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第二章
王都での一時
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両手で受け止めた俺の腕はジンジンと痛みが走った。
「いってぇ~。久しぶりだなババア!」
「あぁ!? その声は誰だ!?」
頭を掻きながら怠そうに、こっちに向かってくる。
月明かりに照らされ、久しぶりに見るレベッタ先生。
俺の姿を見て、誰だが分かっていないようだった。
「あぁぁぁぁぁぁ! お前もしかしてジャンか!?」
「そうだよ。久しぶりだなレベッタ先生」
「お前成長し過ぎだろ! それにどうしたんだ顔の傷。私がやったダガーなかったら全然気が付かなかったぞ」
「王都に来たから相手してもらおうと思ってね」
「だからって突然来んじゃねーよ! まあいいや外に出な!」
中庭へと出た。
「取り敢えずかかってきな! どれだけ成長したか私が見てやるよ!」
「じゃあ行くよ先生――」
……。
「ハァハァハァハァ」
俺は大の字になって空を見ている。
「マジかよ! 一発も殴れねぇーじゃねぇーかよ! 絶対殴れると思ってたのに!」
「ハハハ! まだまだだね。ビックリする程成長したけど、まだ甘い」
「先生、俺はロベルタより弱いか?」
「何でだよ」
「ロベルタは先生に一撃食らわせたって言ってたから」
「あれはお前との戦闘とは違うからな。簡単に言ったら接待だよ」
「はぁ!? 何だそりゃ!」
「大人の事情ってのがあるんだよ」
タバコに火を点ける先生。
「侯爵の神童とか言われてるロベルタが、何ヶ月も訓練して一発も当てられないってなると、教えてる人間が教えてないんじゃないか? 教えるのが下手なんじゃないか? ってなるんだよ。私は一応教師だからな。侯爵から文句が出たら一瞬で仕事が無くなっちまう」
ふぅ~と煙を吐く。
「先生も大変なんだな」
「まあな……お前がいなくなって良かったよ。ロベルタとジャンを両方相手していたら私の体が持たなかったよ本当に! お前が居なくなっただけでも助かったよ。それにロベルタもやっと卒業していくからな。平穏な私の生活がやっと戻ってくるよ」
「先生とは違って俺はこれから大変になっていきそうだよ」
「だろうなぁ~」
「先生何か知ってるの?」
「いや何も知らないよ。ジャンお前ここに来る前に人殺してるだろ? 詳しくは聞かないけど、そんなお前を見たら大変だなって思うよ」
タバコを咥えながら先生はそう答えた。
マジかよ……。そんな事まで分かるのかこの怪物……。
「先生にも久しぶりに会った事だし、俺はそろそろ帰るよ」
俺は立ち上がって去ろうとする。
「お前自分の実力を過信するなよ? いつか痛い目に遭うぞ」
「過信? する訳ないでしょ! もうすでに取り返しがつかなかった痛い目に遭ってるんですよレベッタ先生! 俺の顔の傷がその証拠だよ」
俺は手を振ってレベッタ先生と別れた。
宿に戻る頃には、微かに太陽の光で明るくなっていく時間帯だった。
俺はベッドに横になり人々が起きてくる時間帯に眠った。
(あれ? ここは何処?)
「起きた? 部屋に居たら掃除するからって追い出されたから街を歩いてるんだよ」
(そうなんだ。王都ってのはやっぱり活気があるな)
「ダラムもこれだけ活気に溢れるといいんだけどね」
(それは流石に無理だろ! それよりも……さっきから誰かに付けられてるぞ)
「本当に!? 誰だ!?」
(殺気がないから平気だと思うけどね)
「ちょっと路地裏に行ってみようか……」
ジャンは中央の道を外れていく。
「ジャン・アウル様ですか?」
路地裏に入ってすぐに声をかけられる。
声をかけてきた男は、どこにでもいる一般人のような格好だ。
「ルイス殿下から手紙を預かって参りました……内密の手紙だとの事です」
手紙を渡された。
「私はこれで」
すぐに男は居なくなった。
(ルイス殿下から手紙? 本物なのか?)
「どうだろう? 王家の封蝋もされていないからね」
手紙の入った裏を見ても何も紋章が入っていなかった。
「ルイス殿下からの手紙だったらここでは開けられない。宿に戻るよ」
ジャンは歩き始め、賑わっている中央の通りへと出る。
「主様!?!?」
振り向くとそこには普段の姿とは全く違うリリアの姿が。
甲冑を脱いで普通の服装に身を包んだリリアは驚くほどの美人であった。
部下達とどこかへ買い物に行っていたんだろう。
荷物をいくつかも抱えていた。
「リリア達じゃないか。今帰り?」
「はい! すみませんこのような格好で……」
「休みなんだ気にすることはない。僕も今から宿に戻る所なんだ。一緒に戻ろうか」
「かしこまりました。主様! 一つよろしいでしょうか?」
「ん? どうした?」
「せっかくですから、今日は外で食事しませんか? 珍しく美味しい食事を出してくれる場所があるようなのです! 良かったら行きませんか?」
(おっ! いいじゃん! 行こうぜ!)
「いいね! 行こうか」
「では主様ご案内します」
リリア達の後を着いていく。
中央の道から外れ、あまり陽が当たらないような場所へと入っていく。
「こんな場所にあるの?」
「ええ、こっちです。ありました! ありました!」
案内された場所を見ると、ドアの上に看板っぽい物があるが看板とは思えない。
ドアは汚れ、草が生い茂り、とてもじゃないが店には見えない。
リリアがドアを開ける。カランカランッ。ドアの内側に付いた鈴が鳴る。
「いらっしゃい」
中から低い声が聞こえた。
「主様行きましょう」
六席程しかないカウンター席だけの店だった。
しかし、店内は驚くほど綺麗で、そして店主は驚愕するほどのマッチョだった。
「主様どうぞどうぞ!」
リリアに促され奥の席に座る。
(なんか凄い場所にある店だなここ。大丈夫なのか?)
(さあ……)
「何があるのか僕には分からないから、リリアに任せてもいいかな?」
「お任せ下さい!」
そう言いながら胸をポンッと強く叩く。
「店主よ、本日のオススメとスープを頼む!」
「はいよ」
店主が手際良く料理の準備を始めていく。
いい匂いが店内を包み込む。
「お待ちどおさま!!」
目の前に料理が届く。届いた料理は真っ黒な料理と真っ黒なスープ。
ジャンはリリア達の顔を見ると、ウキウキした表情ですぐにスープを啜った。
(えっ!? これ料理なの!? ユウタ食べる!?)
(いいのか!?)
(正直僕は食べられそうにないよ……一体これはなんの料理なの?)
「いい匂いがするぜ。頂きます!」
俺はスープを口に運ぶ。
「う、う、うまい!!」
「主様もやはりそう思いますか!? 見た目は最悪、味はピカイチなんです。不思議です」
おどろおどろしい色した黒い料理はとても美味く、ふと思い店主に尋ねた。
「大将! もしかしてこれってイカスミ??」
「あんちゃん料理に詳しいんか? まさしく正解だよ!」
「へぇ~。こっちにもイカいるんだね」
「イカっていうのは何でしょうか?」
「海の生き物の名前だよ」
「なるほど。海の生き物料理なんですね!」
「海の生き物知らないの?」
「見たこともありませんよ。ここから遠いですからね! 海の生き物を食べる機会もそうそうありませんからね」
「そうなんだ……」
(ジャンも食べてみれば?)
(えっ! 本当に?)
(美味しいから)
「…………」
ジャンは思い切って料理を口に運んだ。
「美味しい……」
(そうだろ!? 見た目は悪いけどな)
「店主。ここには他にも変わった料理があるんですか?」
「ウチの店は王都でもあまり見ないような料理が多いですよ。それに美味い」
「ならジャンジャン料理を出してくれませんか? お腹いっぱいになるまで堪能します」
「はいよ~」
「よろしいんでしょうか?」
「リリア達もここの料理が好きそうだし色々食べたいだろ? いっぱい食べよう」
「ありがとうございます!」
「「やったぁ! 流石はジャン様」」
ジャン達は心ゆくまで料理を堪能する。
「主様、先程はありがとうございました」
「「ごちそうさまです!」」
「いいよ! また皆で来よう」
「はい!」
(今度は俺にも堪能させてよ)
(分かった分かった)
皆で宿に戻って、部屋に入ったジャンはベッドに腰掛けると胸から手紙を取り出した。
中を確認する。
(本当にルイス殿下からの手紙なのか? なんて書いてあるんだ?)
「ジェランコ侯爵の事ありがとうって事と、僕にこういった仕事をまた頼むかもしれないと」
(なるほどな~。なあジャン、大陸の統一って本当に出来ると思うか?)
「普通に考えたら不可能に近いだろうね」
(俺達は命令に従うしかないよな)
「でも少しワクワクしている自分も居たりするんだよ」
(何だそれ変だなジャン)
「ハハハ! そうかもしれないね。でも活躍すればきっとアウル家は復活する」
「……寝ようかユウタ。おやすみ」
(おやすみジャン)
次の日、朝早くに出発しダラムへと戻った。
「いってぇ~。久しぶりだなババア!」
「あぁ!? その声は誰だ!?」
頭を掻きながら怠そうに、こっちに向かってくる。
月明かりに照らされ、久しぶりに見るレベッタ先生。
俺の姿を見て、誰だが分かっていないようだった。
「あぁぁぁぁぁぁ! お前もしかしてジャンか!?」
「そうだよ。久しぶりだなレベッタ先生」
「お前成長し過ぎだろ! それにどうしたんだ顔の傷。私がやったダガーなかったら全然気が付かなかったぞ」
「王都に来たから相手してもらおうと思ってね」
「だからって突然来んじゃねーよ! まあいいや外に出な!」
中庭へと出た。
「取り敢えずかかってきな! どれだけ成長したか私が見てやるよ!」
「じゃあ行くよ先生――」
……。
「ハァハァハァハァ」
俺は大の字になって空を見ている。
「マジかよ! 一発も殴れねぇーじゃねぇーかよ! 絶対殴れると思ってたのに!」
「ハハハ! まだまだだね。ビックリする程成長したけど、まだ甘い」
「先生、俺はロベルタより弱いか?」
「何でだよ」
「ロベルタは先生に一撃食らわせたって言ってたから」
「あれはお前との戦闘とは違うからな。簡単に言ったら接待だよ」
「はぁ!? 何だそりゃ!」
「大人の事情ってのがあるんだよ」
タバコに火を点ける先生。
「侯爵の神童とか言われてるロベルタが、何ヶ月も訓練して一発も当てられないってなると、教えてる人間が教えてないんじゃないか? 教えるのが下手なんじゃないか? ってなるんだよ。私は一応教師だからな。侯爵から文句が出たら一瞬で仕事が無くなっちまう」
ふぅ~と煙を吐く。
「先生も大変なんだな」
「まあな……お前がいなくなって良かったよ。ロベルタとジャンを両方相手していたら私の体が持たなかったよ本当に! お前が居なくなっただけでも助かったよ。それにロベルタもやっと卒業していくからな。平穏な私の生活がやっと戻ってくるよ」
「先生とは違って俺はこれから大変になっていきそうだよ」
「だろうなぁ~」
「先生何か知ってるの?」
「いや何も知らないよ。ジャンお前ここに来る前に人殺してるだろ? 詳しくは聞かないけど、そんなお前を見たら大変だなって思うよ」
タバコを咥えながら先生はそう答えた。
マジかよ……。そんな事まで分かるのかこの怪物……。
「先生にも久しぶりに会った事だし、俺はそろそろ帰るよ」
俺は立ち上がって去ろうとする。
「お前自分の実力を過信するなよ? いつか痛い目に遭うぞ」
「過信? する訳ないでしょ! もうすでに取り返しがつかなかった痛い目に遭ってるんですよレベッタ先生! 俺の顔の傷がその証拠だよ」
俺は手を振ってレベッタ先生と別れた。
宿に戻る頃には、微かに太陽の光で明るくなっていく時間帯だった。
俺はベッドに横になり人々が起きてくる時間帯に眠った。
(あれ? ここは何処?)
「起きた? 部屋に居たら掃除するからって追い出されたから街を歩いてるんだよ」
(そうなんだ。王都ってのはやっぱり活気があるな)
「ダラムもこれだけ活気に溢れるといいんだけどね」
(それは流石に無理だろ! それよりも……さっきから誰かに付けられてるぞ)
「本当に!? 誰だ!?」
(殺気がないから平気だと思うけどね)
「ちょっと路地裏に行ってみようか……」
ジャンは中央の道を外れていく。
「ジャン・アウル様ですか?」
路地裏に入ってすぐに声をかけられる。
声をかけてきた男は、どこにでもいる一般人のような格好だ。
「ルイス殿下から手紙を預かって参りました……内密の手紙だとの事です」
手紙を渡された。
「私はこれで」
すぐに男は居なくなった。
(ルイス殿下から手紙? 本物なのか?)
「どうだろう? 王家の封蝋もされていないからね」
手紙の入った裏を見ても何も紋章が入っていなかった。
「ルイス殿下からの手紙だったらここでは開けられない。宿に戻るよ」
ジャンは歩き始め、賑わっている中央の通りへと出る。
「主様!?!?」
振り向くとそこには普段の姿とは全く違うリリアの姿が。
甲冑を脱いで普通の服装に身を包んだリリアは驚くほどの美人であった。
部下達とどこかへ買い物に行っていたんだろう。
荷物をいくつかも抱えていた。
「リリア達じゃないか。今帰り?」
「はい! すみませんこのような格好で……」
「休みなんだ気にすることはない。僕も今から宿に戻る所なんだ。一緒に戻ろうか」
「かしこまりました。主様! 一つよろしいでしょうか?」
「ん? どうした?」
「せっかくですから、今日は外で食事しませんか? 珍しく美味しい食事を出してくれる場所があるようなのです! 良かったら行きませんか?」
(おっ! いいじゃん! 行こうぜ!)
