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三人目:魔王の娘ヘルクレア
別次元の私5
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「フリル!大丈夫かい?あんまりにも帰ってくるのが遅かったから探したよ」
「私は大丈夫それよりも・・・」
私の足元で倒れこんでいる男に目をやると終夜は驚いた
「きみは・・!滝谷くんじゃないか!どうしてこんな所に」
「し、終夜さん・・・」
「知り合いなんですか?」
終夜は滝谷を抱き起こし、肩をかす
「ああ、狩猟協会の会長の息子さんさ直接話したことはなかったけど、顔だけなら何度も合わせたことがあったね」
「とにかく一度家に戻ろう」
私は猫を抱きかかえると家に戻った。
蹴られた黒猫はかなりぐったりしてる様子だが
骨が折れているというわけではなく、軽く出血と打撲のみで
軽く処置をし、しばらくすれば具合はよくなりそうだった。
口元に絆創膏を貼った滝谷が口を開く。
「手当てしてもらって・・ありがとうございました・・」
「気にすることはないさ、君のお父さんにはいつもお世話になっているからね」
「そ、それじゃあ、僕はこれで・・」
「おや、もう帰ってしまうのかい?よければ夕飯一緒に食べていけばいいのに
今日はシカ肉を使った料理なんだ」
苦笑いをしながら靴を履く
「帰りが遅いと父が厳しいので、すみません・・」
「本日はどうもありがとうございました、終夜さん、えっと・・・」
私の方をチラチラと見る 目が合うと目をそらされる
「ああ、この子は親戚の子でね、フリューケン・フリルって名なんだ
明日から滝谷くんと同じ学校に通うことに決まったから
もし校内で会ったら仲良くしてやってほしい」
「な、なるほど・・!外国の方だとは思っていたけど名前もかわいい名前だった」
滝谷のセリフにひっかかる終夜が間髪いれずにツッコミをいれる
「名前も?」
カアアアっと赤くなる滝谷の顔
「し、しつれいしますっ!!」
滝谷は逃げるように玄関から出て行った。
「あらら、逃げられちゃったね」
ふんふんと私は適当に頷いた
「私は大丈夫それよりも・・・」
私の足元で倒れこんでいる男に目をやると終夜は驚いた
「きみは・・!滝谷くんじゃないか!どうしてこんな所に」
「し、終夜さん・・・」
「知り合いなんですか?」
終夜は滝谷を抱き起こし、肩をかす
「ああ、狩猟協会の会長の息子さんさ直接話したことはなかったけど、顔だけなら何度も合わせたことがあったね」
「とにかく一度家に戻ろう」
私は猫を抱きかかえると家に戻った。
蹴られた黒猫はかなりぐったりしてる様子だが
骨が折れているというわけではなく、軽く出血と打撲のみで
軽く処置をし、しばらくすれば具合はよくなりそうだった。
口元に絆創膏を貼った滝谷が口を開く。
「手当てしてもらって・・ありがとうございました・・」
「気にすることはないさ、君のお父さんにはいつもお世話になっているからね」
「そ、それじゃあ、僕はこれで・・」
「おや、もう帰ってしまうのかい?よければ夕飯一緒に食べていけばいいのに
今日はシカ肉を使った料理なんだ」
苦笑いをしながら靴を履く
「帰りが遅いと父が厳しいので、すみません・・」
「本日はどうもありがとうございました、終夜さん、えっと・・・」
私の方をチラチラと見る 目が合うと目をそらされる
「ああ、この子は親戚の子でね、フリューケン・フリルって名なんだ
明日から滝谷くんと同じ学校に通うことに決まったから
もし校内で会ったら仲良くしてやってほしい」
「な、なるほど・・!外国の方だとは思っていたけど名前もかわいい名前だった」
滝谷のセリフにひっかかる終夜が間髪いれずにツッコミをいれる
「名前も?」
カアアアっと赤くなる滝谷の顔
「し、しつれいしますっ!!」
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「あらら、逃げられちゃったね」
ふんふんと私は適当に頷いた
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