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三人目:魔王の娘ヘルクレア
別次元の私12
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「ん~・・・・」
滝谷が目を覚ました。
少し寝ぼけた感じで目を開ける。
目を開けると、青い空に白い雲、目の端にまぶしい太陽。
太陽とは逆の方向から、誰かが僕を覗き込んだ。
覗き込んでいるその人は 僕のほっぺたをぷにぷにと何度も突いていた。
「ん~・・・・・・んっ?!」
僕はハッと我に帰った。
僕を見下ろしていたのはピンクの髪の毛を持つ、フリルさんだった。
そ、そ、そして、まさかこの状態は・・・・・
滝谷の顔が真っ赤になっていった。
無言で滝谷は起き上がり、少し固まったあと、私を見た。
ああ・・・やっぱり、と一言言うと 滝谷は片手で顔を隠す。
「どうもありがとう・・」
フリルはなぜ礼を言われたのかわかっていない様子だった。
滝谷はフリルの横に置いてあるパンに目がとまる。
「ああ、まだ食べてなかったんだ 気にせず食べたらよかったのに」
「滝谷が起きるのを待っていたんだ」
待ってたと言われて、一度は冷めた顔が、また熱くなっていくのが自分でもわかっていた。
「そ、そお」
フリルがパンを袋から取り出して、かぶりついた
滝谷も残ったパンを受け取り食べる
「そのパン、おいしい? ウインナー入りのやきそばパンみたいだね
正直、もっと洋風ぽいスイーツ系のパンを取りたかったんだけどね・・・女子たちが強くて・・」
「気にしなくていい、このパンも十分おいしい」
急に滝谷が笑い出した
「あはははははは!!! はははは!!! おもしろい!!」
フリルの口が止まり、滝谷を見て 頭に?がついていた
「フリルさんって食べ方おもしろいね・・!」
「食べ方・・?」
「うん・・やきそばパンがさ、エスカレーターみたいに下から上に スーーーーって消えていくから
手品でも見せられてる気分になったよ」
お腹を抱えて笑っている滝谷を目の前にして
フリルは再び食べ始める
「別に、普通に食べているだけよ」
ごめんごめんと言いながら滝谷もパンを食べる
「はー・・・、それにしても昼休み長いなー、そろそろチャイムも鳴りそうなのに」
「チャイム?」
「チャイムって言って、お昼休みが終わりましたよーっていう合図で
キーンコーンカーンコーンっていう鐘の音を鳴らすんだよ」
フリルが ああ という顔をした。
「え・・・まさか・・・」
フリルが頭をコクコクとする
滝谷は携帯を取り出し、時間を見て青ざめる
「昼休み とっくに終わってるううううううううう!!!」
その時だった、保健室から女性の叫び声が聞こえた。
滝谷が目を覚ました。
少し寝ぼけた感じで目を開ける。
目を開けると、青い空に白い雲、目の端にまぶしい太陽。
太陽とは逆の方向から、誰かが僕を覗き込んだ。
覗き込んでいるその人は 僕のほっぺたをぷにぷにと何度も突いていた。
「ん~・・・・・・んっ?!」
僕はハッと我に帰った。
僕を見下ろしていたのはピンクの髪の毛を持つ、フリルさんだった。
そ、そ、そして、まさかこの状態は・・・・・
滝谷の顔が真っ赤になっていった。
無言で滝谷は起き上がり、少し固まったあと、私を見た。
ああ・・・やっぱり、と一言言うと 滝谷は片手で顔を隠す。
「どうもありがとう・・」
フリルはなぜ礼を言われたのかわかっていない様子だった。
滝谷はフリルの横に置いてあるパンに目がとまる。
「ああ、まだ食べてなかったんだ 気にせず食べたらよかったのに」
「滝谷が起きるのを待っていたんだ」
待ってたと言われて、一度は冷めた顔が、また熱くなっていくのが自分でもわかっていた。
「そ、そお」
フリルがパンを袋から取り出して、かぶりついた
滝谷も残ったパンを受け取り食べる
「そのパン、おいしい? ウインナー入りのやきそばパンみたいだね
正直、もっと洋風ぽいスイーツ系のパンを取りたかったんだけどね・・・女子たちが強くて・・」
「気にしなくていい、このパンも十分おいしい」
急に滝谷が笑い出した
「あはははははは!!! はははは!!! おもしろい!!」
フリルの口が止まり、滝谷を見て 頭に?がついていた
「フリルさんって食べ方おもしろいね・・!」
「食べ方・・?」
「うん・・やきそばパンがさ、エスカレーターみたいに下から上に スーーーーって消えていくから
手品でも見せられてる気分になったよ」
お腹を抱えて笑っている滝谷を目の前にして
フリルは再び食べ始める
「別に、普通に食べているだけよ」
ごめんごめんと言いながら滝谷もパンを食べる
「はー・・・、それにしても昼休み長いなー、そろそろチャイムも鳴りそうなのに」
「チャイム?」
「チャイムって言って、お昼休みが終わりましたよーっていう合図で
キーンコーンカーンコーンっていう鐘の音を鳴らすんだよ」
フリルが ああ という顔をした。
「え・・・まさか・・・」
フリルが頭をコクコクとする
滝谷は携帯を取り出し、時間を見て青ざめる
「昼休み とっくに終わってるううううううううう!!!」
その時だった、保健室から女性の叫び声が聞こえた。
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