囚愛-shuai-

槊灼大地

文字の大きさ
上 下
58 / 99
囚愛Ⅲ《エリックside》

囚愛Ⅲ《エリックside》8

しおりを挟む


雅様はキスをしながら私のシャツを脱がせ、露になった首筋に唇を移動させる。



「はっ…ん…」



首筋を強く吸いながら、キスだけで興奮している乳首を右手で弄り始める。



「アッ…は…んんっ…」


「可愛い声」



そしてその唇を空いている乳首へと移動させ、ゆっくりと舌で転がしたり、弾いたり、優しく吸ったりを繰り返す。



もう片方の手で摘まんだり、人差し指で突起部分を往復させて刺激をする。



「アッ!―…ンッ…はっ…それ…あっ」



その反応を見て、ズボンの中へと手を移動させる。



「先端もうヌルヌルしてる…」


「言わな―…んっ…アァッ!ん…ふ、あ…」



雅様に唇を奪われ舌を絡ませ合いながら、硬くなったモノを扱かれて。



この3年間、雅様のことを想っても体は全く反応せず自慰すら1度も出来なかったのに。



こんな一瞬で恥ずかしいほどに興奮して反応してしまうなんて―…



「エリック…ローションある?」



雅様は手の動きを止めて私に問いかけた。



「ありません…自慰すらしてないので…」


「そっか。このまま挿入したら辛いから、ちょっと工夫しないとね」




そして雅様は私の下半身へと顔を近付けて、両足を広げ硬くなったモノを口に含んだ。



「待っ―…みや、…アッ!雅様っ!ん…あっ、あっ…」



口を高速で動かし、途中で喉奥ギリギリまで咥えこむ。



そしてそのあとに口を先端へ戻し、大きく口を開けて舌を通じながら粘り気の強い唾液とカウパーが混ざった液体を上から垂らす。



それを繰り返していくと、粘度の高い液体が自然に秘部へと流れていく。




雅様の喉奥に亀頭が当たる度に私の体は絶頂を迎えようとする。




「アッ!アァッ!ん―…雅様!い―…イく…イクッ」




その言葉を聞いた雅様は、口の動きを更に速くした。




「くっ―…アッ!アァッ、ん…イク!イクッ―…!!」



私は雅様の口の中に精液を放出した。



しかし雅様は口の動きを止めることはせず、口の中に精液を含んだままフェラチオを続ける。



そして秘部へと垂れた粘液を手で掬い、馴染ませ、口を動かしながら指を挿入する。



「ッ!雅様―…アッ!イッてる!…イッ、てる…からっ―、止め―…アッ…はっ…」




イッたばかりだというのに再び奥まで口を含み、亀頭を喉奥で出し入れする。



息が出来なくなったところで、精液と唾液とカウパーが混ざった液体を口から垂らす。



指を徐々に増やしていき、すんなりと出し入れ出来るようになり、前立腺を刺激される。



「そ―…こっ!だ…めッ!あっ、アァッ―…ん…」



刺激される度に無意識に体がのけ反る。



イッたばかりだが再び私のモノが硬くなったことを確認して雅様が手を止めた。




「エリック…コンドームある?」


「…ありません」


「そっか」



そう言うと、雅様はズボンを脱いで自身の硬くなったモノを取り出した。



「エリックに軽蔑されたくないから、コンドーム無しで挿入しないから安心して」



そして粘液でどろどろになっている私のモノと自分のモノを擦りつけて腰を動かした。



粘液のおかげでヌチャヌチャと音を立てながらお互いの竿同士が刺激される。



「は―…あぁ…すっごいヌルヌルしてる。これだけでも気持ちよすぎ」


「あっ…雅様…アッ、アァッ―…あっ」




雅様は一定のリズムで腰を動かしながら、時折私の精巣付近を自身の先端でグリグリと刺激して腰を回す。



「ふぁ―…アッ!そこ…刺激ッ―…やっ―…アッ!アァッ!」


「さっきから興奮しすぎてもうイキそう…」




雅様は腰を動かしながら重なり合った2本のモノを扱き、しばらく兜合わせを堪能する。



重なる部分からヌチュヌチュと音が聞こえるだけで興奮する。



呼吸が少し荒くなったところで、雅様の手の動きが速くなった。



「やば―…イク…」



そして自分のモノだけを扱き、精液を私の秘部へと目掛けて放出させた。



私も途中まで再び絶頂を迎えそうになっていたが、動きを止められ体が雅様を欲していた。




「はぁ…はぁ…最高…」


「雅様…」


「ん?」


「―…挿れてください」


「いいの?」




それはコンドーム無くてもいいの?という意味だとすぐに察知した。



私は頷き、自ら足を広げ、イッたばかりの雅様のモノを軽く握って言った。



「気の済むまで私のナカを雅様の精液で満たしてください」



酔っているからなのか、これが自分の本心なのか、こんなにも雅様が欲しくて挑発をしていることに自分でも驚いた。



「―…エロすぎ」



そう言って雅様は私の飲みかけのミネラルウォーターをごくりと飲み、呼吸を整えてから硬くなったモノを私の秘部へ押し当てた。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

しのぶ想いは夏夜にさざめく

叶けい
BL
看護師の片倉瑠維は、心臓外科医の世良貴之に片想い中。 玉砕覚悟で告白し、見事に振られてから一ヶ月。約束したつもりだった花火大会をすっぽかされ内心へこんでいた瑠維の元に、驚きの噂が聞こえてきた。 世良先生が、アメリカ研修に行ってしまう? その後、ショックを受ける瑠維にまで異動の辞令が。 『……一回しか言わないから、よく聞けよ』 世良先生の哀しい過去と、瑠維への本当の想い。

そばにいられるだけで十分だから僕の気持ちに気付かないでいて

千環
BL
大学生の先輩×後輩。両片想い。 本編完結済みで、番外編をのんびり更新します。

強制結婚させられた相手がすきすぎる

よる
BL
※妊娠表現、性行為の描写を含みます。

桜吹雪と泡沫の君

叶けい
BL
4月から新社会人として働き始めた名木透人は、高校時代から付き合っている年上の高校教師、宮城慶一と同棲して5年目。すっかりお互いが空気の様な存在で、恋人同士としてのときめきはなくなっていた。 慣れない会社勤めでてんてこ舞いになっている透人に、会社の先輩・渡辺裕斗が合コン参加を持ちかける。断り切れず合コンに出席した透人。そこで知り合った、桜色の髪の青年・桃瀬朔也と運命的な恋に落ちる。 だが朔也は、心臓に重い病気を抱えていた。

僕の宿命の人は黒耳のもふもふ尻尾の狛犬でした!【完結】

華周夏
BL
かつての恋を彼は忘れている。運命は、あるのか。繋がった赤い糸。ほどけてしまった赤い糸。繋ぎ直した赤い糸。切れてしまった赤い糸──。その先は?糸ごと君を抱きしめればいい。宿命に翻弄される神の子と、眷属の恋物語【*マークはちょっとHです】

僕のために、忘れていて

ことわ子
BL
男子高校生のリュージは事故に遭い、最近の記憶を無くしてしまった。しかし、無くしたのは最近の記憶で家族や友人のことは覚えており、別段困ることは無いと思っていた。ある一点、全く記憶にない人物、黒咲アキが自分の恋人だと訪ねてくるまでは────

男色医師

虎 正規
BL
ゲイの医者、黒河の毒牙から逃れられるか?

平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです

おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの) BDSM要素はほぼ無し。 甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。 順次スケベパートも追加していきます

処理中です...