12 / 22
12 令嬢アニー
しおりを挟む
そして、翌日早々に男爵夫妻から私は起こされることになった。ある程度予想はしていたけれど。
「め、メルティア! お前は昨日騎士団にお礼に行っただけじゃないのか?」
着替えをしてティールームに来るように言われて急いで身支度を整えると部屋に向かった。
椅子に座ると薫り高いお茶が冷めていくのに飲ませてもらえなかった。
男爵が私に次々と質問してくる。夫人はそんな夫にどうしてよいのやら分からず黙ってお茶を飲んでいた。
マギーも壁際で控えていたが私の一挙手一投足に注意しているのが分かる。
「お礼をしたかったのですが、アニー隊長は亡くなられているとのことでしたので……」
私がしゅんとすると父親は言葉に詰まっていた。
「……そうだ。確かメルティが倒れたのと同じ日だったな」
……同じ日と言われ私は気にかかった。それでもまだ足りない。
どうして私がメルティア嬢の体に入ることになったのか。
メルティア嬢の意識はどこに行ったのか。
私と入れ替わったのなら、アニーの方にメルティア嬢がいるはずだが、その体は既にないことになる。
ぞくりと私は身震いしていた。
「ああ、メルティア。怒っているのではない。ただ……私もどうしてよいのやら」
そういうと男爵は戸惑った様子で大きくため息をついていた。
「一体、どうしたというの。あなた」
男爵夫人が怪訝そうに尋ねた。
「これから、コートナー侯爵家のエイベル様が家にいらっしゃるそうだ」
「え?」
……早いな。エイベル。さすがだ。
「まあ、それは大急ぎで準備をしないと」
夫人は迎えの準備のために立ちあがった。
「いや、待ちなさい。その、お前にも聞いて欲しいのだ。かの方がお見えになる前に」
男爵の言葉に夫人は再び座り直した。
「あなた。一体どうしたというのです」
「その、コートナー卿は、メルティアに会いたいと、そして……」
男爵は言葉を切ると私を見た。
「メルティアに求婚したいと……」
「んまあぁ!」
男爵夫人は驚きの声を上げたが嬉しそうな様子が混じっていた。
「まだデビュー前だと説明しようと思っているのだが、メルティアはどうだい? 倒れて調子も良くないようだし、お前がお会いしなくて断れるように話そうか?」
男爵は心配そうに気遣ってくれていた。夫人はそれに不服そうだった。
「いえ、お父様。お会いしたいと思います」
そう、どうしてエイベルが会いに来るのか。その目的によって私の行く末が決まる。エイベルを引っ張り出す餌として別れ際に伝えたことが彼にとってどう捉えられたのだろう。
寝台のある部屋の床板を外して出てきたものを返したいと。
家令からエイベルの到着を告げられると男爵が緊張したが出迎えるため玄関へと出て行った。そしてやってきたエイベルはまるで王子様のような装束だった。銀髪の服に映える黒い軍服は騎士団総副団長のものだった。見慣れた隊服姿ではないのが少し寂しい。男爵はしどろもどろになりながらエイベルを迎え入れた。
「ようこそコートナー侯爵令息様、たいしたおもてなしはできるかどうか、なにせ急なことですから」
すると彼は急くように男爵へ申し立てた。
「ソードラーン男爵。初めまして、私はコートナー侯爵家のエイベルと申します。初対面の上、このように押しかけ大変驚かせてしまったことは申し訳ないことですが、急務なことがあって、メルティア嬢に確認したいことがあるのです。そしてそのために二人きりにさせて欲しいのです」
エイベルの申し出に最初何を言われたのか男爵は理解できず、ぽかんとしていたが、我に返るとエイベルの申し出を断った。
「そ、そんなことはできません。エイベル様のことを信頼してないとかいうのではなく、メルティアはまだデビューもしてないような子どもですから」
「責任はとります」
「は? 責任。え、いえ、それは……」
エイベルに責任はとると叫ばれた男爵はしどろもどろになっていた。夫人が、
「分かりました。では扉は開けておいてくださいませ。メルティアの嫌がるようなことをなさるようでしたらあなたを許しませんわ。男爵家の全てをもってしてもあなたに報復いたします」
物静かながら棘を含んだ夫人の言葉にエイベルも我に返ったのか先ほどの勢いも少し薄れたようだった。それに納得して皆は退室し、部屋には私とエイベルだけになった。
「では君に問いたい。何故君はこれの在りかを知っていた? 君は一体……、何を知っている」
そしてあの尋問の時に見慣れたエイベルの表情に私は微笑みを浮かべて応えた。
「あなたにお返しするためです。あの指輪がどうなったのかは分からないので」
エイベルからもらった指輪を普段はネックレスに通して胸元に隠していた。仕事しているときは無くしそうだったのでそうして身に着けていた。
「指輪のことまで知っているのか? だが、君とアニーには全く接点はなかったはずだ。それにこれを返すという意味も分からない」
