45 / 93
三人目:魔王の娘ヘルクレア
別次元の私1
しおりを挟む
「ん・・・・んん・・・」
「おおっ!!!目を覚ましたぞ!!!」
「君!!!早く服を脱ぐんだ!!」
「ここは・・・・」
視界がほやける・・・天上に見える治療用のライトがまぶしい・・・。
眉間にシワを寄せる
自分の手に何か硬いモノがあることに気づく。
その正体をまじまじと見つめる
「これは・・・」
何かとても大事なものだったような気がする、でも思い出せない。
それどころか・・・。
むくりと起き上がる。
「!!!待ちたまえ!!!君!!!まだその出血では・・・!」
「出血・・・?」
見ると出血は止まっていた。
「あ・・・あれ・・・?え??」
呆気をとられている医師たちを後に治療室の扉をあけて出る。
部屋から出ると さっきの男が控え室で待っていたようだ。
「き、きみは・・・! もう大丈夫なの・・か?」
少女は男に言う。
「私は・・・誰なの」
「えっ・・・? 記憶が・・ないのか」
医師がでてくる。
「あぁ・・親御さんですか?」
「え?いや・・・・」
まてよ・・・この子はいま記憶喪失になっている。
もし私がここで違うと言ってしまったら 彼女はどうなってしまうんだ・・。
私はなぜか彼女を見捨てることができなかった。
「ええまぁ・・・一応 親戚の子ってかんじですかね」
「そうですか、それではとりあえず今回、治療こそはしませんでしたが、一応手間料だけは
取らせていただきますからね。書類にサインをお願いします。」
サインをしている途中で医師が少し怒った感じで言う。
「はぁ・・・あんた 悪いけど、次こんなことしたらタダじゃおかないからね」
質問の意図が汲み取れず 首をかしげてしまった。
その表情を見た男に呆れたようにいう。
「今回みたいな冗談ですよ、まったく、ケガをしてるように見せかけて まったくケガなんかしてないじゃないですか、困ると言っているんですよ」
「あ・・・ああ、すみません。そういうことでしたか
この子は昔からイタズラが好きだったみたいで・・・」
すまんっ とりあえずこの場を乗り切るためだ 適当にごまかそう。
なんやかんやあってようやく病院から開放される。
病院の玄関先にでると少女に問う。
「そうだ・・自己紹介を忘れていた。私の名前は終夜 秀樹(シュウヤ ヒデキ)」
「終夜・・・・」
「そうだな・・・名前がなければ都合が悪いだろうし一時的だけど名前をつけよう
んー・・・。」
終夜は考え込む 手をあごに当て。
目で彼女のつま先から頭の天辺までみる。
真っ黒いドレスに、西洋の剣、ピンク色の長い髪。
「やっぱり外国人ってことにしといたほうが無難だよなぁ、剣にピンク ドレス・・・・
フリル・・フリュー・・ピンク・・ク・・・フリューケン・フリルって名前はどうかな・・」
「フリューケン・・フリリ」
「フリルね」
くすっと笑う。
とりあえず、何かを思い出す間 私の家で暮らせばいいよ。
「おおっ!!!目を覚ましたぞ!!!」
「君!!!早く服を脱ぐんだ!!」
「ここは・・・・」
視界がほやける・・・天上に見える治療用のライトがまぶしい・・・。
眉間にシワを寄せる
自分の手に何か硬いモノがあることに気づく。
その正体をまじまじと見つめる
「これは・・・」
何かとても大事なものだったような気がする、でも思い出せない。
それどころか・・・。
むくりと起き上がる。
「!!!待ちたまえ!!!君!!!まだその出血では・・・!」
「出血・・・?」
見ると出血は止まっていた。
「あ・・・あれ・・・?え??」
呆気をとられている医師たちを後に治療室の扉をあけて出る。
部屋から出ると さっきの男が控え室で待っていたようだ。
「き、きみは・・・! もう大丈夫なの・・か?」
少女は男に言う。
「私は・・・誰なの」
「えっ・・・? 記憶が・・ないのか」
医師がでてくる。
「あぁ・・親御さんですか?」
「え?いや・・・・」
まてよ・・・この子はいま記憶喪失になっている。
もし私がここで違うと言ってしまったら 彼女はどうなってしまうんだ・・。
私はなぜか彼女を見捨てることができなかった。
「ええまぁ・・・一応 親戚の子ってかんじですかね」
「そうですか、それではとりあえず今回、治療こそはしませんでしたが、一応手間料だけは
取らせていただきますからね。書類にサインをお願いします。」
サインをしている途中で医師が少し怒った感じで言う。
「はぁ・・・あんた 悪いけど、次こんなことしたらタダじゃおかないからね」
質問の意図が汲み取れず 首をかしげてしまった。
その表情を見た男に呆れたようにいう。
「今回みたいな冗談ですよ、まったく、ケガをしてるように見せかけて まったくケガなんかしてないじゃないですか、困ると言っているんですよ」
「あ・・・ああ、すみません。そういうことでしたか
この子は昔からイタズラが好きだったみたいで・・・」
すまんっ とりあえずこの場を乗り切るためだ 適当にごまかそう。
なんやかんやあってようやく病院から開放される。
病院の玄関先にでると少女に問う。
「そうだ・・自己紹介を忘れていた。私の名前は終夜 秀樹(シュウヤ ヒデキ)」
「終夜・・・・」
「そうだな・・・名前がなければ都合が悪いだろうし一時的だけど名前をつけよう
んー・・・。」
終夜は考え込む 手をあごに当て。
目で彼女のつま先から頭の天辺までみる。
真っ黒いドレスに、西洋の剣、ピンク色の長い髪。
「やっぱり外国人ってことにしといたほうが無難だよなぁ、剣にピンク ドレス・・・・
フリル・・フリュー・・ピンク・・ク・・・フリューケン・フリルって名前はどうかな・・」
「フリューケン・・フリリ」
「フリルね」
くすっと笑う。
とりあえず、何かを思い出す間 私の家で暮らせばいいよ。
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる