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三人目:魔王の娘ヘルクレア
魔王の娘ヘルクレア2
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「ご覧ください皆さん!!、これが噂のドラゴンです!!!いやー本当に実在していたんですね!!!」
静止したまま、ドラゴンの眼がヘリをとらえる
「・・・」
チュゥウンッ!!!と眼から紫色のレーザーがヘリを貫いた。
ヘリコプターはその数秒後に空中で爆発し、バラバラとなり、煙を帯びた残骸が地上に降り注いだ。
その頃になってようやく周囲が騒がしくなり始めた。
野次馬や逃げ惑う人々の声が聞こえ始める。
「や・・・やめろ・・・」
その言葉にピクリと反応する
「ナニ・・・?イマ、ヤメロト言ッタノカ?」
「ああ・・・そうだ・・なぜかわからないが、貴様のしていることに悪を感じている」
「ナニヲバカナ・・・我ラ魔族ハ何百年モ前カラシテイル事ジャナイカ
ソレニ・・・ヘルクレア、オ前ダッテ、昔ハ、ヨクホロボシテイタジャナイカ
忘レタトハ言ワセナイゾ」
「それでも・・それでもだ・・・私の中の何かが守れと心を揺さぶってくる
少なくても、この数日間で触れ合った、この場所だけは私の手で守ってみせる」
「イマノオ前ニ、何ガデキル ソウシテ耐エテイルノデヤットジャナイノカ」
「みくびるなよ・・・ドーンベルグ」
(そうだ・・・今までの私なら何のためらいもなかっただろう、この世界が壊れることなんて
だけどここには私の憧れていた緑に溢れた世界がある。それだけは何としてでも守らなければならない)
ヘルクレアは、ぐぐぐっと重圧を押し上げるように、しっかりと大地に足を立たせると口を開いた
「魔の門に封印す、我が詠唱に答えよ、第三開放、パラサイト!!!!」
青色の魔力の波動が ブゥウウンっと広がり重圧と高電圧を振り払い、私と龍を囲った。
まるで世界はその瞬間に静止したかのように時間が止まっている。
「ナンダ・・コレハ」
「固有結界を使わせてもらった、ここで起きることは全て現世とはまったくつながりを持たない
外からは何も見えないようになっている。」
「笑エルナ、余程コノ世界ガ気に入ッタトミエル」
「ダガ、結界ヲ張ッタトコロデ マタ同ジコト」
龍は再び重力の叫砲を放つ。
キィイイイン・・・
ピシッ!!!ドドドドドドドドドドっと地響きを鳴らしながらヘルクレア一帯に重力がかかる。
ヘルクレアの足がガクガクと震える、剣を地面に突き刺し耐えようとする。
ただでさえ魔力を大量に消費している結界に加えて重力による封印
ヘルクレアにとっては不利な状況に置かれていることは間違いなかった。
「ククッ・・・ズット、ズットダ、ズットコノ瞬間ヲ待チ望ンデイタ」
静止したまま、ドラゴンの眼がヘリをとらえる
「・・・」
チュゥウンッ!!!と眼から紫色のレーザーがヘリを貫いた。
ヘリコプターはその数秒後に空中で爆発し、バラバラとなり、煙を帯びた残骸が地上に降り注いだ。
その頃になってようやく周囲が騒がしくなり始めた。
野次馬や逃げ惑う人々の声が聞こえ始める。
「や・・・やめろ・・・」
その言葉にピクリと反応する
「ナニ・・・?イマ、ヤメロト言ッタノカ?」
「ああ・・・そうだ・・なぜかわからないが、貴様のしていることに悪を感じている」
「ナニヲバカナ・・・我ラ魔族ハ何百年モ前カラシテイル事ジャナイカ
ソレニ・・・ヘルクレア、オ前ダッテ、昔ハ、ヨクホロボシテイタジャナイカ
忘レタトハ言ワセナイゾ」
「それでも・・それでもだ・・・私の中の何かが守れと心を揺さぶってくる
少なくても、この数日間で触れ合った、この場所だけは私の手で守ってみせる」
「イマノオ前ニ、何ガデキル ソウシテ耐エテイルノデヤットジャナイノカ」
「みくびるなよ・・・ドーンベルグ」
(そうだ・・・今までの私なら何のためらいもなかっただろう、この世界が壊れることなんて
だけどここには私の憧れていた緑に溢れた世界がある。それだけは何としてでも守らなければならない)
ヘルクレアは、ぐぐぐっと重圧を押し上げるように、しっかりと大地に足を立たせると口を開いた
「魔の門に封印す、我が詠唱に答えよ、第三開放、パラサイト!!!!」
青色の魔力の波動が ブゥウウンっと広がり重圧と高電圧を振り払い、私と龍を囲った。
まるで世界はその瞬間に静止したかのように時間が止まっている。
「ナンダ・・コレハ」
「固有結界を使わせてもらった、ここで起きることは全て現世とはまったくつながりを持たない
外からは何も見えないようになっている。」
「笑エルナ、余程コノ世界ガ気に入ッタトミエル」
「ダガ、結界ヲ張ッタトコロデ マタ同ジコト」
龍は再び重力の叫砲を放つ。
キィイイイン・・・
ピシッ!!!ドドドドドドドドドドっと地響きを鳴らしながらヘルクレア一帯に重力がかかる。
ヘルクレアの足がガクガクと震える、剣を地面に突き刺し耐えようとする。
ただでさえ魔力を大量に消費している結界に加えて重力による封印
ヘルクレアにとっては不利な状況に置かれていることは間違いなかった。
「ククッ・・・ズット、ズットダ、ズットコノ瞬間ヲ待チ望ンデイタ」
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