そうして彼が私の前に差し出したのは彼がプロポーズした際の指輪の箱だった。時々それを眺めていた。部屋に置いておくとエイベルが来た時に冷やかされて困るので床板を外して隠しておいたのだ。エイベルに言ったことはない。指輪の方は指にははめず、ネックレスに通して胸元に隠していた。これはエイベルも知っていることだ。
私が死んで部屋の物は処分されただろうけど隠してあったものは多分見つからないだろうと思ったら幸いなことに処分を免れていたようだった。
私は黙って彼を見つめ返した。
エイベルは記憶の中のよりかなりやつれていた。
私が死んだからか? 少しは悲しんでくれたのだろうか? そんな馬鹿なことを聞いてみたい衝動に駆られる。
見つめ合っているとエイベルの表情が変わってきた。そして、彼は立ち上がると私の隣に座った。
「ひっぱたいてくれても構わない……」
そう言うと私に顔を寄せた。懐かしいエイベルの温もりと匂いがする。そっと唇が合わされたが、私は拒まなかった。二人の時、何度も交わして覚えていたある感覚に――。
「まさか、本当に、君がアニー?」
唇が漸く離されると再度確かめるように名を呼ばれた。
頷いていいのか、一瞬躊躇したが頷いた。私の名であったものに。
「どうして、いや。本当に君がアニーなのか?」
エイベルが困惑しつつ私を眺めていた。
「ああ、というかメルティア嬢の体に私がいるという状態なんだ。私にもよく分からない。だからエイベルの助けが欲しい。私は頭脳派ではないからな」
私はなるべく滑稽に見えるように肩をすくめて見せた。私をただ見つめるエイベル。
「本当に君はアニーなのか?」
「本当だ。なんならエイベルが脱童貞した日やその時の様子も話せるぞ。あのときは大変だった。いい年をした大人の二人が初めてだったからな。それなのにお前は初めて味わった快楽に溺れて私をなかなか離してくれなくて……」
「あー! わああぁ! アニー、分かった。分かった。もういい。確かにあなただ。間違いない」
それ以上言わせないようにエイベルが私の肩を抑えてこつんと額を合わせてきた。
「エイベル……」
「アニー……」
そうして暫く彼は私を強く抱き締めていた。もう離さないというほどに。
「め、メルティア! お前は昨日騎士団にお礼に行っただけじゃないのか?」
着替えをしてティールームに来るように言われて急いで身支度を整えると部屋に向かった。
椅子に座ると薫り高いお茶が冷めていくのに飲ませてもらえなかった。
男爵が私に次々と質問してくる。夫人はそんな夫にどうしてよいのやら分からず黙ってお茶を飲んでいた。
マギーも壁際で控えていたが私の一挙手一投足に注意しているのが分かる。
「お礼をしたかったのですが、アニー隊長は亡くなられているとのことでしたので……」
私がしゅんとすると父親は言葉に詰まっていた。
「……そうだ。確かメルティが倒れたのと同じ日だったな」
……同じ日と言われ私は気にかかった。それでもまだ足りない。
どうして私がメルティア嬢の体に入ることになったのか。
メルティア嬢の意識はどこに行ったのか。
私と入れ替わったのなら、アニーの方にメルティア嬢がいるはずだが、その体は既にないことになる。
ぞくりと私は身震いしていた。
「ああ、メルティア。怒っているのではない。ただ……私もどうしてよいのやら」
そういうと男爵は戸惑った様子で大きくため息をついていた。
「一体、どうしたというの。あなた」
男爵夫人が怪訝そうに尋ねた。
「これから、コートナー侯爵家のエイベル様が家にいらっしゃるそうだ」
「え?」
……早いな。エイベル。さすがだ。
「まあ、それは大急ぎで準備をしないと」
夫人は迎えの準備のために立ちあがった。
「いや、待ちなさい。その、お前にも聞いて欲しいのだ。かの方がお見えになる前に」
男爵の言葉に夫人は再び座り直した。
「あなた。一体どうしたというのです」
「その、コートナー卿は、メルティアに会いたいと、そして……」
男爵は言葉を切ると私を見た。
「メルティアに求婚したいと……」
「んまあぁ!」
男爵夫人は驚きの声を上げたが嬉しそうな様子が混じっていた。
「まだデビュー前だと説明しようと思っているのだが、メルティアはどうだい? 倒れて調子も良くないようだし、お前がお会いしなくて断れるように話そうか?」
男爵は心配そうに気遣ってくれていた。夫人はそれに不服そうだった。
「いえ、お父様。お会いしたいと思います」
そう、どうしてエイベルが会いに来るのか。その目的によって私の行く末が決まる。エイベルを引っ張り出す餌として別れ際に伝えたことが彼にとってどう捉えられたのだろう。
寝台のある部屋の床板を外して出てきたものを返したいと。
家令からエイベルの到着を告げられると男爵が緊張したが出迎えるため玄関へと出て行った。そしてやってきたエイベルはまるで王子様のような装束だった。銀髪の服に映える黒い軍服は騎士団総副団長のものだった。見慣れた隊服姿ではないのが少し寂しい。男爵はしどろもどろになりながらエイベルを迎え入れた。
「ようこそコートナー侯爵令息様、たいしたおもてなしはできるかどうか、なにせ急なことですから」
すると彼は急くように男爵へ申し立てた。
「ソードラーン男爵。初めまして、私はコートナー侯爵家のエイベルと申します。初対面の上、このように押しかけ大変驚かせてしまったことは申し訳ないことですが、急務なことがあって、メルティア嬢に確認したいことがあるのです。そしてそのために二人きりにさせて欲しいのです」
エイベルの申し出に最初何を言われたのか男爵は理解できず、ぽかんとしていたが、我に返るとエイベルの申し出を断った。
「そ、そんなことはできません。エイベル様のことを信頼してないとかいうのではなく、メルティアはまだデビューもしてないような子どもですから」
「責任はとります」
「は? 責任。え、いえ、それは……」
エイベルに責任はとると叫ばれた男爵はしどろもどろになっていた。夫人が、
「分かりました。では扉は開けておいてくださいませ。メルティアの嫌がるようなことをなさるようでしたらあなたを許しませんわ。男爵家の全てをもってしてもあなたに報復いたします」
物静かながら棘を含んだ夫人の言葉にエイベルも我に返ったのか先ほどの勢いも少し薄れたようだった。それに納得して皆は退室し、部屋には私とエイベルだけになった。
「では君に問いたい。何故君はこれの在りかを知っていた? 君は一体……、何を知っている」
そしてあの尋問の時に見慣れたエイベルの表情に私は微笑みを浮かべて応えた。
「あなたにお返しするためです。あの指輪がどうなったのかは分からないので」
エイベルからもらった指輪を普段はネックレスに通して胸元に隠していた。仕事しているときは無くしそうだったのでそうして身に着けていた。
「指輪のことまで知っているのか? だが、君とアニーには全く接点はなかったはずだ。それにこれを返すという意味も分からない」
そうして彼が私の前に差し出したのは彼がプロポーズした際の指輪の箱だった。時々それを眺めていた。部屋に置いておくとエイベルが来た時に冷やかされて困るので床板を外して隠しておいたのだ。エイベルに言ったことはない。指輪の方は指にははめず、ネックレスに通して胸元に隠していた。これはエイベルも知っていることだ。
私が死んで部屋の物は処分されただろうけど隠してあったものは多分見つからないだろうと思ったら幸いなことに処分を免れていたようだった。
私は黙って彼を見つめ返した。
エイベルは記憶の中のよりかなりやつれていた。
私が死んだからか? 少しは悲しんでくれたのだろうか? そんな馬鹿なことを聞いてみたい衝動に駆られる。
見つめ合っているとエイベルの表情が変わってきた。そして、彼は立ち上がると私の隣に座った。
「ひっぱたいてくれても構わない……」
そう言うと私に顔を寄せた。懐かしいエイベルの温もりと匂いがする。そっと唇が合わされたが、私は拒まなかった。二人の時、何度も交わして覚えていたある感覚に――。
「まさか、本当に、君がアニー?」
唇が漸く離されると再度確かめるように名を呼ばれた。
頷いていいのか、一瞬躊躇したが頷いた。私の名であったものに。
「どうして、いや。本当に君がアニーなのか?」
エイベルが困惑しつつ私を眺めていた。
「ああ、というかメルティア嬢の体に私がいるという状態なんだ。私にもよく分からない。だからエイベルの助けが欲しい。私は頭脳派ではないからな」
私はなるべく滑稽に見えるように肩をすくめて見せた。私をただ見つめるエイベル。
「本当に君はアニーなのか?」
「本当だ。なんならエイベルが脱童貞した日やその時の様子も話せるぞ。あのときは大変だった。いい年をした大人の二人が初めてだったからな。それなのにお前は初めて味わった快楽に溺れて私をなかなか離してくれなくて……」
「あー! わああぁ! アニー、分かった。分かった。もういい。確かにあなただ。間違いない」
それ以上言わせないようにエイベルが私の肩を抑えてこつんと額を合わせてきた。
「エイベル……」
「アニー……」
そうして暫く彼は私を強く抱き締めていた。もう離さないというほどに。
6
お気に入りに追加
122
あなたにおすすめの小説

乙女ゲームは見守るだけで良かったのに
冬野月子
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した私。
ゲームにはほとんど出ないモブ。
でもモブだから、純粋に楽しめる。
リアルに推しを拝める喜びを噛みしめながら、目の前で繰り広げられている悪役令嬢の断罪劇を観客として見守っていたのに。
———どうして『彼』はこちらへ向かってくるの?!
