逆愛-gyakuai-

槊灼大地

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逆愛Ⅴ《嵐side》5

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イッたばかりで息を切らしている洸弍先輩を容赦なく攻める。



グチュグチュと嫌らしい音がバスルームに広がる。



俺が出し入れする度に、ルイルイの精液が溢れ出る。



ねぇ、洸弍先輩



俺より良かったですか?


俺は未熟ですか?


俺じゃ先輩を満足させられないですか?


俺じゃ釣り合わないですか?









俺じゃダメですか―…?











「先、輩…」



ダメだって分かりきってるのに、こんなに感じてる洸弍先輩を見たらおかしくなる。



錯覚に陥る。




「大空っ、アッ…は、大空っ」




俺の首に両手を回して、愛しい声で俺の名を呼ぶ。




「大、空ぁ…」





―…錯覚に陥る








「洸弍先輩、好きです」






愛されてる錯覚に。






「好きです…洸弍先輩っ」




だから馬鹿みたいに「好き」という言葉を繰り返した。



その瞬間、洸弍先輩は俺を見つめた。



愛しい。
欲しい。



終わりになんてしたくない。



「だ…まれ、アッ、ん…俺は嫌い、だ」




知ってる。



洸弍先輩が俺を好きじゃないって知ってる。



けど、俺は―…



「好き、です」




嘘がつけない。



この想いを聞いて欲しい。



「俺は…嫌い、だっ…」




俺の「好き」という言葉を書き消すかのように「嫌い」と繰り返す洸弍先輩。



気付くと洸弍先輩の目からは涙が零れていた。





―…泣くほど俺が嫌いか





分かりきってたことだけど、理解したくない。



泣いてる貴方も綺麗過ぎて、見れば見る程に想いが募る。




好きと言えば嫌いだと返ってくるから、だから洸弍先輩にキスをした。



これ以上「好き」と言わないように、
これ以上「嫌い」と言わせないように、




お互いの制御のためのキス。




キスをしながら腰を揺らして、



吐息さえ愛しい。




でも、これでもう最後。



それが現実。




「は、アッ、…アッ!イ、ク―…」


「洸弍先輩っ―…」




そして俺達は同時に果てた。
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