原始時代に生き抜いた最強の戦士オクルトス

三人目：魔王の娘ヘルクレア

王の代償６

「あ”・・・あ”が・・・っごほっ！！！！」

「ヘルクレア！！！！！　フゥウウ・・・・ハアアアアッ！！！！！！！」
ダグゼスが魔力の爆発をし、魔神龍の手から開放される。

「ヘルクレア！！！しっかりしろ！！」
ダグゼスはヘルクレアを抱き抱えた

「ちっ　なーんだ　まだそんな力が残ってたってのか、ハハッ笑っちゃうよ
娘を守りながら僕らに勝てると思ってるのかな」

魔神龍はダグゼスに向けて魔力砲を撃とうとしている。
その口元から巨大な魔力反応を感じた。
「お父様・・・・！！　なぜ・・魔剣を・・魔剣を使わないのですっ・・・ごほっ」
ダグゼスの太くたくましい腕を　弱弱しく握る
「すまない・・・ヘルクレアよ・・だめだった、魔剣は私を認めてなどいなかった
まやかしに過ぎなかった、私は　魔剣に認められたのだと思っていた
だが、今、この危機に面しても　魔剣はその力を引き出してはくれなかった
いいか　ヘルクレア、よく聞け」

キィイイイイイン
魔神龍の魔力チャージが終わりを迎えようとしているのがわかった。
そのチャージが終わる時、私たちは・・・。
私は、最後に父を力強く抱いた　今まで一度もしたことがない　熱い抱擁。
ダグゼスの心臓が聞こえる。

「お前が、この魔界を救え。私が引き出すことのできなかったこの魔剣
ファントムダンサーを、お前が引き出すんだ。そして、お前の手で・・」

「お父様・・・？　なにを・・・なにをゆっているの・・」

「魔王ダグゼス、そしてその娘、ヘルクレア、終わりだ。永遠のな
魔界は僕たちが統括する」

「安らかに眠れ、王よ」

カッっと闇夜に太陽のような光が放たれる