全三話。
「小説家になろう」にも投稿しています。

あなた方には後悔してもらいます!
風見ゆうみ
恋愛
私、リサ・ミノワーズは小国ではありますが、ミドノワール国の第2王女です。
私の国では代々、王の子供であれば、性別や生まれの早い遅いは関係なく、成人近くになると王となるべき人の胸元に国花が浮き出ると言われていました。
国花は今まで、長男や長女にしか現れなかったそうですので、次女である私は、姉に比べて母からはとても冷遇されておりました。
それは私が17歳の誕生日を迎えた日の事、パーティー会場の外で姉の婚約者と私の婚約者が姉を取り合い、喧嘩をしていたのです。
婚約破棄を受け入れ、部屋に戻り1人で泣いていると、私の胸元に国花が浮き出てしまったじゃないですか!
お父様にその事を知らせに行くと、そこには隣国の国王陛下もいらっしゃいました。
事情を知った陛下が息子である第2王子を婚約者兼協力者として私に紹介して下さる事に!
彼と一緒に元婚約者達を後悔させてやろうと思います!
※史実とは関係ない異世界の世界観であり、話の中での色々な設定は話の都合、展開の為のご都合主義、ゆるい設定ですので、そんな世界なのだとご了承いただいた上でお読み下さいませ。
※話が合わない場合は閉じていただきますよう、お願い致します。
タイムリープ〜悪女の烙印を押された私はもう二度と失敗しない
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
<もうあなた方の事は信じません>―私が二度目の人生を生きている事は誰にも内緒―
私の名前はアイリス・イリヤ。王太子の婚約者だった。2年越しにようやく迎えた婚約式の発表の日、何故か<私>は大観衆の中にいた。そして婚約者である王太子の側に立っていたのは彼に付きまとっていたクラスメイト。この国の国王陛下は告げた。
「アイリス・イリヤとの婚約を解消し、ここにいるタバサ・オルフェンを王太子の婚約者とする!」
その場で身に覚えの無い罪で悪女として捕らえられた私は島流しに遭い、寂しい晩年を迎えた・・・はずが、守護神の力で何故か婚約式発表の2年前に逆戻り。タイムリープの力ともう一つの力を手に入れた二度目の人生。目の前には私を騙した人達がいる。もう騙されない。同じ失敗は繰り返さないと私は心に誓った。
※カクヨム・小説家になろうにも掲載しています
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

【完結】あなたのいない世界、うふふ。
やまぐちこはる
恋愛
17歳のヨヌク子爵家令嬢アニエラは栗毛に栗色の瞳の穏やかな令嬢だった。近衛騎士で伯爵家三男、かつ騎士爵を賜るトーソルド・ロイリーと幼少から婚約しており、成人とともに政略的な結婚をした。
しかしトーソルドには恋人がおり、結婚式のあと、初夜を迎える前に出たまま戻ることもなく、一人ロイリー騎士爵家を切り盛りするはめになる。
とはいえ、アニエラにはさほどの不満はない。結婚前だって殆ど会うこともなかったのだから。
===========
感想は一件づつ個別のお返事ができなくなっておりますが、有り難く拝読しております。
4万文字ほどの作品で、最終話まで予約投稿済です。お楽しみいただけましたら幸いでございます。
とまどいの花嫁は、夫から逃げられない
椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ
初夜、夫は愛人の家へと行った。
戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。
「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」
と言い置いて。
やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に
彼女は強い違和感を感じる。
夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り
突然彼女を溺愛し始めたからだ
______________________
✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定)
✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです
✴︎なろうさんにも投稿しています
私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った
五色ひわ
恋愛
辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。アメリアは真実を確かめるため、3年ぶりに王都へと旅立った。
※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる