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豫州
孝廉
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花琳の瞳は劉翊と王順が話している時から、ずっと許靖の横顔を見つめていた。
許靖はその瞳を見返した。その奥に広がる桜の「天地」に、心を洗われるような気持ちになった。
「花琳さん、お話はお聞きでしたでしょうか」
花琳は無言でうなずいた。
「孝廉に挙げられれば、私は洛陽の中央政府で職に就くことになります。この街を離れ、洛陽に住まなければならない」
花琳はまた無言でうなずいた。
「私の気持ちにはもうお気づきだと思うので、言わない。あなたはそれでいいだろうか?」
生まれ育った街を離れ、ともに洛陽へ移住するのが嫌ではないか?
許靖が確認したかったのはそれだった。
気持ちについては言わなくても分かるはずだ。あれほど周囲にからかわれる自分だったのだから、花琳がこちらの気持ちに気づいていないはずがない。
「だめですよ」
その否定の言葉は、意外にも花琳の口とは別のところから発せられた。
花琳の隣に座っている小芳だ。これまで静かに酒を飲んでいたが、突然口を開いた。
「いいわけないでしょう。何言ってるんですか」
予想外の人物からの拒絶に、劉翊が止めに入る。
「……いや、こういった事はとりあえずは本人同士の意志をだな」
「うるさいちょっと黙って」
場の空気が凍りつく。
そこらの小娘が太守に対して『うるさい』と言ってのけたのだ。いくら無礼講で劉翊が気にしない性格だといっても、太守に使って良い言葉ではない。
が、小芳だけは特に気にした様子もなく許靖を睨みつけていた。
だいぶ酔っているのか、すっかり目が据わっている。手にした酒杯が卓に叩きつけられ、酒が少しこぼれた。
「なーにが『気持ちにはお気づきだと思うので言わない』ですか。ちゃんと言わないで気持ちが伝わると思ってるんですか?気持ちなんてね、言ったってちゃんと伝わりはしないんですよ。それを言わないで気づけなんて、傲慢な上に勘違いも甚だしい」
(そっちか!)
全員が心の中で異口同音でそう叫んだ。
「大体ね、言わなくても伝わることであっても、言ってもらったらすごく嬉しいことってあるでしょう?相手のためにそれをしてあげる優しさとか、思いやりはないんですか」
(……なるほど、それも『仁』か)
許靖はそう思った。
優しさや思いやり、そういったものを『仁』といい、儒教でも五徳の一つとして特に重視されている。
儒教教育を多分に受けてきたこの時代の人間には、小芳の言葉はただ娘らしい不満としてだけではなく、人が生きていくための徳として純粋に感じ入るものがあった。
(しかし……今ここで言うのか?)
全員の目が許靖に注がれている。特に小芳からの視線にはピリピリと痺れるようなものを感じた。
無言の時が流れる。それは実際には大した時間ではなかっただろうが、静寂と視線との圧力に晒された許靖にとっては長く厳しいものに感じられた。
許靖の視線はしばらく床に釘付けになっていたが、やがて場の圧力に押し上げられるように花琳へと向けられた。
花琳は子供のような瞳で許靖を見つめている。
許靖は何と言っていいか分からず、しばらく頬を紅潮させるだけだった。
(……気持ちをただそのまま伝えればいいのだ)
そう思い至った。深く息を吐き、大きく吸ってから、ゆっくりと口を開く。
「花琳さん、あなたのことが好きだ。あなたにずっと寄り添っていたいと思う。私と結婚して、共に洛陽へ来てくれるだろうか」
花琳の表情は変わらない。
ただ、その瞳から大粒の涙がぽろぽろとこぼれてきた。
涙でゆがんだ瞳の奥の「天地」では桜の花びらが竜巻のような風に巻き上げられ、空へと続く筋になって舞い上がっていた。あたかも桜色の河が天に向かって流れ昇るようだった。
花琳は顔をくしゃくしゃに崩して、子供のように泣きじゃくり始めた。
「うえええぇん」
本当に子供が泣くような声を上げている。
小芳が据わった目でまた許靖を責めた。
「女性を泣かせるなんて、最低ですね」
「ぇえ!?小芳さんが言えって……」
「別に今ここで言えなんて言ってません。破廉恥ですよ」
王順が小芳の言葉にうなずいて同意した。
「確かに。しかも親の目の前で堂々と……許靖様はなかなかやる男だったようですな」
「そんな……」
許靖は二人の言いように閉口した。
毛清穆がそんな許靖へ助け舟を出すつもりで声をかけてやった。
「なんの、人間破廉恥なぐらいの方が長生きできるぞ。恋は人の心と体を若返らせる。もっともわしは花琳を孫娘だと思っとるからな。浮気などして泣かせるようなことがあったら長生きなどさせんが」
それが助け船になる台詞なのかどうかは分からなかったが、花琳が泣きじゃくりながら小さくうなずいたのを許靖は見逃さなかった。
この時代、収入が多い者や高貴な者は妾を持つことも一般的だったが、絶対によそうとこの時心に決めた。許靖も命が惜しい。
「あ、あの……花琳さん?できればお返事を」
泣きじゃくるばかりで一言も発さない花琳に、許靖がおずおずと声をかける。
が、その言葉でまた小芳の罵倒を受けることになった。
「こんなに嬉し泣きしてるんだから聞かなくても分かるでしょう?まったく、気を利かせて察するとか出来ないんですか」
(……つい先ほど『言わなければ伝わらない』と言われたばかりなのだが)
しかし、そのような反論は許されそうになかった。
理不尽だ。しかし女性と共に過ごす覚悟と、あらゆる理不尽に耐える覚悟とは同じものなのかもしれないと思った。
許靖が一つ悟りを開こうとしているとは露知らず、小芳は盛大にため息を吐いた。
「あーあ、いいなお嬢様は。若手官僚の有望株と結婚が決まって。旦那様、私にもそろそろ良い人を探して下さいよ」
そう言って王順を横目で見やる。
「なんだ、そろそろ探せということは、お前は洛陽について行かないのか?結婚したらお前も簡単には動けんだろう」
「もちろんついて行きますよ。お嬢様って、ちょっとアレなところあるでしょう?私がいないと困るはずです」
「確かにな。我が娘ながらちょっとアレだし、お前がいてくれると助かる」
随分な言いようだったが、王順はアレなところには完全に同意した。
「私の良い人は、洛陽の人で探して欲しいんですよ。旦那様は洛陽ともたくさん取引がおありでしょう?この腹黒いお腹には、それぐらいの伝手は入ってるはずですよ」
そう言って、王順の突き出た腹をペシペシとはたいた。王順は酔った小芳に慣れているのか、さして気にした様子もない。
その向かいから、朱烈が高承の首根っこを掴んでぐいと押し出した。
「小芳、高承などどうだ?こいつは男から見てもなかなか良い男だぞ。職も、洛陽の治安機関を紹介してやれると思うが」
言われた高承はまんざらでもないのか、キリリと凛々しい顔を作って見せた。
小芳はそれに笑顔で答える。
「ごめんなさい、私は優しくて、格好良くて、お金があって、頼りがいのある人が良いんです。ぱっとしなくて、お金がなくて、間の抜けた人はちょっと遠慮させてもらいます」
(小芳は酔うと、嗜虐的になるな)
許靖は次にその矛先が向いた高承に同情した。
「……朱烈様!こ、小娘に、小娘にあそこまで言われましたっ」
高承は朱烈の胸に顔を埋めてまた泣いた。朱烈は朱烈でまた爆笑しながら、その背中をポンポンと叩いてやる。
「あっはっは、優しい以外は全て不合格だと」
毛清穆が大きくうなずいた。
「左様。所詮、優しいだけの男など女にとって何の魅力もないということじゃ。一つ勉強になったではないか」
その言葉に高承がまた号泣し、朱烈が爆笑した。花琳はまだ子供のように泣きじゃくっている。王順は黙々と杯を重ね、小芳は据わった目で次に吐く毒を溜めているように見えた。毛清穆はそれらを楽しそうに眺めている。
(この面子で飲むと、なんというか……)
許靖が複雑な表情で一座を見渡していると、やけに嬉しそうな劉翊と目が合った。
「許靖。この面子で飲むと、なんというか……とてもめんどくさいな。だが、とても楽しい」
