純愛-junai-

槊灼大地

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純愛Ⅳ《咲輝side》

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俺はベッドから降りてスーツケースを開けて、台湾で購入したコンドームとローションを取り出した。



「はぁ…はぁ…咲、輝…?」


「台湾で珍しいコンドームが売ってたんだ」


「ははっ。何だこれ。めっちゃポップだな」



バナナの形をした筒の中に、輪切りになったバナナで個装されたコンドーム。



現地の人が、半ば強制的に売り付けてきて断りきれず購入したが調度いいタイミングだった。



今日緋禄がホテルに来てくれるなんて。



「ついでに同じパッケージでローションも売ってたから調度買ってきたんだ」


「なぁ、咲輝。タイミング良すぎるだろ。まるで俺がここに来るの知ってたみたいじゃん」



ははは、と緋禄は笑った。
それに釣られて俺も笑顔になる。



「過去の俺は予知してたのかもな」


「なんだよ、それ。すげーじゃん」



そんな冗談を交わしてから、俺はローションを手にたっぷりと垂らしキスをしながら緋禄の秘部に塗りたくった。



「あ、ンッ…」



イッたばかりの緋禄を容赦なく指で攻める。




感じている緋禄が綺麗で、
早く俺で満たしたくなって、



改めて俺は緋禄が好きなんだなと実感した。



俺は指を1本から2本に増やして、指の動きを早くする。



静かな部屋に、イヤらしい音が響き渡る。



「あっ、あっ…アァ!ン」



緋禄のモノが再び硬くなると、俺は自分のモノを取り出し台湾で購入したばかりのコンドームを装着して、準備の出来てる秘部に押しあてた。



「悪い緋禄。…余裕ない」


「いいよ…早くきて」



そう言うと緋禄は俺の首に手を回し、キスをする。



ゆっくりと挿入した。
そして腰を揺らす。




「あっ、あっ!ん…アァ!」



久しぶりだからか、キスも出来ないぐらい喘いで感じてる緋禄が愛しい。



正常位で緋禄を攻めながらシーツを掴んでいる緋禄の手に、自分の手を重ねた。



緋禄はシーツから手を放し、俺の手を握った。





―…温かい



心も、体も。




「咲、輝…んっ!は、アァッ!」



俺はキスをしながら腰を揺らした。




唇から、

手から、

下半身から、



緋禄の温もりが身体中に伝わって。



満たしたかったはずなのに、満たされているのは俺で。





「咲輝ッ!もっ、とぉ…!」




もっともっと俺を感じて欲しい。




「アァッ!んっ、咲輝!イクッ!あっ、アァ…イ、ク!」



「緋禄…っ!」






そして俺と緋禄は同時に果てた。

















行為が終わって緋禄がシャワーを浴びている間に俺は寝てしまったらしい。



夜中に目が覚めて起きると緋禄がいなかった。




『このままだと寝過ごしそうだから寮に戻る』と連絡が入っていた。



また数日経てば、いつものように学校で一緒にいれる。



早くまた緋禄に逢いたい。



そう思って再び眠りに落ちた。


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