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エゴイズム
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「―、ごめん」
ぐったりと床に横たわる愁弥が口を開いた。
何を謝るんだ
俺の方こそ謝らなきゃ、
「、嫌いにならないで―」
掛ける言葉を探しても見つからずただ放心している俺にそう訴える
嫌いになるわけない
嫌いになれるわけない
なのに
そんなに健気に肩を震わせて
俺を直視する事も出来ずに
「しゅう、」
引き寄せて抱き締めてキスして
いつからそんなにお前の涙を見るようになったんだっけ
「綾、だけだから―、お願いだから」
分かってるよ
言いたい事もお前の気持ちも
ごめんな、と
俺も好きだとそう言えたら
お前はどれだけの笑顔を見せてくれる?
でもさ、
「綾、好き―、好きだ」
お前のその必死な愛がなきゃだめなんだ、俺
きっと愁弥も気付いてる
自分の報われない思いを
好き合ってるのにな、俺ら―
「分かってる、分かってるよ、しゅう」
不器用でごめん
最低な奴でごめん
でも
抱き締めるくらいなら出来るから
もうしばらくはお前の愛で満たしていて
ぐったりと床に横たわる愁弥が口を開いた。
何を謝るんだ
俺の方こそ謝らなきゃ、
「、嫌いにならないで―」
掛ける言葉を探しても見つからずただ放心している俺にそう訴える
嫌いになるわけない
嫌いになれるわけない
なのに
そんなに健気に肩を震わせて
俺を直視する事も出来ずに
「しゅう、」
引き寄せて抱き締めてキスして
いつからそんなにお前の涙を見るようになったんだっけ
「綾、だけだから―、お願いだから」
分かってるよ
言いたい事もお前の気持ちも
ごめんな、と
俺も好きだとそう言えたら
お前はどれだけの笑顔を見せてくれる?
でもさ、
「綾、好き―、好きだ」
お前のその必死な愛がなきゃだめなんだ、俺
きっと愁弥も気付いてる
自分の報われない思いを
好き合ってるのにな、俺ら―
「分かってる、分かってるよ、しゅう」
不器用でごめん
最低な奴でごめん
でも
抱き締めるくらいなら出来るから
もうしばらくはお前の愛で満たしていて
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