「いいね! 行こうか」
「では主様ご案内します」
リリア達の後を着いていく。
中央の道から外れ、あまり陽が当たらないような場所へと入っていく。
「こんな場所にあるの?」
「ええ、こっちです。ありました! ありました!」
案内された場所を見ると、ドアの上に看板っぽい物があるが看板とは思えない。
ドアは汚れ、草が生い茂り、とてもじゃないが店には見えない。
リリアがドアを開ける。カランカランッ。ドアの内側に付いた鈴が鳴る。
「いらっしゃい」
中から低い声が聞こえた。
「主様行きましょう」
六席程しかないカウンター席だけの店だった。
しかし、店内は驚くほど綺麗で、そして店主は驚愕するほどのマッチョだった。
「主様どうぞどうぞ!」
リリアに促され奥の席に座る。
(なんか凄い場所にある店だなここ。大丈夫なのか?)
(さあ……)
「何があるのか僕には分からないから、リリアに任せてもいいかな?」
「お任せ下さい!」
そう言いながら胸をポンッと強く叩く。
「店主よ、本日のオススメとスープを頼む!」
「はいよ」
店主が手際良く料理の準備を始めていく。
いい匂いが店内を包み込む。
「お待ちどおさま!!」
目の前に料理が届く。届いた料理は真っ黒な料理と真っ黒なスープ。
ジャンはリリア達の顔を見ると、ウキウキした表情ですぐにスープを啜った。
(えっ!? これ料理なの!? ユウタ食べる!?)
(いいのか!?)
(正直僕は食べられそうにないよ……一体これはなんの料理なの?)
「いい匂いがするぜ。頂きます!」
俺はスープを口に運ぶ。
「う、う、うまい!!」
「主様もやはりそう思いますか!? 見た目は最悪、味はピカイチなんです。不思議です」
おどろおどろしい色した黒い料理はとても美味く、ふと思い店主に尋ねた。
「大将! もしかしてこれってイカスミ??」
「あんちゃん料理に詳しいんか? まさしく正解だよ!」
「へぇ~。こっちにもイカいるんだね」
「イカっていうのは何でしょうか?」
「海の生き物の名前だよ」
「なるほど。海の生き物料理なんですね!」
「海の生き物知らないの?」
「見たこともありませんよ。ここから遠いですからね! 海の生き物を食べる機会もそうそうありませんからね」
「そうなんだ……」
(ジャンも食べてみれば?)
(えっ! 本当に?)
(美味しいから)
「…………」
ジャンは思い切って料理を口に運んだ。
「美味しい……」
(そうだろ!? 見た目は悪いけどな)
「店主。ここには他にも変わった料理があるんですか?」
「ウチの店は王都でもあまり見ないような料理が多いですよ。それに美味い」
「ならジャンジャン料理を出してくれませんか? お腹いっぱいになるまで堪能します」
「はいよ~」
「よろしいんでしょうか?」
「リリア達もここの料理が好きそうだし色々食べたいだろ? いっぱい食べよう」
「ありがとうございます!」
「「やったぁ! 流石はジャン様」」
ジャン達は心ゆくまで料理を堪能する。
「主様、先程はありがとうございました」
「「ごちそうさまです!」」
「いいよ! また皆で来よう」
「はい!」
(今度は俺にも堪能させてよ)
(分かった分かった)
皆で宿に戻って、部屋に入ったジャンはベッドに腰掛けると胸から手紙を取り出した。
中を確認する。
(本当にルイス殿下からの手紙なのか? なんて書いてあるんだ?)
「ジェランコ侯爵の事ありがとうって事と、僕にこういった仕事をまた頼むかもしれないと」
(なるほどな~。なあジャン、大陸の統一って本当に出来ると思うか?)
「普通に考えたら不可能に近いだろうね」
(俺達は命令に従うしかないよな)
「でも少しワクワクしている自分も居たりするんだよ」
(何だそれ変だなジャン)
「ハハハ! そうかもしれないね。でも活躍すればきっとアウル家は復活する」
「……寝ようかユウタ。おやすみ」
(おやすみジャン)
次の日、朝早くに出発しダラムへと戻った。
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