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純愛Ⅱ《咲輝side》-初夜編-
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しおりを挟む行為が終わって、腕まくらをしていると、緋禄が二の腕を触りながらこちらを見て言う。
「咲輝、すごく気持ち良かった。時間かけて慣らしてくれたおかげだ」
「俺も良かったよ」
そう言って俺は優しくキスをした。
「あ、水飲みたい。冷蔵庫にある?」
そう問いかけられ頷くと、緋禄は二の腕から頭を離して、ベッドを降りた。
「えっ?」
「緋禄っ」
その瞬間、床にドンッという音が響いて緋禄が消えた。
「なんか腰抜けたみたい。ははは」
「俺が水もってくるから」
そう言って俺は、腰が抜けた緋禄をベッドに座らせて冷蔵庫から水を持ってきてそれを渡した。
「ありがとう」
俺も緋禄の隣に座って水を飲む。
「俺今まで自分がイッてからの事あんまり覚えてなくて…この1ヶ月咲輝はいつも一人でしてた?」
「まぁ、な…」
毎回緋禄を慣らすこと中心で考えていたが、やはり生理的現象は治まらず緋禄が寝てからいつも一人でしていた。
「そしたら俺、今度から咲輝の舐めるよ」
何を言い出すのかと思えば。
「緋禄にそんなことさせるの申し訳なくなる」
「えー、別にいいのに。してみたいし」
「いや、しなくていい」
してほしくないわけじゃないが、口でされたくない理由が俺にはあった。
「絶対いつか口でしてやる」
「そのときは阻止する」
「そのときは絶対勝つ!」
「何の勝負をしてるんだ」
そんな言い合いを何分か続けているとお互いに水を飲み干していたので、俺はそれをゴミ箱に入れるために立ち上がった。
「俺は緋禄のナカで満足したいから、な?」
そういってキスをしても、緋禄は納得していない顔をしていた。
それからも、隙を見ては俺のを舐めようとしてきたが阻止し続けていた。
緋禄が俺の手を押さえつけて硬くなったモノに口を持っていき咥えようとしてきたり。
緋禄に力では負けないからな。
俺はこうして繋がれただけで満足なのに。
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