その言葉に許靖は二度ほど瞬きをし、苦笑しながら黙って杯を傾けた。
許靖はその瞳を見返した。その奥に広がる桜の「天地」に、心を洗われるような気持ちになった。
「花琳さん、お話はお聞きでしたでしょうか」
花琳は無言でうなずいた。
「孝廉に挙げられれば、私は洛陽の中央政府で職に就くことになります。この街を離れ、洛陽に住まなければならない」
花琳はまた無言でうなずいた。
「私の気持ちにはもうお気づきだと思うので、言わない。あなたはそれでいいだろうか?」
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許靖が確認したかったのはそれだった。
気持ちについては言わなくても分かるはずだ。あれほど周囲にからかわれる自分だったのだから、花琳がこちらの気持ちに気づいていないはずがない。
「だめですよ」
その否定の言葉は、意外にも花琳の口とは別のところから発せられた。
花琳の隣に座っている小芳だ。これまで静かに酒を飲んでいたが、突然口を開いた。
「いいわけないでしょう。何言ってるんですか」
予想外の人物からの拒絶に、劉翊が止めに入る。
「……いや、こういった事はとりあえずは本人同士の意志をだな」
「うるさいちょっと黙って」
場の空気が凍りつく。
そこらの小娘が太守に対して『うるさい』と言ってのけたのだ。いくら無礼講で劉翊が気にしない性格だといっても、太守に使って良い言葉ではない。
が、小芳だけは特に気にした様子もなく許靖を睨みつけていた。
だいぶ酔っているのか、すっかり目が据わっている。手にした酒杯が卓に叩きつけられ、酒が少しこぼれた。
「なーにが『気持ちにはお気づきだと思うので言わない』ですか。ちゃんと言わないで気持ちが伝わると思ってるんですか?気持ちなんてね、言ったってちゃんと伝わりはしないんですよ。それを言わないで気づけなんて、傲慢な上に勘違いも甚だしい」
(そっちか!)
全員が心の中で異口同音でそう叫んだ。
「大体ね、言わなくても伝わることであっても、言ってもらったらすごく嬉しいことってあるでしょう?相手のためにそれをしてあげる優しさとか、思いやりはないんですか」
(……なるほど、それも『仁』か)
許靖はそう思った。
優しさや思いやり、そういったものを『仁』といい、儒教でも五徳の一つとして特に重視されている。
儒教教育を多分に受けてきたこの時代の人間には、小芳の言葉はただ娘らしい不満としてだけではなく、人が生きていくための徳として純粋に感じ入るものがあった。
(しかし……今ここで言うのか?)
全員の目が許靖に注がれている。特に小芳からの視線にはピリピリと痺れるようなものを感じた。
無言の時が流れる。それは実際には大した時間ではなかっただろうが、静寂と視線との圧力に晒された許靖にとっては長く厳しいものに感じられた。
許靖の視線はしばらく床に釘付けになっていたが、やがて場の圧力に押し上げられるように花琳へと向けられた。
花琳は子供のような瞳で許靖を見つめている。
許靖は何と言っていいか分からず、しばらく頬を紅潮させるだけだった。
(……気持ちをただそのまま伝えればいいのだ)
そう思い至った。深く息を吐き、大きく吸ってから、ゆっくりと口を開く。
「花琳さん、あなたのことが好きだ。あなたにずっと寄り添っていたいと思う。私と結婚して、共に洛陽へ来てくれるだろうか」
花琳の表情は変わらない。
ただ、その瞳から大粒の涙がぽろぽろとこぼれてきた。
涙でゆがんだ瞳の奥の「天地」では桜の花びらが竜巻のような風に巻き上げられ、空へと続く筋になって舞い上がっていた。あたかも桜色の河が天に向かって流れ昇るようだった。
花琳は顔をくしゃくしゃに崩して、子供のように泣きじゃくり始めた。
「うえええぇん」
本当に子供が泣くような声を上げている。
小芳が据わった目でまた許靖を責めた。
「女性を泣かせるなんて、最低ですね」
「ぇえ!?小芳さんが言えって……」
