囚愛-shuai-

槊灼大地

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囚愛Ⅱ《雅side》

囚愛Ⅱ《雅side》5

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キスだけで何分経っただろうか。



しばらくして唇を離し、ショートカットになり露になったエリックの首筋に吸い付いた。



了解を得ずに強く吸い、俺のものだという印をつけた。



そしてお互いに目を合わせ、俺は自分の鎖骨を指差して言った。



「エリック…俺のここにもキスマークつけて」



それを聞いたエリックは頷き、ゆっくりと俺の鎖骨を舐めたあと軽く口を開き、唇を密着させた。



この行為だけで興奮しているのか、エリックのモノは硬くなっているのが分かった。



俺はキスマークをつけようとしているエリックのモノを握り、激しく上下に動かした。



急にきた快感に驚いたのか、俺の鎖骨から顔を放す。



「まっ―…アッ、雅様っ、ダメです…アッ」


「早くキスマークつけて」


「はんっ…手、離し…てくださッ…あっ」



根元から先端まで高速で手を上下に動かしたり、
時折手のひらで亀頭を撫でるように弄ったり、
人差し指と中指で先端を挟み滑らせたり、



「ふっ…ん、あ…やめっ―…あっ」


「ほら、早くキスマークつけて」



そう言いながら更に余った手で乳首を弄る。



それだけでエリックはガクガクと体を震わし、快感でキスマークをつけられない唇から俺の鎖骨に喘ぎ声まじりの吐息が吹きかかる。



「はっ…ぁっ、アッ…―…雅様っ、…手…やめっ…」



鎖骨から顔を離し、感じながら俺の目を見て止めて欲しいと懇願するエリック。





あぁもう、その表情むしろ逆効果―…





俺は乳首を弄っていた手を湯船から出し、エリックの後頭部へと移動させ、そのまま俺の鎖骨へと愛しい人の顔を押し付けた。



もちろん片手は硬くなっているエリックのモノを扱いたまま。



「ほらエリック、早くキスマークつけて」


「んっ、無…理っ…ふ、アッ…んんっ、は…あっ、アッ、」



感じすぎて唇で吸い付くことなんて出来ないのに、離れようとするエリックの頭を押さえて鎖骨から顔が離れないようにする俺。



「や―…だ、―…あっ、アッ、は…ぁ」



このままイカせたい衝動に駆られ、扱いていた手をエリックの秘部へ移動させて指を2本挿入した。



ローションの効果ですぐに奥まで出し入れが出来た。



「やっ、指―…動かさないでっ!」



エリックが前立腺に弱いことは知っていたので、そこを刺激しながら耳元で問いかける。



「キスマークをつけてくれたら止めるから。ほら、早く」



そう言ってエリックの頭を押さえていた手を再び湯船の中に戻し、乳首を刺激しながら前立腺を攻め、指を出し入れした。




「いや―…です!ここで…アッ、ん…イキ…たくない!」


「頑張ってキスマークをつけて。つけてくれたら両手の動きを止めるから」


「ふぁ―…あっ、ん…は―…アッ、や…んんっ」


「ほらほら、集中して。ここでイッちゃうよ?早くキスマークつけて」


「アッ…い、やっ…はんっ―…んんっ、―…んっ」



感じながら頑張って鎖骨に唇を付け、吸い付こうとした。



その瞬間、俺は乳首を弄っている手をエリックの固くなったモノへと移動させ再び高速で上下に動かした。



「っ!!は―…あっ、ダメっ!いや…ですっ!」



指を2本出し入れされ、モノを扱かれ、俺の鎖骨に当たる唇が震える。



「頑張って、キスマーク」


「んん、―…んっ…」



眉毛を困らせ、感じながら一生懸命俺の肌に数秒間吸い付き、唇を離して言う。




「つき…、つきましたっ!雅様っ!手を、…止めてくださいっ」



そう言われ、手を止めて確認するとうっすらとキスマークがついていた。



これがエリックの限界だったのかと思うと可愛くて抱きしめたくなった。




「うーん…薄いけどギリギリ合格、かな♪」




息を切らして、顔を赤くして俺を見つめるエリック。



そんなエリックと、白薔薇と、数秒毎に変わるライティング。



綺麗すぎてもう壊したくなるぐらいに抱きしめて、早く俺のものにしたくてたまらない。



そう思いエリックを抱きしめたあと、深いキスをして、体を洗い、ベッドへと移動した。


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