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逆愛Ⅶ《雅鷹side》1
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PM10:00
行きつけの洒落た居酒屋の入口で、案内人の店員の女性が俺に近づいてくる。
「山田様、お待ちしておりました。いつもの御席をご用意してございます」
「有難う。もうみんな来てる?」
「ええ。神威様と寺伝様は既にご到着されております」
月に1、2回のペースで高校のときの友達と一緒にこうして飲み会をやる。
いつもの部屋へと向かいドアを開けると、アヤちゃんと愁ちゃんがいた。
「お待たせー♪」
「遅ぇよ雅鷹!」
「アヤちゃんもう飲んでるの?フライングうざいんだけどー」
歌舞伎座御三家としても有名な神威家の三男、神威綾は俺の高校のときの友達。
本当はリョウっていう名前なんだけど、俺はアヤちゃんって昔から呼んでる。
…ちなみにかなりの節操なし。
「哀沢は?」
テーブルを挟んでアヤちゃんの前にいるのは、寺伝グループの常務取締役をしている寺伝愁弥こと愁ちゃん。
「哀沢くんはバスケ部の合宿だから今日は無理だって」
「マジかよ。空気読めよな炯のヤロー」
フライングして先に飲酒してる人に空気読めとか言われたくないんですけど。
まぁアヤちゃんにフライングは付き物だから仕方ないけど。
「でも代わりにスペシャルゲスト連れて来たよ…じゃーん!」
そして俺はドアの前で待っていた洸弍くんを、この個室へと招き入れた。
「洸弍!!」
「洸弍、どうしてここに…」
アヤちゃんと愁ちゃんは、突然のゲストに驚いたようだ。
洸弍くんは愁ちゃんの弟で、昔からアヤちゃんとも仲良しみたいだからね。
「久しぶりだなぁ!ここ座れ洸弍!俺の隣」
「うん」
「じゃあ俺は愁ちゃんの隣♪」
そして洸弍くんはアヤちゃんの隣に座り、俺は愁ちゃんの隣に座った。
洸弍くんが愁ちゃんよりもアヤちゃんの方が好きっていうのは知ってる。
でも、アヤちゃんと一緒にいるのに洸弍くんは楽しそうに見えない。
無理して笑ってるような、そんな気さえする。
「洸弍、元気無いな。お前痩せたんじゃねぇ?」
「そうかな?綾くんに会えて凄く嬉しいけど」
その言葉を聞いて、アヤちゃんは洸弍くんを抱きしめた。
でもアヤちゃんの言う通り、確かに洸弍くんは痩せた。
それにここ3ヶ月ぐらい前から元気が無くなったと思う。
愁ちゃんもそんな洸弍くんを心配してる様子。
俺はそんな場を盛り上げようと試みた。
「元気無いといえばさー、嵐くんって生徒がいるんだけど、嵐くんも最近変なんだよー」
「嵐って…雅鷹がいつも言ってる奴か。竹馬やらせようとした」
「そーそー、この前の授業で嵐くんに…」
「大空の話するなっ!!」
バンッとテーブルを叩いて、洸弍くんが叫んだ。
その音にビックリして、皆の目線が洸弍くんに集中する。
「俺、嫌いなんだよ大空が…。話に出されるだけでイライラする」
確かに洸弍くんと嵐くんは仲良くないって聞いてたけど…
「あいつのせいで俺の仕事増えるし、思い出しただけでうざってぇ」
そこまで仲悪いとは思わなかった。
隣に居るアヤちゃんが、洸弍くんの頭をくしゃっと撫でながら言った。
「そうかそうか。よーし洸弍!今日は飲め!俺が許すっ!!」
そして酒と食べ物を注文し、次々に頼んだ物が運ばれてきた。
行きつけの洒落た居酒屋の入口で、案内人の店員の女性が俺に近づいてくる。
「山田様、お待ちしておりました。いつもの御席をご用意してございます」
「有難う。もうみんな来てる?」
「ええ。神威様と寺伝様は既にご到着されております」
月に1、2回のペースで高校のときの友達と一緒にこうして飲み会をやる。
いつもの部屋へと向かいドアを開けると、アヤちゃんと愁ちゃんがいた。
「お待たせー♪」
「遅ぇよ雅鷹!」
「アヤちゃんもう飲んでるの?フライングうざいんだけどー」
歌舞伎座御三家としても有名な神威家の三男、神威綾は俺の高校のときの友達。
本当はリョウっていう名前なんだけど、俺はアヤちゃんって昔から呼んでる。
…ちなみにかなりの節操なし。
「哀沢は?」
テーブルを挟んでアヤちゃんの前にいるのは、寺伝グループの常務取締役をしている寺伝愁弥こと愁ちゃん。
「哀沢くんはバスケ部の合宿だから今日は無理だって」
「マジかよ。空気読めよな炯のヤロー」
フライングして先に飲酒してる人に空気読めとか言われたくないんですけど。
まぁアヤちゃんにフライングは付き物だから仕方ないけど。
「でも代わりにスペシャルゲスト連れて来たよ…じゃーん!」
そして俺はドアの前で待っていた洸弍くんを、この個室へと招き入れた。
「洸弍!!」
「洸弍、どうしてここに…」
アヤちゃんと愁ちゃんは、突然のゲストに驚いたようだ。
洸弍くんは愁ちゃんの弟で、昔からアヤちゃんとも仲良しみたいだからね。
「久しぶりだなぁ!ここ座れ洸弍!俺の隣」
「うん」
「じゃあ俺は愁ちゃんの隣♪」
そして洸弍くんはアヤちゃんの隣に座り、俺は愁ちゃんの隣に座った。
洸弍くんが愁ちゃんよりもアヤちゃんの方が好きっていうのは知ってる。
でも、アヤちゃんと一緒にいるのに洸弍くんは楽しそうに見えない。
無理して笑ってるような、そんな気さえする。
「洸弍、元気無いな。お前痩せたんじゃねぇ?」
「そうかな?綾くんに会えて凄く嬉しいけど」
その言葉を聞いて、アヤちゃんは洸弍くんを抱きしめた。
でもアヤちゃんの言う通り、確かに洸弍くんは痩せた。
それにここ3ヶ月ぐらい前から元気が無くなったと思う。
愁ちゃんもそんな洸弍くんを心配してる様子。
俺はそんな場を盛り上げようと試みた。
「元気無いといえばさー、嵐くんって生徒がいるんだけど、嵐くんも最近変なんだよー」
「嵐って…雅鷹がいつも言ってる奴か。竹馬やらせようとした」
「そーそー、この前の授業で嵐くんに…」
「大空の話するなっ!!」
バンッとテーブルを叩いて、洸弍くんが叫んだ。
その音にビックリして、皆の目線が洸弍くんに集中する。
「俺、嫌いなんだよ大空が…。話に出されるだけでイライラする」
確かに洸弍くんと嵐くんは仲良くないって聞いてたけど…
「あいつのせいで俺の仕事増えるし、思い出しただけでうざってぇ」
そこまで仲悪いとは思わなかった。
隣に居るアヤちゃんが、洸弍くんの頭をくしゃっと撫でながら言った。
「そうかそうか。よーし洸弍!今日は飲め!俺が許すっ!!」
そして酒と食べ物を注文し、次々に頼んだ物が運ばれてきた。
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