「別に今ここで言えなんて言ってません。破廉恥ですよ」
王順が小芳の言葉にうなずいて同意した。
「確かに。しかも親の目の前で堂々と……許靖様はなかなかやる男だったようですな」
「そんな……」
許靖は二人の言いように閉口した。
毛清穆がそんな許靖へ助け舟を出すつもりで声をかけてやった。
「なんの、人間破廉恥なぐらいの方が長生きできるぞ。恋は人の心と体を若返らせる。もっともわしは花琳を孫娘だと思っとるからな。浮気などして泣かせるようなことがあったら長生きなどさせんが」
それが助け船になる台詞なのかどうかは分からなかったが、花琳が泣きじゃくりながら小さくうなずいたのを許靖は見逃さなかった。
この時代、収入が多い者や高貴な者は妾を持つことも一般的だったが、絶対によそうとこの時心に決めた。許靖も命が惜しい。
「あ、あの……花琳さん?できればお返事を」
泣きじゃくるばかりで一言も発さない花琳に、許靖がおずおずと声をかける。
が、その言葉でまた小芳の罵倒を受けることになった。
「こんなに嬉し泣きしてるんだから聞かなくても分かるでしょう?まったく、気を利かせて察するとか出来ないんですか」
(……つい先ほど『言わなければ伝わらない』と言われたばかりなのだが)
しかし、そのような反論は許されそうになかった。
理不尽だ。しかし女性と共に過ごす覚悟と、あらゆる理不尽に耐える覚悟とは同じものなのかもしれないと思った。
許靖が一つ悟りを開こうとしているとは露知らず、小芳は盛大にため息を吐いた。
「あーあ、いいなお嬢様は。若手官僚の有望株と結婚が決まって。旦那様、私にもそろそろ良い人を探して下さいよ」
そう言って王順を横目で見やる。
「なんだ、そろそろ探せということは、お前は洛陽について行かないのか?結婚したらお前も簡単には動けんだろう」
「もちろんついて行きますよ。お嬢様って、ちょっとアレなところあるでしょう?私がいないと困るはずです」
「確かにな。我が娘ながらちょっとアレだし、お前がいてくれると助かる」
随分な言いようだったが、王順はアレなところには完全に同意した。
「私の良い人は、洛陽の人で探して欲しいんですよ。旦那様は洛陽ともたくさん取引がおありでしょう?この腹黒いお腹には、それぐらいの伝手は入ってるはずですよ」
そう言って、王順の突き出た腹をペシペシとはたいた。王順は酔った小芳に慣れているのか、さして気にした様子もない。
その向かいから、朱烈が高承の首根っこを掴んでぐいと押し出した。
「小芳、高承などどうだ?こいつは男から見てもなかなか良い男だぞ。職も、洛陽の治安機関を紹介してやれると思うが」
言われた高承はまんざらでもないのか、キリリと凛々しい顔を作って見せた。
小芳はそれに笑顔で答える。
「ごめんなさい、私は優しくて、格好良くて、お金があって、頼りがいのある人が良いんです。ぱっとしなくて、お金がなくて、間の抜けた人はちょっと遠慮させてもらいます」
(小芳は酔うと、嗜虐的になるな)
許靖は次にその矛先が向いた高承に同情した。
「……朱烈様!こ、小娘に、小娘にあそこまで言われましたっ」
高承は朱烈の胸に顔を埋めてまた泣いた。朱烈は朱烈でまた爆笑しながら、その背中をポンポンと叩いてやる。
「あっはっは、優しい以外は全て不合格だと」
毛清穆が大きくうなずいた。
「左様。所詮、優しいだけの男など女にとって何の魅力もないということじゃ。一つ勉強になったではないか」
その言葉に高承がまた号泣し、朱烈が爆笑した。花琳はまだ子供のように泣きじゃくっている。王順は黙々と杯を重ね、小芳は据わった目で次に吐く毒を溜めているように見えた。毛清穆はそれらを楽しそうに眺めている。
(この面子で飲むと、なんというか……)
許靖が複雑な表情で一座を見渡していると、やけに嬉しそうな劉翊と目が合った。
「許靖。この面子で飲むと、なんというか……とてもめんどくさいな。だが、とても楽しい」
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