純愛-junai-

槊灼大地

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純愛Ⅳ《咲輝side》

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緋禄は俺を見つけるなり、ひらひらと手を振ってこちらに近寄ってきた。



「緋禄…どうしてここに?」


「これから予定とかあんの?」


「いや、もう寝るだけだ」


「部屋行っていい?」


「ああ」



部屋に着くなり、緋禄はベッドに横になった。



俺が紅茶を入れる姿をニコニコして見つめている。



「明日も朝とか早いの?」


「明日は午後からだから大丈夫だ」




同じ空間にいるだけでこんなにも幸せだと感じる。




それから俺は旅行先での出来事とか、緋禄が何をしていたのか雑談をして、気付くと0時を回っていた。




緋禄が慌てた様子で俺に紙袋を渡す。







「誕生日おめでとう」






誕生日…?



あぁそうか。
今日は7月7日なのか。



「誕生日…か…」


「まさか忘れてたのかよ?」


「忘れてた」



苦笑いする俺とは逆に、笑顔の緋禄。



俺はその紙袋の中に入っている2つの箱を取り出して開けた。



中には指輪とネックレスが入っていた。



「指輪なんて買ってみたんだけど、サイズ分かんなくて…ネックレスとして身につけて欲しい」



「ありがとう緋禄」




俺はネックレスに指輪を通して、それを首に装着した。



それを嬉しそうに少し照れて見つめる緋禄を見て、逆に俺が嬉しくなった。



そして緋禄は俺の首に腕を回してキスをした。



俺は緋禄のサラサラした髪を撫でながら受け入れた。



舌を絡ませて、そこから伝わる体温が心地いい。



キスをしながら、そのまま緋禄を押し倒した。




「緋禄…少し痩せたか?」


「咲輝に逢えないから痩せたのかもな。だから責任とれ」




可愛らしいことを言うな、と少し笑って緋禄の首筋に吸い付いた。



しばらく吸い付いたあと、唇を首筋から耳へ移動させた。





「俺も逢いたかったよ、緋禄」




そう耳元で囁いて、耳を舐め始めた。



ゲームを始めてから緋禄は耳が弱いということを知ったから。



耳から唇に移動して深いキスをしたり、首筋にまた吸い付いたりする度に、緋禄の背中がゾクゾクする。



その反応がたまらない。



そして、服を脱がし唇を緋禄の乳首へと移動させる。



「あっ、ん…咲輝…今日はキスだけにしよ?」




耳だけでこんなに感じている緋禄を見て、キスだけで終わりに出来ないと分かっていた俺は無視して続けた。



俺は乳首を舐めながら、緋禄のズボンを下げて硬くなったモノを取り出した。



片手でモノを扱きながら、乳首を愛撫して。



「あっ、アァ!ん…あっ」




そして、手の動きを止めて口に含んだ。



「待っ、シャワーあび…んっ」




俺は緋禄の言葉を再び無視して行為を続けた。



モノをゆっくり扱きながら、舌を動かして。



「アァ、は…ん、あっ」



気持ち良いのか、ベッドのシーツを掴む緋禄の姿が愛しく思えた。



緋禄の呼吸が小刻みになり、シーツを掴む手に力が入ってきてそろそろイキたいのだろうと思い、手の動きを速くした。



「さ、あっ…咲、輝っ!イ、クッ!あっ、ん」




俺はその言葉で更に口の動きを速くした。




「あっ、アァッ!ん、イ…ク!イクッ!」



体を仰け反らせ、緋禄は俺の口の中で果てた。

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