

社長の方針で"人と人の交流を大切に"との事で、
新入社員歓迎会から始まり、忘年会や新年会などの他に仕事が疎かにならない程度に自分達が企画した交流会も企画しても良い。

今年の4月から来年の3月までのイベントは企画開発部が企画を立てて準備する事になっている。

参加不参加は自由だが、場所探しや当日の進行が任された人は強制参加する事にはなるが、ほとんどがお祭り騒ぎが好きな人が担当しているので苦ではないらしい。(補佐役の新入社員は大変そうだけども・・・。)

私はチラシを作るだけだから、楽と言えば楽かな?
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