純愛-junai-

槊灼大地

文字の大きさ
上 下
43 / 63
純愛Ⅳ《緋禄side》

6

しおりを挟む


咲輝はベッドから降りてスーツケースを開けて何かを取り出した。



「はぁ…はぁ…咲、輝…?」


「台湾で珍しいコンドームが売ってたんだ」


「ははっ。何だこれ。めっちゃポップだな」



バナナの形をした筒の中に、輪切りになったバナナで個装されたコンドームが入っていた。



可愛くてなんだか笑えた。



「ついでに同じパッケージでローションも売ってたから調度買ってきたんだ」


「なぁ、咲輝。タイミング良すぎるだろ。まるで俺がここに来るの知ってたみたいじゃん」


「過去の俺は予知してたのかもな」


「なんだよ、それ。すげーじゃん」



そんな冗談を交わしてから、咲輝はローションを手にたっぷりと垂らしキスをしながら俺の秘部に塗りたくった。



「あ、ンッ…」



イッたばかりの俺に容赦なく指で攻めてくる。



でも咲輝なら何度でも受け入れられる。



咲輝の俺で、



俺の咲輝なんだから。




咲輝は指を1本から2本に増やして、指の動きを早くする。



静かな部屋に、イヤらしい音が響き渡る。



「あっ、あっ…アァ!ン」



俺のモノが再び硬くなると、咲輝は自分のモノを取り出し台湾で購入したばかりのコンドームを装着して、準備の出来てる俺の秘部に押しあてた。



「悪い緋禄。余裕ない」



咲輝が俺を欲しがってるその顔が、愛しかった。



「いいよ…早くきて」



俺が了承すると、咲輝はゆっくりと挿入した。



そして腰を揺らし始めた。



「あっ、あっ!ん…アァ!」



久しぶりだからか、余計に感じてる自分がいた。



正常位で咲輝に突かれながら、咲輝に見とれていた。



シーツを掴んでいた手に、咲輝が手を重ねた。



俺はシーツから手を放し、咲輝の手を握った。





「咲、輝…んっ!は、アァッ!」



咲輝はキスをしながら腰を揺らした。



唇から、

手から、

下半身から、



全て咲輝の温もりが伝わる。




ずっと抱いていて。



「咲輝ッ!もっ、とぉ…!」




もっともっと俺を感じて。



忘れないで。



刻みつけて。





―…俺だけの、咲輝





「アァッ!んっ、咲輝!イクッ!あっ、アァ…イ、ク!」



「緋禄…っ!」



咲輝の腰の動きが速くなった。



それと同時に、感度が増す。




そして俺と咲輝は同時に果てた。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

年上の恋人は優しい上司

木野葉ゆる
BL
小さな賃貸専門の不動産屋さんに勤める俺の恋人は、年上で優しい上司。 仕事のこととか、日常のこととか、デートのこととか、日記代わりに綴るSS連作。 基本は受け視点(一人称)です。 一日一花BL企画 参加作品も含まれています。 表紙は松下リサ様(@risa_m1012)に描いて頂きました!!ありがとうございます!!!! 完結済みにいたしました。 6月13日、同人誌を発売しました。

『これで最後だから』と、抱きしめた腕の中で泣いていた

和泉奏
BL
「…俺も、愛しています」と返した従者の表情は、泣きそうなのに綺麗で。 皇太子×従者

異世界ぼっち暮らし(神様と一緒!!)

藤雪たすく
BL
愛してくれない家族から旅立ち、希望に満ちた一人暮らしが始まるはずが……異世界で一人暮らしが始まった!? 手違いで人の命を巻き込む神様なんて信じません!!俺が信じる神様はこの世にただ一人……俺の推しは神様です!!

旦那様と僕・番外編

三冬月マヨ
BL
『旦那様と僕』の番外編。 基本的にぽかぽか。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

「恋の熱」-義理の弟×兄- 

悠里
BL
親の再婚で兄弟になるかもしれない、初顔合わせの日。 兄:楓 弟:響也 お互い目が離せなくなる。 再婚して同居、微妙な距離感で過ごしている中。 両親不在のある夏の日。 響也が楓に、ある提案をする。 弟&年下攻めです(^^。 楓サイドは「#蝉の音書き出し企画」に参加させ頂きました。 セミの鳴き声って、ジリジリした焦燥感がある気がするので。 ジリジリした熱い感じで✨ 楽しんでいただけますように。 (表紙のイラストは、ミカスケさまのフリー素材よりお借りしています)

空が青ければそれでいい

Jekyll
BL
日々、喧嘩に明け暮れる秋山威乃はある日、学校の屋上で一人の男に出逢う。 年下とは思えぬ態度と風格の男は風間組次期後継者、風間龍大だった。 初対面のはずの龍大は威乃に対して、妙な提案を持ちかけてきて…。そして威乃の母親の失踪で動き出す、二人の関係とは。 【登場人物紹介】 秋山 威乃 Ino Akiyama 目が大きく、可愛らしいというフレーズのピッタリな顔付きをしている女顔である。 だが、その見た目にそぐわず喧嘩っ早く腕っ節も強い。 Height:168/Weight:51/Age:18 風間 龍大Ryudai Kazama 仁流会会長風間組組長、風間龍一の嫡男。 非常に難しい性格をしていて、感情を全く表に出さない上に言葉数が少ないのでコミュニュケーションを取るのが難しい男。 Height:188/Weight:80/Age:17 名取 春一Haruichi Natori 通称ハル。威乃の親友で幼馴染み。腕っ節も強く喧嘩っ早い。 もともと目付きが悪いので、すぐに喧嘩を売られる。 Height:174/Weight:60/Age:18 沢木 彰信Akinobu Sawaki 威乃とハルの幼馴染み。 風間 龍一Ryuichi Kazama 仁流会会長、風間組組長 梶原 秀治Syuji Kaziwara 仁流会鬼塚組若頭補佐。龍大の教育係でもある。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

処理中です...