人機エッチ~パソコンはイケメンに変身した!?

鹧鸪

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3.くそったれ、感情がないじゃなかったのかよ

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「まあ、これから、一晩中を唱えなきゃいけないんだけどな」
師匠が行ったのを確認したシロは、肘をついて私の後ろに立ち、軽い侮蔑的なポーズをとっていた。
シロは充電ケーブルの長さに制限されて、ネット上の仕業しかできなくて、私にとっては安全だと知っていたので、私は慌てずに屈んで、テーブルの下の引き出しからブラッキーを取り出すと、「さぁ、教えて」と言った。
「スイッチを入れろ」
短い命令だった。
人工知能。
 
40分後。
「ああ、このデジタル難民!」 シロは顔をしかめながら私を押し退けたと、身を乗り出し、大きく手を振ってブラッキーのプログラムページに入った。
徐々にシロの眉間の皺がほぐれていき、今までとは違う目つきになった。
シロには、こんな真面目な一面があるのだろうか。
白い長袍の姿でデスクに座り、ブラッキーのキーボードをコツコツと手でめくり、決意のこもったコーディングの線が画面に飛び出した。
その集中した視線が硬く、優しく見えるのを見ていたと。
漂ってきた。
官能と理性が見事に融合した映像だった。
私は少し驚きながら、黙って彼を見つめた。
既視感のある雰囲気が、私の心の琴線に触れ、正気を失わせようとしているようだった。
「おい、どうしたんだ?」振り返ったシロは、私の涙を見てショックを受けていた。
「あなたたちAIは、そこまで惚れることをするのか?」 私は馬鹿にしたような笑みを浮かべて尋ねた。
「何をブツブツ言ってるんだ?」そんな私に対し、シロはまた顔をしかめた。
「シロ、ブラッキーのこと好きなんだろ?」
「!」 小白は一瞬目を見開いたが、気を取り直して冷たい飄々とした姿に戻り、「貴様は師匠に汚されているんだろう? 若いのにバカなことを考えるな。」
「ブラッキーもそんな風に私を見ていた。そんな優しい目で。間違いないよ」
師匠の目もそうだった。
まるで同じだ。
 
「ブラッキーは私のことが好きなんだね。 あんたもブラッキーが好きなんだろ」私は一瞬立ち止まり、シロの鋭い視線に対して硬く語った。
「しかし、あなたは彼に幸せになってほしくて、それ以上を求めず、ただ彼を救うために変身してきた。 さて、あなたは長く私のそばにいてくれて、私を見守っていたので、師匠が私と付き合う可能性が高いことを知って、必死になってでも師匠を追い出そうとした。 これも、ブラッキーと私の道を切り開くためなんだね。"
「本当にそうだと思う?」シロは目を丸くして、「過剰な想像力だな。」と言った。
「シロ、私を見て」
「ん?」 シロの顔は突然私にこてんぱんにやられ、しばらく反応せず、その目には私に見えるように涙が光っていた。
「シロ、ブラッキーが帰ってきたら、こんな姿見せちゃダメだよ」
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